No. | タイトル | システム | 登録日 | 改稿日 |
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0085 | イノセント・ワールド | N◎VA | 00/08/20 | 02/11/10 |
スプーキー | : | アヤカシ(人形の一族)●=ニューロ=タタラ◎。“生まれ損ない(下記参照)”に世俗界の肉の体を与える為に、人間の少年少女の間に“肉体交換遊び”を流行らせた。如何にも「アヤカシの理想主義者」を装うが、本音は「“生まれ損ない”に恩を売って配下にする」「面白そうだからやる」というところにある。機器の類には非常に通じている。 |
生まれ損ない | : | 「マンデイン(世俗界)に確固たる肉の体を持って1個の存在として振る舞う」という段階に至っていないアヤカシ。エネルギー体として流され漂っているが、その中には自我を持つ者もいる。自我を持つ“生まれ損ない”の多くは、現状に不満を抱き、マンデイン(世俗界)に肉の体を持ちたいと切望している。スプーキーの誘いに応じて、計画に乗った。 |
サニワ | : | アヤカシ(夜の一族)◎●=カリスマ=カブキ。アヤカシの将来を憂える真面目な新参者。スプーキーのお題目を信じて、計画に協力している。スプーキーの勧めに従い、体を完全義体《イワサキ“十拳10/Tuka”軍事用全身素体》に変えて(外見は元の姿と同じ)、《G.C.I.“タキオン”神経加速装置》でアクションランクを常に4にしている。<交渉>+<血脈(夜の一族)>+<ゲシュタルト崩壊>+<集団催眠>のコンボによる精神攻撃を得意としており、交渉や戦闘に際して積極的に使用する。敵と仲間が混在した状況でも、<血脈(夜の一族)>の特殊能力を用いれば敵だけを狙い撃ちにする事が事実上可能。状況によっては<集団催眠>の代わりに<忘却>を組み合わせて、敵が何をされたのか忘れてしまうようにする。その他、<コミックヒーロー>と<チェシャ猫>も習得している。実は《レイド&ルーラー“ラスト・テンダー”脳内皮質爆弾》が仕掛けられており、起爆させるリモコンはスプーキーが握っている。 |
導入1 | タツロウ少年の交友関係を調べても、特に何も分からない。苛められていた訳では無いが、影の薄い存在だったようである。教師も両親から聞いても同じ調子で、誰かに殺されたり自殺するような原因は思い至らない。ただ、今にして思えばここ数ヶ月は性格が明るくなったようにも思えるとの証言もある。 飛び降りた現場や警察の調査記録を見ると争った様子は無く、自殺と考えるのが妥当にも思えるが、周囲の思惑から事故扱いにされているようである。 タツロウ少年の体に埋め込まれた特殊仕様オートマンには、肉体交換相手のアドレスが幾つか登録されている。調べるとほとんどのアドレスの相手は似た境遇の子供だが、1つだけ、導入3と同様の隠れ家の端末に繋がっている。 タツロウ少年が使用していたトロンを調べると、会員制のチャット・ルームのURLが判明する。導入3でも同じサイトのURLがブックマークされていた。ここにアクセスして(タツロウのIDとパスワードでは怪しまれるので、適当な技能判定で新規のIDを手に入れるか、ハッキングする必要があるだろう)、適当なロールプレイを行えば、何人かの少年少女から話を聞く事ができる。それによると、「タツロウは、肉体交換遊びの秘密を他人に漏らしたから殺されたのだ」という事である。頃合いを見計らって、PCの正体がバレた事にして、少年少女たちがアウトロンする事にする。状況によっては、サニワがネットを介して精神攻撃を仕掛ける展開にしても良い。 |
導入2 | PCが警戒して早々と依頼を断っていた場合、特に得られる情報は無い。ただ、導入4のPCに依頼者の外見的特徴を話せば、それがサニワだと分かる。 製造依頼を受け、さらにサニワの精神支配を受けた場合、1シーンに1回、サニワが<血族(夜の一族)>を掛け直しに来る。その抵抗に成功しない限り、厳密にはプレイヤー・シーンに入る事はできない。サニワが精神支配に来るシーンは、他のPCが登場できないマスター・シーンとして、早い内に「抵抗に成功して、サニワが撤退する」という展開にする事。その後は、特殊仕様オートマンの設計図を手に入れた上に、他のPCのリサーチのフォローに回る事になる。 最初から精神支配を受けずに設計図を手に入れた場合も、同様に他のPCのリサーチのフォローを主体に動く事になる。 |
導入3 | 隠れ家にある端末は、<オーバーテクノロジー>で製作されたもので、意識体がウェブにイントロンする為の装置である。このセッション限りの特殊アイテムで、PCが自分の永続化アイテムにする事はできない。 意識体は、この端末を通して人間の振りをして、チャット・ルームでお喋りをしたり、肉体交換遊びをしたりしていたと分かる。交換相手の人間が入る仮想現実ソフトの入ったトロンも、隠れ家に備え付けられている。 特殊技能や神業で調査すれば、スプーキーと呼ばれる“人形の一族”がこのようなアイテムの研究をしていたと分かる。 |
導入4 | サニワとのコネ判定に成功(スートが合うだけで無く、サニワの制御値を越えなければならないが)すれば、接触を取る事ができる。サニワは、原則的に自分のやっている事を秘密にしようとするが、ロールプレイ次第では「アヤカシが闇の存在でいるしかないのは、人間と比較してその数が少ないからだ。世の中には、肉体を持てずに苦しい思いをしている意識体がいて、彼らに実体を与えてやれば、それはアヤカシにとって明るい未来に繋がる。詳しくは言えないが、自分はそういう仕事を手伝っている」と明かす。 PCがサニワを非難したり、コネを持たない他のPCを会見に連れて来たりすれば、以降は2度とコネ判定で会う事はできなくなる。PCが<トゥルース>や<インタビュー>を使用する場合、サニワは神業を使ってでも打ち消そうとする。 |
導入5 | 特殊仕様オートマンの生産数は、恐らくは数千から数万のオーダーに達すると分かる。製造を依頼した者が自分で製品を取りに来て、現金で決済していたらしく、その方面で特に証拠となる物はない。 工場主の殺害に付いて、サニワのような“夜の一族”の能力を使用した可能性を考慮するならば、状況は肯定的である。 |