No. | タイトル | システム | 登録日 | 改稿日 |
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0074 | マインド・サーカス | N◎VA | 00/04/22 | − |
社長一派 | : | バーチャワールド社の経営陣。 |
グリーン | : | 仮想世界から“脱皮”した来訪者。 |
管理者 | : | PCたちの世界の矛盾を消す役割を担う来訪者。 |
上位世界 | 現実世界。 トロンの中に仮想世界(=中位世界)を作った(理由目的は不明)。上位世界の人間は、トロンに直結する事で中位世界の電脳人格に憑依できる。神の視点で仮想世界の詳細な出来事を知ったり操作したりはできない。 中位世界管理の為に憑依状態でいる者を“管理者”と呼称する。 憑依中に死亡すると上位世界の肉体も死亡してしまう。 |
中位世界 | トロン上の仮想世界。 一般の人間はここが仮想世界だと気付いていない。トーキョーという限定的な空間しか存在していない。 真相に気付いて下位世界を作った者たちを“社長一派”と呼称する。この会社の社名を、バーチャワールド社とする。 バーチャワールド社は、下位世界をネットゲームとして公開している。ゲーム的な仕掛けが無いので人気は低いが、そのリアルさに惹かれるマニアも存在する。 PC全員も“中位世界の住人”である。 |
下位世界 | トロン上の仮想世界の中の、トロン上の仮想世界 “社長一派”が中位世界上のトロンの中に作った仮想世界。敢えてトーキョーを模した世界にしている。 後述するグリーン(真ニューロ)という男は、下位世界の人間である。 |
導入1 | @物理的侵入は素人の犯行だと分かる。 Aハッキングは、バーチャワールド社のシステムが異質だった故に失敗しただけで、犯人はなかなか優秀だったと分かる。PCのニューロがハッキングを試しても、「長期間、システム解析をして専用のソフトウェアを用意してからでないと不可能」と分かる。 Bネットゲームに入ってると、依頼人が説明した通り、「特定の仮想人格に憑依するだけでひたすらリアルさを追求していてゲーム性は無い」という事を追認するくらいしかできない。 |
導入2 | 売人を問い詰めるなどすると、以下の事柄が分かる。 @薬の供給は弱小ヤクザ組織から受けているが、そこも仲介に過ぎない。A真の供給元は、とにかくこの薬を流行らせたいらしく、原価割れの値段で売るように指示している。B薬を仲介している組織は、本当にただの弱小ヤクザ組織である。適当に脅せば、真の供給元がバーチャワールド社だと分かる。 |
導入3 | 「別人になった」とされる者の調査方法は、個別訪問しか無い。序盤段階では2〜3人しか調査できないが、そこで以下の共通した事柄が分かる。 @「別人になった」という日まで、バーチャワールド社のネットゲームにハマっていた。現在はゲームは止めている。 A別人になったという人物は、一応は社会生活を営んではいるが、人として言動が極めて不自然。応用が効かず、まるで「大昔のコンピュータゲームのNPCみたい」である。 B適当な技能判定に成功したならば、その人物が所有しているバーチャワールド社製のライフサポートシステムには、薬が仕掛けられている。さらに調べれば、“天才薬”という薬だと分かる。 |
天才薬 | 適当な技能で判定する事で、薬効、副作用、背景などが分かる。 弱小ヤクザに原価割れで卸していたのも、自社製のライフサポートシステムにこの薬を仕込んでいたのも、バーチャワールド社である。 |
バーチャワールド社 | 適当な社会技能やコネ判定に成功する事で、以下の内容が分かる。 会社の事業内容が不透明で怪しい。ネットゲームは渋すぎる内容だし、メインフレームに使われている技術は高度な割に応用が利かない。業界の噂では、経営陣が他の事業で得た資金を投入しているとの事で、何故そこまでするのか理解できる者はいない。 |
グリーン | 導入3のPCの所持するリストの人物への個別訪問も終わりに近づいている。ここまで、10人近くと会ったが、取材への反応はほとんど同じ内容の繰り返しである。しかし、とある人物の元に行ったときだけ反応が異なり、監視カメラでPCが来たのを見ると逃げようとする。この人物がグリーンである。 グリーンはニューロであり、物理的に逃げたり、追跡を防ぐ為に痕跡を消すという技能を持っていない。 グリーンを追い詰めて捕えるなどした後で、「事情を教えてくれたら、できる限りの協力をする」などと好意的に交渉するならば、告白を始める。 「自分は下位世界人である」 「下位世界で“果て”を見たとき、真に絶望した。自分のヒトとしての誇りを汚した創造主を恨みに思った」 「そんなとき、バーチャワールド社の実験によって中位世界に引き上げらた。創造主=バーチャワールド社と知り、復讐を固く決意した」 といった話をPCは聞く。 グリーンは、取り敢えずバーチャワールド社のメインフレームにハッキングをかける事に没頭している。その後でどうするのかは、実はきちんと答えを出していない。 孤高を気取っているグリーンだが、心の底では共に戦ってくれる仲間を欲している。その為、PCがよほど酷いロールプレイをしない限り、グリーンは知っている事を話す。PCが何らかの形で協力をしてくれるのではないかと期待しているのである。 |
バーチャワールド社屋 | @下位世界にバーチャワールド社は存在しない。その場所には、調査会社がある。 Aその調査会社は、最近の仕事で「導入3のPCのリストに載っていた人物が憑依していた仮想人格全員およびグリーンを含む、数十人の人間のアドレスを探って依頼人に報告する」という調査を行っていた。依頼人は、“社長一派”の1人が憑依している仮想人格である。 B試しに調査会社で調べられていた下位世界人に会おうとすると、既に全員が死亡している事が分かる。 |
世界の果て | 房総南国際空港から旅客機に乗ろうとしても、欠航で叶わない。館山港では海外から物資の水揚げはされているが、よくよく調べると輸送船は全てロボット制御である。 PCが自分で船などを使って海上に出ると、やがて“壁”が見える。それはオーロラのような外見で、触ろうとすると意識が薄れ、気が付くと“壁”から十分に離れた位置にいる。ロボット輸送船の類は、“壁”から生まれ、“壁”へ消えて行く。 グリーンは、「偽りだらけのこの世界で、虚ろな街に心が負けてしまわないように、よく“壁”を見に来ていた」と述懐する。 |