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SF小説
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クリス・カーター/ベン・メズリック
Chris Carter & Ben Mezrich
X−ファイル 移植

訳:南山 宏

  • 重度のヤケドにより皮膚移植を受けた平凡な大学教授が、手術直後に突如狂暴化し看護婦を殺害、逃走した。モルダーとスカリーは捜査が進むうちこの不可解な事件の鍵が移植された皮膚であると見て、あるバイオテック企業に行き当たる。華やかなバイオテクノロジー産業の裏で蠢く陰謀は果たしてXファイルなのか
  • Xファイルの最新刊はTVシリーズのコンセプトを踏襲し「SF・医療・ホラー・サスペンス」の要素を取り入れた、多ジャンルエンターテイメント。文章の組みたてもかなりTVを意識している様で、視覚的描写に重点がおかれています。医学用語で「死体」を描写されると結構グロテスクなものです。原題は“SKIN”で、作品のポイントそのものを突いています
  • このところの小説化はうまく行っているようで、中だるみもなく最後までぐいぐい読ませてくれます。が、ラストはTVのように「次を予感させる」終わり方なので、小説としてはややテーマが未消化に感じられますが、お薦めの作品です
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