ワートリ 250話感想



今回は前月よりもさらに遅れ、既に次号のチラ見せが出てしまっている段階ですが、ジャンプスクエア5月号、ワールドトリガー250話の感想長文版です。


冒頭は古寺6番隊。食糧庫のドアが開かないという事態にどう対処するのか……
ということ以前に、古寺臨時隊長は「いつもはどうやって開けてた?」という発言から、今まで食事の支度にノータッチだったんかい!と読者にツッコまれてしまいましたね。
まあ、適材適所ということで……
六田さんによると、「ドアに触ると自動で開いて 食糧庫に人がいないと勝手に閉じる感じで……」とのことなので、人感センサーで開閉するタイプの自動ドアなんですね。
古寺6番隊のメンバーが戸惑っているうちに、端末に「諏訪洸太郎」の名が表示されて着信! チラ見せのここだけでタイムラインが湧いてましたね〜
諏訪さんはストレートに食糧庫のドアのことを問うかと思いきや、「なんか困ってる事ねーかなと思ってな」と、遠回しな訊き方。葉子ちゃんにキタナイものを見るかのような視線を向けられてますよ〜 宇井ちゃんはいつもの笑顔で、修くんの冷汗もいつものことですが。
古寺先輩も「諏訪さんのところも……なんですね?」と、やはり直接的には言わない言い回し。
そんなやり取りの後、諏訪さんは電話を切ってから「こりゃ特別課題かなんかだな」と断定。
空腹の問題はともかく、宇井ちゃんの指摘した「ちゃんと栄養とって休まないとあたしらのトリオンが回復しない」というのが一番の問題。葉子ちゃんが「初日のメガネ状態」と表現したとおり、ノートPCが動かなくなって最終日に課題が全然できないという恐れも。
「シーツ部屋にたしか工具箱あったな 一応見てみっか」との諏訪さんの後ろ姿、頼りなるお父さんみたい。
「これ……万が一直らんなかったらマジで断食?」と葉子ちゃんが言い、「選抜試験ダイエット編に突入かもねぇ」と宇井ちゃんが返すのに対し、修くんが「……いえ 最悪その場合は……」と言いかけるところで場面展開して、柿崎3番隊で太一くんが「壊せばいいんじゃないっすか? ドア」と言っているので……修くんも「最悪その場合は……ドアを壊しましょう」って言ったんでしょうね。
太一くんの意見は、「この試験って『遠征艇の中』って設定」だから、エンジニアも同乗しているはずなのに、ドアを直しに来ないってことはエンジニアが全滅しているという事態であることを想定し、「遠征艇は隊員(おれら)のトリオンで飛んでるわけだから この状況ならドア1枚よりご飯のほうが大事っすよ」という判断に基くものでした。
試験での効率性で判断したっぽい修くんに対して、太一くんは『遠征艇の中』という設定を前提に判断してるのがおもしろいですね。
犬飼先輩は「そういう設定のうえで「なんとか直してみろ」って話かもよ?」と反対意見を言いますが、ちょっと表情が暗いのが気がかりですね……いろいろ取り繕えない精神状態になってるのかも……
太一くんの援護なのか、カゲさんが「ま 「無理な時は壊しゃいい」って考えときゃ気分的には楽だな」と発言。何か、犬飼先輩よりもカゲさんの方がフォロー役になってる感じ?
で、柿崎3番隊では柿崎さんが修理を担当。「難しそうなら太一の案でいこう」と言っている柿崎さんの後の犬飼先輩の表情も何か……目が死んでる……

王子2番隊では、王子先輩が「これはぼくが直そうかな」と言い出しました。こっちはなんか楽しそう。「分担課題に同じような回路が出てきたんだ 部品もあるしたぶん直せると思う」と自信ありげですね。でも、「ぼくに1時間もらえるかな それでだめなら別の方法を考えよう」とも言っているので、100%できるというほどではないのかな? この状況で時間を区切るという考えが出てくるところもタイムラインで評価されていました。
「頭使う系は王子と辻に任せっぱなしだな〜」と仁礼ちゃんが言い、帯島ちゃんも「なんだかもうしわけないっス」と浮かない表情になっているのに対し、イコさんが「俺らは俺らがやれることでがんばったらええねん!」と励ましますが、次のコマでカメラ目線になって、「俺らの勝負は戦闘試験や! そういうことでお願いします!」と言っているのは、単純に考えれば審査員に対する言葉ですが、読者に対して言っているように見え、それが許されるのがイコさんのキャラですよね〜
村上10番隊も「運営からなんの反応(リアクション)も無いってことはこっちで直せるんだろうなこれは」と、修理を試みる構え。蔵内先輩が「この配線資料で見た気がする」と言ってますし、ひゃみさんが「工具持ってくるわ」とすぐ動くし、全員が落ち着いて対処してる印象がありますね。
来馬5番隊では、いかつい顔で端末を構える弓場ちゃんと、その後ろからのぞき込んでいるオサノちゃんという構図から。
配線をいじる前に写真を撮っておくという弓場ちゃんのきめ細かさがすごいですね。「どういじったか記録に残しときゃァあとで技術者(エンジニア)が見た時に面倒がねェ」とのことですが、弓場さんも「遠征艇の中」設定を前提にしてるのかな? この訓練施設を再利用することを考えればリアルにエンジニアがチェックするでしょうしね。
コアラくんが「鋼さんのとこも開かなくなってるらしいっす」と言っているということは、村上10番隊に電話したんですね。来馬さんの隊には絶対協力してくれますもんね、鋼さんなら。
弓場ちゃんも「おうよ 資料に載ってんのと同じだァ こいつが課題ッてんならなおのこと 俺がゴリッゴリに直してやんぜ」と、分担課題で既知だったようですね。
しかし、ビジュアルは金庫破りをしようとしている反社……

モニター室では、栞ちゃんと小南先輩が審査中。正確には、栞ちゃんは運営側なので審査中は小南先輩ですね。
「ごはん食べられない部隊(チーム)はいなそうね」とのことですが、「壊したほうが早い」という壊す派は、北添4番隊、諏訪7番隊、若村11番隊。ヒュースは直せなかったのかねぇ。
「無理だった壊す」派は、歌川1番隊、柿崎3番隊。
「がんばって直す派」は、王子2番隊、来馬5番隊、古寺6番隊、二宮8番隊、水上9番隊、村上10番隊。
二宮8番隊は、誰が直すんですかね? 東さんか、二宮さんか……二宮さんがかがんで配線直している姿を想像するとちょっと笑える。
小南先輩は「直したほうが得点高いんじゃないの? 修大丈夫?」と心配してます。相変わらず、清々しい身内びいきですね。
栞ちゃんは「ここで時間使うより早くご飯食べて残業に時間回したほうがいいって判断だね」と冷静。
そして、「直す派の中でも一歩リードしてるのは弓場さんと荒船さんかな」とのことですが、荒船さんも写真撮ってるんですね。確かに評価高そう。
ヒュースが直さないのは、「工具とか部品が『地元』と違うんじゃない?」と指摘。なるほど。
小南先輩は、「ヒュースがトリオン問題解けるなら 遊真にも解けるんじゃないの?」と思い至り、栞ちゃんが確認。「ヒュースくんほどじゃないけどちょっとだけ伸びてる」とのこと。
点数表を見ると、188点獲得してますね。歌川先輩が115点、小夜子ちゃんが117点ですから、かなり頑張ってるんじゃないでしょうか。漆間は77点で、虎太郎くんとほとんど変わらないんだな。さらに、A級評価も+18点で、隊長の歌川先輩の+15点よりも高いですね。栞ちゃんが「昨日はもっと高かったよ」と言っていますから、20点台のこともあったのかも。
「シミュも中心になって回してたし 志岐ちゃんのフォローにも積極的だからね」とのことで、「那須ちゃんが見てたら泣いてよろこぶわ」と小南先輩。
……てか、”那須ちゃん”呼びなんですね。女の子が苗字にちゃん付けで呼び合ってるのってなんかいいですね。
さて、その歌川1番隊は……結局ドアは壊したんですね。結構がっつりいってます。
夕食ができるのを待つ間、遊真さんが「これ 訊いていいかわかんないんだけどさ」と前置きして、「さよこ先輩って なんで男の人としゃべりにくくなったの?」と切り出します。
どこかでこの件については聞き出そうと、タイミングを見計らってたんでしょうね。長時間戦闘試験を乗り切るには、小夜子先輩がもっと緊張を緩められるようにならないと、持ちませんもんね。
小夜子先輩は戸惑いつつも原因を考えてくれて、内部通信に切り替えて話し始めました。
それは、『ふ……2人は 『幽体離脱』って……信じる……?』という、予想外のものでした。
『ゆうたいりだつ……?』と虎太郎くんと遊真さんがハモってますが、虎太郎くんは意外で平仮名表記、遊真さんは意味がわからなくて平仮名表記って感じですね。

というところで、250話はおわりです。
今月はページをめくれば次の話が読める訳ですが、長くなったのでページを分けたいと思います。


しかし、みんな冷静過ぎて『宇宙兄弟』にはなりませんでしたね。
うどん作るチームがあってもいいのにな〜