PCメンテナンス講座♪
このページではPCのメンテナンス方法を中心に取り扱っていきます。
いきなりこけないように。基本ですよ基本。大事なことなんですから。 さて、ディスプレイ一体型のPCやノートPCを使っている方で無ければCRTや液晶画面以外に本体の入った箱が有るはずです。一体型のPCであればモニターを分離できるようになっていると思いますが。この中を開けてみたことはありますか?メモリーなどの増設作業を行ったことが無い人には謎の箱ですが開けてみるとびっくりします。恐ろしいほどの埃が基盤につきまくっていることが珍しくありません。 こうした埃は放っておくとショートの原因になるだけではなく、最悪出火の原因にもなりかねません。なにせ作動中の内部部品にはハンダゴテ並の熱さに加熱する部品まであるんですから。もちろん放熱のための対策はされているとはいえ、埃に包まれた状態では充分に働くこともできなくなります。だから時々ふたを開けて掃除してやることが大切になるんですね。 外せる部品はいったん外し、ウェスなどで埃をそっとふき取りながらコード類の折れ曲がりや破損が生じていないか確かめます。HDやCD-ROMの用のフラットケーブルは折れ髷っても平気なようになっていますが、一度曲げたところは伸ばさないようにしてください。 掃除するときに注意することは強くこすると表面のショート防止コーティングがはげてしまうので気を付けてください。クリーニング用のキットも売っているので利用すると良いでしょう。 さらに、せっかくふたを開けたんだからクリーンな環境を保ちたい方はケースの横なんかに付いている換気用のスリットに網を加工して付けることをお勧めします。台所の生ゴミを水切りする網が良いようです。ケースの外側に張ってやると見た目はともかくけっこう埃の進入を防いでくれます。他には防塵性の高い掃除機用なんかのフィルターを使って換気用のファンを付ける方法もありますが、手軽に出来るってことではこの方法が一番だと思います。 ノートPCは掃除しにくいんで出来れば最初からカバーなんかを利用することをお勧めします。 元々付いている機能は活用しましょう。 あいにく私の手持ちのPCはすべてWindowsマシン・・・・・・ 勉強不足で他OSの機能はほとんど理解していない。したがってMacやBeOSやLinaxといったOSにもこうした機能があるかどうかは知らないんですが、Windowsの場合は標準でエラーチェックとデフラグといった機能が付いてきます。 エラーチェックは文字通りプログラム上のエラーを見つけて修復するツールです。Windowsは仮想マシン構造を持っていますので使っている内にどんどんプログラムにエラーを起こしやすくなる条件を増やしていきます。これはWindows95&98の特徴ですから仕方がないんですけど放っておくと完全にプログラムが動かない状態にまでなってしまいます。完全チェックには時間がかかりますが標準モードなら5分もあれば終わりますので時々使ってみると良いでしょう。 デフラグはHD上に散らかったプログラムを整理整頓してくれるツールです。PCは使っている間にあちこちにプログラムを書き込んで無駄な領域を作ってしまいます。整理整頓した戸棚からは物が出し入れしやすいけど、ごちゃごちゃした押入からは目当ての物を探すのにも苦労しますし、物の入れ場所にも困りますよね。これと同じで放っておくとどんどん動作が遅くなってしまいます。定期的に使って作業しやすい環境を作ってあげてください。 Windows98からはメンテナンスウィザードが組み込まれていますので、時々完全チェックを行ってあげると良いでしょう。このときは出来る限り余分なプログラムが動いていない方がよいのでsefeモードで立ち上げてから実行すると良いと思われます。sefeモードの使い方はマニュアルを読んでくださいね。 後はバックアップをとっておくとよいですね。HDの中身を丸ごとバックアップ出来るようなリムーバブルメディアが今のところほとんどありませんのでいくつかに分けておくしかないのですが、Win386.swpファイルはバックアップリストから外してください。これは仮想メモリーの記録なのでバックアップする意味が無い上、バックアップの障害を起こす可能性があるからです。そしてなるべくなら何でもバックアップするのではなく、必要なアプリケーションに絞ってバックアップする方が良いと思います。具体的には再インストールできるメディアのあるアプリケーションはバックアップしないで、大事なメールデーターなどに絞った方が良いと思われます。 昔に比べてずっと安くなったのでこの機会に購入してみてはいかが? Windows標準のシステムツールでは解決できないトラブルも多々あります。そうしたトラブルを解決してくれるのが市販のシステムツールです。 今PCを買うとアンチウイルスソフトが標準で付いてきていてインターネットから最新の検索エンジンをダウンロードできますが、以前はせいぜいお試し品が付いてくる程度でした。ウィルスは本当に怖いですよ〜、一説によると一日で100程度のウイルスが作られ、そのうち5種は新型だっていうんですから。一度、古いウイルス検索ソフトを使っていてやられたことがありますし、新しい検索ソフトに切り替えてからも発見したことがあります。やられてからでは遅いので、ケチらずにウィルス対策ソフトは購入しましょう!私は近頃ウイルスバスター2000を愛用しています。 またWindowsのシステム情報が入っているレジストリファイルのエラーも深刻です。レジストリって言うのはWindowsからアプリケーションまでつながるための道路地図みたいな物なんですが、Windowsが動いている間に汚れが付いて読みとれなくなってきます。最終的にはWindowsが道を見つけられ無くって迷子になってしまうわけです。これはWindowsの特徴上、どうしてもエラーがたまっていくので仕方がないんですが、標準のエラーチェックでは修復も発見もされません。レジストリの知識が有れば直接編集することも可能ですけど無茶苦茶大変ですし失敗するとWindowsを完全に壊してしまいます。そこでお勧めなのがレジストリチェッカーです。これはレジストリからプログラムまでの道順をたどって、正しくつながっているかどうか確認してくれ、こんがらがった地図を書き換えてくれるツールです。Windows98にも標準で付いているんですけど作りがややこしいので使いにくいです。お勧めのソフトはノートンユーティリティーですね。 あとHDDの増設を行っている方にお勧めなのが環境移行ができるパーテンション変更ツールです。新しいHDを購入すると、たいていいままでのHDDよりも高速かつ大容量な物がほとんどです。マスターに設定されているHDDの読み込み&呼び出し速度がスレーブのHDDよりも遅いとアプリケーションエラーの原因になります。しかし環境移行するにはMS-DOSからディスクコピーコマンドで移行してやらなきゃいけなかったりして結構面倒です。そこで安全に環境移行が出来たりパーテンションサイズの変更が可能なツールを使うことで簡単に変更することが出来ます。後はマスターとスレーブのジャンパピンを組み替えてやれば新しいHDドライブがマスタードライブとして認識されるようになります。私はあいにくMS-DOSでの移行しかしたことがないのですが、パーテンションサイズをWindows上から変更することが出来たりするそうなので便利なツールといえます。 作業時間2時間〜8時間 Windowsは仮想マシンという構造を取っているのでどれだけ丁寧に使っていてもいつかは必ず壊れます。ちなみにMacの構造も仮想マシンらしいです。従って最終的には必ず再インストールといった作業が必要になってくるのである。もっともいまは10万円台の安くて性能のいいPCがあるからお金がある方は買い換えてしまった方が早いと思うでしょうが、いままでのPCを捨てるにしのびない方もいれば財政事情が許さない方も多いでしょう。したがって再インストールによるシステム復旧は覚えて置いて損はありません。 まず必要なのは再インストール用のメディアです。最近のPCには再インストール用のCD-ROMとシステムインストールFDが付いてきているのでこれは問題ないでしょう。それよりも必要なのは起動ディスクを作成しておくことです。これがないとCD-ROMドライブを認識してくれないので再インストールが出来ません。そして、出来れば大切なファイルをバックアップしておいてください。主にインターネット関連のお気に入りやメールの宛先データーです。MOやCD-Rと言ったメディアにバックアップを取っておくと良いでしょう。 そして肝心なのは出来る限り購入時の状態に戻しておくことです。増設したSCSIボードやグラフィックボード、USB機器などは全て外して置いて下さい。そうしないと再インストールの障害になる場合があるからです。 さて不安定になったシステムに起動ディスクを差し込んで立ち上げてやるとMS-DOSモードで立ち上がります。このときCD-ROMドライブを認識するか確認してください。そして間違いなく認識していたらHDDをFDISKコマンドでいったんWindowsの領域を削除してフォーマットしてください。このときにパーテンションサイズの変更を行うと良いでしょう。その後でWindowsのシステムインストールFDを差し込んで再起動してやります。そうするとインストール画面が出てくるのでCD-ROMをドライブに入れて画面に従って再インストールを始めます。だいたい1時間程度で終わるはずです。 後はクリーンな環境になったWindowsに今まで使っていた拡張機器を取り付けてドライバを読み込ませたり、アプリケーションをインストールしていくと良いでしょう。もちろんバックアップしていたデーター類を元に戻すのも忘れてはいけません。そして作業が終了したら一度デフラグを実行してやった方が良いと思います。 以上、はなはだ簡単ではありますがWindowsのメンテナンスについて若干触れさせていただきました。 |