- ワートリ 251話感想
続いて、ジャンプスクエア5月号、ワールドトリガー251話の感想長文版です。
小夜子先輩の『幽体離脱』とは、目をつぶると右目だけが見えている感じになって、「右目だけ付いた幽霊が体から抜け出して自由に歩き回れる感じ……」とのこと。
遊真さんが『うーむ わかんない』と言うと、小夜子先輩は実際にやってみせてくれ、『今は……歌川くんがにんじん細く切ってて 漆間くんは鶏肉炒めてる』とのことで、虎太郎くんが実際に見てそれが合っていることを確認。
しかし、幽体には物理的に限界があって、「壁も抜けられないし 空も飛べないし 足も速くないし 物も動かせないし 頭より狭いところは通れない」とのこと。実際の小夜子先輩の限界は越えられないってことですかね。
『……って信じられないよね……こんなの うさんくさくて……』とうつむく小夜子先輩に、『信じるよ さよこ先輩がウソ言ってないのはわかる』と告げる遊真さん。
もちろん、サイドエフェクトで嘘がないのはわかるんでしょうが、 そのことで迷いなく「信じる」ということを言えるのは、小夜子先輩にとっては救いになりますよね。
そして、なぜその『幽体離脱』が小夜子先輩が男性と話しくくなった原因とどうつながるのかというと、小夜子先輩が小学生の時に遡ります。
見えることを否定され、クラスメイトたちと言い争いになったところ、担任の先生が「今日の8時に志岐の家から先生の部屋を見て 晩ごはんが何だったか先生に教えてくれ」と提案。
先生は証拠写真として夕食の写真を撮ります。翌朝、先生に昨日のご飯はと訊かれ、「スパゲティ!」と答える小夜子先輩。そして、「トマトソースのやつ! かみが長い奥さんと食べてた!」と言うと、凍り付く職員室。なんと、一緒に晩ご飯を食べていた女性は奥さんではなく、奥さんは赤ちゃんが生まれそうで実家に帰っていたとのこと。そう言えば、写真は一人分しかご飯が写らないように撮っているし、部屋の隅にはベビーベッドがあるんですよね……
その時、先生からすごい顔で「……軽々しくそういうウソを言っちゃいけないよな? な?」と詰め寄られたことがトラウマになってしまい、特に年上の男の人とはうまく話せなくなってしまったのですね……大人は汚いな。
すぐさま、『それ志岐先輩はぜんぜん悪くないですよ ただの巻き込まれですよ』と言ってくれる虎太郎くんは紳士だね。
そして、遊真さんも『うむ まちがいない』と同意。さらに、『それに さよこ先輩のサイドエフェクトめちゃくちゃ便利そう』と言って、長年の小夜子先輩の悩みにちゃんとした説明をつけてくれたのです! これは、かなり小夜子先輩にとって救いになるのではないでしょうか?
いわく、『たぶんだけど 地続きに伸ばした細いトリオンの先で光を感知するみたいなことを 生身でやってるんじゃないかな』とのこと。
これで、サイドエフェクトの仕組みがかなり明確になりましたね。タイムラインでどなたかが指摘しているのを見ましたが、生身でトリオンを何らかの形で操れるのがサイドエフェクト所持者で、だから超感覚っぽいものができるんですね。
遊真さんは『できればえらい人には言ったほうがいいと思うよ えらい人たちはできることが増えて助かるだろうし 防衛任務とかでも絶対みんなの役に立つと思う』と言ってくれ、小夜子先輩にとって謎の現象でしかなかったものを、役に立つ能力として明確にしてくれた訳ですね。
漆間先輩が「もうちょっとでメシだぞ」と声をかけたので、この話はここまでとなりましたが。小夜子先輩、まだ少し悩んでいますね。
しかし、この会話は全て内部通信で行なわれていた訳ですが……内部通信もトリオンが介在しているっぽいですから、もしかしたら何らかの形で解析ができ、上層部は内部通信で話されたことを把握している可能性もありますよね。でも、無理矢理小夜子先輩にサイドエフェクトを使わせたりしないって、今の上層部は信頼されているんでしょうね。
さて、古寺6番隊では古寺先輩と奥寺くんがドアの修理を終え、無事に開けることができました。
トリオン切れになったら古寺6番隊は”残業”の成果を打ち込めなくなってしまいますので、これまで隠し弾にしていたのがムダになってしまうところでしたからね。どこのチームよりも切実に食糧を確保する必要があった訳ですね。
そして、木虎ちゃんが六田ちゃんに声をかけて、二人で夕食の支度ですね。
その間に、今日の隊別のスコアを思い浮かべて、「唯一不安があるとすれば……」と思案する古寺臨時隊長。これは、単日1位の若村11番隊を警戒しているのか、それとも諏訪7番隊も”残業”で隠し弾を持っていることを警戒しているのか……どっちでしょうね? まあ、普通に考えれば若村11番隊かな。
一方、水上9番隊では、荒船さんがさらっと「直ったぞ」と工具箱を抱えて一言。古寺先輩たちは疲れ切ってましたが、荒船さんは余裕ですね。
そして、水上9番隊でもスコアの確認。こちらはトータルの得点を確認していますね。
2位の諏訪7番隊とは約600点、3位の古寺6番隊とは約1,000点の開きがあることを樫尾くんが言及。照屋ちゃんは「逃げきれそうだね 明日はもうシミュもないし」と判断しますが、荒船さんが若村隊が800点近く詰めてきたことを指摘。しかし、荒船さんはおもしろがってそうな雰囲気ですね。
若村隊のポイントアップの理由は、樫尾くんが指摘したように分担課題の得点ですね。”残業”した訳ではなく、ヒュースが答えを出すのが速すぎたからですが。
照屋ちゃんが「でも課題内容は『仕事中』しか見れないでしょ?」と言ったところを見ると、水上9番隊ではこれまで”残業”はしてこなかったんですね。水上先輩がしれっと「課題の問題文はカメラで撮ったりスクショ撮ったりできんねん」と言ってますが。
でも、若村11番隊と水上9番隊の差は1,600点あるそうなので、1日での逆転はあり得ないと結論づける水上先輩。「若村隊は別にええねん 若村隊は な……」と、意味深なモノローグの後、今ちゃんのおいしそうな料理に手を付けずに「……ちょっとみんなに提案があるんやけど ええかな」と言い出したところで、以下次号です!
いつもならここでちょっとした予想をするところですが、今回はまとめるのが遅すぎて、既に次号のチラ見せが出てしまっているんですよね……
若村隊以外も”残業”をして分担課題を貯めているかもしれないことを指摘していますから、水上9番隊でも”残業”しようっていう話になるんですかね?
でも、今から無理して徹夜とかしたら明日の効率が落ちるし、戦闘試験にも響くかもしれないから、あえて”残業”はしないという選択もあり得ます。
それも後数日でわかるので、それまで頑張ってお仕事します!