D−ダークロード 1−3
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- 吸血鬼ハンターDシリーズ12作目は、辺境を巡るDに吸血鬼史上最も凶悪な敵が襲いかかるというもの。シリーズ開始当初は1冊1話完結だったので「早く次を読みたい」という気にさせられましたが、この頃は「早く次に話を進めてほしい」と思うようになりました
- 天野喜孝氏の挿絵が冴えわたっている他は、いつも通りの「D」です。今回の収穫はDの左手について、また少し掘り下げられて書かれていたことでしょう。「どうしてあの左手がついたのか」を早く読んでみたいものです(しかしそれを書かれると、シリーズが終わってしまうような気もします)
- 欲を言えば、もっと敵の性格やその背景描写を書き込んで欲しかったと思います。ネタバレ覚悟で書きますが、この作品では敵役のエピソードが希薄で、感情移入しにくいのです。冊数がある故に「のっぺり」とした印象が拭えません
- とにもかくにも、今回のシリーズは「久しぶりにDに会えた」ことだけで良しとしましょう
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