No.
タイトル
システム
登録日
改稿日
0019
記憶屋
サイバー
00/04/01
−
はじめに
このシナリオは、『GURPSサイバーパンク』の使用を想定して書かれた。
しかし、『トーキョーN◎VA』や他のサイバーパンク物として使用可能である。
登場NPCおよび重要事項
記憶屋
:
税関突破の為に、密輸データを生身の脳に入れる運び屋。
日本エージェント
:
盗まれたデータを破壊しようとする。
盗賊グループ
:
データを盗み、記憶屋に預けた。ダウンロードする為のパスワードを知っている。
事前状況
日本で開発された“サイボーグ兵士制御チップ”の最新ドライバが盗まれた。サイボーグ兵士の戦力に関わる重要なもので、通常、税関でコンピュータ記憶装置内のデータもチェックされるので、このような大容量の盗品データの海外密輸は難しいのだが、それを回避する為に自分の生体脳にデータを入れて運ぶ“記憶屋”が使われたのだ。日本で盗まれたその最新ドライバは、とある“記憶屋”の脳にアップロードされ、最新ドライバの買い手の住む街(PCが住む街)に来たが、どういう理由か“記憶屋”はその最新ドライバの影響を受けてしまった末に、自分を日本兵だと思ったまま逃亡してしまった。
導入
PCが住む街を舞台にして、日本側と盗賊側が“記憶屋”争奪戦を行う。地元の人間と言う事で、盗賊側からPCに協力の依頼がある。
或いはまた、自分を逃亡兵士だと思い込んでいる“記憶屋”と出会い、PCは彼から援助を願われる
以降、PCはどちらかの依頼を受けたものとして進める。
本編
“記憶屋”の記憶を元に戻すためにはパスワードが必要で、それは盗賊たちが知っている。
“記憶屋”を医者に見せると、今の状態で脳から最新ドライバをダウンロードすれば、“記憶屋”は脳死してしまうと診断される。
日本側は最新ドライバを消去できれば満足だが、治療などという手間をかけてくれそうにない。
治療するには、盗賊側からパスワードを入手するか、SQUIDなどを使用し、最新ドライバを諦め、手術するしかない。
結末
PCの交渉次第では、“記憶屋”を売る事で大金を入手できる。
“記憶屋”を哀れに思うならば、盗賊側を脅してパスワードを入手するしか無い。
さいごに
元ネタは、ウィリアム・ギブスンの『記憶屋ジョニー』そのまま。ただし、記憶したデータの内容やオチだけは変えた。
当時、出版されたばかりの『GURPSサイバーパンク』をテストプレイする為にでっち上げたシナリオ。戦闘シナリオと割り切って使用して欲しい。
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