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「新婚旅行と私」改め
「俺にゃこれをクイズっぽいコラムにすんの無理だ」


1998年11月4日 Hohenschwangau

※文中ウムラウトは全く無視してみた。

フランクフルト(Frankfurt am Main)→(バス)→ローテンブルク(Rothenburg)

カールテオドルー橋  前日に予想した通り、ゲーテの「ゲ」の字も見ること無くフランクフルトを出発。
 古城街道はハイデルベルク(Heidelberg)のカールテオドルー橋(Karl-Theodor Brucke)や、ネッカー(Neckar)川沿いの古城など、全て走るバスの中から眺めるだけという観光ではあったが、それなりに満足しながらアウトバーンに突入。入り口で見た看板に「Garmisch Partenkirchen」と書いてあったので、「行きてぇ、行ってみてぇ!Sri Jayawardanapura Kotteと共に『ベタ問で覚えた二大ややこしい名前の地名』のうちの1つを一度見てみてぇ」とは思っても、そんなことはお構いなしにバスは走っちゃったりしています。
 今日の出発地フランクフルトより目的地ホーエンシュバンガウのあるフュッセン(Fussen)の方がガルミッシュ・パルテンキルヒェンに近いじゃん何でこんな所に看板が?と思いもしなかったってことは、俺の記憶違いかもしれない。降りる時だったかな?何かそんな気がしてきた。何しろ1年以上も前の話だ、そもそもアウトバーンとは関係なかったかもね。

 最初にバスが止まり俺らが降り立った所は、なにやらハイウェイオアシスのような所。観光はまだかい?と思いながらも用を足しに行くと、トイレの入り口にオバチャンが座っていた。これが噂に聞くチップババァかと感激しながら50ペニヒを手渡し、俺の初チップ渡しは成功のうちに幕を閉じたとさ。

市庁舎  このツアー初の観光はロマンティック街道一の観光スポット、ローテンブルクから始まりました。
 昼食とビールを摂り、マルクト広場(Marktplatz)でマイスタートルンク(Meistertrunk)の仕掛け時計を見たあと、ブルク(Burgtor)門からのタウバー(Tauber)川の眺め、聖ヤコプ教会(St.Jakobs Kirche)、と見て歩いて再び仕掛け時計の前に戻って自由行動だと。「結婚式の時にお祝いをもらった人へのお祝い返しは新婚旅行のお土産にしよう」と考えていたが、諸事情により出発が遅れた俺らには、悠長に観光している余裕は無く、早速店の前で眉毛犬が番犬(ウソ多分客の犬だと思う)をやっている店へ突撃いぃぃ!
 しっかしマルクト広場。「独:マルクト(Markt)=英:マーケット(Market)」なので、どこの町に行ってもあるぞ!

 眉毛犬に惹かれて入った「ケーテ・ウォルファルト(Kathe Wohlfahrt)」という店はクリスマスグッズONLYの店だった。「こんなんじゃお祝い返しにならない」とは判っていても「なんか好きココ」。数えてみれば彼女の居なかったクリスマスの方が多かったにも関わらず、クリスマス好きの俺まっしぐらな店でした。
 子供の頃から、赤と白の有平棒チックなステッキ状のキャンディーを舐めて見たかったんだよぉ、ペロペロとよ。んで兄弟がいれば、半分に折って分ける時に綺麗に二等分出来なくて喧嘩なんかもして見たかったんだよぉぉぉ。
 結局ごく身近な人間へのお土産を買って、後はセント・ニコラス気分を満喫しながら「ここにウルトラの父を陳列する洒落っ気がドイツ人にゃ無いのか?」とチョイと憤っても見た。(何故サンタクロース=ウルトラの父だか判らない良い子はお父さんに聞いてね)

ドイッチェ・ハウス ローテンブルク→(バス)→デュンケルスビュール(DinkelsBuhl)

 ここでもヤッパリお土産屋に突入。老夫婦がやっている店だったが、ドイツ語を勉強しに来たという日本人の女の子が居て大助かり。
 ここで俺の目を奪って離さなかったモノがクルミ割人形だった。そうアノ赤い軍服を着て歯を剥き出しにしヒゲをたくわえた軍人さんである。「そんなもの要らない」という嫁の冷たいお言葉に、なんとか粘って小さい人形を獲得!ぐへへ。うちのトイレに居るので遊びに来る時はクルミを持ってくる様に。
 折角の観光なのに全然感想を書いてないな俺。ここも土産屋で手一杯であんまり見てないのよ。一応1440年代の建物というドイッチェ・ハウス(Deutsches Haus)と聖ゲオルグ教会(St.Georgkirche)は見たけど「いい」ってとこかな?って小学生並だな俺。

ホテルのパンフ デュンケルスビュール→(バス)→フュッセン

 本日の宿の「シュバンシュタイン(Hotel Schwanstein)」というホテルは木造3階建てくらいで、ホテルというよりはペンションといった感じの所だったんだけど、これが結構いい感じなんだわ。まホテルじゃロビーで犬なんか飼ってないだろうし、って客商売してるのにこんなデカイ犬を飼うってのはどうなんだ?日本人の感覚にゃマズ無いな。俺は犬好きだからいいけど、そうでない人もいるだろうに。

 食事に関しては2日目にしてもう飽き飽きして来たぞ。肉&イモの食事+食後の甘ぁいおやつダケは堪忍してくれぃ。昼のカスタードもダメだったけど夜のチョコレートムースも「ウプ」っと来ちゃったべさ。
 あと堪忍してくれといえばホテル中ルードヴィヒ2世(Konig Ludwig II. von Bayern)だらけなのもな。ま、ソレが売りの町だから仕方が無いんだろうけど、あんたらのご先祖様は「ドイツ語も喋れないフランスかぶれのキチガイ野郎」とかって言ってたんじゃないのか?(かなり間違った知識かもしれない)

 食後にちょいとホテルの周りを散歩したが、結構田舎らしくて当りにある店らしいとこはみんな閉まってた。仕方ないので部屋に帰ってローテンブルクのパン屋(?)で買ったシュネーバル(Scheneeball)というお菓子(「雪の玉」という意味ということは英語では(Snowball)か)を食ったんだけど、コレがまた甘いんだ!西洋人は味覚がおかしんじゃないのか?この後も旅行中ずっとデザートの甘さに辟易させられっぱなしだったな。

今回はこれでお終い。それではまた七つの夜が4回程過ぎた頃にお会いしましょう!

Sundae,5,March,2000

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