運命の剣 上・下
訳:山口 緑
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- この巻はケスリーの孫・ケロウィンが主人公です。もちろんタルマやケスリーはじめおなじみのキャラクターもケロウィンを支える力強い「脇役」として登場します
- ここでは「自分らしく生きること」に忠実であることが、役割社会の中に生きる上でどれだけの葛藤を生むかということを、どの巻よりも力強く書いています。女性なら「そう!その通り!」と頷く台詞が沢山あるはず。なので男性から見れば少々(どころでなく?)鼻につく部分が多いかもしれません
- そんな筋立てですから、小さい頃から「どうしてお姫様は戦わないのか?」が疑問だった方には、それこそ溜飲の下がることが多いでしょう。ただ、世の中「積極的に外に出る女性」ばかりではありませんので、もう少し「役割通りに生きることが生き甲斐」という女性に温かい目を向けても良いのではと思います
- 「どうして女の人はみんな同じことを望まなきゃならないの?私達は焼き菓子じゃないのよ。いい?同じ生地を型抜きして、同じ茶色に焼き上げられ、砂糖を振りかけて、あなたたち男性がいつでも好きなときに食べられる焼き菓子じゃないの」
この台詞、一番の名台詞だと思うのですが。皆さんにはいかがでしょう?
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