No. | タイトル | システム | 登録日 | 改稿日 |
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0013 | 金色夜叉 | N◎VA | 00/04/01 | − |
新井 進 | : | ニューロ◎=マヤカシ●=タタラ。デジタル・ゴブリン(後述)は、タタラの<超テク>とマヤカシの<召喚>とニューロの<AI創造>それに適当な一般技能を組み合わせる事で生み出されている。 技能はその辺りを1通り高レベルで所持しているが、戦闘に役立つ様な技能は持っていない。 マヤカシの血統として、霊的視覚を持ち、左右の瞳の色が違うオッドアイである。 新井は典型的なマッドサイエンティストであり、その当座の目的はデジタル・ゴブリンたちの“神”になる事ただ一点である。新井とキャストが敵対する場合、新井は極力、キャストの前に姿を現さずにデジタル・ゴブリンを戦わせようとする。 |
デジタル・ゴブリン | : | ニューロのトループとして扱うが、生命は召喚するタップの電算能力値に準じる。また、初期技能も通常に加えて、<運動><メレー><射撃>等を持つ。当初の技能レベルは1レベルだが、7日目以降、性能実験を始めてから経験を積み、レベルを上げる。最終的には1通りの技能が3レベルになる。 1体目の武器は爪のみ。2体目から飛び道具を使う様になる。3体目以降は低速で空も飛べる上にニューロの特殊技能を物理的現実空間でも使える。<虫使い>で電子機器を用いた機械を一時的に作動不能にさせたり(サイバーウェアならば<アイデンティティ>で抵抗できるが、それ以外の電子機器は無条件で作動不能になる)、<ツェノンの逆理>で“存在しない空間”に隠れたり、<MDセンス>で消えたり音を出さなかったりする敵を知覚したりできる。 自由にウェブ上にデータ化する事もでき、その形態から元の金融データに戻す事も不可能では無い。ただし戦闘不能状態にした上で<人心掌握:経営>と<トロン:プログラム>の組み合わせ判定で達成値として[10+トループ人数]が必要で、[トループ人数報酬点]になる。金融データ化をゲスト任せにする場合、金額的にはかなり目減りするものとみなして報酬点も考える。例えば導入a)の依頼者が正直に被害額の1千万円相当のデジタル・ゴブリンにしか手を付けないとすると、金融データ化されるのはせいぜい100万円で、キャストの手元には5万円(5報酬点)しか入らない。デジタル・ゴブリンを倒せば、そのまま塵となって消える。 何らかの手段で新井の研究成果を手に入れた場合、召喚には<トロン:タップ><トロン:プログラム><召喚>の組み合わせ判定が必要で、しかも1体当たり1報酬点払わねばならない。これはアクト終了時に生き残り1体につき1報酬点として返ってきて、次のアクトでまた召喚する事になる。通常の<召喚>と違い、1アクションで召喚する事ができる。また、達成値に関係無く払った報酬点体だけ集まる。 デジタル・ゴブリンを見た者が<心理:民族学>判定をする場合、成功しても異質だとか召喚されたものだとかくらいしか分からない。その能力を推し量るなどする為には、<心理:民族学><トロン:プログラム>の組み合わせ判定が必要である。 デジタル・ゴブリンと意思の疎通を持ちたい場合は<交渉:談判>と<トロン:プログラム>とニューロの特殊技能<01フィーリング>の組み合わせ判定が必要。21を出せば、生い立ちくらいは話してくれるかもしれない。 |
千早後方処理課 | : | キャストを始末する方が自社のメリットになると思えば躊躇わない。そうなればキャストの戦力を上回る実行部隊か傭兵が送られたり、社会戦闘を仕掛けられたりする事になる。千早と関わる展開になっても、彼らに誠心誠意協力するとか、メディアを上手く利用するなどすれば何とかなるだろう。トーキー(記者、レポーター)の出番である。 判断に迷う場合は<交渉:談判>と、<人心掌握:プロデュース>または<人心掌握:名声>の組み合わせ判定などで判定する。結果、歪な関係の<コネ:千早後方処理課>を得る事になるかもしれない。 |
7日前 | 新井失踪。国外逃亡を偽装して夢島難民地区に潜む。 |
2日前 | 多額の損失が発覚。その直後に新井の失踪が発覚。 |
1日前の昼 | “導入1:中小組織からの依頼”の依頼主、新井のトーキョー潜伏を確信。 |
1日前の夜 | 最初の鬼が物体化。殺人を犯す。 |
1日目の朝 | “導入1:中小組織からの依頼”及び“導入3:木更タタラ街の‘鬼’”の依頼がなされる。 |
1日目の夜 | “導入2:奇妙なウェブ”の調査が終了する。キャストがアウトロンした後、2体目の「鬼の物体化」が起こる。その騒ぎを警邏中の“導入3:木更タタラ街の‘鬼’”のキャストが気付く可能性がある。<知覚:聴覚>で10を出すと、“導入3:木更タタラ街の‘鬼’”のキャストは“導入2:奇妙なウェブ”のキャストの事件に気付く。 |
2日目の夜 | 新井のタップに“蛹”の“脱皮”が始まる。以降、1時間に1体の割合で“デジタル・ゴブリン”が増えていく。 |
4日目辺り | キャストの対応が遅い場合は、他の退魔師の働きにより、2体の狂った鬼が倒される。 |
6日目の昼 | キャストの干渉が無い場合、全82体の“デジタル・ゴブリン”の補充を終える。この段階での“謎のウェブ”内に蛹は無く、金融データも入って来なくなる。 |
7日目以降 | キャストの干渉が無い場合、デジタル・ゴブリンを使って夢島の住人の一部を脅し、国外逃亡の準備を始める。その間、デジタル・ゴブリンの性能実験(新井が意図的に起こす無差別殺人)を行う。そして近い内に、新井は今度こそ本当に国外逃亡する。 |
新星帝都大学 | 新井の友人と呼べる人間はここにしかおらず、それも“顔見知り”“同じ研究室にいた”と言う程度である。話を聞く為にはそれなりの理由が必要である。“導入1:中小組織からの依頼”のキャストが理由を正直に話す場合は、無条件で話は聞けるが、<交渉:談判>で10を出さないとキャストが何やらやっていると千早に嗅ぎつけられる事になる。それ以外の導入のキャストが理由を正直に話しても、話は聞けない。 ここで新井の当初の研究が「ウェブに於いてデータ変化を進化圧にして“突然変異”と“共生”が自律的に起こり、多様化と淘汰を繰り返し、最適なプログラムが自然に創られていく様な環境の創造整備」であった事、それからいつの間にか経営方面に鞍替えした事、趣味でオカルトの本をよく読んでいた事、新井がよく通っていた木更タタラ街の店とオカルト・ショップを教えてくれる。 |
千早オフィス | 基本的に知らぬ存ぜぬだし、それで通らなければ「円満退社した」と言われる。訪問後、千早後方処理課の尾行が付く。<知覚>と<忍び:隠密>及び<忍び:追跡>で対抗判定をする事。 |
依頼者以外の中小組織 | <交渉:談判>で5以上を出せば、新井に金融運営を任せ、失敗・逃亡された事を認める。話を上手く持って行けば彼らから「取り返した金の数%」を礼として取る事も可能だが、“導入1:中小組織からの依頼”のキャストが絡む場合は基本的に背任行為に当たるので、後で依頼者に<交渉:演技>の対決に勝たないと依頼者を怒らせる結果になる。 情報的には、依頼者の推理の追認以上の物は得られない。 |
新井の自宅 | 中央区オフィス街千早アーコロジーの新井の自宅。元々、千早から支給された部屋なので、既に所有権は千早に戻っている。中にあったものは全て千早に押収されている。特に目に付く物は何も無かったが、ここの情報をキャストが得る事はほとんど不可能である。 |
新井の隠れ家 | 斑鳩(中流住宅地)の新井の隠れ家。マンションの一室で、DAKが無く、奇妙なくらい生活臭も無い。目に付くのは幾つかの紙でできた書物くらいで、これは古典的な経済学や進化論の学術書と、基礎的な魔道書である。 タップが一台あるが、これは罠でアビスに到達すると仕掛けられた爆弾が爆発する。アビスに入る段階で<トロン:タップ>に15が出せれば、事前に気付く。或いは、フェイトの<警報>の様な特殊技能に成功しても気付く事ができるが、そのときは<運動:ラン>に5で成功しないと安全圏まで逃げられない。事前に「何か仕掛けられていないか調べる」と宣言した場合は<しかけ:トラップ>と<トロン:エレクトロニクス>の組み合わせで5が出れば気付く。 爆発は、生命ダメージで防護マトリクスのみ有効で、15ダメージである。入院する場合、1日1シーンと見なす。 爆発後すぐに逃げないとSSSの追求で2〜3日は足止めされる。その際、解放後に千早かSSSの尾行が付く。<知覚>と<忍び:隠密>及び<忍び:追跡>で対抗判定をする事。 |
木更タタラ街 | 話を聞く為にはそれなりの理由が必要である。“導入1:中小組織からの依頼”のキャストが理由を正直に話したり、報酬点を数点支払う場合は、無条件で話は聞けるが、<交渉:談判>で10を出さないとキャストが何やらやっていると千早に嗅ぎつけられる事になる。それ以外の導入のキャストが理由を正直に話しても、話は聞けない。 ここでは、新井は千早に就職した後も、タップの改造やイーターの購入などを行っていて、従来とは全く違ったハードウェア環境で作動する斬新なイーターの研究開発をしていたらしいと分かる。 |
オカルト・ショップ | 話を聞く為にはそれなりの理由が必要である。店主が反体制的気骨の持ち主なので、“導入1:中小組織からの依頼”のキャストが理由を正直に話しても千早に通報される事は無いが、そんな理由では教えてくれない。“導入3:木更タタラ街の‘鬼’”の黒幕が新井だからとの理由ならば教えてくれる。 新井がよく買ったのは、基礎的な魔道書、言霊に関する書物、それに召喚魔術書だった。また、その色違いの瞳から、マヤカシであろうと睨んでいるとの推理も聞かされる。 |