No. タイトル システム 登録日 改稿日
0099 野辺 テラ 01/10/15



はじめに

 このシナリオは、『テラ:ザ・ガンスリンガー』の使用を想定して書かれた。
 しかし、様々なジャンルのRPG用への改造も可能である。

 『テラ:ザ・ガンスリンガー』を使用する場合、PCの内の誰かが<エチケット:オウガ>と<エチケット:アウトロー>を習得しているように推奨する事。



登場NPCおよび重要事項

チェロキー族 オウガの部族の1つ。祖先霊が宿る木彫りの像を、一家に1つ持つという習慣がある。
イロリ家 チェロキー族の名家。数年前の大事故で一家の大半が死亡し、最期の1人もつい先日、亡くなった。
ホッグ 孤児だったが、子供の頃にイロリ家に引き取られて育ったオウガの青年。イロリ家の最後の1人を看取った後、“トーテム像”の供養の旅に出る。データはルールブックP103のものを流用する。
族長 チェロキー族を束ねる族長。実は昔、貴族に魂を売り渡して使徒となったのだが、今まで誰にも気付かれずにいた。
隊長 ホッグを追跡する為に編成された隊の長。ホッグの友人であり、族長の命令に従っているものの、心情的にはホッグ寄り。



事前状況

 テラの先住民族であるオウガは、精霊を信仰する宗教を持っている。部族によってその宗教観に些かの差異があるのだが、チェロキー族という部族は、「精霊とは、自分の祖先の霊の集合体である」と考えている。
 チェロキー族は一般に大家族(祖父母、父母、子女など、直系・傍系の親族で構成する多数の家族)を単位として社会を構成している。そして一家に1つ、自分たちの精霊の姿(人と獣の中間のような姿)をした木彫りの像(以降、トーテム像と称する)を持ち、一種の偶像崇拝を行っていた。
 様々な理由で、大家族を離れて新しい“家族”を作る者もいる。新しい家族が生まれると、新しいトーテム像が創られ、一家をまとめる象徴とされる。逆に、トーテム像を持たないチェロキー族は、社会から正式に存在を認められていない“はぐれ者”と見做される。

 トーテム像は単なる偶像ではなく、確かに精霊が宿っている。本当に“祖先の霊の集合体”であるかどうかはともかく、トーテム像に宿る精霊は、その家族が生まれて以降の人々の記憶を持ち、家長の求めに応じて相談に乗ってくれたりもする。

 何らかの事情で家族が断絶すると、チェロキー族の有志が、残されたトーテム像の“供養”を行う。本来、正式な家長しかトーテム像に宿った精霊と交信できないのだが、定められた手順に従って儀式を行うと、他のオウガでも限定的ながら精霊の言葉を聞く事ができる。  “供養”にあたってトーテム像と交信すると、断絶した家族の“思い出の土地”のイメージが湧く。“思い出の土地”へ行き、再びトーテム像と交信すると、さらに次の土地が示される。そうして次々と“思い出の土地”を辿ると、最後にはその“家族”が生まれた“はじまりの地”に着く。そこで初めて、トーテム像に宿る精霊が実体化して、一家にまつわる全ての歴史を伝えると、天に昇っていく。これを“供養”と呼び、チェロキー族にとって大事な儀式とされている。

 チェロキー族の名家にイロリ家という家族があった。イロリ家は悲運の一家で、数年前、大災害に巻き込まれて家族の大半が死んだ。たまたま、老齢の家長が病気療養の為に家族から離れていて生き残ったが、今、その家長も亡くなり、ここにイロリ家は断絶した。
 ホッグという青年がいた。捨て子だったところをイロリ家に拾われ、“はぐれ者”であるにも関わらず大切に育てられた。血縁が無いのでイロリ家の一員とはなれなかったが、「一人前になって、妻を娶り子を持つようになったら、新しいトーテム像を授けてやる」と言われていた。家長の世話をして共にイロリ家の元から離れていた為に大災害の難を逃れられたのだが、家長が死に、イロリ家の断絶に際して、「自分こそが“供養”を行うべきだ」と考えた。そうして、家長の遺品となったトーテム像を持って、“供養”の旅に出た。

 さて、数年前にイロリ家のほとんどの者が死んだ事件は、実は大災害が原因では無かった。チェロキー族の族長が、イロリ家の者を皆殺しにして、それを「大災害のせい」にしたのである。
 誰も知る者はいないが、族長は“貴族の使徒”である。貴族の求めに応じて仲間であるオウガを謀殺し、死体から心珠を取り出して渡すという様な事(言わば、オウガを飼う牧場の牧童の役割)を長い間、行っていた。
 人間との独立戦争に負けた後、貴族は人間と接触しない方針を採っている。数年前、チェロキー族が住まう地域を根城にしていた貴族は、人間の開拓者がやって来たのでそこを引き払う事にした。急な話だったので族長(使徒)も動揺して、貴族の撤退に際する様々な作業も細心さが無く、不手際から「イロリ家の者に秘密を知られてしまう」というミスを犯した。
 族長にとって幸いな事に、その当時イロリ家は人里離れた場所に家族だけで固まって暮らしていた。そこで貴族の助力を得てイロリ家を皆殺しにして、それを大災害のせいにした。

 族長は、これで憂いの全てを消したつもりだったが、第二のミスを犯していた。イロリ家のトーテム像が残っていたのである。
 トーテム像が“供養”されれば、イロリ家の祖先霊から族長の悪事の全てが告げられてしまう。祖先霊の告発は絶対の信頼を以って受け取られるし、それに証言に基づいて調べれば「心珠を抜き取った死体を処理して埋めた場所」なども明らかになってしまう。
 族長は、てっきりイロリ家と共にトーテム像も始末したものと思っていたが、「トーテム像を持つ家長だけが治療の為に人里にいて、つい先日亡くなり、ホッグという青年が“供養”の旅に出た」と聞かされ、初めて自らの失敗に気付いた。

 族長は“供養”の妨害工作の為に、ホッグに賞金を懸けたり、部下を追討に出したりした。



導入

 PCは旅の途中で、時間などには拘束されない状況にある。大陸横断鉄道の線路から遠く離れた町に滞在していて、PCは知り合い同士である。

 まず、以下の展開に最も適したPCを1人選んで登場させる。
 このPCが夜中に町外れを歩いていると、マントで角を隠したオウガ(=ホッグ)が、道端に座り込んで何やら儀式めいた事をしている現場に出くわす。このオウガ(=ホッグ)は、トーテム像の“供養”の為の儀式を行っているのだが、勿論、PCにはそんな事は分からない。ホッグはPCに気付くと、慌てて荷物をまとめて町の外へ出て行く。
 PCが何をしていたのか質問しても、ホッグは訛りのある英語で「なんでもありません」「ごめんなさい」と繰り返すばかりで答えない。ここでPCは、怪しみながらもホッグを見送る展開になる。その為、ここで登場するPCは、戦闘力が低く、交渉系や追跡系のマニューバを持たない者を選ぶ。やむを得ない場合は、カラミティ・ルージュを使用する。

 翌朝、全PCが宿の食堂で朝食を摂っているときに、「怪しいオウガの話をする」と展開させる。そして全PCが、「怪しいオウガについて調べる」というストーリーフェイトを得る。
 話を聞いた者が<エチケット:アウトロー>に成功すると、「そう言えばつい最近、オウガに賞金が掛けられたらしい」と思い出す。ただしその情報は新しすぎて、まだこの町に手配書が回っておらず、詳細も分からないし裏も取れない。
 <エチケット:オウガ>に成功すると、「この地方には、チェロキー族という部族が住んでいる。大家族を単位として社会を構成していて、採取と牧畜で暮らしている。人間との間に争いが起こった事はないが、良好な関係というより、お互いに無関心・不干渉という間柄だ。チェロキー族が町の中に1人で入って来るなんて珍しい」と分かる。この段階では、トーテム像に関する知識は与えない事。

 PC間の話が一通り終わった頃、件のオウガ(=ホッグ)が宿に現れる。この町には「宿屋と酒場と雑貨屋」を兼ねる店が一軒しかなく、食料を調達に来たのである。ホッグは現金をほとんど持っておらず、物々交換で携帯食をもらえないかと、宿屋の主人と交渉する。この地方では特にオウガが差別されているという事は無いのだが、それでもやはり対応は冷淡で、宿屋の主人は明らかに非常に割高な条件でしか物々交換に応じない。
 ここでプレイヤーに「宿屋の主人に代わって、PCがオウガ(=ホッグ)の持物を買ってあげても良い。その場合、所持金を減らさなければならないが、セッション終了時に換金できるので戻って来る」「或いは、PCがタダで携帯食をあげても良い」と伝える事。必要な金額についてはマスターに任せる。

 ホッグの“供養”の旅は、人間のテリトリーも通らなければならない。その昔、この地方一帯にはオウガしかおらず、イロリ家の祖先の“思い出の土地”が今では人間の町や農地になっているという所も少なくない。人間のテリトリーでは狩猟や採取も困難だし、儀式をすれば怪しまれるし、小さいながらも差別や嫌がらせも受ける。そんな状況なので、「協力してくれる人間(または人間社会に慣れたオウガなど)が同道してくれれば楽なのに」などと思い始めている。
 そういう訳で、ホッグが携帯食を手に入れるのを助けるなどすれば容易にPCは信用され、“供養”についての話を聞く事ができる。<エチケット:オウガ>の判定に成功すれば“供養”の話について追認できるし、達成値が高ければ「何年か前、イロリ家が荒野で遭った大災害で滅んだ」という話も思い出す。

 この辺りで「怪しいオウガについて調べる」というストーリーフェイトを達成したものと見做して、PCに行動指針と次のストーリーフェイトを決めてもらう。
 行動方針は、

a)同行する
 ホッグに親切にして事情を聞き出し、一緒に旅をする。

b)追跡する
 こっそりとホッグの跡をつける。

の2つが考えられる。
 ストーリーフェイトは、

c)同情する
 ホッグに協力して“供養”を手伝う。

d)賞金狙い
 ホッグが賞金首であると確認して、捕まえる。

の2つが考えられる。
 下記“本編”にて、「a&c」「b&c」「a&d」「b&d」の4つのそれぞれの場合について詳細を記す。ちなみに、シナリオの想定としては、「a&c」を王道・本筋と考えている。

 上記以外でもプレイヤーから妥当な申し入れがあればどのような行動指針やストーリーフェイトでも構わない。
 原則的に全PCが同じストーリーフェイトに統一した方が良いが、プレイヤーが強く希望するならば別々にしても構わない。
 その他、プレイヤーがこれらの導入に不満を抱く場合は、適宜、調整して欲しい。



本編

 以下に、PCが取り得る行動と、それぞれの場合の展開を記す。

行動方針 フェイト  展開
a)同行する c)同情する  ホッグは現在、夜起きて昼眠る生活を送っている。PCとの話が終わった後、町の外の適当な茂み(またはPCが世話した隠れ家)で仮眠を取り、暗くなってから中断した儀式を再開しようとする。PCは儀式が行われる場所の周囲を守り、希に来る通行人の気を逸らしたり、ホッグに注意を呼び掛けたりする役目を担う事になる。儀式が終わると、次の“思い出の土地”に向かって旅立つ。
 道中、ホッグは、イロリ家での思い出や、チェロキー族の話などをする。適当なロールプレイを行い、PCが親しみを持てるようにする事。

 次の“思い出の土地”も、人間のテリトリーの近くにある。儀式の場所自体に人気は無いが、そこへ至る道で人間に会わずに済ませる事はできない。
 適当な頃合いで、PC一行は賞金稼ぎ(データ的にはPCが勝てるレベル)に襲われる。賞金稼ぎはホッグを指差し、「そのオウガと、そいつが持っている筈の木彫りの像を渡せば、見逃してやる」とPCに言う。撃退すれば、ホッグの手配書を手に入れる事ができる。手配書によると、ホッグに賞金を懸けたのはチェロキー族の族長で、「部族の重大なタブーを犯した為」「生死は問わないが、木彫りの像(形は絵入りで説明してある)を回収する事が絶対条件」とある。技能判定を行うまでもなく、オウガがオウガに賞金を懸けるなどという例は極めて希な異常事態だとPCは知っている。町の適当な場所で聞き込みを行えば、チェロキー族が賞金を懸けたという話は本当らしいと分かる。

 さらに旅を続けると、荒野にてチェロキー族のホッグ追跡隊と出会う。ホッグ追跡隊は、イロリ家と縁があると言われる場所で張り込んでいたのである。追跡隊の隊長はホッグの友人で、いきなり襲い掛かったりはせず、まず話をしようとする。
 隊長は、「ホッグには『“トーテム像”を悪用して、イロリ家の祖先霊を“供養”せずに自分の所有する契約精霊としようとしている』との嫌疑が掛けられている」と教えてくれる。「祖先霊を契約精霊にできる」などという話は誰も聞いた事が無いが、族長によると「ホッグはそのような契約を行う研究を行っていたと疑う証拠がある」という事で、族長の元に戻って釈明するように勧告される。
 ただ、追跡隊の者たちの誰もが、族長の命令に不信感を抱いている。真相つにいては予想もしていないが、「族長は、過去にイロリ家と何かあって、嫌がらせをしているのではないか」などといった想像をしている。しかし、族長の命令を無下にもできないので、何とか平和的に納めたいと考えている。

 特にPCから提案が無いならば、ホッグは「ならば自分は族長の元に赴くので、代わりの者に“供養”を引き継いで欲しい」と訴える。“供養”は、《契約:》と《テェ=ライ》と<エチケット:オウガ>を習得している者ならば、基本的に誰でも行う事ができる。条件に適合するPCがいるならばそのPCが、いない場合(またはPCが拒否した場合)は隊長が“供養”を引き継ぐ事になる。隊長以外の追跡隊は、ホッグを族長の元へ連れて行く。ホッグは、「自分は大丈夫だから、PCは“供養”に妨害が入らないうに、そちらの護衛をして欲しい」と言う。

 ホッグと別れて暫く旅をすると、PC一行はとうとう、“はじまりの地”に辿り着く。
b)追跡する c)同情する  原則的に「a&c」と同じ展開である。遅くとも賞金稼ぎが現れる頃にはホッグの前に現れるように誘導して、そこでホッグから詳しい事情を聞いて協力を約束……などとなるようにする。
 PCの一部が敢えて姿を隠して協力したいなどという場合は、適宜、マスターが対応する事。
a)同行する d)賞金狙い  この行動指針&ストーリーフェイトを選んだという事は、PCは「“供養”なんて馬鹿らしい」と考えているという事だろう。賞金狙いの場合、「肝心の手配書が入手できない(賞金首の確認ができない)」という点を強調して、「ホッグが荒野に出た所で殺して終わり」とならないように気を付ける。
 最初の町を出るまでは、原則的に「a&c」と同じ展開である。道中、ホッグは、イロリ家での思い出や、チェロキー族の話などをする。適当なロールプレイを行い、PCが「ホッグって良い奴なのではないか?」と思わせる事ができればベストである。

 適当な頃合いで、PC一行は正体不明のガンスリンガー(実は賞金稼ぎ。データ的にはPCが勝てるレベル)に襲われる。ガンスリンガーは何も言わない。撃退すれば、ホッグの手配書を手に入れる事ができる。手配書によると、ホッグに賞金を懸けたのはチェロキー族の族長で、「部族の重大なタブーを犯した為」「生死は問わないが、木彫りの像(形は絵入りで説明してあるが、ホッグのどの持物を指すのかは不明)を回収する事が絶対条件」とある。技能判定を行うまでもなく、オウガがオウガに賞金を懸けるなどという例は極めて希な異常事態だとPCは知っている。町の適当な場所で聞き込みを行えば、チェロキー族が賞金を懸けたという話は本当らしいと分かる。

 ここでPCがホッグに襲い掛かれば簡単に捕える事ができるが、ホッグは「お前たちの考えは分かっていたが、慣れない人間のテリトリーの案内をさせる為に、騙された振りをしていたのだ」と言う。その言葉を裏付けるように、ホッグの持物を漁っても目的の木彫りの像は見付からない。
 ホッグは、「“供養”を最後まで行う手助けをすれば、木彫りの像を出してやる」と言う。なお、隠す方法については「精霊を利用する」「全く異なる外観に偽装する」「仲間がいて、適当なマニューバを使って儀式の時だけ受け渡しをしている」など幾つか考え付くが、PCが対応し辛そうなやり方で隠しているものとする。やむを得ないときは、カラミティ・ルージュを使用する。

 さらに旅を続けると、荒野にてチェロキー族のホッグ追跡隊と出会う。これ以降は、「a&c」と同じ展開である。PCがあくまで賞金狙いに徹する場合、心情的にはホッグ寄りの隊長は「協力するならば、後で賞金を払ってやる」と言う。協力する場合は、「賞金狙い」のストーリーフェイトが未達成になった上で、「協力する」というストーリーフェイトを得る。
b)追跡する d)賞金狙い  見守っているだけではセッションが進まないので、頃合いを見計らって、カラミティ・ルージュを使ってでも「ホッグがPCを見付けた」とする事。原則的に「a&d」と同じ展開となる。



結末

 原則的にPCは“はじまりの地”に向かうという展開になる筈である。ならない場合は、真相が分からないまま、そこでセッションが終了する。ストーリーフェイトも達成できなかった事になる。

 “はじまりの地”に着く直前に、適当な技能判定に成功するとPCは何者かに追跡されている事に気付く。追跡者は族長の腹心で、気付かれると、機械のような物(謎のロステク)で族長に連絡を取った後、PCに襲い掛かって来る。戦闘終了後、最後の“供養”を行う事になる。儀式が終わると、イロリ家の祖先霊から真実が語られる。
 ここで、「同情する」または「協力する」というストーリーフェイトは達成された事になる。
 その直後に使徒としての力を隠さずに使って飛んで来た族長と戦闘になる。族長の能力についてはマスターに一任する。全PCは「使徒を倒す」というストーリーフェイトを得る。

 族長を倒し、裏切の証拠を持ってチェロキー族の元に行けば、PCは英雄として迎えられ、礼(換金すればPC1人につき500ドルになる物)がもらえる。ホッグは痛めつけられているものの無事で、PCに感謝の言葉を述べる。

●報酬について
 「無報酬ではどうしてもPCが乗ってこれない」という場合、ホッグが「イロリ家に世話になった者は多いから、“供養”を手伝ってくれれば彼らから礼がもらえるように取り計らう」と言うような展開にする。最終的には、PC1人につき500ドルを得る事は変わらない。



さいごに

 私の親戚に子供がいない老夫婦がいるのだが、古い仏壇を引き取ってくれる先を探しているらしい。先日、私の父からその話を聞き、「仏壇って、捨てる時はどうするんだろう? 供養とかするのかな?」という疑問が浮かんだのが切っ掛けで、このシナリオを思い付いた。“トーテム像”についてイメージが掴めないようならば、「仏壇のファンタジーバージョンだ」とでも説明して欲しい。
 たまたま、『テラ:ザ・ガンスリンガー』を使用したが、“トーテム像”を適当な宗教用具に置き換えれば、ほとんどのルールシステムで使用可能だと思う。

 “事前状況”に書いた「トーテム像の供養」というオウガの慣習は、オフィシャルの設定には無い。現実のインディアンの慣習などとも関係が無く、あくまで私の創作である。




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