【自動販売機は「くじ」】

 駅で電車を待っているときに自動販売機で缶コーヒーやジュースを買ったりすることがよくあります。でもほとんどの自動販売機には、点字標示など「このボタンを押すと何が出てくるかを表すもの」がなく、私のような視覚障害者(全盲者)にとって自動販売機は「くじ」のようなものです。周囲の誰かに見て(助けて)もらえないような場合、適当なボタンを押してみるしかありません。暑いときに、冷たいものが飲みたいのに暖かいものが出てしまったり、寒いときに、暖かいものが飲みたいのに冷たいものが出てしまったりするとがっかりです。でもこのような場合、缶を触ればわかるので持ち帰って後で飲むこともできます。もっと悲しい場合があるのです。それはコーヒーを飲みたいときにこぶ茶なんかが出ちゃったとき。これは大凶ということになります。缶を開けて一口飲んでみるまでわからないからです。

 多くの自動販売機に点字標示がされるとうれしいです。また1軒でも多くの飲食店のメニューが点字(または別な形で)読めるようになることを願っています。


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