とっても哀しいスコットランド史
訳:小林 章夫
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- スコットランドといえば、ウィスキーやタータンチェック、おまけにネッシーと、日本人にとっては変な所でなじみが深い場所はないでしょうか。私も世界史で受験した口ですが「スコットランドはイングランドの属国」で片付けてましたので、国自体の印象はとても希薄
- この本は訳者の後書を入れても245Pしかない本なのですが、氷河期からスコットランドの終焉までをダイジェストにまとめた力作。しかも項目それぞれがちょっとひねりの効いた文章でまとめられているので分かりやすく、延々と王様の名前が続いてもあまり飽きません
- 原題は“SCOTLAND, BLOODY SCOTLAND”で、そのまま訳せば「スコットランド、血なまぐさい国」となります。それもそのはず話の中で王様が死ぬは死ぬは、この国はまともな王位継承がなかったのではと思うほど
- それほどまでに権力を求めながら、結局のところ国として存在できなくなってしまうのですから「哀しい」ものです。訳題には小林氏のセンスの良さが窺えます
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