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カレル・チャペック
Karel Capek
園芸家12ヵ月

訳:小松 太郎

  • 「ロボット」という言葉を初めて使った作家として知られるチャペックは、実に多芸多才な才能を持った創作活動家でもありました。飼い犬ダーシェンカの本は知っている方も多いのでは
  • そんなチャペックがチェコの園芸家の1年を、洒脱な文体でペーソス豊かに書いたものがこの本。チャペックの実兄ヨゼフのユーモラスな挿絵が文章にマッチして、さらにその雰囲気を高めています
  • 原作が書かれたのが約70年前、翻訳されたのが40年前なので、書かれている園芸手法はかなりクラシカル。ですが「園芸家」の描写については、昔も今も人間の行動パターンは大して変わりの無いことが分かります
  • 1度でも年間を通じて何か植物を世話した経験がある方には、随所に共感出来る部分があるはずです
ダーシェンカ

監訳:伴田 良輔

  • チャペックが飼い犬のワイヤーヘアード・テリアのダーシェンカについて、その付き合い方を綴ったエッセイ。ダーシェンカを静かにさせるためにチャペックが話して聞かせた創作童話や「子犬の撮り方」など、チャペックの動物好きが窺える本
  • チャペック自身が書いたイラストや自身が撮った写真などがふんだんに盛りこまれ、犬好きには堪えられない1冊となっています
  • ちなみにこの本は、1939年に出版された『チャペックの犬と猫のお話』から特に犬のダーシェンカに関した部分を編集したものです
チャペックの犬と猫の話

訳:石川 達夫

  • 1939年に出版された『チャペックの犬と猫のお話』の全訳がこの本。チャペックの飼い犬のエアデール・テリアのミンダ、ワイヤーヘアード・テリアのイリスとその子供たちとダーシェンカ、子猫のプドレンカについてのエッセイが収められている
  • チャペック自身が書いたイラストや自身が撮った写真も楽しめますが、チャペックが「犬を飼うこと」をどう思っていたかや、当時のチェコのある意味おおらかな飼い犬事情も知ることが出来るので、60年経った現在の飼い犬事情と比べるとまた興味深いことでしょう
  • ユーモアとペーソスを適度に含んだ文体は『園芸家十二ヵ月』と全く変わらないといって良く、チャペックの観察眼が動物にも植物にも平等に注がれていたということが分かります
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