エイダイクイン


 メジロマックイーン産駒初の重賞ウィナーがエイダイクインです。

 周りの馬と比べても華奢な体におよそ闘争心を感じさせない優しい瞳。本当にこの子が走ってくれるんだろうか?そう感じさせた馬でした。

 しかし出走するとまったく印象は変わりました。 次第に乗ってくる気合い。闘争心をむき出しにしたかのように食らいつく追い足。杞憂一転して心底惚れ込んでしまった馬となりました。

 しかしクイーンCを勝って一躍躍り出たクラシック戦線の桜花賞で故障。

 その後は新人騎手を育てるのに使われたり、納得いかないローテーションを組まれたりとさんざん・・・・・・・・

 思わず「なんて所を走らせるんだー!!!!!!!」と叫んだことも少なくないレースぶりに厩舎宛に抗議したこと数回。

 しかし引退間際の2000年夏のクイーンステークスで鋭い追い足を見せての2着。 さらに引退レースになったエリザベス女王杯で3着。 どちらも騎手は新人での成績。 悔しくもあったけど、新人を育てる役目を果たしきったと思えるレースぶりでした。

 今彼女は母馬として過ごしています。 彼女の優しい眼差しと激しい闘争心を受け継ぐ子が育って欲しいと願っています。