小説 始皇帝暗殺
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- 陳凱歌監督の同名作品のノベライゼーション。映画の方は中国でハリウッド顔負けのオープンセットが用意され、ものすごい数のエキストラが動員されたことでも話題を呼んだ。趙姫を演じたコン・リーが綺麗
- 焚書坑儒や信賞必罰など、苛烈な政治を敷いたことで有名な始皇帝が、この作品では権力ゆえの孤独に耐えざるを得ないただの男として描かれている。反面、史実にその名前のみが残る刺客・荊軻の性格付けは相当細かく、なぜ彼が死ぬと分かって秦に赴いたかを丹念に書き込んでいる
- 終盤までの盛りあがりは良いのだが、映画のノベライゼーションという事でエンディングがやや物足りない気がする。また史実が頭に入っていないと今1つ話の流れが分かり難いかもしれない。巻頭に簡単な年表が入っているが、どちらかというと中国好きな人向けの本
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