ワートリ 249話感想



大変遅ればせながら、ジャンプスクエア4月号、ワールドトリガー249話の感想です。


今回は最初に諏訪7番隊が登場。
特殊戦闘シミュのルール変更は、部隊コストが12000から18000に上がり、勝利条件が2000点差以上から3000点差以上に変わるというもの。
宇井ちゃんの「でもまあ予想してた通りだね」が頼もしいですね。
そして諏訪さんに促され、特殊戦闘シミュの作戦を提案する修くん。最初に「ふー…」と息をついてから話し始めていますが、やっぱり緊張するものなんですかね、修くんでも。
「基本的な戦いかたは昨日と同じ」ということで、葉子ちゃんが「じゃあ今日も『虫の大群』作戦ってこと?」と言っていますので、予告の「修と虫っぽい何か」は、特殊戦闘シミュの虫型射撃ユニットのことだったということでよさそうですね。
「昨日うちがかなり勝ったことで どこもある程度狙撃や射撃の対策をしてくると予想できます」と、昨日の勝ちで相手の作戦を限定できるというのはヒュースと似ている考えですね。まあ、ヒュースが積極的に相手の作戦を誘導しようという発想だったのに対して、修くんは予想して対策するいう発想ですが。
修くんは「うちが困る」場合として、「防御に特化したユニットを楯にされて狙撃を正面から受けられること」を想定。その対策として出してきたのが……めっちゃキモい新ユニット! 「対壁役専門ユニット」ということですが……ラッドの頭にひょろっとしたヒト型の体がついているような外観です。しっぽもあるね。「見た目で警戒してもらおうかと……」と言ってますが、警戒というより不気味過ぎるよ…… 命名は「ラッド人間」? 作り方は、6本足、つまり虫型にコストの安い追加装甲をつけて、それをちょっと変形して保存してから本体を2本足に変更すると、それまで作成してたものが全体的に追加装甲として残るので、6本足の頭がついているような形になるんですね。更に本体を細く変形させることでキモさが倍増するって訳ですね。
修くんだとコストオーバーになるので葉子ちゃんが作成担当に指名され、「作るのめんどくさそう」と言っていますが。手順はそんなに複雑ではないですね。
このユニットの性能は『急所攻撃』に特化。宇井ちゃんによると、『敵にダメージを与えた際 その数値に関わらず一定の確率で相手を即破壊する』というもの。発動確率は、マックスのレベル20で10%ということですが、これは単純に10回のうち1回発動という訳ではなくて、葉子ちゃんによると「当たり10%を10回まわして1回でも当たりを引く確率は65%ちょい」だそうで……私は未だにこの計算式がわかりません…… まあ、ガチャを回すと排出率12%でも50連でようやく★6が出る感じだもんな。葉子ちゃんも「もっとゲームしたほうがいいわ」って言ってるしな。
諏訪さんが「いいんじゃねえか? やることは昨日とほぼ変わんねえし単純(シンプル)でいい」と言ってくれたので、修くんの案採用です。
ただ、「シールドに弱い」という弱点があり、『急所攻撃』は追加装甲に当たった時は発動するけれど、シールドに当たった時は発動しないそうです。葉子ちゃんに「じゃあダメじゃん」と言われてしまいますが、修くんは「昨日の試合だとシールドを割られたらそのまま落ちることが多くてシールドを張り直す場面はほとんど無かった」ので、「どうせ張り直しできないなら安くて堅い追加装甲を使おうっていう部隊(チーム)が増えると予想…… ……というか期待してます」と反論。「……」に自信の無さがにじみ出ちゃってますね。
諏訪さんは、「弱点はわかった 他になんかあるか?」と男前! 修くんは「小ネタがもう1つ」と、運ゲーだけじゃないところを出してきます。ジャミングを2ターンずつリレーして、伏兵を気付かれにくくするというもの。これは頭いいよね! 新しくユニットをつくる必要がないのも効率的。
諏訪さんが「よし こんだけネタがありゃ充分だ」と最終判断を下し、諏訪7番隊は特殊戦闘シミュの準備を開始しました。


時間は2時間と少し飛んで、運営本部が特殊戦闘シミュの評価を開始しました。
メンバーは、根付さん、鬼怒田さん、城戸司令、沢村さん……この、沢村さんの隣に座っている人は……!?
ページをめくると、鬼怒田さんが「桐山チーフはどう思うかね?」と質問してる! 旧ボーダーのメンバー、桐山諒治さんが初登場だ!! いつかくるとは思っていましたが、とうとう!!
特殊戦闘シミュの戦闘の評価について質問されているのに、「や ちゃんと動いてて結構じゃないですかね トリオン兵設計ツール」と、エンジニアとしての発言をする桐山さん……さては、スーパーマイペースだな?
鬼怒田さんも渋い顔して黙っちゃってますよ。
城戸司令から、「鬼怒田室長が訊いているのは試験の内容についてです 桐山チーフ」と咎められると、「……そうは言われても 俺は技術屋だからな城戸ちゃん」
……城戸ちゃん!? この強面の城戸司令を、「城戸ちゃん」呼び!! ここ、今回最大の衝撃でしたね……
しかも、「こんな畏まったとこ座らされても マサ坊やタク坊みたいに気の利いたことは言えねえよ」と……その下のコマで解説されていますが、「マサ坊」は忍田真史本部長、「タク坊」は林藤匠支部長ですね。
そして、城戸司令から「桐山さん……」と暗に戒められ、「おっと悪い 『忍田本部長』だなここじゃ」と、さらっと謝る……なんか、慣れたやり取りっぽいですね。
根付さんが真面目に、「桐山チーフは直近の遠征を指揮しておられる ご意見を頂くのは当然でしょう」と言うと、「指揮っつっても俺は大したこたぁしてませんよ根付さん 蒼也と真木が大体やってくれるから」と答え……やっぱり、風間さんのことは名前呼びなんですね。お兄さんと呼び分けるか……てか、直近の遠征の指揮をしていただと!? これは新情報ですね。てっきり、遠征にはA級部隊だけで行っているのかと思っていましたが、毎回ちゃんと幹部が参加して責任者を務めているんですね。何人かで持ち回りでやってるのかな……桐山チーフは、責任者もできるしエンジニアもできるし戦闘もいけそうですし、一人で何役もこなせそうな人材ですね。
さて、城戸司令に”じっ……”と無言で見つめられ、「しかし まあ…… そうだな……」と、特殊戦闘シミュの評価を語り出す桐山チーフ。ここ、城戸司令の珍しい年下ムーブが話題になりましたね!
桐山チーフの読みは、「今日はこのまま村上隊がトップで行くんじゃないですか?」というもの。その理由は、「昨日と違って戦術のサンプルがあるから 頭の馬力があるやつの方が有利だろうし」とのこと。「頭の馬力」って、今回のパワーワードですね!
鬼怒田さんと根付さんは、特殊戦闘シミュの対策に時間を使い過ぎた効率の悪さを問題にしますが、桐山さんは「もちろん効率は大事なんですが……『場合によって効率を捨てられる』というのは1つの強さだと思うんですよ」と評価。
つまり、今後の部隊の士気のためには、あえて効率を捨ててでも勝利を掴み取るという結果を出すことを優先するのもありということでしょうか? 桐山さんが言うとなんか含蓄がありますね。
一方、沢村さんが「逆に今日の諏訪隊はシミュの対策に重きを置いていませんね」と指摘。それに対しては、「労力に労力でぶつかると馬力の差が出ちまうからなぁ 労力の勝負はオリておいて三雲のアイデア力でなんぼか拾う魂胆だろう」と解説。ここで、イメージの諏訪さん麻雀してますね…… もしや、桐山さんも麻雀面子の一人なのでしょうか!?
そして、「『シミュに労力を注ぎ込んだのに負ける』って展開だけは絶対に避ける戦略なわけだ」と評価。
ここでも諏訪さんの株が上がっていますね。特殊戦闘シミュの1日目で大勝している諏訪7番隊は集中的に対策される立場なので、2日目も大勝しようとすれば多大な労力を払う必要があり、それでも勝てない可能性も大きい。そこで、シミュに割く労力は最小限にして課題で点を稼ぎつつ、修くんのアイデアが当たってある程度勝てれば、修くんの遠征入りのための評価も上がるって訳ですよ。
桐山さんが、「……とまあ こんなところでどうだい?」と言って、城戸司令が「ありがとうございます」と受けるとこ……旧ボからの関係性がうかがわれますね。
さて、評価は一区切りついたところで、「鬼怒田室長 戦闘試験の方は……?」と問う城戸司令。長時間戦闘試験の準備ってことですね。
鬼怒田さんは、「『追加ルール』のテストは終わっとります 元々それほど面倒なことでもない」と答えます。おっ、『追加ルール』とな?
沢村さんが、「諏訪隊長と木虎隊員が発案したルールですね? 『オペレーターも戦場(フィールド)に転送される』」と説明してくれました。
何と、特別課題で出された案が早速採用されるのか! これは激熱展開がいろいろ予想されますね!
根付さんは、「う〜〜む……て 林藤支部長と迅くんは大変乗り気でしたが 私は正直なところ……」と渋い顔。鬼怒田さんも「気持ちはわかる」と同意。
その二人に対して、「わたしは賛成です!」とずいっと出る沢村さん。元戦闘員の血がさわぐんですかね? てか、次の遠征について行く気満々ってことですかね? 忍田さんが次の遠征の指揮者ですもんね。
「いや沢村くんそれは 乗組員(クルー)の安全を考えてだね……」と、根付さんは反対しますが、桐山さんは「今までみたいな短期の遠征はともかく 今度の遠征はかなり長いわけでしょう? ずっと船ん中じゃ精神的に参っちまいますよ」と賛成派のようです。「わたしもそう思います!」と積極的な沢村さん。やっぱり次の遠征に……
城戸司令は、「他にもいろいろと試したい部分はある 思うところはあるだろうが了承してもらいたい」と諭し、根付さんも「それはもちろん…… 私の言葉はご放念ください」と引き下がりました。ここのやりとり、大人〜って感じですね。
ここで、鬼怒田さんが「……ところで城戸司令 最後の『特別課題』は実施する方向でよろしいですかな?」と発言。
城戸司令は「今の隊員たちならば 戦闘試験への影響は少ないだろう 予定通りに出題してもおうか」と答えました。
この時点では、また記述問題が出るのだろうと思っていたのですが……

場面は諏訪7番隊へ。6試合目が終了し、諏訪7番隊の戦績は3勝1敗1分け(1休み)と、まずまず。
運ゲーの運がいい展開だったようですね。
しかし、後半は3連敗。古寺6番隊、来馬5番隊、若村11番隊に負けですね。画面を見たところ、シールドでの防御が中心となっていて、『急所攻撃』が刺さらなくなったということのようです。
宇井ちゃんが「シールド装備の壁ユニットも増えてきたね」と言ってますし。葉子ちゃんが「……ま 確率的にはこんなもんでしょ 部隊(チーム)ごとに考え方違うんだから こういうこともあるわ 次次」とフォロー! おっ、葉子ちゃんの修くんに対する態度、いい感じになってきてるんじゃないですか?
しかし次の試合、村上10番隊との対決で、相手も『急所攻撃』を持ったユニットを配置していて、諏訪7隊の高コストのユニット「高機動イコさん」が撃破されてしまいます。
ここで、「そうか……! しまった……!」と自分のミスに気付く修くん。
試合後、「……すみません ぼくの作戦が良くありませんでした」と修くんが謝ると、「メガネの作戦が……っていうか 村上隊のせいでしょ?」とフォローしてくれる葉子ちゃん。やっぱり修くんへの対応が変わってきますね?
葉子ちゃんは「うちより先に村上隊と当たった部隊(チーム)が『急所攻撃』対策でシールド使うようになったからうちが勝てなくなったのよ」と解説してくれ、「順番はどうしようもないし それも含めての運ゲーでしょ?」と、修くんの自責の念を軽減しようとしてくれてますね。すごい進歩じゃないですか?
それに対して修くんは、「いえ…… 問題なのは 『急所攻撃』は知ってさえいれば対策が簡単ってところです ネタが被ることを見越して もっと対策しにくい戦術を選ぶべきだった……」と、意識が高い返答。本人としては失敗したという気持ちが強いのでしょうが、そこまで気付けるのもすごいですよね。やっぱり修くんは作戦立案に向いてますよ。
諏訪さんは「まだ1試合残ってんぞ 凹むのは終わってからでいいだろ」と、相変わらずのできる上司ぶりです。
最後の試合は歌川1番隊が相手で、『急所攻撃』の対策がされていなかったのと、隠していた狙撃部隊が決め手になって、諏訪7番隊が勝利しました。歌川1番隊は短期決戦に全振りでしたから、細かい対策には労力を割かなかったんでしょうね。
そして、諏訪7番隊の最終戦績は4勝5敗1分け。特殊戦闘シミュ2日目の順位は、1位が村上10番隊で6勝2敗2分け、2位が二宮8番隊で4勝3敗3分け、3位が若村11番隊で4勝4敗2分け、4位タイが来馬5番隊と諏訪7番隊でした。以下、6位が古寺6番隊、7位タイが柿崎3番隊と北添4番隊、9位タイが歌川1番隊と水上9番隊、11位が王子2番隊という結果でした。
総合順位は、1位が水上9番隊で10854ポイント、2位が諏訪7番隊で10228ポイント、3位が古寺6番隊で9825ポイント、以下4位が村上10番隊、5位が北添4番隊、6位が二宮8番隊、7位が歌川1番隊、8位が若村11番隊、9位が来馬5番隊、10位が王子2番隊、11位が柿崎3番隊という結果でした。
水上9番隊と諏訪7番隊の点差は300点弱縮まっているみたいですね。もしかすると、水上9番隊も未入力貯めをしているのかもしれませんが……古寺6番隊がどのくらい貯めがあるのか気になるところですね。
諏訪さんは「トータルで狙い通りだな」と満足げ。そして、「あんだけの時間でこんだけ獲れりゃ シミュも充分合格点だ」と修くんを評価してくれてます。できる上司だ……
単日の順位では、何と若村11番隊がトップ! 隠岐先輩が驚いてます。1920ポイントも稼いでますね。
諏訪さんも「うちより500近く上……? どうなってんだ……?」と意外そう。諏訪さんが「シミュの点はうちと大して変わんねえ っつーことは……」と言葉を切ると、修くんが「分担課題で稼いだんですかね……?」と続けました。頭の良さが近いってことかな。
葉子ちゃんが、「うちみたいに残業で課題進めてて 貯めてた分を今日一気に打ち込んだとか?」と予想していますが……いえ、違います。これはカナダ人が一気に稼いだポイントなんです……
諏訪さんは「まあ何にせようちがやる事は変わんねえ 晩メシ班はメシたのむ 俺らはその間に残業だ」と指示。答えが出ないことをいつまでも考えていても仕方ないですもんね。切り替え大事。

しかしここで……食糧庫のドアが開かないというトラブル発生!
キタキタァ! グリーンカードじゃないけど、食糧がダメになるパターンだ。『宇宙兄弟』だ!
これが『特別課題』ですかね? これを見越して、食糧の置き場を複数にしていた部隊があるかどうか…… そして、それぞれの隊員の”持ち込み”も気になりますね。
諏訪7番隊は、諏訪さんも「?」マークを出していたので、食糧の危機の予想はしていなかったっぽいですね。宇井ちゃんはチョコを持ち込んでいたので、他にもお菓子があるかもしれないけど……
やっぱり、溜まっている小麦粉でうどんづくりかな? 『宇宙兄弟』だ!

というところで、以下次号です。
それぞれの部隊がどう対処するのか楽しみですね。
そして、単日首位に輝いた若村11番隊の様子も気になるところです。きっとヒュースがドヤ顔してるな〜