No. | タイトル | システム | 登録日 | 改稿日 |
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0095 | ソウルメイツ | XENO | 01/05/08 | − |
添乗員 | : | 孤島ツアーの添乗員。実は、古代文明の魔神の“影”で、PCの前世に干渉する為に、現世に現れた。 |
@道 (彗星) 港 |
A海 (海王星) 孤島 |
B果て (深宇宙) 古代文明 |
C旧跡 (土星) 遭難 |
D劇場 (金星) 夢 |
Eダンジョン (竜の星) 決着 |
スケープ | 場所 | イベント | |
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@ | 道 | 港 | 旅行当日、PCたちは集合場所の港に集まる。添乗員はエキセントリックな雰囲気の中年男性で、意味ありげな視線でPC一同を射抜く。漁船のような船に乗せられると、PCは孤島を目指す。 |
A | 海 | 孤島 | 目的地の孤島には、かつて人が住んでいたが、今は無人島になっている。何軒か廃屋があり、その内の1軒(一応の清掃はしてある)にPCは泊まることになる。一週間分の真水や食料が運び込まれ、船は6日後に迎えに来るという事で帰って行く。孤島に電気はなく、携帯も通じない。 PCたちが帰りたくても帰れない状態になると、添乗員はニンマリと笑い、こう言い放つ。 「今、皆さんは病んでいる。体は健康かもしれないが、心に大きな闇を抱えていて、癒されたいと思っている。それでこの孤島ツアーに参加した。悩みの原因はズバリ孤独です。これまで、皆さんの周りには真の友人がいなかった。だから癒されなかった。しかし、これからは違います。何故ならば、皆さんは共通の前世を持つソウルメイトだからです。皆さんは覚醒する……前世の記憶を取り戻す事を“覚醒”と呼びます……事で真の友であるソウルメイトを得て、癒されるのです」 以上のセリフは、胡散臭いセミナー講師風に述べる事。PCの反応は様々だろうが、この時点では特技も秘技も使えない。 |
B | 果て | 古代文明 | このスケープはゼノスケープである。手札が配られ、特技や秘技を使用することができる。 夜眠ると、PCたちは夢を見る。古代文明の英雄となっているいつもの夢だが、今夜の夢はやけにリアルで描写も細部に至っている。ここで、適当な敵と戦闘を行わせる。勝利した瞬間、「この仲間たちは、現世(来世)で一緒に孤島ツアーに参加している奴らなんだな」との確信を抱くと、そこで意識が途切れる。 |
C | 旧跡 | 遭難 | PCが目を覚ますと、先ほどのリアルな夢の印象が生々しく蘇る。「前世で英雄だったときの仲間は、目の前にいるPCたちなのだ」という事をハッキリと思い出すが、ここでは特技や秘技を使用する事ができない。 PCが特にアクションを起こさない場合、毎夜、古代文明の夢を見る。内容的には「B果て」と同じだが、特に戦闘は行わなくても良い。やがて帰りの日になるが迎えの船は来ず、食料も尽きる。 添乗員に説明を求めると、「この島は現世と前世を繋ぐ扉です。皆さん全員が真に覚醒しない限り、現世からの干渉(迎えの船)はありません」などと意味不明な答え方をする。 泳いで島から逃げようとしても、潮流が速く、島に押し戻されてしまう。サバイバル技術がある訳でも無いから、いずれ体が参ってしまう。添乗員を暴力で脅しても進展はない。 PCが「古代文明の夢を見る」と打ち明けた上で、「覚醒するにはどうすれば良いか?」と尋ねると、「私の前世セラピーを受けて下さい」と答える。 以上の展開は強制イベントのようなものである。選択の余地が無いのでプレイヤーは不満を抱くかもしれないが、色々な行動を試させた後で、マスターとして「他にシーンを進める手段はないよ」と言ってしまう事。 |
D | 劇場 | 夢 | 別室にて、PCは個別に前世セラピーを受ける事になる。 添乗員は“前世セラピー”と称しているが、要は催眠術である。添乗員は、PCを催眠状態にして「前世にて、仲間の1人が実は裏切り者だった」という記憶を植え付けようとする。 催眠術にかかった者は、「PC(の前世)の1人が敵と内通していて、そのせいでパーティーが全滅する」という夢を見る。裏切り者は、最も戦闘力の高いPCで、そのPC自身は「自分こそが裏切り者だった」という内容の夢を見る。 【地位】の1C判定に成功すれば「催眠術に抵抗して、かかった振りをする」という事ができる。 或いは、【知覚】または【運動】の1C判定に成功すれば、「他のPCが“前世セラピー”を受けている様子を盗み聞きする」という事ができる。 何れの場合でも、添乗員が催眠術でPCに「前世にて、仲間の1人が実は裏切り者だった」という記憶を植え付けようとしていると推理できる。 |
E | ダンジョン | 決着 | このスケープはゼノスケープである。手札が配られ、特技や秘技を使用することができる。 全員の前世セラピーが終わった後、いつの間にかPCは「古代文明の英雄だった夢」を見ている。PC(の前世)たちは睨み合い、「明らかに何者かがPCの行動について情報をリークしている。ここでハッキリさせないと、魔王が勝利してしまう」と言い合っている。 プレイヤーが、「PC以外にも、PCの行動について知っている者はいないか?」と訊くならば、「指導者ならば知っている」と教える事。PCたちが指導者の前に行くと、ただならぬ雰囲気を感じて指導者は人払いをする。PCが指導者を糾弾すると、「確かに、私か、お前たちの中の誰かが裏切り者なのは間違いない。だが、指導者たる私を疑うと言うのか?」と詰め寄る。 指導者またはPCの誰かを裏切り者と決めて決着を付けない限り、このスケープは終わらない。 |