No. | タイトル | システム | 登録日 | 改稿日 |
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0099 | 野辺 | テラ | 01/10/15 | − |
チェロキー族 | : | オウガの部族の1つ。祖先霊が宿る木彫りの像を、一家に1つ持つという習慣がある。 |
イロリ家 | : | チェロキー族の名家。数年前の大事故で一家の大半が死亡し、最期の1人もつい先日、亡くなった。 |
ホッグ | : | 孤児だったが、子供の頃にイロリ家に引き取られて育ったオウガの青年。イロリ家の最後の1人を看取った後、“トーテム像”の供養の旅に出る。データはルールブックP103のものを流用する。 |
族長 | : | チェロキー族を束ねる族長。実は昔、貴族に魂を売り渡して使徒となったのだが、今まで誰にも気付かれずにいた。 |
隊長 | : | ホッグを追跡する為に編成された隊の長。ホッグの友人であり、族長の命令に従っているものの、心情的にはホッグ寄り。 |
行動方針 | フェイト | 展開 |
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a)同行する | c)同情する | ホッグは現在、夜起きて昼眠る生活を送っている。PCとの話が終わった後、町の外の適当な茂み(またはPCが世話した隠れ家)で仮眠を取り、暗くなってから中断した儀式を再開しようとする。PCは儀式が行われる場所の周囲を守り、希に来る通行人の気を逸らしたり、ホッグに注意を呼び掛けたりする役目を担う事になる。儀式が終わると、次の“思い出の土地”に向かって旅立つ。 道中、ホッグは、イロリ家での思い出や、チェロキー族の話などをする。適当なロールプレイを行い、PCが親しみを持てるようにする事。 次の“思い出の土地”も、人間のテリトリーの近くにある。儀式の場所自体に人気は無いが、そこへ至る道で人間に会わずに済ませる事はできない。 適当な頃合いで、PC一行は賞金稼ぎ(データ的にはPCが勝てるレベル)に襲われる。賞金稼ぎはホッグを指差し、「そのオウガと、そいつが持っている筈の木彫りの像を渡せば、見逃してやる」とPCに言う。撃退すれば、ホッグの手配書を手に入れる事ができる。手配書によると、ホッグに賞金を懸けたのはチェロキー族の族長で、「部族の重大なタブーを犯した為」「生死は問わないが、木彫りの像(形は絵入りで説明してある)を回収する事が絶対条件」とある。技能判定を行うまでもなく、オウガがオウガに賞金を懸けるなどという例は極めて希な異常事態だとPCは知っている。町の適当な場所で聞き込みを行えば、チェロキー族が賞金を懸けたという話は本当らしいと分かる。 さらに旅を続けると、荒野にてチェロキー族のホッグ追跡隊と出会う。ホッグ追跡隊は、イロリ家と縁があると言われる場所で張り込んでいたのである。追跡隊の隊長はホッグの友人で、いきなり襲い掛かったりはせず、まず話をしようとする。 隊長は、「ホッグには『“トーテム像”を悪用して、イロリ家の祖先霊を“供養”せずに自分の所有する契約精霊としようとしている』との嫌疑が掛けられている」と教えてくれる。「祖先霊を契約精霊にできる」などという話は誰も聞いた事が無いが、族長によると「ホッグはそのような契約を行う研究を行っていたと疑う証拠がある」という事で、族長の元に戻って釈明するように勧告される。 ただ、追跡隊の者たちの誰もが、族長の命令に不信感を抱いている。真相つにいては予想もしていないが、「族長は、過去にイロリ家と何かあって、嫌がらせをしているのではないか」などといった想像をしている。しかし、族長の命令を無下にもできないので、何とか平和的に納めたいと考えている。 特にPCから提案が無いならば、ホッグは「ならば自分は族長の元に赴くので、代わりの者に“供養”を引き継いで欲しい」と訴える。“供養”は、《契約:》と《テェ=ライ》と<エチケット:オウガ>を習得している者ならば、基本的に誰でも行う事ができる。条件に適合するPCがいるならばそのPCが、いない場合(またはPCが拒否した場合)は隊長が“供養”を引き継ぐ事になる。隊長以外の追跡隊は、ホッグを族長の元へ連れて行く。ホッグは、「自分は大丈夫だから、PCは“供養”に妨害が入らないうに、そちらの護衛をして欲しい」と言う。 ホッグと別れて暫く旅をすると、PC一行はとうとう、“はじまりの地”に辿り着く。 |
b)追跡する | c)同情する | 原則的に「a&c」と同じ展開である。遅くとも賞金稼ぎが現れる頃にはホッグの前に現れるように誘導して、そこでホッグから詳しい事情を聞いて協力を約束……などとなるようにする。 PCの一部が敢えて姿を隠して協力したいなどという場合は、適宜、マスターが対応する事。 |
a)同行する | d)賞金狙い | この行動指針&ストーリーフェイトを選んだという事は、PCは「“供養”なんて馬鹿らしい」と考えているという事だろう。賞金狙いの場合、「肝心の手配書が入手できない(賞金首の確認ができない)」という点を強調して、「ホッグが荒野に出た所で殺して終わり」とならないように気を付ける。 最初の町を出るまでは、原則的に「a&c」と同じ展開である。道中、ホッグは、イロリ家での思い出や、チェロキー族の話などをする。適当なロールプレイを行い、PCが「ホッグって良い奴なのではないか?」と思わせる事ができればベストである。 適当な頃合いで、PC一行は正体不明のガンスリンガー(実は賞金稼ぎ。データ的にはPCが勝てるレベル)に襲われる。ガンスリンガーは何も言わない。撃退すれば、ホッグの手配書を手に入れる事ができる。手配書によると、ホッグに賞金を懸けたのはチェロキー族の族長で、「部族の重大なタブーを犯した為」「生死は問わないが、木彫りの像(形は絵入りで説明してあるが、ホッグのどの持物を指すのかは不明)を回収する事が絶対条件」とある。技能判定を行うまでもなく、オウガがオウガに賞金を懸けるなどという例は極めて希な異常事態だとPCは知っている。町の適当な場所で聞き込みを行えば、チェロキー族が賞金を懸けたという話は本当らしいと分かる。 ここでPCがホッグに襲い掛かれば簡単に捕える事ができるが、ホッグは「お前たちの考えは分かっていたが、慣れない人間のテリトリーの案内をさせる為に、騙された振りをしていたのだ」と言う。その言葉を裏付けるように、ホッグの持物を漁っても目的の木彫りの像は見付からない。 ホッグは、「“供養”を最後まで行う手助けをすれば、木彫りの像を出してやる」と言う。なお、隠す方法については「精霊を利用する」「全く異なる外観に偽装する」「仲間がいて、適当なマニューバを使って儀式の時だけ受け渡しをしている」など幾つか考え付くが、PCが対応し辛そうなやり方で隠しているものとする。やむを得ないときは、カラミティ・ルージュを使用する。 さらに旅を続けると、荒野にてチェロキー族のホッグ追跡隊と出会う。これ以降は、「a&c」と同じ展開である。PCがあくまで賞金狙いに徹する場合、心情的にはホッグ寄りの隊長は「協力するならば、後で賞金を払ってやる」と言う。協力する場合は、「賞金狙い」のストーリーフェイトが未達成になった上で、「協力する」というストーリーフェイトを得る。 |
b)追跡する | d)賞金狙い | 見守っているだけではセッションが進まないので、頃合いを見計らって、カラミティ・ルージュを使ってでも「ホッグがPCを見付けた」とする事。原則的に「a&d」と同じ展開となる。 |