豆 知 識

庭の目的は

庭は私たちに四季折々の風情を見せてくれますが、元をたどると儀式の場であったとされています。その証しの一つが「庭」の文字にあります。庭を2つに分けると、部首は家庭を表し、役所等を意味する廷の2つに分けられます。つまり、廷の空間を私的に作ったものが庭なのです。

 

方丈庭園には表と裏がある

方丈とは、禅寺の住職が居室する建物をさします。大抵のお寺には北と南にそれぞれ庭があり、北庭を住職の私的な庭、南庭を儀式や伝達に使う、公的な庭といった使い分けがなされていました。したがって、おのずと南庭のほうが宗教色や美的要素がこくなり、現在残っている枯山水の名園のほとんどは南庭となっています。

 

浄土庭園(じょうどていえん)

平安時代の後期に誕生した観賞用の目的と浄土思想が組み合わさった美しい庭園。阿弥陀如来をまつるお堂の前に池を造り、蓮を植える様式で、極楽浄土を表現したものです。

 

枯山水庭園(かれさんすいていえん)

華美を抑え、質素を旨として作られた庭園。水を使わず白砂や苔で海や川を、石で島を表します。”無”の表現ともいわれ、方丈庭園の大半がこの様式です。

 

池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)

池を中心とした周りに造った小路を歩きながら景色を楽しむ庭園。なかには船を浮かべて遊ぶことを想定した、大規模な池を造っているところもある。

世界遺産

番   号 認 定 場 所 住       所
北  区 上鴨神社 北区上賀茂本山
鹿苑寺(金閣寺) 北区金閣寺町
龍安寺 北区龍安寺御陵下町
右 京 区 仁和寺 右京区御室大内
西芳寺 右京区松尾神ヶ谷町
天龍寺 右京区嵯峨天龍寺
高山寺 右京区梅ヶ畑栂尾町
左 京 区 下鴨神社 左京区下鴨泉川町
慈照寺(金閣寺) 左京区銀閣寺町
中 京 区 二条城 中京区二条通堀川西入る
東 山 区 清水寺 東山区清水
下 京 区 西本願寺 下京区堀川通花屋町下る
南   区 東寺 南区九条町
伏見 区 醍醐寺 伏見区醍醐東大路町
宇 治 市 平等院 宇治市宇治蓮華
宇治上神社 宇治市宇治山田

 

 

 

 

 

 

 

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