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0024 召喚実験の後始末 N◎VA 00/04/01



はじめに

 このシナリオは、『トーキョーN◎VA 2nd』および『カムイST☆R』の使用を想定して書かれた。
 しかし、『レボリューション』や、『シャドウラン』など魔法が存在する他のサイバーパンク、或いは汎用ファンタジーでも使用可能である。



登場NPCおよび重要事項

星野教授 星城総合大学超心理学科の教授。熱くなると我を忘れて自説を主張し譲らない性格で、敵が多い。
学部長 安定を望む保守的な人物で、過激でバサラ・マヤカシの地位すら脅かしかねない星野教授を嫌っている。
生物 元々はアストラル界の生物だったのだが、召喚されて現実界に受肉する。受肉後も一時的にアストラル界に入る能力を持ち、それを応用して隠れたり、瞬間移動したりする。
星城総合大学超心理学科 超能力を研究する学科。教員・生徒の中にはバサラやマヤカシが多い。



事前状況

 星城総合大学超心理学科に席を置く星野教授は、行きがかり上、自分の学者生命をかけて「99%失敗する」に違いない“アストラル界から精神生命体を召喚して、受肉させて現実界の生物と化す実験”を行わなければならない状況に追い込まれていた。自説に拘り、敵を作った結果だが、星野教授自身は、せめて後悔の無いようにできる限り完全な実験を行うつもりだった
 実験は荒野で行われるのだが、興味を示す者は少なく、星野教授を嫌う学部長と、念の為の護衛(=PC)のみが同伴する中で行われた。

 ところが意に反して召喚は成功し、見た言も無い奇妙な生物が出現した。生物は星野教授の口頭での命令を聞き、大学に連れ帰る言になった。
 しかし、確かに召喚と受肉は成功していたのが、支配はできていなかった。生物は知性を持っていて、当初は召喚地にいる全員を殺そうと考えたが、PCの実力を察知して不可能だと悟り、学部長の精神を乗っ取った上で命令に従う振りをしたのだった。

 一行は大学に戻った。それから、大学内で教員・生徒が殺される連続殺人事件が始まった。実は件の生物が、バサラ・マヤカシを殺してパワーを吸い取っていたのだ。



導入

 PCの全員または一部は、星野教授の友人(2レベルのコネ)だとする。
 PCは当初、星野教授の友人として、または荒野での実験の護衛として雇われる。

 件の生物は、「間違いなく召喚されたものかどうか確認が取れるまで学部長が預かる」という名目で、星野教授の手を離れ、自由を得ている。
 その後、連続殺人事件が起こり、状況から星野教授も容疑者にされ、その為に友人であるPCは相談を受ける。友人で無いPCに対しては、捜査が進んで手が足りなくなった場合に「前の事件で一緒だったので信用できるから」などの理由で関わるように話を持って行く事。



本編

 警察による事件の捜査は、学部長が秘密裏に妨害している事もあって進んでいない。

 生物は、無理矢理に召喚され受肉された事で起こっている。そこで腹いせもあって、大学内の超常能力者からパワーを吸い取って殺し、十分な力を得たら自分自身を元の世界に戻す送還儀式を行うつもりでいる。そして、操られている学部長の意向もあって、星野教授が犯人に思えるような偽装も行われる。



結末

 PCが学部長が怪しいと思って問い詰めれば、生物が出てきて戦闘になる。

 戦闘に勝ったとしても、警察に真実を説明・証明できない場合、PCや星野教授は困難な立場的に追い込まれる事になる。



さいごに

 サプリメント『カムイST☆R』に合わせて作った単純なシナリオ。学園物の雰囲気と、アストラル体との戦闘シーンを楽しむ方向に持って行って欲しい。




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