ワイン

 言わずとしれた、ブドウを発酵させた醸造酒。
 基本的に葡萄を瓶の中に入れておくだけで発酵熟成してしまう為、世界最古の酒であろうと言われている。
 葡萄の種類、産地、収穫年度、醸造法、熟成法などによって細かい分類があって、実質的な銘柄は星の数ほどあるため、全てを極めるのは難しい酒と言えるので、基本的には産地と収穫年度と熟成法の三つを覚えておけばいいです。

 産地は有名どころでフランス・イタリア・ポルトガル・スペイン・ドイツ・アメリカ・日本などが上げられ、収穫年度は基本的に古いものほど熟成されていると考えればよいので、後は熟成法です。

 有名なボージョレ・ヌーボーはその年採れた葡萄を促成醸造し、そのまま瓶詰めした新酒です。
 そのため葡萄のフルーティーさが残っており、アルコールが苦手な人でも呑める軽い味わいの酒です。
 もっとも醸造が促成醸造のため、このワインは寝かせても熟成しません。

 次によく1000円以下で売られているテーブルワインですが、これは醸造は通常通り行っています。
 ただし熟成期間は3ヶ月程度から長くて2年程度で、ステンレス容器などを使って行います。
 熟成期間が短いためヌーボー程ではないけれど、葡萄のフルーティーさが残っており、飲み口も軽くて食事に合わせて軽く呑むにはちょうど良い。
 ちなみにこれは寝かせておくと熟成します。

 そして最後は樽熟成するビンテージワイン。
 最低3年は樽で寝かせて熟成するものが多く、その間にアルコール分子を水分子が覆ったり、樽から香りがついたり、不純物が沈殿したりして、まろやかな飲み口を作り出す。

 あと赤・ロゼ・白の3種類がありますが、赤は皮まで使っているので一番コクが強く、白は実しか使っていないのでスッキリしていると思ってくれればいいでしょう。

 

銘柄が多くて説明しきれないので、主な産地毎の特徴とその中のお気に入りを紹介します。

 

 

フランスワイン
 ワインと言ってまず最初に思い浮かぶのはフランスでしょう。
 割と辛口のワインが多く、有名なロマネコンテやシャブリといったワインや、ドン・ペリニヨンやモエ・エ・シャンドンといったシャンパン、ボージョレー・ヌーボーといった数多くのワインがフランスのワインである。
 水凪のお気に入りはピノ・ノワールの赤。
 テーブルワインで価格も安いけどフルーティーさの残る味わいと赤ワインにしては珍しくほとんど渋みがないのがいい。
 ちなみに寝かせておくと熟成して大化けする。

イタリアワイン
 比較的どっしりとした飲み口のワインが多く、肉料理やチーズ料理なんかと合わせても負けずに自己主張するワインが多い。
 日本人の口にはちょいと余るような感じもあるけど、濃い味の料理に合わせてやるととても美味しいです。
 水凪のお気に入りはカステロの赤。

ポルトガルワイン
 あんまり有名でないけれどなかなか美味しいワインがあるのがポルトガル。
 ブレンデットワインであるポートワインの原産国。
 ブレンドだけあって飲み口はいろいろあるが、協会の審査を得たものだけがポートワインを名乗れるので、当たりはずれが無く楽しめる。
 水凪のお気に入りはポートワインのフォンセカとスパークリングワインのマテウス。

スペインワイン
 闘牛の国なだけあって、味わいは情熱的なまでに直球勝負なワインが多い。
 葡萄そのものの味わいを活かしているため酸味も強い傾向があるが、同時に葡萄独特の甘みを損なわない為呑みやすい。
 水凪のお気に入りはディアマンテ。

ドイツワイン
 割と甘口のワインが多く呑みやすい。
 甘みに負けないだけのコクもあって、しかも値段も安めで手に入れやすい。
 水凪のお気に入りはアイスワイン。
 なんと冬になるまで葡萄を放っておいて、水分を凍らせて天然の干しぶどう状態にして糖度を高めてから収穫し発酵熟成させるワインで、蜂蜜のように甘い。

カリフォルニアワイン
 フランスワインを押さえて世界のコンテストで活躍しているワイン。
 味わいはしっかりしているがほとんど渋みが無い。でも刺激的に口の中に味が残る。
 銘柄も多く、どれを飲んでも美味しい。それだけになかなかこれと言ったお奨めを決めきれないのが悩みさなあ・・・・・・・・・・・

日本ワイン
 フランスワインの特徴を引き継いでいる製品が多い。
 国産ワインは値段が安い輸入物のテーブルワインに押され気味ではあるが、いろいろ呑んでみると味わい深いものがあって良い。
 水凪は地元の富良野ワインがお気に入りだが、他にもあちこちで生産されている。