ワートリ 231話感想



ジャンプスクエア4月号、ワールドトリガー231話の感想、長文版です。

さて、前回の感想の最後に、「諏訪さんが1日目の夜に、このチームは葉子ちゃんにかかっていると言っていたのが、いい方向で実証されそう」と書きましたが、その通りに葉子ちゃんが諏訪7番隊のエースとして大活躍していますね。

戦闘シミュレーション演習3日目の第3試合。諏訪7番隊の相手は村上10番隊。両手レイガストの雪丸くんが村上10番隊のヘルプユニットで入っているので、レイガスト持ち3人が大集合ですね。
雪丸くんは、片方のレイガストをシールドモードで、もう一方のレイガストをブレードモードで使うスタイルなのかな? 修くんのユニットは両手ともレイガストをシールドモードにして、レイガストをシールドモードにして弧月で攻撃するスタイルの鋼くんのユニットと交戦中。そこへ、葉子ちゃんのユニット2体と諏訪さん、隠岐先輩のユニット1体ずつが同時攻撃をしかけます。
まずは、隠岐先輩のユニットが鋼くんを狙撃しますが、これはレイガストで防がれます。直後、葉子ちゃんのユニット2体が近接連携で直接攻撃をしかけ、諏訪さんのユニットの射撃を鋼くんのユニットが防いでいる間に首をズバンと両断! ……相変わらず、微妙な笑顔のままで切られますね、このユニットは。
一方、堤んのユニットには、ヘルプユニットの加古さんが攻撃をしかけ、それを防いでいる間に葉子ちゃんのユニット2体が襲いかかり、やっぱり近接連携を発動しつつ、首をズパッと両断!
熊ちゃんのユニットには、ヘルプユニットの那須さんがバイパーで攻撃し、熊ちゃんのユニットはそれをシールド2枚で防ぐも、葉子ちゃんのユニットがやはり近接連携で襲いかかり……ここは最後までは描かれませんが、熊ちゃんのユニットは最終的には2体しか残っていないので、ここでやられてしまってそうですね。
しかし、ユニットとは言え、那須さんに熊ちゃんを攻撃させるとは酷な…… こういう作戦ができるのは修くんじゃないかという指摘をツイッターで見かけましたが、この試合では誰がどのユニットで連携を組んでいるのかは書かれていないので、確信は持てませんね。第1試合と変更なしなら、この編成は修くんなんですが。
ちなみに、全部第1試合の編成のままなら、最初に鋼くんのユニットを倒したのが諏訪分隊、加古さんのユニットが入っているのが香取分隊ですね。

かくして、村上10番隊には9体差で勝利! 快勝ですね。
諏訪さんも「っし 今回は完勝だな」と笑ってますし、葉子ちゃんも得意げ。宇井ちゃんも「まさに作戦通りって感じの勝ち方だねぇ!」とほめてくれました。
隠岐先輩が、「今回はしっかりぶつかって連携の効率でちゃんと差がついたなあ」と評価。
修くんも、「スタンダードで動きが丁寧な相手のほうがこっちの戦術と相性がいいかもしれないですね」と分析。
諏訪7番隊、いい感じにノってきました!

村上10番隊では、「水上隊にやられた時に似てる」と分析。
蔵内先輩が「昨日と比べて連携が正確すぎるな」と指摘し、ひゃみさんも「『練習したらできました』ってレベルじゃないよね」と同意。
熊ちゃんは「じゃあ…… 諏訪さんが水上9番隊にみたいに何か特別な『攻略法』を見つけたってこと……?」と言いますが、堤んは「いや…… こういうのは諏訪さんよりもメガネくんの領分な気がするな」と発言し、さり気なく三雲修の有識者であることと、諏訪さんの理解者であることをアピールしましたよ! 抜け目ないな!
対して蔵内先輩は、「メガネ…… 三雲ですか?」と、あまり修くんの印象は強くないようですが……王子先輩は「オッサム」呼びだからかな? アイコンはメガネだけどね。
ここでひゃみさんが、「問題はうちもその『特別な攻略法』を探すべきか?ってとこなんだけど」と、鋼くんに判断を求めます。
隊長も板についてきた感じの鋼くんは、「……いや 今からそれを探すのはうちの性格には合わないと思う」とすぐに判断を下し、「うちは今まで通り 準備したもので今日を戦おう」と提起し、隊員たちも「了解」と同意。
チームとしてのまとまりは、村上10番隊もいい感じですね。

第4試合は、昨日情報交換をした古寺6番隊と対戦。
3ターン目までは慎重な動きでほぼ互角、4ターン目で連携合戦で諏訪7番隊がリードを取り、5、6ターン目はワイヤー陣で相手の反撃をさばき、6体差で勝利!
演習終了の画面を見ると、古寺7番隊は加古さん、奈良原先輩、片桐先輩をヘルプユニットに入れていたようですね。
葉子ちゃんは「2連勝!」と片手をこぶしにしてガッツポーズ。絶好調ですね!
宇井ちゃんが「いろいろと教えてもらった仲だけど……」と手を合わせている横で、「いーんだよ 実力勝負恨みっこなしだ」と言って、うはははと高笑いしている諏訪さん。見事な悪人面ですね。最近はよい上司っぷりがクローズアップされていた諏訪さんですが、こういう笑い方をする面も諏訪さんらしくっていいな。
ワイヤー陣は、戦闘シミュレーションでは使いどころがないのではないかと危惧していましたが、ワイヤーが張られたマスに入った敵ユニットは、行動力を1P余分に消費するという設定があったんですね。

古寺6番隊では、古寺くんが「強い……」とつぶやき、奥寺くんは「連携にムダが無さすぎだろ 昨日の今日でどうなってんだ?」と焦り顔。
三浦先輩は、「7番隊には昨日しゃべった情報以外にも何か秘密の作戦があったってことだね……」と冷静に分析。
そんな中、木虎ちゃんは口を引き結んでいて、奥寺くんに「ん? どした木虎 複雑な顔してんな」と指摘されます。
ここ、私は作戦立案で修くんに遅れを取った悔しさが顔に出ているのだろうと思っていましたが、ツイッターでは、自分が教えたワイヤー作戦がハマっているのがうれしいのではないかという意見が出ていましたね。確かに「私が育てました」的なところはあるかもしれないですけど、やっぱり悔しさの方が勝っている気がするな。木虎ちゃんのイメージ的に。
古寺くんは冷静で、「……大丈夫 まだ目標は達成できるペースだ あれこれ考えるのは今日の最終スコアが出てからでいい」と判断し、「残りの試合に集中しましょう」と指示。
確かに、勝負は戦闘シミュだけでは決まりませんもんね。古寺6番隊は課題の得点でも上位をいっていますし、これから水上9番隊を追い抜けるめどをつけているのかもしれませんね。

諏訪7番隊の第5試合の相手は、来馬5番隊。
2人でコソ練をした弓場ちゃんとコアラのユニットが速攻をしかけますが、修くんのユニットがダブルレイガストの盾で防ぎ、修くんのユニットがやらている間に葉子ちゃんのユニット2体が切り込んで勝利。しかし、相変わらずユニットがやられる時の微妙な笑顔が……
最終的には8体差をつけて勝利! 葉子ちゃんは「来た来た3連勝!」と、今度は両手でガッツポーズ。ご機嫌ですね。宇井ちゃんも「こりゃ〜絶好調だわ」と笑顔。
諏訪さんは、「こうしてみるとマジで香取の駒使いやすいな 足早えーし」と評価。修くんも「オールラウンダーのありがたみも感じますね」と同意。
しかし、葉子ちゃんは浮かれてばかりではなく、修くんに「逆にメガネはレイガストで敵殴んないほうがいいわね」とアドバイス。フルガードで囮にするほうが安定してるという葉子ちゃんのストレートな分析に対し、「『チームの盾』だね」と言い換えてくれる宇井ちゃんは優しいな。修くんは特に気にした様子もなく「了解です」って言ってるけど。

来馬5番隊では、来馬さんが「昨日と同じ感覚で三雲くんを狙いすぎちゃったなあ」と反省。
ポカリが「堅かったですね レイガスト2枚で今日は」と倒置法で評価し、「トリオンが低きィなりの工夫ってワケか」と述懐。この2人は冷静ですね。
対照的に、コアラは「いや それ抜きにしても動きのスムーズさが昨日と違いすぎでしょ! これ絶対なんかあるんすよ! 水上隊と諏訪隊しか気付いてない『裏技』が!」と焦った様子。
さらに、「そういう『裏技』に気付けるかどうかを審査されてんのかもじゃないっすか!」と動揺を見せますが、弓場ちゃんが「小荒井てめェー……ガタついてんじゃねェーぞコラァ!」と一喝!
そして、「『裏技』とやらが何なのかわかんねェーなら おめェーはそこ以外で評価捥ぎ獲りゃいいんだよ!」と諭します。
来馬さんも、「真正面からでも結果を出せばぼくたちもちゃんと評価してもらえると思うよ 『裏技』だけじゃ組織は回らないと思うし……」と、弓場ちゃんに同意。”『裏技』だけじゃ組織は回らない”という言葉に、将来の幹部候補の資質が見えていますね。
ポカリは、「諏訪さんや水上に訊けばいいんじゃないか? 気になるなら試験が終わってからでも」とアドバイス。
弓場ちゃんも、「そうだ おめェーならそっからでも自分の成長に活かせんだろォが」と言ってくれます。しかし弓場ちゃん……そんなにすごまなくてもいいのに。
最後にオサノちゃんが、「半端にあたま使うから不安になるのだ アホになれコアラ」とダイナミックなアドバイス。実は、これが一番コアラにはしっくりくるアドバイスかも。
みんなが話すのを聞きながら、「うーん…… やばいな…… 元々やる気はあったけど…… なんかどんどんこのチームで優勝したくなってきた……!」と、気合を入れるコアラ。
来馬5番隊もいい感じにまとまってきてますね。

一方、運営本部デスクでは、上層部が戦闘シミュレーションの中間分析を開始。迅さんもしれっと混ざっていますね。
鬼怒田さんが「思ったより星に偏りが出たのう」と述懐。事前の予測では、日程が進むほど引き分けが多くなると読んでたんですね。
確かに、日程が進むほど操作にはどの隊も慣れてくるし、勝ちになるユニット差も大きくなるので引き分けが増えそうですが、総ユニット数も増えていますから、差をつけやすくなるってこともありますよね。
鬼怒田さんが「この調子だと今日も4勝以上するチームが出るかもしれん」と予想し、迅さんが「諏訪7番隊がすでに3勝してるからね」と指摘。
その背後に、審査と防衛の体制表が表示されています。初読の際には気が付かなかったのですが……防衛任務が、太刀川隊、三輪隊、玉狛第1、天羽、常盤隊、間宮隊、C級選抜のようですね。天羽くんが防衛任務に入ってる! 普段の防衛任務はノーマルトリガーなのかしら……
それから、審査の方に桐山さんの名前が! 旧ボーダーのメンバーですよね? 次回あたり、審査の場面で登場しちゃうかも!?
さて、根付さんが諏訪7番隊の『隊長が3人いるのを活かした戦術』から、「そういえば唐沢さんが似たようなことを言ってましたねえ」と指摘しますが、ここで「偶然ですね」と言っている唐沢さんは、リモート参加なのかしら? 画面に映ってるっぽいですよね。出張中かな?
忍田本部長は、「全体的には今のところ 最終日の『奇策』を用意したチームが順当に進化してきたチームに対して優勢な印象だな」と分析。迅さんが、「たしかに 北添4番隊とか王子2番隊はそんな感じだなー」と同意。
さらに鬼怒田さんが、「しかもその北添隊と王子隊は『隊員の負担が小さい策』で成果を上げとる」と指摘。
北添4番隊の『隊員の負担が小さい策』は前回出てきましたが、王子2番隊のそれはまだ描かれていませんね。これまでの王子先輩は大人し過ぎましたから、今日何かおもしろいことをやってそうですね。
鬼怒田さんは「諏訪隊より評価しとるぞわしは」と言っていますが、諏訪7番隊の策は『隊員の負担が小さくない策』だってことですね。確かに連携を考えるのに頭使うし、実際に連携がはまるようにユニットを動かさないといけませんもんね。北添4番隊の方が動きは単純だからいいですよね。
ここで、忍田さんが「いつもならこのタイミングで『特別課題』を出題するところだが……」とつぶやき、根付さんが「いかがいたしましょうか? 城戸司令」と判断をあおぎます。
城戸司令は、「……今日は対戦課題に集中して見ていきたい 『特別課題』は無しだ」と判断。これは、自分たちの審査のためだと言っていますが、実は隊員たちを戦闘シミュに集中させてあげたいというふうに聞こえちゃいますね。
迅さんが「城戸さんは今日の試合 どのあたりに注目してるの?」と訊くと、城戸司令は「昨日とは状況が一変した水上9番隊と…… 今日苦戦することがわかっている二宮8番隊だ」と答えました。そのコマで、千佳ちゃんが大写しになっている訳ですが……汗をいっぱいかいちゃって、居たたまれなくなってしまっている表情。いったい何が?
これまでは二宮8番隊は、圧倒的なトリオン量で優位に立っていて、それはユニット数が増えるほど差が広がるはずだったのですが……
ツイッターの予想だと、千佳ちゃんのトリオン量が多過ぎて、ユニットが増えると味方も巻き込んで大爆発させちゃうんじゃないかということでした。あるいは、千佳ちゃんは戦闘シミュでも人が撃てないんでしょうか? それだと、差を広げなければならない3日目は苦労するかも…… 何はともあれ、千佳ちゃんが辛そうなのが心配ですね。

というところで、以下次号です。