[HOME]
[本棚(FRAME/NO FRAME)]
[一覧に戻る]
アンソニー・ホープ
Anthony Hope
ゼンダ城の虜

訳:井上 勇

  • 「冒険小説」というジャンルをご存知だろうか。ヒーローがいて、ヒロインがいて、悪漢がいて・・・、という西洋版「勧善懲悪」話である。この話はまさに「冒険小説」という土台の上に「貴種流離譚」や「王子と乞食」を取り混ぜた、実によくできた話である
  • 制作年代は1900年初頭、封建制に基づく王制に少しづつ近代化の風が吹き始めた頃である。舞台はヨーロッパのどこかにあるルリタニア国。場所的にはドイツとオーストリアの間の辺にあるらしい。そういういかにも「架空の国」を用意して、思い切りよく展開する王位継承にまつわる「騎士道話」は100年経った今読んでもある意味痛快である
  • 田中芳樹がベスト4に選ぶ本であるが、田中芳樹の著作『アップフェルランド物語』や『カルパチア奇想曲』を読むと、なるほどその影響のほどがよく分かる。
go top

HOME   [本棚(FRAME/NO FRAME)]   一覧に戻る

ご意見・ご感想はこちらまでお願いします
mitosan1999@yahoo.co.jp