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ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
James Tiptree Jr.
星ぼしの荒野から

訳:伊藤典夫/浅倉久志

  • ティプトリーの短編集。アメリカでの出版は1981年。ティプトリーが女性であることが判明してからの短編集であるためか、語り口(翻訳)がそれ以前の物に比べややソフトなように感じられるのは私だけ?。けれども「星空への回帰願望」はますます明確になってるようですね。(特に「たおやかなる狂える手に」における「人類に混ざった異星人」という主人公の思い込みに顕著でしょう。)また解説では伊藤典夫氏がこのことを宮沢賢二の「よだかのほし」と比較してます
  • このほか、ティプトリーの得意な第三種接近遭遇テーマでは、異星人を美化することなく「人類と変わらない道徳観の持ち主」として描いてるのが何とも言えない魅力でしょう。彼(?)独特の世界観を示してるともいえるのでは。私のイメージは「未開人に親切面して粗悪品を売りつける悪徳ヤンキー商人」なんですが。(スタートレックで言うところのフェレンギ星人ですね)
  • ティプトリーの小説は本当に「男っぽい」話が多いと思うんです。例え女性が主人公でもですよ。なぜここまで自身の性でもある「女性」を突き放せるのか、読む都度感じる疑問なんですけどね
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