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「新婚旅行と私」改め「俺とトップレスと」


1998年11月7日 Paris

王の内庭から北翼棟をパチリ  会社を休んで旅行してるってのに普段より早い朝6時半とかに起きているのは何故だい?とまぁそんなワケで8時にホテルを出てベルサイユ宮殿(Chateau de Versailles)に到着した時点では、マダ朝焼けが綺麗な駐車場には1台の車もありませんでした。開園するまで時間があるのでル・ノートル設計の庭園(Le Parc)をしこたま散策した後宮殿内部に突入、もうちょっと時間があれば大小トリアノンまで足を伸ばせたんだが…。ぃゃぁあまりの豪華絢爛の連続にウンザリしまくり。ここは「戦争の間」と「平和の間」の間にある「鏡の回廊(Galerie des Glaces)」とエリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン(Elizabeth Louise Vigee Lebrun)作の肖像画だけ見て帰ろう…戦争の間、平和の間、鏡の回廊の装飾を手がけた画家もルブラン(Charles Lebrun)て言うのな。んまぁ日本人にゃ西洋人の趣味は合わないね、俺は頼まれても住みたくないと思っちゃったわこんな宮殿。
この像を作ったヤツのセンスが判んねぇ  北翼棟の廊下だったろうか?ジャン・フランソワ・シャンポリオン(Jean Francois Champollion)のトルソーを見付け「おおおお13回で得た知識がココで結びついた!」と感動する俺を尻目にみんなゾリゾリと歩いて行く。添乗員にも置いていかれた。まぁ何度もツアーで回っていてもそんなんに興味を示す観光客なんてそんなに居ないだろうからなぁ。って何かコレじゃ「俺は一般人とは違った人間なんだぞ」とぃやらしさ満開の不思議系と一緒じゃん、無視無視。

 昼食を摂った「BALCONS」というレストランで人生初エスカルゴを食したんだけど、大味でおりゃツブ貝の方が美味いと感じたね。まぁツブ貝のガーリックバター味ってなもんを食ったことがないんで比べ様が無いっちゃ無いんだが、美味からず不味からずで「好んで食すコトも無し」ってトコかな。
 欧州のレストランで出される水って炭酸の含まれてたミネラルウォーターが多いのナ、日本で普通に売っているミネラルウォーターのイメージで飲むと、味を付け忘れたサイダーを飲んでる様なシャワシャワ感たっぷりで、カレーライスのスプーンをコップの水に突っ込んで出しちゃう国民性の日本人にゃチト感覚的に合わないかな?

ガラスのピラミットの設計者はイオ・ミン・ペイ  午後からはオプションとしてルーブル(Musee de Louvre)かオルセー(Musee de Orsay)の美術館巡りが用意されていたが、おフランスは初めてなので「まずはルーブルでしょ」とルーブルを選択し、JTBのパリ支店で待っていると現れた現地のガイドさんは身長150cm程だろうか?赤ら顔でインチキっぽい口髭を蓄えた「本当にフランス人?」と言いたくなる様なおっさんだった。
 「あのねレオナルド・ダ・ビンチって知ってる?コレねっ、そのダ・ビンチさんが書いた絵なのね」ってお前マギー司郎だろ!カタコトの日本語で一生懸命話してるから真剣に聞いてたら「100%ボクの想像なんですけどね」って言いやがるし、モナリザ等有名な絵を素通りして知らねぇ絵の前で熱心に説明してるなぁと思ったら単に自分の好きな絵だってだけだし。面白すぎるぞオッサン。
 折角ベルサイユ→ルーブルと渡ったんだからと自由行動になったのでジャック・ルイ・ダヴィッド(Jacques Louis David)作の「ナポレオン1世の戴冠式」をベルサイユ宮殿の「戴冠の間」のと比較するなど、適当に館内を見て回ってたら昨日の「パリナイトツアー」の案内役をしてくれたおばちゃんに遭遇。別のツアーの案内をしてたんだけど、昨日の今日で知らない仲じゃないんでそっちに参加。後で喫煙所で立ち話しをしたら旦那に付いてフランスに来て、暇だから免許を取り独学でイロイロ勉強したんだと。やっぱ良いわこのおばちゃん。

まさに赤い風車だわ  言葉の全く解らないフランスで自由に行動すれと言われてもオロオロするのがオチだなと思い、更に積めこんだ夜のオプショナルツアーは「リド(Lido)」というキャバレーでのディナーショウだった。
 クイズ的には「ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge)」の方がポイントは高いんだろうけどね。「ムーラン・ルージュかパラディ・ラタン(Paradis Latin)にしてくれ」って言ったってオプションに組み込まれてないもんは仕方ない。晩飯を食うのに態々スーツ&ネクタイ着用で行って来ましたわよ。
 ん〜禁煙席でもないのにタバコを吸ってて文句を言われた(たぶん…フランス語だったから良く判らんケド)のを除けば、10頭身はあろうかという美形の姉ちゃんのトップレスショウを横目にワインを飲んじゃうなんて、1人1,220フラン(約33,000円)は結構高いけどぁぁああこれって幸せかも?・・・コレで食ってるのがフレンチじゃなきゃなぁ。…ってフランスじゃ無理な話しだがフレンチのあのボンヤリした味が納得いかねぇ、フランス料理最高とか言ってるヤツの気が知れないね。日本人のシェフも何故おフランスに行きたがるかねぇ?紛い物だろうが、日本のフランス料理の方が日本人の口には合ってるのに。
 ん?何故写真はムーラン・ルージュなんだって?リドはカメラ持込禁止だったからねぇ。

短いケド今回はこれでお終い。それではまた七つの夜が4回程過ぎた頃にお会いしましょう!(って無理無理。いつになるやら?)

Sunday,24,November,2002

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