No. タイトル システム 登録日 改稿日
0096 ロステク・ラッシュ テラ 01/05/20



はじめに

 このシナリオは、『テラ:ザ・ガンスリンガー』の使用を想定して書かれた。
 しかし、様々なジャンルのRPG用への改造も可能である。



登場NPCおよび重要事項

 下記のキャラクターデータを示す表中にて、“○”が付いた箇所は、そのスートでスキル/マニューバを習得している事を意味する。“×”は習得していないスートを表す。
 パワーチップの枚数は「PCの人数の○倍枚」などと記しているが、これは例えば「『PCの人数の5倍枚』という指定で『参加PCが4人』の場合は、20枚のパワーチップをNPCが持つ」という意味である。


ノックス テラ中西部にある田舎町。実はその地下には貴族の大型宇宙船が埋まっている。
上位使徒 イモータル=ガンスリンガー=ロステクエンジニア。貴族に限りなく近い上位の使徒。墜落して地中に埋まった大型宇宙船に閉じ込められていたが、最近になって目覚め、地上の人間を操って復活しようとしている。データは以下の通り。

【 魂 】
7/9/11
【希望】
3/5/7
【欲望】
7/9/11
【冷静】
5/7/9
イモータリティ × ×/○/○ × ×/×/○
ガンスリング × ×/○/○ ×
ロストテクノロジー ×/○/○ × ×/○/○ ×
インターセプト × ×/○/○ ×
集弾 × ×/○/○ ×
スマートリンク ×/○/○ × ×/○/○ ×
マシンアイ ×/○/○ × ×/○/○ ×
小火器 ×/×/○
回避・意思力・運動 ×/×/○ ×/○/○
その他 × ×
PD:12/14/16
MD:12/14/16
パワーチップ:PCの人数の3倍枚/6倍枚/9倍枚

 レーザーガンに相当する武器を2丁内蔵しており、準備無し&弾数無制限で使用できる。
 上位使徒は、シナリオの展開次第で“第1段階”“第2段階”“最終段階”の何れかの能力となる。表中で“7/9/11”または“×/○/○”などと記しているが、左側が第1段階のデータ、中央が第2段階のデータ、右側が最終段階のデータである。詳細は“本編”を参照。
カオス ロステクエンジニア=ロステクエンジニア=ガンスリンガー。上位使徒の最初の下僕。ノックスにてロステク・アイテム発掘中にそうとは知らずに上位使徒を目覚めさせてしまい、精神を乗っ取られて下僕となった。以降は上位使徒の為に働いている。一流のロステク技術者にして戦闘のプロでもあり、いざとなればレーザーガン2丁を両手に持って戦う。データは以下の通り。

【 魂 】5 【希望】3 【欲望】9 【冷静】9
ガンスリング × × ×
ロストテクノロジー × ×
ゲットレディ × × ×
インターセプト × × ×
二丁拳銃 × × ×
集弾 × × ×
スマートリンク × ×
マシンアイ × ×
小火器 ×
回避・意思力・運動 × ×
その他(究極鑑定など) × ×
PD:5
MD:4
パワーチップ:PCの人数の3倍枚

ユヒテル プリーチャー=ガンスリンガー=シューター。上位使徒の下僕の1人。ノックスの教会に牧師として赴任してきたのだが、そこで上位使徒の精神波による洗脳を受けてしまった。地下に閉じ込められた上位使徒に生命エネルギーを送る為に、“新興カルト宗教の教祖”として入信者をロステク・アイテムの一種である“カプセル”にかけている。
《奇跡》に関しては、【冷静】が使用不可スートでは無い物を一通り習得しているとする。武器はコルト・サンダラー2丁を使い、《ブラインドファイト》や《ロデオ》を利用した戦い方をする(詳細は“本編”を参照)。データは以下の通り。

【 魂 】5 【希望】9 【欲望】3 【冷静】9
奇跡 × × ×
ガンスリング × × ×
タンブルシュート × × ×
ゲットレディ × × ×
インターセプト × × ×
集弾 × × ×
ブラインドファイト × × ×
ロデオ × × ×
小火器 ×
回避・意思力・運動 × ×
その他 × ×
PD:5
MD:4
パワーチップ:PCの人数の2倍枚

ライト スチームメイジ=スチームメイジ=ロステクエンジニア。上位使徒の下僕の1人。上位使徒の精神波の影響を受けてノックスにやって来た。発掘したロステク・アイテムと、エジソン管を組み合わせて飛行機械を作ろうとしている。データ的にはエキストラ扱い。
テッド ボーイズ&ガールズ=ボーイズ&ガールズ=ライター。上位使徒の下僕の1人。交渉系を中心に様々なマニューバを習得していて、小賢しい嘘で大人を振り回す少年。母親とは死別、父親はマザータウンへ出稼ぎに行っていて、ノックスの家で独り暮らしをしていた。ある切っ掛けから“上位使徒の下僕”となって以降、「家の隣の空き地に針金で作ったオブジェを作る」という行動に専心している。
原則的に戦闘はできないが、襲われたときは《シャッフル》で敵の手札を悪くしようとする。データは以下の通り。

【 魂 】9 【希望】3 【欲望】3 【冷静】9
イノセント・アイズ × ×
パルプフィクション × × ×
オシログラフ × ×
シャウト × ×
シャッフル × ×
センセーショナル × × ×
童顔 × × ×
シリーウォーク × × ×
鍵開け × × ×
ピックポケット × ×
隠身・話術
回避・意思力・運動 × ×
その他 × × ×
PD:9
MD:6
パワーチップ:PCの人数の1倍枚

アリー データ的にはエキストラとして扱う。上位使徒の下僕の1人。引きこもりの女性で、“上位使徒の下僕”となって以降、「家の庭に埋まっている、ある重要なロステク・アイテムを発掘する」という行動に専心している。データ的にはエキストラ扱い。



事前状況

 テラ中西部にノックスという名の田舎町があった。大陸横断鉄道本線から南に伸びる支線の最南端にあり、周辺の物流の中継地としてそれなりに栄えており、落ち着いたニュータウンという雰囲気の町である。

 実はノックスの地下には、貴族の大型宇宙船が埋まっている。独立戦争当時、西部へ逃れる途中で墜落。衝撃で地中に埋まった上に、機能中枢が停止してしまい、身動きできなくなったのだ。上位使徒が搭乗していたのだが、どうしても外へ出る事ができず、仕方なく冬眠状態になって機会を待った。
 時代が下り、宇宙船の上に町ができた。ある日たまたま、カオスという名のロステクエンジニアがノックスにやって来て、宇宙船墜落時に周囲に撒き散らしたロステク・アイテムの1つを見付けた。その後もカオスは発掘を続けたのだが、それが切っ掛けになって宇宙船に閉じ込められている上位使徒が目覚めた。上位使徒は、精神波を送ってカオスを操り、下僕とした。さらにカオスを使って下僕を増やし、宇宙船の復旧作業をやらせようとしている。



導入

 PCは、何らかの理由でノックスに立ち寄る事になる。PC同士が知り合いなのか否かはマスターが決定する。
 PCは、マザータウンでノックス行の支線に乗り込むのだが、そのときは乗客は少ない。しかし、ノックスに近付くと乗車してくる者が増え、最終的には立ち客が出るほどになる。
 NPCに訳を訊くと、「知らないのかい?」と驚き、勿体を付けて「ノックスでたくさんのロステクが発掘されたので、一攫千金を求める人々が押し寄せているのだ」と説明する。
 ノックスに着いてみると、町は“ロステク・ラッシュ”に沸いている。町に一軒しか無い酒場(宿屋も兼ねている)で主人に話を訊いてみると、「最初にロステク・アイテムを掘り出したのはカオスという男だ。今では、たくさんの人を雇って組織的に掘っているらしい」「その他にも独自に掘っている者がいるが、詳細は知らない」と教えてくれる。

 基本的にPCは、「ノックスの現状に興味を持って、観光気分で町を見て回る」という形で事件に関わる事になる。以降はその前提で進める。



本編

 以下に、行く事のできる場所について解説する。
 “出現条件”とは、PCがその場所へ行く為に必要な要件を示す。
 “リーダー”とは、その場所を取り仕切るNPCの名前である。上記“登場NPCおよび重要事項”を参照の事。
 “状況”とは、その現場へ行って一通り検分すれば、特に技能判定などを行わなくても分かる事柄である。
 “結論”とは、技能判定などを駆使した調査を行った結果として分かる事柄である。調査に必要なスキルやマニューバは本文に記すが、マスター判断で指定以外のスキル/マニューバでの判定を認めても良い。ただし、どのようなマニューバを使用したとしても、ここに書かれた記述以上の事は分からない。
 “真相”は、マスター用の情報である。ここに書かれた内容はリーダーですら知らないので交渉系のマニューバを使用しても得られるものは無いし、《超推理》や《究極鑑定》などで判明する事も無い。

場所 出現条件 リーダー  備考
酒場 最初から  町に一軒しかない酒場(宿屋)。「最初にロステク・アイテムを掘り出したのはカオスという男だ。今では、たくさんの人を雇って組織的に掘っているらしい」「その他にも独自に掘っている者がいるが、詳細は知らない」と教えてくれる。
保安官事務所 最初から  ノックス周辺を管轄とする保安官がいる。普段は保安官1人で全ての業務をこなしているが、必要ならば近くの牧場のカウボーイたちを助手に任命して使う。
 下記の場所について、“状況”に書かれた内容を知らされても、「法的問題ではない」として取り締まる事は無い。
 “結論”に書かれた内容を知らされた場合は、対応方法が思い付かず、マザータウンの役人に判断を仰ごうとする。
 PCが法を無視する行動を取るならばそれ相応の対応(逮捕とか戦闘とか)をする。ただし、「“結論”に書かれた内容を調査する為に超法規的行動が必要だった」と言い訳する場合は、保安官自身の目で“結論”の内容を追認した上で、処分保留とされる。
雑貨屋 最初から  あらゆる物を扱っている。週に1回、発掘現場や教会に食料など生活必需品を運んでいる。
発掘現場 酒場の後 カオス 状況  カオスは町の中に大きな屋敷を持ち、発掘協力者を常時募っている。応募するならば、「発掘品は全てカオスの物になる」「勝手に外出してはいけない」「契約違反を犯したら、殺されても文句は言わない」といった内容の契約書にサインする事で雇ってもらえる。雇われると、目隠しをされて馬車で発掘現場に連れて来られる。そこは体育館くらいの広さの日の射さない閉鎖空間で、労働者たちが規則正しく働いている。
 労働者たちは、不自然なくらい従順で、昼は真面目に働き、夜はすぐ床に就く。
結論  実は発掘場所は町の真ん中にあり、外観は大きな屋敷に偽装されている。PCが目隠しして連れて来られるときは、わざと長時間、出鱈目に走ってから町に戻っていたのである。目隠しされた状態でも適当なスキル判定に成功すれば「発掘現場は町の中だ」ということだけは分かる。正確な位置を知るには、《超推理》《ハウンド》などの適当なマニューバを使用して高達成値を出すか、仲間が追跡するなどしなければならない。
 発掘現場では常に催眠念波が流されていて、長時間いると他の従順な労働者と同じく洗脳されてしまう。<意思力>の判定を行い、その達成値に応じて洗脳されるまでの時間が決まる(洗脳のタイミングは後述)。
 雇われた後で外に出る場合は、適当な交渉系マニューバで外出許可を取るか、<隠身>などで脱走するしかない。
 交渉系マニューバの対決でPCがカオスに勝利した場合、最大でも「地下からの命令念波に従い、ユヒテル、ライト、テッド、アリーが必要とするロステク・アイテムを発掘・レストアしたり、資金を渡したりしている」という情報を聞き出すのが精一杯である。
真相  カオスは、上位使徒の最初の下僕であり、中間管理職的な立場にいる。他の下僕たちが必要なロステク・アイテムを掘り出してレストアしたり、資金を捻出して渡したりといった活動を主に行っている。
教会 発掘現場の次 ユヒテル 状況  元々、長い間、ノックスの教会は空家になっていた。そこへユヒテルが牧師として赴任してきたのだが、いつの間にか“怪しい新興カルト宗教団体”になっていた。以上の話は町の住人は誰でも知っており、聞けば教えてくれる。
 実際に行ってみると、正に絵に描いたような“怪しい新興カルト宗教団体”であり、昔からあった教会の建物をプレハブで増築して百人以上の信者が共同生活を送っている。入信希望者以外は中に入れてもらえず、信者が外に出る事も無い。窓が無いので覗く事もできない。生活必需品は雑貨屋が配達している。
結論  信者は老若男女様々で、元からのノックスの住人が多い。聞き込みなどをして信者の相関関係を調べると、いずれも教会を中心にして半径数百メートルの範囲内に住んでいたと分かる。「誘拐・監禁ではないか?」との疑いから保安官が簡単な調査を行った事もあるが、信者の誰もが自発的に入信したと証言しており、事件性は無いとして放置されている。
 信者たちは、ゆったりとした服装で一日の大半を瞑想して過ごし、交代で家事などを行っている。基本的に話し掛けてもまともな反応は無いが、「入信したい」「見学したい」「友人が入信したが、本心かどうか確かめたい」といった事を言うと、プレハブの奥にある教祖ユヒテルの執務室に案内される。見学希望など当り障りの無い話題を振る場合、常人には理解できない教義の説明で煙に巻かれる。入信希望の場合は、よほどロールプレイに問題が無い限り受け入れられる。ユヒテルの執務室はそれ自体が大きなエレベータになっており、そのまま地下室に案内される。
 地下室には棺桶くらいの大きさのカプセルが5つあり、信者たちが交代で中に入っている。カプセルから外に出ると、信者たちは精魂尽き果てた様子でいる。入信の為にはこのカプセルに入らなければならない。カプセルに入るならば、<意思力>の判定を行い、その達成値に応じて洗脳されるまでの時間(回数)が決まる(洗脳のタイミングは後述)。
 交渉系マニューバの対決でPCがユヒテルに勝利した場合、最大でも「地下からの命令念波に従い、機械を通して人間の精力を地下に送っている」という情報を聞き出すのが精一杯である。カプセルから太いコードが地下へと伸びているが、その先を辿る事は物理的に不可能である。
 戦闘になる場合、ユヒテルはリモコンで部屋の灯りを消したり、エレベータ(執務室)をランダムに上下動させたりする。ユヒテルは《ブラインドファイト》と《ロデオ》を習得しているので、可能な限り自分に有利な状況に持ち込もうとする訳である。信者たちはエキストラなので、戦闘力にはならない。
真相  カプセルで採取された精力は、地下にいる上位使徒に送られている。目覚めた当初の上位使徒は力の大半を失っていたが、急スピードで回復している。
森の中 教会の次 ライト 状況  他所から来たロステクエンジニア兼スチームメイジ。森の中で飛行機械を組み立てている。PCが話し掛ければ普通に応じ、一見、まともに見える。話を聞くと、「ロステク・アイテムとエジソン管を使用して、空を飛ぶ機械を組み上げようとしている。必要なロステク・アイテムを収集しながら並行してレストアも行うというやり方なのだが、この方が効率が良い」説明する。また、「カオスの事は知っているが、彼とは独立して発掘・研究を行っている」と言う。
結論  ライトは深夜のある時間になると、地面に向かって独り言を話し出す。<エチケット:メイガス>または<エチケット:テクノロジー>または《究極鑑定》などを持つPCが盗み聞きすれば、「誰かに実験報告を行い、次の指示を受けているようだ」という事が分かる。
 普段は落ち着いているライトだが、実験の邪魔をされると尋常ではない様子で怒り狂う。また、跡を付けるなどすれば、「カオスとは独立して発掘・研究を行っていると言っていたくせに、人目を忍んでカオスに会い、金やロステク部品をもらったりしている」という現場を目撃できる。ただし、そういった事を本人に指摘しても記憶に残っていないかのように振る舞う。
真相  宇宙船の姿勢制御に必要な部品の一部が欠損しており、それをエジソン管で補おうと上位使徒は考えている。そこでライトに実験をさせている訳である。実験データに関しては、夜中にライトの頭の中身を読む事で得ている。
 一見しただけでは、まともな人に思えるが、既に心を壊されており、深く付き合えば付き合うほど、異常さに気付かされる。
空き地 森の中の次 テッド 状況  ノックスの街中のとある空き地には、太い針金で作った幾何学的なオブジェが多数ある。製作者はテッドという少年で、空き地の隣の一軒家で独り暮らしをしている。母親は死に、父親はマザータウンへ出稼ぎに行っている。テッド本人は、学校にも行かず、空き地にオブジェを作っている。
結論  テッドも夜中に地面と会話して、カオスから資金援助を受けている。そういった現場を目撃された場合は、《パルク・フィクション》を駆使して言い逃れようとする。
 交渉系マニューバの対決でPCがテッドに勝利した場合、最大でも「地下からの命令念波に従い、“念波”を増幅するカラクリを作っていた」という情報を聞き出すのが精一杯である。
真相  テッドが作っている物は、上位使徒の精神波(命令念波)を増幅するアンテナである。これにより、精神波放送が近隣の町にまで届き、“ロステク・ラッシュ”が起きたのである。また、ノックスの人間全員を洗脳する為の精神波も流しており、そのせいで世論は上位使徒に都合の良い方向に動いている。このまま時間が過ぎれば、その内にノックスの全住民が上位使徒の下僕になってしまう。
民家の庭 他の場所の後
or
カオスから
聞き出した
アリー 状況  夫と死別して以来、家に引きこもっている中年女性。近所付き合いは無く、毎日、庭のあちこちを小さなスコップで丁寧に掘り起こして過ごしている。
結論  適当なロールプレイとスキル判定を行えば、面倒そうな様子で「庭に大切なモノが埋まっている。大事なものなので、小さなスコップで少しずつ掘っている」と教えてくれる。これ以上は本人も知らないので、聞き出す事はできない。手伝おうと申し出ても、「これは自分の仕事だ」と言って譲らず、庭から追い出そうとする。
 PCが勝手に掘り出そうとする場合、手段を問わず急いで乱暴に掘るならば、2日もあれば謎のロステク・アイテムを発掘する。
 “真相”にある通り、この謎のロステク・アイテムは“テレポート・ゲート”の片割れなので、掘り当てた直後に上位使徒が出現して、その場にいる者と戦闘になる。
真相  2つ1組で使う“テレポート・ゲート”というロステク・アイテムがある。片割れの機械を使うと、遠く離れた所にある相方の機械の元に使用者がテレポートされるという仕掛けである。この“テレポート・ゲート”の1つが宇宙船内にあり、もう1つはアリーの庭の比較的浅い場所に埋まっている。予備は無いので、念の為に丁寧に掘らせているのだが、本来はダイナマイトで露天掘りしたとしても壊れるような物では無い。
その他 最初から  上記で触れた以外にも独自でロステク発掘を試みている者はいるが、全く成果は上がっていない。町には様々な施設があるが、PCが無関係な場所に拘り過ぎて時間を取られないように誘導する事。

●時間管理について
 本シナリオにおいて、厳密な時間管理は行わない。事態解決までにかかった日数を“早い”“普通”“遅い”の3つに分けて判定する。
 例えば、強引な尋問を行ったり、物証無しで戦闘を仕掛けるなどといった展開になった場合、事件解決にかかった日数は“早い”と考える。“早い”場合、アリーの庭で出現する上位使徒は“第1段階”となる。洗脳の影響もほとんど受けない。しかし、事後処理の難易度が上がる。
 逆に、張り込みなど地道な調査を慎重に行い、マザータウンの担当官に報告して指示を得てから行動するなどといった展開になった場合、事件解決にかかった日数は“遅い”と考える。“遅い”場合、アリーの庭で出現する上位使徒は“最終段階”となる。場合によっては重大な洗脳を受けている事もあり得る。しかし、事後処理の心配は無い。
 その中間の場合は、“普通”と見なす。
 主に違法捜査にまで踏み切ったかどうかで日数を判定するが、勿論、「ただ長い時間をかけただけで最後には適法性の確認も無いまま突撃した」などという場合は、この限りではない。
 以下に指針を表にしてまとめる。

日数 適法性 上位使徒
早い × 第1段階
普通 第2段階
遅い 最終段階


●精神波(念波)による洗脳について
 上位使徒の精神波は、主に5種類あり、影響を受けている時間の長さにより効果が異なる。以下にまとめる。

場所 早い 普通 遅い
カオス発掘現場  影響なし。  <意思力>判定に失敗すると、ついつい真面目に働いてしまう。他のPCの干渉が無い限り、何シーンか登場できなくなる。  <意思力>判定を一定間隔で3回行わせる。一部だけ失敗した場合は“普通”のときと同じ。全て失敗した場合は、他のPCに助けられない限り、NPC化する。
ユヒテル教会周囲  影響なし。  <意思力>判定に失敗すると、ユヒテルの教義に不可思議な心地好さを感じてしまう。ロールプレイに影響を与える。  <意思力>判定を一定間隔で3回行わせる。全て失敗した場合は、NPC化する。
教会地下カプセル  ユヒテルの信者では無いのにカプセルに入った場合は<意思力>判定を行う。失敗すると、異質な精神構造を持った生物と触れ合った影響で、精神ダメージを受ける。山札から1枚引いて、その[カードの数字]からMDを引いた値の精神ダメージチャートを適用する。  “早い”のときと同じ。2回以上入った場合も同様の判定を行う。  カプセルに入る度に<意思力>判定を行わせ、連続3回失敗した場合は、NPC化する。
ノックス市内  影響なし。  <意思力>判定に失敗すると、ロステクに沸く町の雰囲気に馴染む。ロールプレイに影響を与える。  <意思力>判定を一定間隔で3回行わせる。全て失敗した場合は、NPC化する。
周辺地方  影響なし。  影響なし。  ノックスでロステク発掘をしたくなる。


●法律問題
 PCの行動如何によっては、犯罪となる場合がある。
 上位使徒の暗躍について調べ上げ、第三者が納得できる程度の物証を揃え、辻褄の合う報告を当局に行うならば、“超法規的措置”という事で概ねの行為が許される。ただし、その場合でも過剰防衛と判断されたり、民事で訴えられる(例えば、信者の家族から賠償金を請求されるなど)という事もあり得る。
 犯罪を行った現場から<隠身>で逃げるとか、《マーシャル・ロウ》を使用するなどの場合は、1件につき1回、判定を行わせる。対決の難易度に関してはマスターの判断に任せるが、「NPCを殺したが、真相も分からず、当局への報告もしていない」などの場合で30〜40程度、「暴力的な尋問をした」などの場合で10程度を目安にする。
 判定に失敗した場合、PCは賞金首になる。NPC化したとするか、賞金首という経歴が加わっただけでPCとしての使用を許すかは、マスターの判断に任せる。

●戦闘指針
 上位使徒は展開の早さによって強さが変わるので注意する事。
 NPCは、原則的に戦闘を避けようとする。ただし、交渉系マニューバなどで知られてはならない事をPCに知られた場合は、戦闘を仕掛けてくる。
 ユヒテルは、《ブラインドファイト》や《ロデオ》を生かせる場所で戦おうとする。部屋の灯りやエレベータは、リモコンがあるので《ゲットレディ》で遅滞無く操作できるものとする。

●報酬
 基本的に、このシナリオには依頼者がいない。しかし、事態を治めた後で、PCがマザータウンの当局に報告するといった行動を取れば、確認の上で報奨金がもらえる。ミッションがクリアーされたなら、適当な理由をつけてPC1人当たり500ドルもらえた事にする。



結末

 上位使徒を倒せば、“テレポート・ゲート”を逆に辿って地下に埋もれた宇宙船内に入る事ができる。調査結果と物証を携えてマザータウンの当局に報告すればミッションクリアーとなる。

 PCが全く行動を起こさなかった場合は、いずれ宇宙船の修理も終わり、地中から飛び出してくる。そうなってしまえば、PCも含めてノックスにいる人間は誰も助からない。



さいごに

 元ネタはスティーヴン・キングの『トミー・ノッカーズ』である。
 このシナリオは2回プレイし、1回目は『ゴーストハンター』を使用した。シナリオ中で“ロステク”関連としたものを“心霊機械”としたのだが、他のシステムを使用する場合も同様の置き換えを行ってもらえば良い。

 引用率が高いので、途中で元ネタがバレる可能性はあるが、事件解決の方針(攻略方法)が分かる訳では無いので問題にはならないだろう。




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