2024年7月号
今月のひと言。三橋の成長?
引き続き、川越北の攻撃です。7番ショート中森君から。
阿部は「同じ組み立てで行くぞ」とサインを出していますので、真ん中高目を要求したのかな? 堀井君は「また来た」って思って、「1球目高目はイヤです」って首振ってるし。
中森君は、首を振ったのでボールが来ると予想。その通り、1球目は真ん中低めを狙うも外れてボールに。
阿部は堀井君の心理がわからず、「何がしてーんだ」とモノローグしていますが、2球目は高目を要求。「そんで2球目なら高目でいいのな?」と思っていますが……そういう訳じゃなくて、1球目はサインを嫌がってボールにしてしまった手前、2球目は逆らいにくいってことなんだと思うけど……そういう機微を阿部に理解させるのは至難の業でしょうね。
やっぱり堀井君は高目は嫌なのですが、「あーいやだ 打たれませんよう…に!」と、嫌々ながらサインに従って投げ、今度はストライク。
阿部は、打者に対して「こいつもしっかり見た」と思いつつ、次のサイン。堀井君が「さっきと同じ組み立てか」と思ってますので、内角のシュートですね。打者は打ち損じたのか、ファールになります。
川越北ベンチでは、「オレと同じ攻め方だ 次はストレートくるぞ」と前の打者の子が言っていて、「くるよくるよ!」と声がかかります。
”くるよ”2回はストレートが来る合図って決めていたんですね。
で、おそらく阿部のサインはその通りストレートだったのでしょう。堀井君は「このパターンなら打ち取れる!」と投げますが、打者は合わせてきてヒットに。これは花井キャプの前だからライト前かな?
「打たれたあっ」と悔しそうな堀井君に、すかさず栄口君が「ヒットは気にすんな! バッター勝負!」と声をかけます。何て頼れる副部長……
でも、堀井君は帽子に手をやって顔を隠して「はい」。栄口君、「ありゃー」と心配そう。
次の打者は、8番ファースト山田君。バントの構えですね。
阿部は「球数もったいねえ 1球でやらせよう」とサインを出しますが、堀井君は「内角ストレート? すんなりバントさせんすか?」と首振り。
「はぁ? また低目か? 当て損ねてファールされるだけだぞ」と思いつつも、阿部はさっと次のサインを出してます。堀井君の考え理解できないながらも、ちゃんと首振りには対応してくれてるのが捕手魂ですかね。
相手打者は、首を振ったのでボールになると予想し、見送り。
阿部は「? すんなり見送ったな ランナーもスタートのそぶりがない」と、ちょっと変に思ったようですね。
そして、次は普通にバントをさせ、ランナーは2塁、打者は1塁でアウト。阿部はすかさず「ツーアウト!」と内野陣に声をかけます。堀井君も、「そうだ ツーアウトツーアウト」と自分に言い聞かせながら深呼吸。
後1つアウトを取ればいいんですもんね。ランナーは2塁にいるけど、点差は4点だし、まだ全然気負う場面じゃないですよ。
次の打者は、9番ライト早川君。阿部は、「ここまでの打者から考えて 2年9番のこいつが打てるとは思えない」と、真ん中高目を指示。
堀井君は「投げりゃいんだろ」と、今度は首を振らすに「いっちゃね!」と投げます。
相手打者は、首を振らなかったので「ストライクくる!」と読んで打ちますが、フライになってアウト。これでスリーアウトチェンジです。
「おし!」と満足気な阿部に対し、「ふわあ」と疲れた顔をしている堀井くん。チームメイトから「ナイピ!」、「オッケオッケ!」と声をかけられますが、イラアとしてしまっています。これは……結果的にアウトになったとしても、打たれるのは嫌だという投手心理でしょうか?
ベンチに戻って、「堀井!」と声をかける阿部。「はいいっ」と答える堀井君。その声が相手をビビらせてるんだぞ、阿部……自覚ないよな……
そして、「1球目すげえ首振るけど 2球目だとその球投げんのなんで?」とストレートに訊きます…… 堀井君、口曲げて冷汗かいちゃってるぞ。
「話…通じてんのか?」と心配する花井キャプですが、「オレ ネクスト行かなきゃ… 水谷 頼むぞ」とぶん投げていきます。フミキ、堀井君より冷汗かいちゃって可愛そう……
そこへ、三橋が「ゲン…セー君 首 振っていいんんだ」と声をかけます。そして、三橋は阿部へ、「いいんだ いい ね?」と確認。
ちょっと緊張感のある間がありますが、阿部は「あー なんで振ってんのか聞いてんだよ」と言い直します。
さっきの言い方だと、首振ってるのをとがめているように聞こえますもんね。そうではなくて、言葉通り、首を振っている理由を確認して対応したいのだという意が伝わった……でしょうか?
フミキが「ナイスだ レンレン〜」と拳を握ってますので、ちゃんと会話になりそうな感じですね。
それにしても、あの三橋が「首 振っていいんだ」と言えるようになるとは! しかも、後輩の投手のために!
これは三橋の成長……と言うか、チームへの信頼、阿部への信頼がちゃんと確立しているということですかね? 常にマウンドに立っていられなくても、チームに自分の居場所はあると……そう思えているなら、やっぱり進歩ですよね。
以前の三橋を思うと感慨深いなぁ。
ところで、「しばらく休載させていただきます」とのことですが、どのくらいでしょうね?
作者のご体調のためでしょうか? それならゆっくり休んで復調していただきたいですが……
ともあれ、再開をお待ちしております。
2024年6月号
今月のひと言。 阿部、お前ってヤツは……
相手チーム、川越北のサイドスロー投手、「1巡目は楽でいいなあ」と余裕のモノローグ。
その通りに、西浦の1年生高山君は、1球目は見送りのストライク。2球目は当てるもファール。3球目はフライを上げてしまってアウト。これでスリーアウトですね。
それを見ていた田島は「侑と同じパターンじゃねえか」と言っていますが、侑というのは大之江君のことですね。荒シーの後輩でしたっけ?
阿部は「右のが厳しいかな」とか、すっかり打者目線で見てしまっていますが、花井キャプから「堀井と話は?」と言われてはっとしています。この子、案外抜けてるとこもあるよね……何かに集中すると他を忘れるがち。
一方、川越北ベンチでは監督が「首振ったら待ち」を指示。
「自分の投げたいとこへ投げる時はコースぎりぎりを狙う」からボールになり、「捕手はカウントを悪くしたくないから厳しいコースは要求しない」からストライクが来るという分析です。
つまり、首を振った後に投げる球はボールになりがちで、首を振らずに投げた球はストライクになる確率が高いから打ちごろってことかな?
さて、ボール回しが終わったタイミングで、阿部は「聞いとくか」と思ってマウンドへ寄って行きます。
堀井君は「来なくていいっ 話ないっ」という態度…… この子も結構不遜だよね。これまで信頼関係を築ける捕手がいなかったのかなぁ?
阿部はいきなり、「お前なんで首振んの?」と聞いてしまいます。……おバカなの!? 三橋が滅多に首を振らないって前提を知らないと、いきなりこんなこと言われたら責められてると思っちゃうじゃない……
案の定、堀井君は「スンマセン…」と謝ってしまいますが、阿部は「? もう振んねってこと?」と雑な対応。
堀井君は萎縮しつつも、「………いえ」と否定しているので、我の強さが出てますね。
阿部は「はあ? どういう意味?」と畳みかけて、さらに堀井君を萎縮させてしまいますが、審判に「はい いいかな!」と言われてしまって話中断。
「あとでな」と言ってホームべースの方に戻って行く阿部……全然話した意味がありませんでしたねぇ。
2回裏の川越北の攻撃は、6番サードの山根君から。キャプテンなんですね。
阿部は「出すとチームが勢いづく」と真ん中高目を要求したようです。フライでアウトにしようってことかな?
でも、堀井くんは「そんなホームランコースに投げんのイヤだぁ…」と、視線を合わせないようにしながらも首振り。
阿部は「またかよ 低めならいいんだな」と、サインを変えます。
堀井君は、「次からは サイン通りに投げたけど外れたってことにしようかな」と、不穏なことを考えていますよ! だからちゃんと話さないとダメなのに……
そして、首を振った後に投げた球はボールになってしまいましたね。川越北の監督の予想通りに。
阿部は「ストライク先攻してェのになァ」とモノローグ。
堀井君は「次は首振らない」とギューッと目をつぶってからサインを見て、今度は「真ん中高目」。
次の球はストライクになり、首を振らない時はストライクになるという予想も当たってしまいました。
でも、山根君は見逃し。「見ちゃったァ もったいねェ!」とモノローグしていますから、ホントは打ちたかったんでしょうね。
次のサインは内角にシュートで、堀井君が首を振らないので山根君は打ち気になりますが、当たりそこなってファールに。
次は外にストレートで、堀井君が首を振らなかったので打ちますが、セカンド栄口君のほぼ正面で、1塁に送ってアウトに。
堀井君がほっとする一方で、青ざめる三橋。堀井君ががんばればがんばるほど、三橋が投げる番が遠ざかってしまいますからねー。
川越北ベンチでは、山根君が「首振るとボール 当たりでしたね!」と報告。「結構速いスけど ボールのタイミングわかるのはかなり楽できますよ」とも言っていますので、川越北の攻撃が勢いを増してきてしまいそうな気配ですね。
阿部が、堀井君の心理が読まれていることに気が付かないと、点が取られてしまう展開になるかもしれませんね。
てなところで、以下次号です!
それにしても……
阿部と三橋の間に会話が成立しなくなる時があるのは、三橋がわかりにくいことだけが原因じゃないですね。阿部も言葉遣いが威圧的だし、説明も不足していますからね。
堀井君とはもっとちゃんと意思疎通をさせて、メンタル的に追い詰められてしまうのを防いでもらいたいものです。
2024年5月号
今月のひと言。 堀井君が駄目なんじゃない。田島の方が規格外なんだよ……
バッターボックスに向かう堀井君にアドバイする田島。
でも、「おもしろがっていーぞ!」と言われても、堀井君にとっては「んなわけない」だよね。そりゃそうだよ。おもしろがる余裕なんてある訳ないって。
一方、精神的にヤバそうだった三橋は、モモカンの「肩作っといてね」のひと言で浮上。キャッチボールにつき合ってくれるのは頼れるナイスガイ、巣山君。やさしいよね。
堀井君は複雑そうな表情をしながらも、「予定は3回までなんだし準備はするよ」と自分を納得させ、相手チームの投手の方に目を向けます。
花井キャプは水分補給をしながら、「堀井 首 振ってたな」と阿部に話を振ります。
「何が気に入らなかったか聞いてみっか」と言う阿部に、戸惑い顔の花井キャプと水谷君。「やさしい?」と疑問形…… 普段の阿部の傍若無人さが知れますね。
阿部は、「話せば早いだろ 話通じんだからさ」とあっさりと。……話が通じない三橋に苦労したからねぇ。でも、阿部は捕手大好きだから、投手が面倒くさいほど燃えると思うんだけどね。
さて、初打席の堀井君。いきなりのサイドスローに、1球目はあえなく見送りでストライク。2球目も、3球目も手が出ず。もう1球あったから、どっちかがボールだったのかな? 4球目はバットを振ったものの、全くタイミングが合わずにアウト。スタンドからは「どんまいどんまい」の声が。
堀井君のお母さんは、彼のバッティングについて訊かれ、「あんま興味ないかな〜?」とあいまいな返事。
”バット振る暇あったらピッチングしたい”は三橋も同じだろうけど、人数が少ない西浦ではそういう訳にもいかないよね。
次のバッターの大之江君に「どうだった?」と訊かれても、「え?」と何も言えない堀井君。ホントにバッティングには興味ないんだね……
大之江君は「オケ! 打ってくるわ!」と言ってバッターボックスに向かってしまいました。
1球目を見て、堀井君と同じく見送りのストライクでしたが、「おもしれぇ〜」と目を輝かせる大之江君。そういや、君は田島の後輩だったね。同じ人種か〜
「コントロールミスないし4点差あるし 打っちゃお!」と決め、2球目はホントに打ってしまいました。ファールになりましたが。
3球目も打ち、これはファールにはなりませんでしたが、ゴロで1塁に送られてアウト。ヒットにはできませんでした。
相手チームのキャッチャーは、「宍倉さんの球 初見で体の角度合わせんのはムリっしょ」と、絶大な信頼ですね。
次の打者も、田島の後輩の高山君。ベンチに戻る大之江君を見ながら、「フォームは安定してっけど3球で合わせんのは厳しかったな」と思っていますが、「それでも左のが打ちやすいだろ つまり右(オレ)が打てればこの変則は怖くないってこと」を考えながらバッターボックスに入るところで、以下次号!
ホントにもう! これだから田島の後輩は! 野球意識高過ぎてやんなっちゃうぜ!
これは高山君は打っちゃいますかね? 2アウトですが、また西浦に点が入りそうな予感ですね。
2024年4月号今月のひと言。 堀井君が駄目なんじゃない。三橋の方が規格外なんだよ……
外角高目を指示した阿部に対して、「いきなり高目はないっす」と首を横に振る堀井君。
ガガガンッとショックを受ける三橋。だから、ほぼ首を振らない三橋の方が珍しいんだって……
しかし、今度は阿部は内角高目のサインを出します。更に、「だから高目はないって」と、また首を振る堀井君。
三橋はもっとショックを受け、どがしゃっと倒れてしまいます。その隣りで「どうした!?」とびっくりしているフミキ君かわいいね。
「さすが堀井」とモノローグしている一年生は、中学での堀井君を知っている子かな? 先輩に対して臆することなく首を振るのが堀井君らしいってことかな?
「外角高目でいいと思うけど」と思ってる一年生は荒シー出身の子だったかな? 名前が覚えられないよ……
阿部は譲らず、「真ン中高目」を指示。「低く入ったら持ってかれるぞ」とは、低い方が長打になるってことかな?
堀井君は「打たれんのはオレなのに なんなのそのリード」を不満そうですが、投球動作に入ります。
阿部は高目が嫌だったことは把握していないようで、「真ン中でいーのか」と構えます。
堀井君は「気をつけなきゃど真ン中行っちゃう」と思った結果、結局外にずれてボールに。
打者は「これが最速か?」と見て、もう1球ストレートを続けると予想します。
阿部は「ストライク取っときたかったんだけどなァ」と愚痴りつつ、「しゃーねェか 内角高目にシュート」と変化球を指示。
しかし、堀井君は「それ真ン中入ってきますけど?」と否定。
阿部は軽くイラっとしつつ、「じゃあ外角高目か?」とすぐにサインを変えます。
そのやり取りを、呆然と見ている三橋。阿部のリードにこんなに首を振るなんて、自分では全然思いも寄らないことなのでしょうね。
堀井君は「それなら…」と納得して投げますが、また外れてボール。
「何ビビってんだ? 4点差あんだぞ?」と、打たれたくないということに気付いていない阿部…… 三橋が素直過ぎる弊害か? 打たれたくないのは三橋も一緒なんだけどね……
「ピッチャーいい球よ!」と声を掛けているのは、方向的に田島かな?
阿部は今度は外角低目を指示。「投げやすいとこでいいから1球入れろ」という考えなのですが、堀井君は「また外角か」と不満げ。
でも、首振る前に阿部が構えたので、「あ 構えやがった」と…… 君、先輩に対して……モノローグとは言え……
「狙われたらどうすん だっ」という理由ですが、ワンバンになってボールに。そりゃあその低さなら打たれないけど……
ボールが3つとなってしまい、「なんでスリーボール…」と驚愕する三橋。
横にいるフミキ君に「なっ なんで タカヤくん なんで3つボール球」と訊きます。こんなふうに訊けるなんて、成長したね、三橋!
フミキ君の答えは、「へ サインじゃないっしょ」。三橋は「あ ホリー君が?」と訊くので、「いやいや 意図的な3Bじゃなくて 堀井の球が外れてるだけじゃない?」と説明。
もっと驚愕する三橋。だから、いつでもサイン通りにストライク取れる三橋が規格外なんだって……
驚いてる三橋に、フミキの方がびっくりだよ。
次は、阿部は最初からボール球を要求。フォアボールとなり、打者は1塁へ。これでランナー1、2塁ですね。
モモカンは「埋めたわけね まァそれもよし」という反応。
ここで、阿部はタイムを取ってマウンドへ向かいます。
堀井君に対して、「ボールになんのはいい だけど次の打者はリードの通りに投げろ 首振んなよ」と厳しく言います。
これは……先輩から後輩への指導としては有りかなぁ? 三橋に「首振る投手は嫌いなんだ」と言ったのとは訳が違いますよね。
でも、イラァ…としちゃう堀井君。投手ってそういうもんなのかしらね。
次の打者は5番、キャッチャー志村君。
阿部は「この体格で5番てことは打率が高いバッターだろう」と予想。キャッチャーにしてもガタイがいいとは言えない感じだから、ホームランバッターのタイプではないってことかな?
「打率は好球必打で高くなる ストライクなら初球から手を出す可能性が高い」と判断し、真ン中シュートを指示。
その意図がわからない堀井君は不満げですが、阿部が構えるので、「はいはい その通り投げろってのね」と、ムスーとしつつ投球動作に入ります。
ランナー1、2塁で打たれたくないというのが投手心理のようですが、投球は阿部の意図した通り真ン中。
阿部の分析は、「志村は足を上げて素振りしてた 構えはスクエアだが逆方向に打つために真ン中に来ればオープンに足をついて」……で、シュートの曲がりに対応できず、打ち損じてゴロになる、と。
予想通り、志村君の打球はサード正面のゴロとなり、田島が捕球してアウトに。
堀井君は予想外だったようで、栄口君に「ナイピッチ!」と言われても、小さく「アザス」と返すのみ。
傍から見れば、無失点で上位打線を抑えたんだから、上出来なのにね。
みんなが「ナイピッチー」と声をかけているのに、無言でヘルメットをかぶり、ネクストバッターズサークルに向かう堀井君。
「危なかったじゃないか たまたま打ち損じたからよかったけど 外野に抜ければ1点で一・三塁だった なんであんな球投げさせたんだ」とイライラしている堀井君。
阿部が意図した通りの打ち損じだとはわかってないんだね。中学校のキャッチャーはそんな綿密な考えでリードしてなかっただろうからな…… 試合が終わったら、阿部に全球解説してもらえばいいよ。
イライラしている堀井君にみんなが戸惑う中、近寄って行ったのはやっぱり田島。
「リセット 先頭だぞ」と声を掛け、手を握って「バッタアゲンセエ! 変!身!」と気合を入れる田島。
堀井君、ぶほっとせき込んでますが、笑いのツボに入っちゃったのかな?
「お前ツボ浅いな だいじょぶ?」と田島。ホントにお前はよー……
てなところで、以下次号です。
バッターとしての堀井君はどんなもんなんでしょうね? これで投球でのイライラを引きずらないなら、それなりにいけるのかな?
堀井君が出塁できれば上位打線につながりますから、また得点のチャンスかもしれないですね。がんばれ!
2024年3月号今月のひと言。 阿部のリードが冴える!
堀井君の2球目。阿部はまたシュートを要求。さっきより低くという指示で、ワンバンでボールに。堀井君は「外れていいんだよな?」と不安げ。
3球目もシュートの指示。堀井君は訳がわからないながらも指示通りに投げます。
相手は追い込まれる前に打とうと、次はストレートだと当たりをつけていたので、低めのシュートを空ぶってしまいます。これで1ボール2ストライク。
次は内角にストレートの指示で、打たれますがファールに。
阿部は「ストレート狙いで間違いない」と確信し、相手は「ストレート狙いバレバレ」と焦ります。
5球目もシュートで、打った球は内野に落ち、ショートが取って1塁に送ってナンナウト。
応援席も「1年生トリオ」「1年トライアングル」と盛り上がります。……ショートと1塁は1年生だったか。
2人目の打者は、レフトの江口君。
彼への1球目はストレートで、彼の狙いもストレートだったため、初球打ちされてランナー1塁に。
今度は川越北ベンチが盛り上がります。
3番はピッチャーの宍倉君。ピッチャーが上位打線にいるということは、打率がいい選手なんですかね。
田島は、「ゲンセー! オッケよオッケ!」とフォロー。4点あるんですから、まだまだ経験を積める段階ですよね。
3人目の打者は送りバントで、2死二塁に。
モモカンは「いい場面になった」と笑っていますが、1年生に経験させるにはちょうどいいピンチということでしょうか?
次の打者は4番。センターの植松君。どういうタイプの打者なのかはまだわかりませんが、4番ですから打ちそうですよね。
阿部は、「4番か 1点取られたっていい」と考え、外角高めを指示。つまり、打つと飛びそうな球ってことですかね。
堀井君も、「え… 外角高め? オレの球なら打たれないってこと? 打たれてもフライになるとか? でも落ちたら1点じゃん」と戸惑っています。
でも、ここで以下次号! 1回裏が終わりませんでしたね……
たぶん、「オレの球なら打たれない」ってことはなくて、打たれてもOKで実戦での堀井君の力を試すってことなんですよね?
阿部は試合を9回通して考えているだろうから、1回の1点くらい取られてもいいと思っているでしょうが、初登板の1年生にはそんなふうに割り切れないですよね。
この辺で堀井君のメンタルが危うくなるかもしれないですね〜
2024年2月号
今月のひと言。 投手戦になる、かも?
早々と相手チームがピッチャーを交代し、これは西浦猛攻なるか!? ……と思いましたら、交代した投手がまさかのサイドスロー!
高校野球では珍しいんじゃないですかね? しかも、結構速そう? かなり大きく踏み込んで投げるので、普通よりも球が近くから投げられることになるので、そこも打ちにくそうです。
西浦っこたちは全員びっくりしていますし、次の打者の紺野君も困惑気味。かわいそうに……
サイドスロー投手の名前は宍倉君というんですね。顔はかわいい系だけど、気が強そうな感じ。
そして、あの阿部が「あのフォームでコントロールも悪くない」と評価。あの辛口な阿部が!
紺野君は「えええ〜〜〜」と冷汗かいちゃってますね。高校に入って初の公式試合で最初の打席が回ってきたところでこれは大変だよね……
「とりあえず1球目は見よう」となるのは当然ですが、相手キャッチャーもそれを見抜いて真ん中を指示。で、1球目はストライク。
紺野君はもう1球見て、「出所が特殊なだけで球筋は普通にサイドのストレート…かな」と判断。……てことは、サイドのピッチャーと対戦した経験はあるのかな? 中学でもいたのかね?
相手キャッチャーは「完全んいこっちのペースっす ストレートで大丈夫ですよ」と余裕のポーカーフェイス。投手も落ち着いてますね。度胸もありそう。
そして、紺野君は3球目を空ぶってしまい、三球三振。で、スリーアウトチェンジです。
……ビッグイニングにはならなかったですね。残念。
西浦の応援スタンドでは、「あ〜〜」と溜め息が起きますが、すぐに「ため息禁止ですよー! 4点先取!」と声が上がり、明るいムードに。
西浦ベンチでは、モモカンがグギギとなっていますが、田島は「ちょう打ちたあい!」とハートマークを飛ばしていますし、1年生たちも「おもしろいですねェ」、「楽しみっす!」と超ポジティブ。
三橋たちの代は勝ち組ばかりではないメンバーだったから弱気になることもある中で成長してきて今があるけど、1年生たちは選んで西浦に入ってきて既にある程度の成功体験を重ねてきている子が多い感じなので、雰囲気が全然違いますね。
まあ、田島や阿部は元々ポジティブですが。
その阿部、ベンチに戻ってきて「4点ありゃ十分だろ」と堀井君に言うんですが、何だその男前の先輩ぶりは!(アニメが続いてりゃ、このセリフを中〇悠〇氏が言ってた訳ですよ!)
三橋は投手交代が遅くなりそうでギリョギリョしています。既に人外……
堀井君はマウンドに向かい、練習投球開始。
スタンドでは、堀井君のお母さんが緊張した表情。
「わかるよ 私も緊張した〜」と言っているのは、小さく「三振してスミマセン」とあるから紺野君のお母さんですね。似てる。
そして、堀井くんのお母さんは看護師さんだと判明。土日が休みにくいということは、病棟勤務である程度ベテランさんなのかなぁ。
川越北のベンチでは、監督が選手に堀井君に実戦経験がほとんどないことを伝え、「こっちも初回から景気よく行こうぜ!」と発破をかけました。
堀井くんのメンタルが心配ですね……
阿部は、「今日は3回までって言われたけど この展開だともっと行くかもな」と堀井君にプレッシャーをかけ、「3回で燃え尽きんなよ 5回まで投げるつもりでペース配分しろ」と追い打ちをかけました。
それを田島が、「今のは力むなって意味だから」と翻訳。田島……三橋語の翻訳だけでなく、不愛想な阿部のフォローまでするようになったか……
しかも、「打者よかサイン通りに投げることに集中すんだぞ!」と具体的なアドバイスも。できる男だよね〜
最初の打者は、セカンドの宇田君。
阿部は「予選のスコアで大量点は1回戦だけ 打のチームじゃない」と分析し、1球目はシュートを指示。
打者の宇田君は、「経験値ないなら初球はストライクにストレート」と予測しますが、変化球だったので見逃してしまい、まずはストライク。
堀井君は「普通なかんじ」とモノローグしていますから、一先ず大丈夫そうですかね。
まあ、どっかで堀井君のメンタルがやばくなる展開が来るとは思いますが、3回までの目標は何とか行けそうな感じですね。
投げたい三橋には気の毒ですが……
てなところで、以下次号です。
堀井君ガンバ!
2024年1月号
今月のひと言。 ビッグイニングの予感!
さて、試合の続きです。
西浦の攻撃は、1回から2死一、二塁のチャンス!
花井母と阿部母は、「お得だよ!」、「ここ逃すなー!」と声援。
四球と併殺崩れで出たランナーということは、ヒットを打っていないの出たランナーということなので、そういうランナーで得点されると普通に得点されるよりガッカリするそうです。
ここの花井母と阿部母、すごい悪い顔してる。阿部母は夫や息子を思い出すとなるほどなんですが、花井母は……息子はああなのにね……
バッターは5番の田島。相手監督も「初回っからいい形で高打率君に回っちゃったなー」と冷汗をかくようなバッターですよ。
投手は「4番と比べるとえらくちっちゃく感じる……」とモノローグしていますが、それだけストライクゾーンが狭くなるということだから、今日のコントロールがあまりよくないのを気にしているのかな?
田島は相手ピッチャーのコントロールの調子が悪いことを見越して、「変化球の曲がり端をたたく」という方針ですが、「でも枠ン中きたら」と思ったところで打ってますから、ストレートがたまたまストライクゾーンに入ったのかな?
ともあれ、ヒット性の当たり! コーチャーの西広くんも「ゴーゴー!!」とランナーに指示を出しています。
そして、泉くんがホームベースを踏んで1点目! 打った田島は一塁へ。
次の打者は技術のある栄口くん。モモカンからのサインは「様子見いらないよ!」ということだから、「打ってけ!」ってことかな?
栄口くんは初級はボールで手を出さず。相手キャッチャーは「もうカッター見せちゃおう」と、温存していた変化球のサインを出したようです。ピッチャーも「しゃあねェな」と同意。
野球には詳しくないので「カッター」がどういう変化球かわからないのですが、ストレートの軌道から曲がってくる類の球のようですね。栄口くんは手を出しそうになりますが、踏みとどまってボール。
次は一つストレートをいれますが、田島がモーションを奪って二塁へ盗塁を決めます。これで2死二、三塁!
得点のチャンスに、栄口くんは「スリーボールノーストライクだけど入れてきたらたたく!」と打つ気満々です。
次の球は高めのストレートで、タイミングが合わずに空振り。速い球だったようです。外してもいいから打たれるなってことだったのかな?
栄口くんはサードランナーを見て気持ちを落ち着かせます。この時点で三塁にいるのは花井キャプですね。そして、決め球な二つ目の変化球だから、次に来るのはカーブだと読み、それが当たって見事ヒット! 打球は内野の頭上を越し、サードランナーがホームイン! 2点目です!
スタンドのお母さんたちは「校歌! 校歌やりたい!」と言っていますが、ハマちゃんは「ムリっすーっっ」と……音がないから? ハマちゃんは実質3年生なんだから、校歌覚えてないってことはないか?
再び2死一、三塁のチャンスとなり、モモカンが「初回からビッグイニングの予感!」と目をギラギラさせています。
次のバッターは曲者の阿部。「変化球2つとストレートは130後半 コントロール悪いよなあ」と分析していますが……年がら年中コントロールがいいのは三橋くらいだから!
阿部は、「この展開でボール球から入るはずない 今打たれた変化球もないだろ」と読み、おそらくはストレートを「ほら来た!」と初球打ち! 打球はまた内野を越し、田島がホームインして3点目、栄口くんもスライディングでホームインして4点目が入ります。打った阿部は二塁まで行っているっぽいですね。
ここで相手の監督が立ち上がり、タイムのサイン。そして、サードがマウンドへ行き、ピッチャーがファーストに入ったのかな? ベンチに下がらないということは、場合によってはもう一度なげらせるつもりがあるということです。
ともあれ、初回で相手のピッチャーを下がらせたのは大きいですね。
モモカンは、「ベンチは全員1年生だし この子を打てば後はないかな」とニヤリ。
というところで、以下次号です。
いやー、やっぱり試合は盛り上がりますね!
次のバッターは阿部のシニア時代の後輩の紺野くん、その次はピッチャーの堀井くんと続きます。
さすがにもうこの回の得点はなさそうだけど、二人ともバッティングの実力は未知数なので、ひょっとするとひょっとするかもしれませんね。
それから、この回が記念すべき連載200回目だそうです。おめでとうございます!
末永く続けていただきたいですね。