No. |
タイトル |
システム |
登録日 |
改稿日 |
0008 |
4部構成シナリオ |
MM |
00/04/01 |
− |
はじめに
このシナリオは、『モンスターメーカーRPG』専用である。
また、サプリメント『ブルガンディ・ドリーム』(ISBN4-8291-4260-X)、リプレイ『ウルフレンドの冒険者』(ISBN4-8291-4274-X)、カードゲーム『モンスターメーカー』と『マジックマスター』も必須である。
カードゲームを基本においた、4部構成になっている。
シナリオ1『流されて……』
PCたちがブルガンディ島へ行く途中、船が難破してしまう。そして気が付くと、謎の孤島に漂着していた。
この孤島には、PC以外の漂着者もいて、海岸で共同生活を営んでいる。彼らの話によると、その孤島には魔法の結界が張ってあり、筏などで外洋に出ようとしても、いつの間にか引き戻されてしまうとのことである。また、海岸の北に広がる森に結界を解く秘密があるらしいのだが、迷いの魔法が掛かっていたり、モンスターが出たりするために、奥まで進めた者はいない。
森を探索できる実力の持ち主は、PC以外には1人しかいない。モンスターメーカー・カードゲームの魔術士のカード5枚から、ランダムに1人を決めること。彼または彼女は、PCたちが協力してくれれば結界を解く事ができると力説し、一緒に探索しようと持ち掛ける。
森での冒険は『ウルフレンドの冒険者』P129を参照のこと。塔に着いてからの展開も、P103までは『ウルフレンドの冒険者』と同様とする。その後、ドラゴンは「もしギアスを掛けた黒魔道士を見つけたら、倒してくれないか?」とPCに頼む。PCが消極的な姿勢でも、「万が一と言う事もある。何か分かったら知らせてくれるだけでもいい」と言い、自分の角で作った笛を渡す。この竜の笛を吹くと、結界を解いて孤島に入れる様にしてくれるとドラゴンは言う。
無事に結界を解き、他の漂流者と共に孤島を出て、夜になると、PCに味方していた魔術士は、一人起き出すと、聞いたこともない様な呪文を唱える。それに気付いたPCを尻目に、魔術士は変装を解き、黒魔道士の正体を現す。そして「目的は果たした……」と言い残して飛び去っる(飛行の呪文だったのだ)。
シナリオ2『シーフギルドの陰謀』
PCはようやくブルガンディ市街に到着する。買物や食事を楽しんだり、格闘王決定戦やチャリオットレースに出場したり、PCに自由にさせる。
モンスターメーカー・カードゲームから、魔術士以外のキャラクターカードから1枚をランダムに選ぶ。彼または彼女は、シーフギルドに雇われて「全くマークしていなかった新人が格闘王決定戦などで優勝しないように取り計らう」仕事に就いている。彼または彼女は、格闘王決定戦などに出場しないPC1〜2人と偶然にも意気投合し、その案内でブルガンディ巡りをしたりする。
そんな中、格闘王決定戦などで優勝に近づいたPCに対して、上記のNPCは仕事を果たそうとする。NPCが任務と友情の板挟みになるさまをロールプレイして展開させ、オチを付ける事。
シナリオ3『城塞跡にて』
シナリオ2のNPCが友情を取った結果、PCたちはシーフギルドを敵に回す事になるだう。最も弱そうなPCが誘拐され(適当なPCがいない場合、シナリオ2のNPCにこの役を振り当てる)、城塞跡の地下に続くシュートに落とされる。そのPCを助けるには他のPCも城塞跡に入らねばならない。
城塞跡の構造は、『ブルガンディ・ドリーム』P139を参照のこと。ただし、シュートで落ちた先が巨大ネズミの巣、秘密の通路は実は(何という偶然か)シーフギルドから海岸へ抜ける脱出口となっている。海への出口には特殊な鍵が掛かっています。街への出口はシーフギルドに繋がっている。また、騎士の亡霊の部屋には“お姫様”が捕らえられている(騎士の亡霊はいないものとする)。
PCが少女の幽霊の願いを聞き届けたならば、アイテムを一つくれる。モンスターメーカー・カードゲームのトレジャーカードから、ランダムに1枚引くこと。魔法の剣などの場合、その効果は適当にマスターが決定する。
シナリオ4『メディア姫誘拐事件』
結局は、城塞跡から脱出するためには、シーフギルドと決着を付けなければならない。ギルド施設に踏み込み、ある程度の戦闘を経ると、ギルド側から休戦の申し入れがある。彼らは、PCがシーフギルドの一員になる事で、全てを水に流すと言う。PCたちがギルドのメンバーだとなれば、ギルドの悪行を官憲に通報する事もできなくなるし、また、面子も保たれるからである。
PCが応じるならば、シーフギルドのメンバーになった証となる仕事をする様に言われる。それは、誘拐したお姫様を、とある所に届ける仕事である。
行き先は、ケフルからさらに西の山脈へ入り、オオカミ岩の向こうにあるカスタード王国である。
さいごに
オリジナル・シナリオでは無く、リプレイ『ウルフレンドの冒険者』の内容で気に入らなかったところに手を入れ、シナリオのフォーマットに書き直したものである。
このままリプレイ通りにカスタード王国でのエピソードに繋いでエンディングとすると良いだろう。
今でも店頭在庫を見掛けるので、入手できたら試してみて欲しい。
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