No. | タイトル | システム | 登録日 | 改稿日 |
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0079 | 砂の果実 | BK | 00/07/20 | − |
砦の指揮官 | : | 獣人族が有利に押している、砂漠地域の最前線の砦の指揮官。撤退したいが、その責任を取らされたくも無くジレンマに悩んでいる。そんな中で謎の行商人の提案に「悪魔の囁きだ」と半ば自覚しつつも乗ってしまう。 |
謎の行商人 | : | 真言魔術師の変装。古の術を使う事ができ、実験の為に砦を利用する。 |
ベンソン | : | 砦の一兵卒。行商人の提案に乗った指揮官により、生きたまま脳を摘出され、砦の制御コンピュータにされてしまった。起動直後に暴走し、破壊され、そして悪霊化した。 |
獣人族勢力 | : | 舞台となる砂漠地域の先住民である狐族が中心だが、他地方からの様々な民族の獣人が義勇兵として参加している。勝ち戦ムードだが疲弊していて、早く終戦にしたいが、砦は水場にあって通商上の観点からも重要なので、ここを落とさずに戦争に勝利したとは言えない。あと一歩で陥落できそうだったのに、最近になって守備が固くなり、戸惑っている。 |
武器庫 | 火器、弾薬、爆弾などが保管されている。各銃砲座が無限に弾薬を生み出している現状の砦では無用の長物だが、ベンソンの霊は重要施設と認識している。よって、侵入すると置いてある武器が不自然に動き“暴発”してPCを襲う。命中判定値などはマスターが決定する。部屋を出て行けば、それ以上の攻撃は加えられない。 |
銃砲座 | 全部で4門あり、砦の四方に配置されている。一見すると砦内部への攻撃はできないようだが、死角(と思われる方向)から近づくと銃砲座が無理のある不自然な動きをしてPCに照準を向ける。なおも近づくと発砲する。原則的に「PCが一方的に銃砲座を狙える位置」は存在しない。データに関してはマスターが決定する。破壊しても、ゆっくりと自己修復を始める。 |
門や壁 | 門は閉じてびくともしない。壁を壊そうとすると、何やら嫌な手応えがして血が染み出して来るし、放っておくと自然に治る。門や壁を壊そうとしたり乗り越えようとすると、銃砲座が攻撃してくる。データはマスターが決定する。 |
指揮官室 | 拳銃自殺したままミイラ化した指揮官の死体が机に突っ伏している。死体の首には指揮官本人の認識票が掛けられている。 傍らに日記があり、斜め読みで以下の記述に目が止まる。 「獣人族の波状攻撃に悩まされている。死ぬのも恐いが、撤退して責任を取らされるのも絶対に嫌だ」 「謎の行商人に、砦の無人化計画を持ち掛けられた」 「軍費を横領して計画を実行した」 「生きた人間の“脳”が必要だと言われ、悩んだが言いなりになって1人の兵士を生け贄にした」 「行商人が姿を消した」 「無人機械が暴走した。部下に“脳”の破壊を命令した」 「あの頃の僕らが嘲笑って軽蔑した空っぽの軍人に、気づけばなっていた。生まれて来なければ本当はよかった」 日記はそこで終わっている。砦の悪霊化の前に死んだので、指揮官の魂は砦に啜られず、遺品が馬車に積まれる事も無かったのである。 また、砦に所属する兵士のリストも見付かる。この中のベンソンの名のところに震える筆跡で印がつけられている。馬車に積まれた遺品と突き合わせれば、遺品の無いもう1人がベンソンだと分かる。 |
監視塔 | 望遠鏡が回転する台座に置かれていて、周囲を見回すような動きをしている。接眼レンズがあるべき部分にはコードがついていて、壁伝いに廊下を経由して地下室に繋がっている。ここでの破壊活動にも、銃砲座は攻撃してくる。 |
地下室 | 監視塔からコードを辿って行くと砦の中央にある地下室に辿り着く。扉は1つしか無い。近づくと、廊下の窓の鎧戸が突然開いて、外の銃砲座がPCに銃口を向ける。さらに近づくと発砲する。 中には、ベンソンの“脳”が収められたガラスケースと、怪しげな機器類がある。 |