弱小零細旅館物語

弱小零細旅館物語

事業主名義変更

 事業主である母が、全て任せると云うので始めた商売、家内に助けられヘッポコ経営で20代から遣ってます。必要に迫られ本も読みました。そして何十年もの時が過ぎ、今回、ただ名前を替えるだけなんですが...。

H.12.7.13 午前中保健所にTELをする約束だ。

書類を貰ってくる。
1.営業施設調査指導票

 【コメント】
 指導は入らない。まず営業施設調査票として、改善すべきなら行政の法に基ずく改善勧告とするのが筋だと?又、民主的だとも...。
 のち、法的公平をきするため同業者に見せると云うなら、ごもっともと云いたい。

こんなこと書きたくない。貴重な時間をさいて調査に来てくれた飲食関係の人は、ボランティアのようだから、どうも、お世話になりました。

2.陳述書
 以下の3行程度の口述文が書いてあるだけです。
   私は、旅館業法に違反し、又は同法による処分を受け刑罰に処せられたり、法の規定により許可を取り消されたことはありません。−−原文のまま−−
 日付、住所、名前を書く

 【コメント】
 これなに、誰も何も感じないの、ヅーーッと「行財政改革」って騒がれていますよね、それはどうも「増税」で改革すると云うことらしいです。

3.消防法令適合通知書交付申請書
 健康福祉センター(保健所)で必要、消防署に申請
 添付図面
  案内、配置図
     消防用設備
        消化器、自動火災報知器、漏電火災警報器、誘導灯
 【コメント】
 既に提出してある書類と全く同じものを名前を替えて提出。親子であっても個々の人間、責任の所在をハッキリさせるのは当然だが、同じ書類に関してはどうも...。それに消防と保健所の仕事は全く分立していた方が私は分かりやすい。ややこしかったり、難しかったりは御免です。『IT』は、かなり簡略化に寄与するでしょうね。

 3.の交付を受けるためには、以下の届出書が再度必要となる。

とりあえず、消防署でメモしてくれた書類が揃ったので、家内に「また行くことになるだろうけど...」と頼む。家内が戻って、防火管理者資格取得済の写し(講習修了証のコピー)2部と避難経路図2部、消防用設備の配置図(消防法令適合通知書交付申請書の添付図面と全く同じもの)2部、コピー、コピー、コピーして、お届けしました。 今回、私が消防関係で名義書換の為に遣った事は、総じて、コピーをしただけ。終戦直後に出来た法律のようですから、コピー機のない時分は、どうしていたのか、ぞ〜ッとします。コンピューターを利用すれば、メチャ、物凄い合理化が出来ると思いましたね。
以上のファイルを3.5インチのフロッピーに入れるだけでも、まるで、もーッ、『IT』は避けて通れないようです。
7/18消防署から施設確認に、消防関係法規に関してはOK、人も良さそうだし、頭も良さそうなのに、このままじゃぁー...ボソッ、落ちこぼれのオレが仕事で使っているんだからね。

健康福祉センター(保健所)に提出する書類が揃ったので、家内に「また行くことになるだろうけど...」と頼む。家内が戻って、次の二つの届けを7/21健康福祉センターからの施設確認の時に提出することになる。
1.旅館営業停止(廃止)届
2.廃(休)業届

以上、事業主名義変更のためには、書類上、一旦、旅館をやめ、新たに旅館業営業許可申請をするのです。
他に添付書類として、建築基準法の検査済証のコピー等が必要になります。

手数料は旅館が22,000円で飲食店が16,000円です。

7/21施設確認
OK、旅館と飲食の営業許可まちとなる。

※待っている間
検査済証と云えば、建築確認申請書、これには忘れられない思い出があります。
 ある業者が建てた、旅館を始めようとする時の建物が、法に触れていた時、「建築基準法が昨年変わったので...」ウッソォ!!不特定多数の人が出入りする特殊建築物を一般住宅と同じにしていた分け、要するに知らなかったのだ。おかげで、新しい部屋の壁に「排煙口」と云う穴をボコボコ開けるはめになりました。著名な会社だったけど何だか今はありません。
 裏玄関を建てる時、「建築確認申請は...」と聞いたところ「何かあったら議員を知っているから大丈夫」って云われ...結局、違法建築ですから取壊しました。当時、色々とあって損害賠償とか考える余裕も無い時の話です。議員って、「先生」じゃぁ無いし、有権者の代弁者って認識していますが、頼まれたからって、法を曲解する議員を選ぶ有権者も悪いとは云え、そういう有権者の代表ってことでもあるんですよね。
 某市長が県土木建築課に勤務していたころ、議員からのアプローチが有って嫌な思いをしたと新聞で読んだことがあります。日本は法治国家ですよね、今度、理不尽な利害の絡むことがあったら裁判所へ行った方がいいのかな...ねッ。

 会社の「か」も知らないで、虚栄心から専門家に頼んで会社を作る人。仕事で問題が生じれば、議員に頼む、当然のごとくその議員を応援する。議員は「きまり」を作るが「きまり」を破ることもする。すると、さらに「きまり」が作られる。「きまり」は手続きを必要として、沢山、仕事が増える。これが循環され「膨大」になっていく、行財政改革と云って人を減らしたり、規制を緩和する位では、どうも...機械化(IT化)は必然的事柄として、一番悪い病巣は、「虚栄心」とか「約束を破る」とか云った「人の心」にあるのかも知れないが、だから「人間」なのかも...教育で、とは云ってもどんな人が決め、また教えるのか、神様、仏様にお近付きにさせて貰うか、常に何でもいいから新しいことを考え遣って行くしかないのかもしれない。
 私としては、まず女性議員が沢山増えればと思っています。今でも理解出来ないのだけれど、選挙の時、「男にして下さぁーい。」とガラガラの大声で相手をただ威圧するだけで内容の無い男性候補、「チンチン」ほんとに無いのかって思いましたね。

下水工事
事前相談に行ったところ
係 「チョメチョメとしては、問題ないが石垣は県の管轄なので申請書を出して欲しい。」
オレ「申請書の書き方教えて下さい。」
係 「分からない」
オレ「チョメチョメで分からないなら俺はもっと分からない。」
係 「じゃ〜ぁッ、好きなように遣って下さい...。」
約30年前の嘘のようなホントの話です。
もっとも、廃藩置県の前から住んでいて?古い下水を新しくすると云うことなんで大丈夫だったのかも...。

7/26 飲食店営業と旅館営業の許可証を飾り窓に入れる。
      商工会議所での必要な手続きを済ます。

  1. 廃業届、青色申告取消、H.12.6.30
  2. 開業届、青色申告申請、H.12.7.1
  3. 専従者届
年の途中なので帳簿は、2重となる。

7/28 土木事務所、建築課へ最初の頃電話をして、建築基準法では問題なしだが、管理課、都市計画法ではどうか分からないと云われたことを思い出す。念のため電話、問題なしだった。

翌平成13年2月 税務署
 年度の途中で、名義書換をしたので、決算書、申告書とも二人分提出、4月29日現在、何も云ってきませんから、間違いないと云うことでしょう。

旅館業に関する法律、
 あっちで指導、こっちで指導、指導、指導、指導、そんなにお馬鹿さんなのか商人は、「相談」なら、気配りのあるサービスだな、とも思うけど、とても遣ってられね〜〜〜チクショぉ〜〜ッ
主に、「机上」のことでは、建築基準法は、だいたい建物を建てる時、消防法は年に二度位、保健所は何年かに一度、税務署は年に一度位、警察には出来れば世話になりたくない。
と、まあ一つのことを専門に扱っている人と、なんでも屋の商人とでは違うのです。専門家に比べ当然ハンディ−があります。結果的に弱みを突く事になってはいけません。

気配り一つで解決できることです。物事を良くしていく基本をこの辺に感じますが...

おわり

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以下の文は一年前に書いたもので古い事柄も含まれます。

皆さんどう思われます?
皆さんの町でも同じようなことあるでしょう。
いま町で大型ショッピングセンターの進出問題が持ち上がっています。
そこで、こんな風にも考えるんですョ...
家(旅館)の前によその駐車場があります。
そこに巨大ホテルが立つ計画が有るとしても反対はしません。
やって行けなくなれば、能力も無いし、今迄の役割は終えたと考えます。
基本的に、よその土地だし、そこに何かが立つと云うことですからね、ただし日が当たらないとか、いやな臭いがするとか肉体的、あるいは何か損をするとか物質的、精神的ダメージを受けるとなるとこれは話は別です。
問題は当然ここの処でしょう...

  1. 肉体的ダメージについて、
    今どき食べられなくて飢えた話ある?まず無いネ、その他、騒音等、公害問題を考えてもここんとこの問題はさほどじゃ無いと思います。
     
  2. 物(金銭等)がからむ精神的なダメージについて、
    解決策はやはりここだね、
そこで、社会性を考える事になるでしょうが、
小さい商店でこれが無いとは言い切れないし、むしろ内容は良いかもしれない。それなのに良い店が中小零細と云う理由だけで潰れて行くとすれば反対はごもっとも、しかし商店の後継ぎ問題?もっと街を大きく便利にしたくないのか?今問題になっている雇用創出は?等々ここの処の双方の納得だネ、嘘でもつかない限りもっともな言い分というものは誰にでもあるし、単純に数字で決めるのも危険だ。
また、損をする業種もあれば、得をする業種もあるはず。一方的な言い分だと信憑性が感じられない。それに新たな需要喚起のためにはどうしたらいいのか、出来ることなら大きい小さいや利害は関係なく、まずは商人同士仲良くしてもらいたいものです。
 既にご存じの通り東芝のビデオデッキ問題、トヨタのMR2修理問題、恐いのは悪い噂を全ての人に知られることらしいのです。
昔から世間の噂が商売上一番恐いと聞いた事があります。ですから理不尽な事はしないと考えますが、それでも難しく分からないややこしい問題になっていくのでしょうか、ただここで唯一、大切なことの再認識をすることが出来たのは、“民”の出来る事は“民”で、“お代官様お助け下せ〜”では士農工商へ逆戻り、役所だって法律のもと中立でいたいだろうに、それじゃ〜と委員会を沢山作り、アッチの委員、コッチの委員になりたがる。何とかの“長”にでもなればサ〜大変、“エライッ”“エライッ”と雲の上の人となる。平穏無事な環境でこうありたいと云うことか、ワカル、ワカル...そしてバブルははじけた!!!
提案しま〜す。
これからは、大事な事柄を“知りたい、決めたい”時にも、無記名投票をしてみたら、民意調査だネ、民主的に解決することが一番でしょう。
もし金が掛かるとしても、民主主義のために金を掛けると云うことです。
あなたのため、私のために...
 最後に、巨大ショッピングセンターともなればその町のお客さん以外も当然ターゲットにする分けでしょうから、むしろその町はホンの一部になるかもしれません。とすれば、よその町から多くのお客さんがやって来た時こそ何等かの手を打つべきだと思うのですが...せっかくの黒船かもしれませんョ、この反対が私も含め小市民にとって不利益な事にならなければ良いと考えています。
もちろん公に反対する人達は其れなりの前向きな考えがあって責任を自覚した上での事でしょうからエライッ、まさか立場上反対で個人的に賛成なんてことは云わないでしょうね...ズルイド〜ッ!

結果は、売場面積を半分に減らされたようです。

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