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タイトル |
登録日 |
改稿日 |
コラム010 |
当館作成秘話(?)
| 02/02/03 |
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現在、当館は100個のシナリオが登録されており、コラムもこれで10個目となる。人様に公開するからには最低でもこの程度のボリュームは必要だと思っていたのだが、やっと初期の目標を達成する事ができた。
そこで今回は、このホームページを作成した経緯について話したいと思う。
そもそも、ずっと以前から、自作シナリオを何らかの形にして公開したいという思いはあった。RPG雑誌等にシナリオを投稿する、同人誌を作るといった手段も考えたが、「自作シナリオ全てを公開したい」「手間はかけたくない」という2つの希望が満たされない為に見送っていた。
その内にインターネットが普及して、「ホームページを利用すれば自分の望む形態でシナリオが公開できる」と考えた。プロバイダにホームページ登録をして「RPGに絞った内容で、シナリオ掲載をメインにする」という方針を立て、インデックス・ページを作ったのが1997年の事である。
しかし、肝心な所で根性を発揮できない性癖の私は、結局、ホームページ製作を2年以上も放っておいた。思い直したのは1999年暮れの事で、ここからようやくサイト製作が始まった。
まず、既にテキスト・ファイル化されたシナリオをまとめる事にした。「パソコン通信時代にTRPG系の掲示板へ投稿したシナリオ」とか「セッション内容を友人に報告したメール」とかがそれなりに貯まっていたので、それを現在の形に書き直した。予定では、2000年4月1日までには作業を終わらせるつもりで、それで登録日を「00/04/01」としたが、実はその日までには終わらなかった。
当初、テキスト・ファイル化されていたのはNo.0063までである。No.0064〜No.0070は、ホームページ作成開始後〜4月1日までに行ったセッションを文章化したものであり、実はNo.0063より先に完成している。そうして、No.0063を書き終えたのは、2000年のゴールデンウィークが過ぎた頃であった。
その後も、ホームページを公開せずに黙々と作っていたのだが、自らに課した「シナリオ100個」への道のりは遠かった。テキスト・ファイル化した元データがあった状態でも執筆には手間取ったが、ゼロから書くのはさらに時間がかかった。結局、友人の勧めもあって2000年7月にTRPG.NETやTRPGNEWSにこのサイトを登録する事で、初心を曲げて外部への公開を行った。
その後のシナリオは、基本的に実際にセッションを行った直後に登録したものである。例外はNo.0080〜0083とNo.0098で、この5つは過去に行ったセッションを、当時のメモを参照しながら書いたものである。今後は、こういった「過去のセッションのシナリオ化」の割合が増えるかもしれない。
公開後、自分のサイトの評判が気になって検索エンジンで調べたりもした。氷川TRPG研究室というサイトのRPG研究日誌の2000/07/23のページに拙サイトの紹介と共に「シナリオのあらすじを載せた程度の『シナリオアイディア』ってほとんど役に立たない」という言葉が載っていて、ちょっと悲しかった。
当館登録のシナリオは、市販のシナリオと文字数で比べると概ね半分くらいのボリュームしかない。しかし、私としては「あらすじ」のつもりで書いてはいない。「データを書かない」など記述を省略して手間を減らしているのは確かだが、「ここまで書けば、シナリオの意図が読者に伝わる」という程度には詳しく書いているつもりでいる。
そして、意図が伝わらなかったときの補遺とする為に、感想掲示板を設けた。ここで感想や批判を書いていただければ、シナリオを改稿するつもりでいる。
そんな訳で、『TRPGシナリオ図書館』の作成秘話(?)を御紹介した。
けっこういい加減な成り立ちで、更新も遅いが、暖かく見守っていただけると(そしてシナリオを使っていただけると)幸いである。今後も宜しく。
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