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0011 旅先の地の環境問題 妖魔夜行 00/04/01



はじめに

 このシナリオは、『ガープス妖魔夜行』専用である。



登場NPCおよび重要事項

環境妖怪 工場設備や研究所などへの不信から生まれた妖怪。この妖怪は、貧乏神の様に特定の工場に取りつき、さもその工場が流しているかの様にして毒液を振り蒔く。また、ヤクザ風の男たちに変身して、環境保全運動家を襲ったりもする。



導入

 旅行などでPCが立ち寄った田舎町にある工場付近の住人は、最近、その工場の閉鎖を求めて大きな運動を展開している。
 PCが宿泊している宿の世話好きの少女は、熱心に工場の害毒をPCに訴える。その少女や他の運動家たちが、ヤクザ風の男たちに襲われるのをPCは目撃する。助けられると、「きっと工場の奴らの手先だ」と憤慨する。しかし、PCはそのヤクザ風の男たちから妖気を感じた。



本編

 工場関係者は、公害との因果関係が分からず対応に苦慮していて、対外的にはノーコメントを通している。全員が人間なので、PCが調べても何も怪しい事は無い。

 環境妖怪は、“グレイ”が“MIB(黒服の男)”に変身できるように、ヤクザ風の男に化けていかにも工場側の手先であるかのように振る舞う。PCたちの調査の結果、妖怪の存在が明らかになった後には、彼らは「工場の廃液で人間以上に自分たちも被害を受けている。だから逆に、運動を激化させるために仕組んだ」と嘘を付く。
 人間の科学者は、毒液を作ったのが工場施設なのか環境妖怪なのか区別は付かない。
 毒液自体に妖力は無いが、それを作り出すときには妖力が用いられる。妖力を感じた海域に毒液が増えるなどの現象があり、それが真実への手掛かりになる。



結末

 真実に気付き、環境妖怪に戦闘を仕掛ければそれほど大した苦労も無く倒すことができる。
 気付かないと、工場は閉鎖され、環境妖怪は次の獲物を求めて移動する。



さいごに

 ちょっと捻ったオチにしようと思って考えたシナリオ。真実を知った上でなおプレイヤーが環境妖怪を“善”と見なすなら、それを尊重したオチをつけて欲しい。




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