ときがたりデカメロン
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- イタリア・ルネサンスの代表的作品であるジョバンニ・ボッカチオの「デカメロン」を、田辺聖子が編纂したダイジェスト版
- ペストが大流行し、ペスト禍を逃れ山荘に篭った10人の男女が、日替りで1人がテーマを決め各人が1つ話しをするというゲームを始める。終わるまで10日をかけたので「十日物語」=デカメロンと名付けられた
- 全部で100話あるのだが、テーマをよく表わしていると田辺氏が思った作品が各テーマ2話づつ収められ、何れもイタリア・ルネッサンスの時代らしい男女のやり取りや風俗習慣が活写されている
- キリスト教的な禁欲と、ルネサンス時代らしい奔放さが組み合わされ、社会諷刺めいた話から教訓話まで、様々な話が出来あがっているところは原作者ボッカチョの観察眼の鋭さが光るところであろう
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