大 豊 神 社

大豊神社

OOTOYO-SHRINE

宗諄(そうじゅん)女王墓から「哲学の道」を北へ(下流)100メートルほどのところ、大豊橋があり、傍に大きな石灯篭がある。この橋が大豊神社へ 続く参道。
 神社は、平安時代前期の仁和3年(887)の建立で、鹿ケ谷村・南禅寺一帯の地主神であって、その昔は、現在の地よりさらに東の椿ヶ峰山中にあった山神。鎮疫神として信仰されていた神。寛仁年間
(10171021)に現在地へ移り、大豊神社とされた。応仁の乱ですっかり荒廃。祭神は、主神が少彦名(すくなひこな)命で、応神天皇・菅原道真を合祀している。
大国主命を祀っている末社の大国社には、珍しい“高麗ネズミ”が狛犬ならぬ狛鼠である。これは大国主命が野火に遭われて命が危ない時、近くのネズミが洞穴に案内してくれ、命拾いをした伝説に基づき、ネズミを狛犬としたという。健康・長寿・福徳に御利益があるといい、本殿の南に鎮座している。また、本殿北に鎮座する、日吉・愛宕社も、狛犬ならぬ狛サル、狛トビである。 狛鼠・狛鳶・狛猿といったように、一風変わった狛犬に対面し、幸せを願ってみては。三番叟(おきな)を踊る日吉社の狛猿。延暦13年(794)、桓武天皇が都の表鬼門に厄魔退散開運招福の守護神として日吉神社を祀り、その末社がこの日吉社で、神のお使いの猿は「魔が去る(サル)」、「何よりも勝る(サル)」の『神猿(マサル)信仰』として古来多くの人々の崇敬を集めていたようだ。狛猿の傍に、「今年こそ魔が去り、多くの幸がくるよう、お守りいたします」と書かれていた。

アクセス:哲学の道の中間地点

拝観時間:自由

拝観料:境内無料

駐車場:なし

TEL (075) 711-1351

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