惑星カレスの魔女
訳:鎌田 三平
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- 表紙のイラストがあの「宮崎駿」という、SFに関してはだいぶミーハーの入っている私には、たまらない本でありました。などと不純ななりゆきで購入したにもかかわらず、この本は予想以上に面白い!スペースオペラとしてもトップクラスの部類に入る本ではないでしょうか
- 1966年に発表された作品ながら、コンセプトや設定が少しも古臭くなく、また退屈でもないところは、さすがに作者の最高傑作と言われるだけはある本。ブラッドベリなど初期のSF作品を読んでいると、そこはかとない「古さ」をどうしても感じてしまうものなのですが・・・
- ヒューゴー賞候補にまでなったこの作品は、銃撃戦で彩られることもないけれど、SF用語の羅列に頭を捻ることもなく、シーンの一つ一つが親しみやすく「素直に読める」あたり、かなり珍しいSFと言えるでしょう
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