妖のある話
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- 「女性を書くのが下手」と言われた著者が苦手を克服するために書いたといういわく付きのエッセイ集。中国の歴史上の猛女、烈女、貞女にスポットを当て、彼女たちの生きた時代背景に陳氏自身の感じたままを織り交ぜて、各章が構成されている。例外はインドのタージ・マハルを造らせたシャー・ジャハーン帝の義母、モハル・ニサー。それがなぜなのかは読んでからのお楽しみ。私としては陳氏の女性観が垣間見られる様で、面白く読みましたが・・・
- 陳氏の作品は男性的に感じられるものが多いようであるが、「下手」と言われて「練習」しようというのだから、陳氏の生真面目さが知れるというもの。またエッセイが書かれたのが10年前であることから、10年後現在の陳氏の思うところが追記されているのも、その現われではないでしょうか
- あいにく、私は陳氏の作品をあまり読んでいないため、本当に陳氏の女性像がステレオタイプにすぎるのか、同じような人物が登場するのか判断できないのですが、読まれた皆様はいかが?
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