水凪新人の写真講座(基礎編)


カメラについて  レンズの選択  写真用語の説明

スナップ写真を撮ろう   空間自由自在


1:カメラについて

 現時点でごく普通に使われているフィルムサイズのAPS規格と35mm規格に的を絞って話しましょう。

 一般によく使われているのが「レンジファインダー機」で写真を写すレンズとは別に覗き窓を付けたタイプ。これを極端なまでに簡略化したのが「写るんです」「撮りッきりコニカ」といった商品です。軽くコンパクトなので散歩や旅行しながら家族や友達の写真を撮るには最適なカメラでしょう。レンズ交換ができる機種は少ないですが、ズームで対応した物が多いですね。私も一台マニュアル機を持っています。

 んで、私がメインに使っているのが「1眼レフ」で写真を写すレンズから覗き窓がつながったタイプ。レンズ交換タイプが多く汎用性に富みますが、そのため装備がかさばりがち・・・・・・・・  実際の写真がどんな感じで写るのか見ながら調節出来るので凝った写真を撮りたい方にはお奨めです。

 どちらもいまやほとんどがオートフォーカスでなかなか良く写る。運動会なんかで子供の大きい写真が撮りたい!といった場合にはレンジファインダー機の望遠は短い事が多いので、どちらか揃えるならかな1眼レフの方が良いかな?でも訳の分からない機能がごちゃごちゃ付いていてパニックする事も多いです。できれば両方揃えておくといろいろ楽しめますよ。


カメラについて  レンズの選択  写真用語の説明

スナップ写真を撮ろう   空間自由自在


2:レンズの選択

  1. 標準レンズ:40〜60mm程度のレンズで人が目で見た感じに一番近いのが「50mm」のレンズです。遠近感や広がりが自然なのが特徴です。
  2. 広角レンズ:25m〜35mm程度のレンズを指していて、広い範囲が撮影出来ます。風景写真やスナップ写真を撮影するには欠かせないレンズです。
  3. 中望遠レンズ:70〜135mm程度のレンズで、被写体を大きめに撮影したいときに使います。人物写真を撮るときによく使います。
  4. 望遠レンズ:150〜300mm程度のレンズです。遠くの物を撮したいときに使うレンズで、運動会の時などに大活躍するレンズですね。
  5. 超広角レンズ:15〜20mm程度のレンズで90度〜110度といった無茶苦茶広い角度を写せます。普通は必要ないですけど後で紹介するようなテクニックを使うときには役に立ちます。
  6. 魚眼レンズ:160〜200度といった超広角度を撮すことが出来るレンズ。はっきり言ってなんのためのレンズか私には理解しがたい写り方をする・・・・・・・・・・  ちなみに玄関ドアに付いているのぞき穴のレンズも魚眼レンズです。
  7. 超望遠レンズ:400m以上のレンズで遠くの人や動物を撮したいときに使用する事が多いです。野球やサッカーファン御用達レンズですね。
  8. ズームレンズ:長さを変更できる便利なレンズで、だいたい広角〜中望遠と中望遠〜望遠をフォローしている物が多いです。この二種類があれば大抵の写真は困らないレンズですが、単焦点レンズに比べると明るさと描写力は多少落ちます。

以上、レンズの説明ですが以下のテクニック説明時の目安にしてみて下さい。


カメラについて  レンズの選択  写真用語の説明

スナップ写真を撮ろう   空間自由自在


3:写真用語の説明

ちょびっとだけ写真用語の説明を。

絞り:レンズを通る光の量を決める機能で、f1.4くらいからf32まであります。数字が大きいほど光の量が少なくなります。絞り込むほど被写界深度が深くなっていきます。

シャッター速度:文字通りシャッターの落ちる早さを決める機能です。バルブ(開けっ放し)から1/8000秒くらいまであります。速い速度ほど写真は暗くなるので、明るいレンズやフィルムが必要になります。

フィルム感度:フィルムがどれだけ光に敏感か?を決める値です。ISO規格で表され通常は100〜400位が使われます。数字が大きいほど光に敏感ですが、写真を表現する粒子が大きくなるのでガサガサした感じの写真になります。

フィルム:通常使われているのはネガフィルムで、他に白黒フィルム、スライド用のリバーサルフィルム、特殊用途のタングステンフィルム、赤外線を撮す赤外線フィルムなどがあります。

被写界深度:手前の物にピントを合わせた場合、どこまで背景が写るのかを示した値です。絞りを絞るほど深くなっていきますが、光の量が少なくなるのでシャッター速度を落とさなくてはいけません。

何となく分かったような分からないような・・・・・  一応覚えて置いた方が良い関係ですね。


カメラについて  レンズの選択  写真用語の説明

スナップ写真を撮ろう   空間自由自在


4:スナップ写真を撮ろう♪

 写真を撮っていて、一番枚数が増えるのが家族や友人と撮った思い出写真じゃないでしょうか?でもそれが上手く写らなくてがっかり・・・・・・なんて経験も多いのではないでしょうか。良くあるケースの対処方法をいくつか上げてみましょう。

1:顔が暗い、背景が白く霞む。こうした経験をする方は多いと思います。これは太陽を被写体の背中側に置いたときにおこる現象で逆光と言います。これを防ぐには被写体と太陽が向き合うようにするしかないのですが、人はともかく建物の向きを変えるわけにはいきません。こうしたときには昼間でもフラッシュを付けましょう。それによって光が補われるので、顔がきちんと見えるようになりますし背景もそれほど霞みません。

2:写っているのは誰?そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。背景に建物を置いて撮影すると驚くほど人物が小さくなってしまう事があります。これを防ぐには次のような手段を使います。

 上の写真にたいして下の写真は私が車にたいして大きく見えますね?大きい物の前で撮すときはその前に立つのではなく、出来るだけカメラに近づいてもらうと見栄えの良い写真になります。背景を隠しきらない程度まで近づくと良いでしょう。

3:背景はどこへいった?風景をバックに記念撮影と思ったら、なんかぼやけてしまってどこで撮影したか分からない・・・・・・・・なんて経験をした方もいるのでは?これは被写界深度が不足したために起きた現象です。絞りをしぼってシャッター速度を落とすことで対処できます。オート撮影のカメラの場合、風景用の撮影ポジションが付いている物が多いので利用して下さい。

その他こういったケースでは?といった疑問・失敗があれば受けますのでメールかBBSで質問して下さい。


カメラについて  レンズの選択  写真用語の説明

スナップ写真を撮ろう   空間自由自在


5:空間自由自在

 なんか難しいことを言ってる。っといった感じでしょうが、レンズの使い方の発想転換を紹介しましょう。

1:広さを生み出す:広角レンズの使い方といえば風景写真のように広いところを撮すのに使うのが一般的でしょう。でもこの撮影角度の広さを生かすと実際にはそこにない空間的広がりを作り出すことが出来ます。ポイントは手前側に大写しにした被写体を置いて、背景の被写体との較差を作り出すことです。私の写真だと「芝桜」や「コスモス」といった作品でこの手法を使っています。ただし、焦点が手前に来てしまいますので絞りを絞りこむ必要があります。目安としてはf16程度でしょうか。

2:空間を切り取る:望遠レンズを利用した場合、遠くの物を撮影するといった使い方が多いと思います。しかし望遠レンズの場合、撮影角度が小さいことに着目してみて下さい。これを利用するとよけいな物を撮さない!といった使い方をすることが出来ます。被写体だけを浮かび上がらせるためには絞りをあけてシャッター速度を上げて下さい。背景を入れたいときはその逆です。人物撮影モードのついたカメラならそれを利用して下さい。

3:被写体を絞り込もう:けっこう難しいんですが、主体となる被写体を決めることが大切です。そして被写体の回りに出来る限り邪魔な物を入れないことが大切です。背景もただ広く撮すのではなく、バックにしたい物だけが入るようにすると効果的です。

 この3点を意識してみると以外と面白い写真を撮ることが出来ますよ。


以上、簡単なアドバイスですが参考になれば幸いです(^^)/

カメラについて  レンズの選択  写真用語の説明

スナップ写真を撮ろう   空間自由自在