2021年 アフタヌーン感想 
 


 

2021年12月号

今月のひと言。花井くんの本音は……

群馬からの帰路、ゴールまでもう一息というところで、千代ちゃんに言われた「応援すると元気になる」を反芻する西浦っ子たち。結論が「全員得!?」なのがかわいいね。
しかし、無情にも降り出す雨。
雨に気を取られて遅れてしまった水谷が、追いつくために走って「走った方が楽かも!」と発見! 歩くのと走るのとでは使う筋肉が違うんですね。なるほど!
走りながら話しているうちに何だかハイになり、笑い出す西浦っ子たち。走りながら笑って、苦しくなるけどまだ笑っちゃう感じ。苦しいを通り越すと何だか楽しくなっちゃうって感じかな?
そして、ようやくとたどり着いた、さいたま新都心駅。「ついたあぁ…」と、みんな疲れ切って気の抜けた表情。
ここからまた自転車に乗って、雨の中家まで帰るのかと思っていたところ、駅でお母さんたちが待っていてくれました! 三橋母、花井母、泉母、水谷母、阿部母かな?
茫然として、「どーしているんスか」と敬語になっちゃう花井キャプ。(花井母に「ははっ 敬語」と笑われています)
母たちによると、「三橋さんから朝の様子聞いて」「みんな送ってくから車乗ってって!」とのこと。
花井母はさすがに野球好きだけあって、「家帰るまでがトレーニングだっていうなら自転車で帰っていいけど」と厳しいことを言いますが、みんな「送っていただきたいです!! よろしくおねがいします!!」と即答。
さすがに疲れたよね。よく頑張りました!


そして翌日。
モモカンに休日の過ごし方のご報告。花井キャプと千代ちゃんで。
神奈川県の高校の見学も強歩も、全部休み中に決めて実行したことだから、モモカンは報告で初めて知ることになった訳で……うれしそうな、感動しているようなモモカンの表情に、ドキンチョとなる花井……
やっぱり、恋してるんじゃないの? はっきりさせちゃうといろいろ困るから、自分を誤魔化してるだけでさ。
モモカンに「育ったよねェ…」と感慨深げに言われ、笑いを抑えきれない花井キャプ。千代ちゃんも顔を真っ赤にしてうれしそう。
でも、「新入生が来るのが楽しみ この先輩達を早く見せたいよ」と言われ、もやもやする花井。
「何か心配?」とモモカンに聞かれてグラウンドの狭さのことを言ったけど……この顔は、絶対後輩が入ってきたらそっちにモモカンを取られて、自分に割いてくれる時間が少なくなることをモヤってんだろうな。きっとそうだよ。
グラウンドの狭さについては、モモカンは「いろんなノウハウがあるんだよね 工夫はもちろんするけど 道具が欲しいこともある 花井君の代は何やるにも試しながらになっちゃうけど がんばろうね!」と励まします。
花井は「監督はずーっと前向きだ この人に強歩は必要ない」と、かなわないなぁと言いたげな表情。
そこへ、花井母、阿部母、巣山母が登場。母とモモカンの前では話したくない花井は、「練習始めてていいですか」と退散。微妙なお年頃だね。
母たちの要件は照明のこと。お正月のバイト代が20万ちょっとになったけれど、それでは今の子たちの代では照明は付かないので、親も協力させてもらえないかとの提案。
そして、実は一緒に来ていた阿部父が登場。取引先で安くしてくれるところがあり、施行費含め税込み70万円ということです。やっぱり「どうっ」という効果音がつく阿部父……
ところで、グラウンドの照明70万円って、どのくらいの値引きなんでしょう? 普通は100万円くらいはするのかな?
「それは とてもありがたいです」と感涙するモモカン。
次号で照明が付くのかな?

一方、西広くんは田島にスイングの動画を撮らせてほしいと頼みます。
田島は「あんま参考になんないぞ?」と言います。なぜかというと、「各パーツの長さも関節の可動域も違う」からだそうです。
そう言われ、「じゃあユウが起きてから寝るまで 野球のためにやってること全部教えてよ!」と食い下がる西広くん。
「どーした?」と聞かれ、「やれるだけやってみたい」と言う西広くん。「やってみて寺田さんの球をやっぱり打てないと思ったら マネージャーになる」と決意を語ります。
寺田さんって、夏大会で西広くんが打てなくて負けた時のピッチャーかな?
田島は「それ やりたいの!?」と聞きます。自分は絶対そうは思わないからかな?
西広くんは「篠岡みてるとやりがいはあると思う データ見んのも好きだし」と言いますが、田島は「シンタローは寺田さんの球打てると思うよ!」と返します。西広くんは、「試合で打席に立って 寺田さんがこいつには打たれるかもって思う打者になれるかどうかなんだ」と。「それだってなれるだろ」「オレも なれそうだって思ってんだよ」とのやり取り。
つまり、なれなかったらマネージャーになると考えてはいるけれど、まずは前向きにできると信じてバッティングを頑張りたいってことですね!
田島は「今日泊まり来れる? 1日いっしょに過ごしてよ!」と提案。西広くんは「泊まる!」と即答。
西広くんは「でさ こういう場合 オレはフミキをライバル視していいの?」と聞きます。田島は「ンなの当然でしょ! そこは遠慮なしよ!」と答えます。西広くんは元々は体育会系じゃないから、そういうとこ迷っちゃうんですね。
そして、「だいたい遠慮できる程実力ないしね」と笑う西広くんに、田島はピピーッと笛を吹いて弱気を注意。「自信には根拠はいらないぞ」と言い切ります。「持ってるか持ってないかだ 持ってると努力が楽で 持ってないと練習が辛いんだ」
これは、わかるようなわからないような……気の持ちようってことかな?

次はバッティングピッチャーをしている三橋。ナックルカーブのスピードが急に速くなったようです。
三橋は「痛いとこない けど 重い 腕が グンッていっちゃう」とのこと。
そこでコーチであるモモカン父から阿部へメールが入り、150球投げ込みを打者なしでとの指示。
バッティングピッチャーは抜けて、コーチからのメールを読む三橋と阿部。
要約すると、練習したことが長期記憶になり、間を空けてからそれを思い出すことで改良されたのではないかということのようですが……文面が長くて難しく、白目になり三橋と阿部。阿部はデータ解析大好きだから錯覚しちゃうけど、野球以外の分野では普通の高校生男子だよね。
よくわからなかったながらも、「でも何日か休んだらできるようになったって経験あるよ」と阿部が言い出します。小学生の頃、リコーダーが吹けなくて練習したけれど難しいところはやっぱりできなくて、テストの時もダメだったけど、1週間くらいしてから吹いてみたら吹けたという話。
三橋は「阿部君も小学生の時あるんだな 笛ふけないの おもしろいっ」とこっそり笑っています。
……ここ、CP目線で観ていたらすごくクるところですね。今はすっかりまともな目で観てますので、かわいいなで済ませましたけど。
そして、改良された投げ方を反復してさらに体に覚え込ませるために150球の投げ込みということですね。「さっき5球投げたからあと145球な」と、細かい阿部。
というところで、以下次号です。

もう次号では新入生が入ってきてしまうのだろうか…… 10人だけの野球部ではなくなるのはいいことだけど、ちょっと残念な気もするなぁ。



2021年11月号

今月のひと言。筋肉痛が翌朝に出るのは若い証拠!

三橋家の旅館のような広間でぐっすり眠った翌朝5時。一斉に鳴り始めるスマホのアラーム。みんなそれぞれ音が違うようですね。
そして、のそのそと起き出す西浦っこたち。ここで、右側の布団の並びが、田島、花井、泉くん、阿部、沖くんが正解だとわかりました。
立ち上がろうとして、ドサッとまた布団に倒れてしまう栄口くん。運悪く、隣りの水谷くんの方へ。下敷きになり、「ぐあっ」と言っている水谷くんがかわいそうだけど笑える。
花井キャプは「寝起きにふざけんなよー」と言っていますが、自分も立ち上がろうとしてもできず、手をついてしまいます。他のみんなも同じように立てないようです。……出てきてないけど、西広くんと田島もかな?
花井キャプが「フトン上げて ストレッチしよう」と提案しますが、三橋母が呼びに来た時にはみんな布団を片付けただけでぐったりしてしまっていました。
そこで、三橋母の提案で朝5時から開いている銭湯に行くことになります。朝は600円で入れるそうです。
その前に朝ごはんです。昨日夕食を食べたのと同じ食堂で、たっぷりの朝ごはん。豚肉とニラとニンニクの炒め物、焼きシャケ、キムチ、納豆、ほうれん草ごまあえ、お味噌汁。ご飯はどんぶりに大盛り! 花井が「早くからありがとうございます! うまそう」と言って、みんなが「うまそう! いただきます!」と唱和して食べ始めます。デザートは、これまたたっぷりのイチゴ!
朝ごはんの後は、食器の片付けと食堂と広間の清掃。みんな手際よく、よく動く! 三橋の伯母さんから「来年はもう一泊してもらって中一日は日当出して雇おうかな……」とのお言葉をいただきました。
そして、銭湯に行って朝風呂をいただき、ホカホカになって戻ってきました。そこで、従弟に呼ばれる三橋。連れて行かれた先には瑠里ちゃんが待っていて、「お風呂行ったんだ?」「筋肉痛大丈夫なの?」と訊くんですが、三橋の反応が「へ? 何?」なので、「だからあっ さいたまから歩いてきてスゴイね! 帰りも気を付けてね!」と、声を張り上げる瑠里ちゃん。三橋には「怒ってる?」と言われてしまいます。……これは、ラブではないんだろうけど……甘酸っぱいね。そして身長の話になり、「169.5センチ」と自慢げに言う三橋。従弟の前では三橋もこんななのね。
出発するので三橋が呼ばれ、一緒に出て行ったものだから栄口くんが「うおっ 二人で何か話してた!?」と、ちょっと興奮。栄口くんってコイバナ好きだよね。
朝早いので小さい声で、「お世話になりました」とご挨拶。三橋のおばあさんに巣山くんが「おミソ玲一に持たせるから 向こうで受け取ってね」と言われ、思わず大きな声で「はい! ありがとうございます!」とお礼を言っちゃう巣山くん。泉くんに「しーっ」と注意されてます。お料理好きの巣山くん、ポイント高いよな!
そして、いよいよ復路の出発。「来年も来れるならおそうじなどさせて頂きたい!」は水谷くんかな? 巣山くんは「オレは台所手伝いたい」とな。
10時、復路最初の休憩場所、向島公園着。千代ちゃんと合流です。「おっはよーっ さむいっねーっ」と、足踏みしながら挨拶する千代ちゃん。今回はトマトスープとおにぎりです。変化つけててすごいなぁ。三橋家の報告を聴いている千代ちゃんの反応もかわいい。来年は一緒に泊まれるといいね!
休憩を終え、立ち上がろうとすると、また立てなくなっている西浦っこたち。冷えちゃったからかな? 念入りにストレッチして、「なんとかなった!」と改めて出発。
風が吹いて体感温度が低く、土手を歩くのはやめて街中を歩くことに。ルートを変えたので、30分遅れの2時30分に熊谷に到着。千代ちゃんに「体調崩してる人はいない?」と訊かれ、「だいじょぶだけど」「体が重い」「なかなか進まない」と、どんよりした顔で答える西浦っこたち。千代ちゃんは明るく、「まァ多少は体重くなんなきゃおかしいって てかそういうのなきゃやるイミないんだよね?」と言ってくれ、はっとするみんな。さすが千代ちゃん! 励ますのもうまい!
寒いので、休憩を早めに切り上げて出発。次は北本駅前です。
3時30分に行田駅前通過。4時吹上通過。4時40分北鴻巣駅前通過。埼玉県民としては、駅舎の描写があるとうれしいです!
ここで、巣山くんが足の痛みがひどくなって小休止。アキレス腱が痛くてかばっていたら太ももの裏も痛くなり、今はお尻も痛く……だんだん痛む位置が上がっていっているんですね。西広せんせーの判断で、少しペースを落し、5キロごとに止まってストレッチをすることに。そして、栄口くんも足がおかしいと言って靴を脱いでみたら、明日の裏の皮がビロンと剥がれてしまっていました。栄口くんは落ち着いているのに、見てしまった水谷くんの方が「うわああ」と声を上げてしまって、泣きながら絆創膏を取り出します。花井キャプが、「鴻巣駅 すぐそこだけど…」と提案しますが、巣山くんも栄口くんも「いや!」「歩くし!」ときっぱり。
再出発し、5時30分に鴻巣駅前を通過。6時15分に北本駅前到着です。
ここではあの田島も「足がいたい〜っ」と泣き言を言っているくらいなので、みんなガタガタですね。そこで千代ちゃんが「がんばってる人に差し入れ! シュークリームだよー!」と箱を差し出してくれます。思わず拝んじゃう水谷くん。北本駅の中にコージーコーナーがあるので買っておいてくれたとのこと。やさしいなぁ。三橋は「指の先まで糖分しみわたるう」と感動しております。
ふと、阿部が「しのーかって何が楽しくてマネージャーやってんの?」と言い出します。「このクソ寒い中さし入れまで買って待ってんのはどうしってなんだ」「三橋ンちの人もあんなしてくれると思ってなかった」「まあそれを言ったら親が一番か」「どうしてあんなにオレらのためにしてくれるんだ」と、情緒のあることを次々言い出すので、みんな「タカヤどうした!?」と驚いてます。
巣山くんは、三橋のおばあさんに「食べてるとこ見るだけで元気もらえるって言われた」と語ります。千代ちゃんは「元気な人見ると元気になるんだよ その人が何ががんばってればもっとだし それ応援したらもっともっともらえるよ」と話してくれます。そして、「がんばってる人見ると 自分の中にちょっと火のつくようなかんじしない?」と訊かれ、花井が「…モモカンとか?」と言うので、阿部はモモカンとの出会いを思い出し、「それでオレ西浦入ったわ!」と発言。あの出会いは強烈だったね。
西広くんが「しのーかも元気もらってる?」と訊くと、千代ちゃんは「………そう思われるとさみしいかな 私はサポート役だけど 応援される側のつもりだよ」と答えるので、みんなで「そうっす!」「ほんとそのとおり!」と応じます。こんなに頑張っている千代ちゃんは重要な西浦高校野球部のメンバーだよね!
そろそろ再スタート。千代ちゃんのサポートはここまでです。ゴールのさいたま新都心駅まではあと20キロ。もう一頑張り!
というところで、以下次号。


叶くんは出て来なかったね。残念だったな……


2021年10月号

今月のひと言。三橋家探訪(豪邸訪問)!

いよいよ高崎市に差し掛かり、市境をぴょーんと飛び越える西浦っこたち。うんうん、やりたくなるよね〜
三橋の案内で、西浦っこたちは三橋家本家へ。めっちゃ立派な門構えのお屋敷で、一同茫然。「コレ文化遺産レベルじゃない!?」とは巣山くん談かな?
鍵がかかっていない玄関の戸を無造作に開けて、「ただいまー」と言う三橋。そりゃあ、三橋にとっては慣れ親しんだ自分ちだもんね。
「れーん おかえりいっ」と現れたのは三橋のおばあ様。「みなさんも遠いところご足労様でした」と膝をついてお上品にご挨拶されるのに少々ひるみつつもも、「一晩お世話になります! よろしくお願いします!」とご挨拶を返す花井キャプ。みんなも一緒に90度のお辞儀。三橋もつられてちょっとお辞儀。自分ちだけどね。
そして、荷物が車に積んだままだと言われ、「駐車場 表? 裏?」と訊く三橋。それに対しておばあ様の返事が「裏の中」。 ……駐車場いくつあるの!?
上がるように勧められ、きれいなスリッパを見て「クツ下かえたい…」となる西浦っこたち。80キロ歩いた後ですからね〜
ともかくも上がらせてもらい、スリッパをはいて駐車場へ。車は3台並んでました! 車も鍵がかかっていないのか、無造作にドアを開けて荷物を出す三橋。バケツリレーの要領で荷物を渡していき、高級旅館のような廊下を通り、今度は寝る部屋になる広間へ。
すると、「おつかれさまあ!」と現れたのは三橋母でした。「知ってる人だ!」とほっとする西広くん。
貸し布団代は部費から出ているそうで、「10組以上で学割が使えて しかもキャンペーン中で1組900円配送料無料!」だそうです。かなりお安いですね! 配送料無料も魅力。
三橋母に「で 篠岡さんは?」と訊かれ、はっとなる三橋。落ち込んじゃったので、説明は頼りになる泉パイセンから。三橋母ががっかりしってしまい、ますます落ち込む三橋。そこへ三橋の伯母にあたる僚子さんが来て、「ねェあなたたち来年もいらっしゃいよ おばさんたちもおにぎり手伝うから篠岡さんも泊まる!」と言ってくれました。三橋家ならお米もたくさん炊けそうですね。
そしてお風呂は銭湯へ。何と高崎でも温泉が出るのだそうです。群馬県には有名な温泉地がいくつかあるのは知っていましたが、高崎でも街中に温泉があるんですね! 銭湯で源泉かけ流しなのか〜
歩いて銭湯に行きましたが、入浴シーンはありませんでした! そして、冷え切って帰って来る西浦っこたち。風が強いんですね。まだ作中は2月ですしね。「榛名おろし」と聞いて、嫌そうな顔になる阿部に、西広せんせーが「山の名前だよ 赤城おろしが有名だけど他の山のおろしもあるんだね」と説明してくれます。さすがせんせー!
夕食は大食堂。その名の通り、すごく広そうで、内装はここは洋館風。シャンデリアに大きな窓。映画に出てきそう。
三橋のおじいさまは「廉!! おかえり!!」と、すごく声が大きそう。三橋も元気に「じいちゃん!!」と返し、「久しぶりー!!」と、ガシッと抱き合う二人。……駆け落ちしたままで和解してなかったら、こんな仲良しの祖父と孫にはなれてなかったでしょうねぇ。よかったね、おじいちゃん。
また花井キャプの先導で「一晩お世話になります! よろしくお願いします!」とお辞儀する西浦っこたち。瑠里ちゃんが大声にびっくりしているのがコマの隅に……
今だ!と思い、「これ ほんの気持ちです」とお土産を差し出す花井。オレも、うちもとお土産を渡す栄口くんと巣山くん。巣山くんは、もしかしたら手作りお菓子かな?
ここで、三橋母が三橋家の人々を紹介。三橋祖父は律夫さん。祖母はイトハさん。伯母は僚子さん。その旦那さんは一範さん。その長女の瑠里ちゃんと長男の利勇くん。そして、やっぱりお手伝いさんもいました。種村さん。
西浦っこたちの席順は、おじい様の一番近くに三橋が座り、その隣りに花井キャプ、阿部、沖くん、栄口くん。向かい側になって西広くん、水谷くん、泉くん、田島、巣山くん。それぞれを紹介する時、三橋母がガムテープに名前を書いたものを貼ってくれました。
乾杯をして食事開始、となるところでしたが、三橋と阿部にじっと見られ、三橋母にも「ああアレね 花井君やってちょうだい!」と言われ、いつもの「うまそお!」をやる花井キャプ。「うまそう!! いただきます!!」とみんなが続き、びっくりする三橋家の皆さま。ですが、おじい様は「野球部ってのはこういうものなんだろうな」と鷹揚です。
楽しい食事の時間ですが、三橋はおじい様から中学の野球部が廃部になったと聞かされました。三橋はちょっとびっくりした顔をしていましたが、「来年 野球やりたい人が入ってくるかも?」とつぶやきました。それに、食事は続けているのでもう大丈夫そうですね。自分がどう思うかは口にせず、「フジナミ先輩 ガッカリしてる な」と、中学に教えに来てくれていた先輩のことを気遣う様子まで。……これは成長?
実は女の子に目ざとい栄口くんは、「あのー ルリ…さん 夏の応援に来てくれてましたよね 初戦の朝霞に…」と瑠里ちゃんに話しかけます。そして、花井キャプが「えっ 来てくれたんスか!? あざっす!」とお礼を言うので、「あざす!」「あざす!」「あざす!」と大合唱。真っ赤になる瑠里ちゃん。
巣山くんは「大変おいしいです この味噌自家製じゃないですか?」と料理に拘りの姿勢を見せます。さすがおせち料理を自作する系男子ですね!
お腹いっぱいおいしい料理を食べた後、デザートはプリン。ここでも巣山くんは目ざとく、「完成度高い…! 買ったものじゃないぞ! これもこちらで作ったんですか!?」と訊きますが、三橋があっさり「ルリのプリンだ」とバラシてしまいました。やっぱりな。そうなると思ってたよ!
「うまあっ」「うまいっすー!」とまた大合唱になり、「はい〜〜〜」と涙目の瑠里ちゃん。まあ、ストレートな反応でよかったじゃないですか。
夕食を終え、歯磨きをしたらマッサージチェアへ。何と1家に3台! 群馬の豪邸ってみんなこうなのかしら?
こうして疲れた体を癒し、みんなぐっすり快眠。ここで広間の内装が描かれていますが、やっぱり旅館のような立派な部屋ですね。それでいて照明はシャンデリアっぽいのが古い和洋折衷の家って感じでいいですね。
布団の並びは、一番奥が三橋で、その隣りが巣山くん、水谷くん、栄口くん、西広くん。その向かい側に田島、花井キャプで、その後は黒い頭3つでどれが誰かわからないんだけど……何となく、頭の感じから泉くん、沖くん、阿部かなぁ。

次号は埼玉への帰還となる復路ですが、その前にちらっと叶くんが出て来ないかなぁ。ちょっと期待してます。早朝出発だろうけど、野球部は朝早いはず。可能性はある!と思っています。 


2021年9月号

今月のひと言。千代ちゃんの偉大さを噛みしめる回。

群馬に向けて歩き始めた西浦っこたち。
田島が先に走って行っちゃうかと思いきや、ちゃんと2列になって行進している感じに歩いてますね。先頭は花井キャプと栄口くん。二番手が巣山くんと沖くん。三番手が西広くんと阿部。四番手が三橋と田島。五番手が水谷くんと泉くんかな?
氷川神社参道は見覚えある。大宮公園は子どもの頃に行ったきりだし、暗いからよくわからないな…… 宮原駅は何度か下りたことがありますが、さすがにこれがどの辺かまではわからないですね。地元と言ってもこんなもんですよ。埼玉県も広いですし。
4時48分に宮原駅着。進み具合は順調なようです。

場面は変わって、同日朝3時に起床する千代ちゃん。予約で炊いておいたご飯5合をあけてすぐに次の5合を炊き始め、土鍋でもご飯を炊いて、炊けたご飯はどんどんおにぎりにしていき、2時間で70個のおにぎり完成!
す、すごい……私には絶対できない……
その他、スポーツドリンクやみかんや湿布らしきものなど、諸々をスーツケースにびっしり詰めて、記念撮影。これは写真撮りたくなるわ……
午前5時、そのスーツケースを持って千代ちゃんも出発。

西浦っこたちは、5時50分に桶川駅に到着。もう明るくなってきているようで、ライトは消灯です。
体調が悪くなったメンバーがいないことを確認し、さらに先へ進みます。
そして、次の北本駅に到着したところで千代ちゃんと合流!
千代ちゃんが「おはよー 寒いねー」とあいさつするのに、「もーさむくないよー」と返す西浦っこたちがかわいいですね。歩いてあったまったのもあるだろうけど、千代ちゃんに会えたからもあるかな?
「荷物でかいな」と花井キャプが言うと、千代ちゃんは「中ほとんどおにぎり」と返すので、「ありがとうっ」と深々と頭を下げる花井キャプと巣山くん。
おにぎりの中身はたらことこんぶ。そして、たらこが駄目な栄口くんにはこんぶを2つという気遣いまで! 千代ちゃんの偉大さを噛みしめる西浦っこたちです。
卵焼き、お漬物、みかんもついて、「ほぼ完璧な朝メシ」と関心する花井キャプ。しかも、食べ終わったら水分補給のために必須アミノ酸入りスポーツドリンクの準備まで! コップも人数分スーツケースに入ってましたよね。「何から何までスゲェよしのーかあ」と、感動する花井キャプがかわいいです。
15分のご飯タイムの後、西浦っこたちは再び歩き出します。千代ちゃんは電車で熊谷駅へ。高崎線かな?
通勤通学の時間になり、車が増えてきたので排ガス避けにマスクを装着。あったかいということもよかったようです。
歩いている途中に、千代ちゃんから花井キャプへ電話連絡。熊谷駅は人が多くて休憩場所が確保できそうにないので、近くの星川通りで合流することに。
星川通りはちょっとしたアートスペースになっていて、川沿いにモニュメントや彫刻などがあるところだったと思います。ベンチもあって、休憩には最適ですね。
今回のおにぎりの中身はシャケと梅干し! 塩分補給にもなりますね。
さいたま市から熊谷市までで40キロ歩いたことになる訳ですが、「全然疲れてなくない? 北本で会った時と変化がないよね」と千代ちゃんが聞くと、花井キャプは「おー わりと平気だな」と余裕の表情。
逆に「そっちは平気? 寒いとこで待ってんのキツイだろ」と聞くと、千代ちゃんの返事は「グラウンドにいるよか全然楽だよ ありがとー」でした。そりゃそうか!
次はお昼ご飯になるので、「おかずも少し出すね」と千代ちゃんが言うと、「おかず!?」、「え おにく!?」と色めき立つ田島と泉くん。千代ちゃんが「唐揚げだよー!」と答えると、「うわあいっ はやくいこー!」と盛り上がる西浦っこたち。唐揚げまでつくっているなんて、千代ちゃんすごい!

更に歩いて行く西浦っこたちは、いよいよ利根川を越えて群馬県へ。歩いて埼玉県を縦断して県境を超えるって、なかなかない体験ですね。
「おし行くか! 唐揚げまで19キロ!」と、気合を入れる花井キャプ。みんなまだまだ元気ですね!
向島公園に着くと、千代ちゃんがブルーシートを広げて待っていました。お昼のおにぎりは、ゆかりとおかかとしらすの3つ! すごいよ〜!
千代ちゃんも一緒にお昼ご飯。「しかしこんなに歩けるとは思ってなかったよ」と千代ちゃんが言うと、「オレらもよ さすがに足いたくなってきたけど」と花井キャプが答えますが、そこで水谷くんが「しーっ」と人差し指を口の前に立てて割り込んできました。「あんまり簡単だともう1往復って言い出しかねないよ!」とのことですが、それは阿部が、ということでしょうね。
当の阿部は、泉くんと「歩けるもんだなァ」、「200でも行けたんじゃね?」という会話を交わしていましたことですよ……
おなかがいっぱいになって眠くなってきてしまった西浦っこたちはみんなお昼寝体制に。ブルーシートからはみ出さないようにぎゅうぎゅうになって寝ているので、
「こんなにくっついてねてしまうとは…… サバンナの草食動物の群れのようだ」との感想をもらす千代ちゃん。
みんなを出迎えている時はお母さんのようだと思ったけど……もしや飼い主的な?
そして15分後、再出発。三橋くんの家まで、あと25キロです。
千代ちゃんはここで帰るはずでしたが、三橋が「しのーかさん も 連れてきなさいって オレのお母さんが 車で送る」と言い出します。
迷いますが、明日の準備と睡眠時間を考えて、千代ちゃんはやっぱり帰ることに。
みんなを見送った後、「あーっ 行きたかったなーっっ」と独白していますが、理由は「またとない豪邸探訪のチャンスだったのにぃぃ」ということでした。
歩きながら、「オレらの思い付きで すげー苦労させてしまった」と思いを馳せる泉くん。阿部に「頼んでねェとか言わねェよな?」と阿部に釘を刺しますが、さすがに阿部も「言わねェよ」と答えました。
その後、「でもあの人も部員じゃん」と言ってから、少し沈黙した後、「なんでマネージャーやってんのかな」と言い出します。「オレらの面倒みんのが楽しいわけじゃないだろうし 試合に出るわけでもなく 雑用ばっかやってんだぜ?」 ……阿部が、珍しい他者への気遣いを?
それに対して西広くんは、「案外向こうもオレらのことそう思ってるかもよ なんで野球やりたいのかなって だってさそうとうキツイじゃない? われながらよくついてってるなって思うもん」と言うので、それを聞いて泉くんと栄口くんが、「シンタローはすげえよ」「未経験からだもんなっ まちがいなく1番伸びたよ!」と絶賛。ここもかわいい。
花井キャプは「なんでやりたいのかなんて考えたことねーな」つぶやき、田島が「ないねー」と返します。あ、この2人が並んでるのって久しぶりな気がする。
すると阿部は、「オレは引っぱられてるとこがある」と言い出します。「え!? タカヤは引っぱってる方じゃないの!?」と栄口くんがびっくりしますが、阿部は「は? そう? そんな気ないけど…」とか言っています。この群馬への強歩を言い出した男が何を言うか!という感じですが。
水谷くんが「阿部 誰に引っぱられてんの?」と聞くと、「え? こいつ」と無造作に三橋を指さす阿部。……そういうとこだぞ阿部ーっ!
「レンスゲーな! タカヤのこと引っぱってんだぞ!」と田島が声をかけますが、白目状態の三橋。なぜかと言うと、「しのーかさん 連れてこいって」と涙目。まだそこだったか……
「ガッカリされる? オレらも説明してやっから」、「だいじょぶだろー」とフォローする泉くんと田島。9組トリオ、相変わらず仲良しですね。
そして西浦っこたちは高崎へ。というとことで、以下次号です。

来月は三橋家訪問ですね。ルリちゃんは絶対出てくるし、もしかすると叶くんも出てくるかも? 楽しみですね!



2021年8月号

今月のひと言。早朝の集合でハイテンションになってる西浦っこたちかわいいね。

さて、群馬まで歩きで行って帰ってくるぞを決行することになった西浦っこたち。
一度各自が自宅に帰り、必要なものを準備して再び集合。着替えや泊まりの荷物は三橋のお父さんの車に積んで運んでもらうことになりました。上着は駅のコインロッカーに詰めておくことに。
おにぎりの具も持ち寄って、千代ちゃんに託します。田島家からは大きなお弁当箱も。
笑顔で「往復分で全部にぎってくね! 休憩楽しみにしてて!」って言われたら、みんなテンション上がっちゃうよね!

そして、群馬の三橋家では、三橋のおばあちゃんが西浦っこたちの明日の夕食のために買い出し。学校から帰って来たルリちゃんが運ぶのを手伝いますが、「お夕飯一緒でいいのよね?」と言われて微妙な表情。知らない同年代の男の子たちが9人も来て一緒にご飯って、高校一年生女子にはきついか。
さらに、おばあちゃんから「プリンを作ってくれる?」と言われ、「知らない男子9人に手作りのプリンを食べさせるのは ムリ!」と、渾身の叫び。でも、おばあちゃんにがっかりされて、「………私が作ったこと 言わないなら作ってもいいけど」と妥協。
……でもこれ、絶対何も知らずに三橋が手作りってバラしちゃうフラグだよね。かわいいね。

翌朝、午前3時50分頃。さいたま新都心駅に集合する西浦っこたち。気温はマイナス1度! 作中は2月だから寒いんだ!
「チャリで汗かいたとこが凍りそう」という栄口くんに、「ハタハタしとけ 乾燥スゲーからすぐ乾く」と、上着の背中引っ張ってハタハタしてくれる水谷くん。いい子だよねー。
田島は持って来てヘッドライトをみんなに配り、使い方を説明。夜明け前だから暗いんですね。
そして、花井キャプの「円陣!」の声出しで集合する西浦っこたち。一瞬真面目な顔をした後、「わはっ なんの集団だよ〜」と笑い出すのがかわいいですね。深夜テンションと似た感じかな?
笑った顔のまま、チェックポイントを確認する花井キャプ。1ヵ所目の宮原駅入り口まで6キロで4時50分到着予定。次の桶川までが14キロで6時到着予定。そこからさらに6キロ歩いて、最初の休憩所が北本駅で6時50分到着予定。つまり、2時間50分歩いて20キロってことですね。1時間当たり7キロくらい? 行けそうな気はするけど、長時間維持するのは大変そうだ〜
いよいよ出発ですが、早速勝手に走り出している自由人田島と、それについて行く三橋。途中でバテても知らんぞ?
でも、花井キャプが「まだ人いないけど広がんないで2列な!」と指示したので、ちゃんと列の後ろについたようですね。はしゃぎ過ぎてバテるケースは避けられそうです。
「そいじゃ出発!」「しゃっ!」というところで、以下次号です。

全員無事に歩き通せることがベストですが、長い距離を歩くとなると足のマメとか、体調不良とか、トラブることはありそうですね。
なるべくトラブルがうまく解決されて、全員が自信を持てる結果になりますように!



 

2021年6月号

今月のひと言。群馬の三橋家か!?と思ったら、埼玉の三橋んちもでかいんでしたね。

という訳で、三橋んちで神奈川の強豪校見学の報告会。
花井キャプの報告の後、田島がエース級投手の投球を見せてもらった話をすると、一緒に行った西広くんが「オレは 全然打てねー球………だったな」と言い出し、田島に「なーことねーだろ ホームラン打てって言ってんじゃないよ?」とあっさり言ってくれるので、西広くんは「マイナス思考じゃなくて 事実だと思うんだけど……」と返します。
そこで、「これか!」と言い出す阿部。泉くんは、最初は「は? どれ?」となりますが、すぐに「あ あ〜 ”できっこない”?」と察してくれます。泉パイセン、すっかり阿部と三橋の専属通訳と化しておる……
そして、泉くんがほとんど見学の報告をし、負け慣れている選手たちを「やれば勝てるって思えるようにすんのがオレの仕事みたいなこと言われてな」ということから、それぞれに合わせて「本人的にはできっこないっしょーって思う課題を用意する」ということは話を持って行きます。
ここで、ピアノを弾けるようになるって課題で、「レンは”エリーゼのために”で タカヤは”月光”って言われた」と泉くんが言って、花井くんが「うわ ひけっこねーっ」と返していますが……花井くんはピアノ弾けるんですよね? 芸術選択科目の話で、音楽選択で伴奏やってたもんね! 
ここまでが前振りで、「150キロって歩けると思う!?」に話しがいく訳ですが、あらかじめラインで連絡してあったんですね。
栄口くんに「1年かけてって言わなかった?」と突っ込まれ、「言ったんだけどさあ タカヤ説明しろよ」と泉くんが阿部に振りますが、阿部は「1年も時間かけらんねェだろ」とばっさり。
泉くんは「昨日はもっといいコト言ってただろっ」と取り成し、「1年かけなくても計画立てて準備して一見ムリっぽいことを乗り越えればいんじゃねってさ!」と説明してくれます。
花井キャプが「150キロてどんなキョリ?」と質問し、学校から県営大宮球場までは5キロ、学校から上尾市民球場までは15キロ、つまり150キロはその10倍と説明され、うええ〜となる西浦っこたち。
泉くんは学校行事の強歩で、制限時間24時間で100キロ歩いているところもあると説明します。完歩率は6割くらいということですが、「まーでもオレら校内の上6割には入れそーだよな」と、段々やる気に。
「てことで やってみるでいいかな!?」と泉くんがダメ推しすると、田島は「いーじゃん!」と楽しそうで、西広くんは「やる…!」と目を燃やし、水谷は「やんのかー」と半笑い。沖くんも「やるよっ」と、青ざめながらも気合を入れます。
慎重派の花井キャプが、「確認さして 三橋の実家泊まんのはオッケーなんだな? フロとかメシは?」と確認。ここで、ずっと黙っていた三橋がようやく口を開き、「うち 大丈夫! おフロある 銭湯も…… ごはん出るよ! 来てほしいって!」と元気よく、ちゃんと意味のわかる言葉を…… 成長したね、三橋。
さらに花井キャプはリーダーとして、「まずはみんな親に連絡入れろ!」と指示。
次は具体的な準備の話に。まずは休憩ポイントを考えながらのルート決め。そして、持って行くものなどの情報集め。どれくらいの速さで歩けるのかの検証。
「わりとやることあるな」と言う花井キャプに対し、「計画と準備しないとやるイミねーんだよ ここすっとばすと歩けたとしても根性でなんとかなったってなっちゃうだろ」と説明する阿部。
で、千代ちゃんはサポートに徹し、電車で動いておにぎりやスポーツドリンクなどを届けることに。泊まりはなしで、帰りもサポートするために夜は家に帰って出直すということになりました。
大筋が決まったところで、具体的に準備に動き出します。田島と西広くんはルート調べ。泉くんと阿部と三橋は持ち物調べ。花井キャプと巣山くんと西広くんは歩く速さを検証しに出かけます。
そこへ三橋に電話がかかってきて、明日の夕食の時間は6時半ということに。そこから逆算して出発時間を決めることになりますが、お風呂の時間を考えて5時半到着を目指します。
ルートは、さいたま新都心を出発点として、旧中山道を熊谷まで北上し、そこから利根川に沿って群馬まで歩くことになりました。片道84キロです。
速度は、強歩大会の制限時間でみると時速5キロくらいで、一番速いグループは時速8〜9キロ。実測してみたところ、意識しないで歩くと時速5キロ、早歩きで時速7キロ、ジョギングで時速8キロということで、時速7キロをベースとすることになりました。
そこから逆算すると、時速7キロで84キロを歩くと12時間かかるので、1時間半休憩するとして午後5時半に到着するには朝4時スタートということに……
泉くんと三橋は白目になってますが、阿部は「おー 強歩つーとそんなもんだろ または昼過ぎに出て夜通し歩くか 新都心のチャリ置き場は朝4時から開いてるから大丈夫だ」とさらりと言ってくれます。
日の出は6時半なのでヘッドライトが必要ということになりますが、田島のうちに5個、西広くんのうちには3個、花井キャプのうちには2個あるそうで、合計10個……なぜそんなにヘッドライトを持っているのか、謎だ。田島んちは畑仕事のためですかね?
持ち物は、カロリーメイト、カイロ、アメ、おにぎり、バンソーコー、ハンカチ、ティッシュくらいだそうです。後、水分補給ですかね?
休憩所は20キロごとに3ヵ所ということで、西広くんが駅で休憩することを提案。北本駅がだいたい20キロ、次が熊谷。ここまでは高崎線ですね。その後は利根川沿いになるので、公園で休憩することに。
これで準備も完璧になり、「なんか…… 楽しみになってきた!」「な!」というところで以下次号です。

単行本作業のために次号は休載、再開は6月発売の8月号からということですね。
8月号ではもう歩き始めるところからということになりそうですね。北本駅は下りたことないけど、熊谷駅は割と使ったことがあるので、どこまでリアルに再現されるか楽しみです!


 

2021年5月号

今月のひと言。神奈川県強豪校見学の第6回です。……西浦は私の予想を上回った!

もう日没後と思われる時刻。花井キャプに電話をかける西広くん。見学先の久良で夕食をごちそうになることになり、桜木町の待ち合わせに間に合わないということだったのですが……何と、花井キャプも松が丘の監督にラーメンをごちそうになることになったという……
うん。コスモワールドなんて1ページで終わるんじゃないかと思っていました。もしかしたら1コマで済まされるかもと……それどころか、まさか行かないことになるとは! びっくりですよ!
恐らく同じ頃、桜雲でデータを見せてもらう阿部たち。こういうのが大好きな阿部は、早速エクセルを使って加工しようとか考えているようですね。でも、桜雲の方は試合中は紙の方が便利ということで、試合中にスコアラーが気付いたことをその場で書き込んで、その場ですぐ検証したりしているそうです。紙を重ねて透かして見て、打球の方向を見るとか、おもしろいですね!
そこへ連絡が入り、桜雲チームも集合に間に合わないと返事をしたらしく、唯一間に合う時間に引き上げてきたらしい水谷くん、栄口くん、千代ちゃんのチームも、「みんなで行くから意味あんだもんな」と断念。千代ちゃんとの思い出をつくりたかったであろう水谷くんはかわいそうですね。でも、帰りながらゴミ拾いをみんなやる気になるようなプレゼンを考えようと、前向きな千代ちゃんにうなずく水谷くん、栄口くん。切り替えててえらいね。そして、「あとはまっすぐ帰って睡眠時間確保!」「了解です!」 凛々しいですね、千代ちゃん!
西広くんと田島は、監督の手書きメモを見せてもらうまでに。そして、こっそり何枚かメモをいただけることに。「イナにバレると機嫌悪くなるからナイショな!」と言ってニカッと笑う初老の監督、かわいいですね。きゅんっとなっている田島と西広くん。気持ちはわかる!
そして、阿部は電車の中でメモを書き終え、改めて「は−−−っ すごかった!」と感嘆。いろいろと考えたことを口にしていく阿部に対して、無言でいる三橋に「おい! 聞いてっか? 何で反応ねェの!?」と声をかける阿部。おい、そこって電車の中だろ? 声を抑えろよ、阿部。
泉くんは遊園地に行けなかったのをガッカリしてるんだろうと翻訳しますが、三橋が返事をする前に、「はあ? なんで?」と言ってしまうデリカシーなし男の阿部。相変わらずです。
「ムシロまっすぐ帰れてラッキーだろ 腹も減ったし」だし、「時間もカネも労力もムダだろ」だし。
挙句の果てに、「夜景は埼京線から見ればムダがねェよ」ですからね、この男は! 
……恐らく、阿部の家は埼京線沿線なんですな。戸田市と川口市の境目辺りに住んでるみたいなので。三橋は「オ…オレ埼京線だと乗りかえだな」と言っていますが、恐らく京浜東北線沿線に住んでいるんだと思います!
それさておき、そういう問題じゃないんだ!という気持ちが泉くんの「イヤイヤ」には表されていますね。泉くんは、少し考えてから、三橋のみんなで遊園地に行きたかったという気持ちは、みんなで楽しいことをしたかったということだと言語化してくれます。感情を言語化することに慣れていない三橋は「コースケ君よくわかるな!」と関心しているし、阿部は尊敬の眼差し。相変わらずコミュニケーション能力に難ありの二人です。
阿部はちょっと頑張って、他にもどっか行きたいってことはじゃないというとどういうことなのかと考え、泉くんが「さあ?」と今度は助け舟を出さない構えなので、「なんか………… やったり? 初詣的な?」と答えをひねり出します。
でも三橋は、「ア ベ君 オレのこと 気にしてくれ なくていいよ」と言ってしまい、泉くんはガックリ。「めずらしくタカヤが正しい方向に気ィ遣えてんのにお前」とまで言っちゃいますが、気持ちはわかるけど、阿部に対しては随分ひどい言いようだな!
三橋は、「そんなの いいんだ」と言った後、「いつかまた…… も なくて いいんだ」とうつむいてしまいます。これは……諦めちゃっているということなのか、野球が一番だからということなのか……泉くんじゃなくても気になりますよね!
でも、阿部はやはり阿部で、あっさり「あそ? じゃーいーか」と言ってしまい、三橋も「うん」と表情も変えずに…… 間に挟まれ、「ひっかんのはオレだけえ?」となっている泉くんが気の毒……
阿部はまたデータの活用に頭が締められてしまいますが、ここで三橋が「オレもやるよ!」と、久ぶりにはっきりとした意思表示を! 「オレも 考えれば気がつくよ!」と前向きです。
泉くんは、「桜雲スゴかったじゃん 気おくれしたりはないわけ?」と聞きますが、阿部は「あ?」だし、三橋は「へ」…… こういう、野球に関しては強い相手にも物おじしないところはこの二人似てますね。
そして、「100キロ行軍するか」と、唐突に言い出す阿部。前回、桜雲の監督に言われた、でっきこない目標を掲げて努力してやり遂げればほぐれるってのを実戦しようってことのようですね。
阿部が三橋に群馬の家の場所を聞き、前橋だと言われて距離を調べ、80キロ弱だから「ここまで往復してこよーぜ!」と言い出しました。
三橋は嬉しそうですが、泉くんは「イロイロ待て!」と止めに入ります。桜雲の監督が言っていたのは”1年がんばればできるようになった”ということで、イキナリ150キロを根性で歩くのは趣旨が違うともっともな指摘。
でも阿部は、「そうか? ムリっぽいものも計画立てたり準備したりすりゃ乗りこえられるってハナシだろ?」という解釈。
そして、三橋の家まで行くというのは、”みんなで楽しいことをしたい”という三橋の希望をくんで、遠くまで歩いて泊まって帰って来るというイベントを組むにあたって、寺とか安く泊まれるところを紹介してもらいたいという考えでした。
それに対して三橋は、「ウチ泊まれるよ!」と、かなり興奮気味に提案。広い和室があり、10人でも泊まれるという……さすが群馬のお金持ちですね。
泉くんは「せめて花井に確認しようぜ」と言いますが、「コースケ頼む 説明難しい」と丸投げされてしまいます。泉くんには気の毒ですが、たぶん適任ですね。
三橋は早速群馬のおばあちゃんに電話。三橋が「いつ?」と聞くと、阿部は「あさって」と即答。そして、三橋もあっさり「あさって うん ありがとー」とOKを取り付けてしまいました。
そんな訳で、次号は前橋まで歩くことに!


まさか、遊園地できゃっきゃと遊ぶ予定だったのが、前橋までのロングウオークになるとは誰も予想できませんよね……
でも、西浦の子たちにはこっちの方が似合う気がするから不思議ですね〜

2021年4月号

今月のひと言。神奈川県強豪校見学の第5回です。

まだ見学編が続行でした。今度は、阿部、三橋、泉が来ている桜雲高等学校。
かなりハイテクを駆使している学校のようですね。投球を数値化したデータがリアルタイムでタブレットに表示されるという!
そして、部長の玉井さん。高校野球における部長は、いわゆる部のリーダーをやっている生徒ではなくて、責任者的な立場にある大人のことなんですよね? 「甲子園の空に笑え!」で覚えました。
玉井さんにポジションを聞かれ、きょどって答えられない三橋に代わって「彼は投手です スンマセン」と言ってくれる泉パイセン。
そして、投球を測ってみるかと言われ、「…いえ アップもしてないしやめときます スンマセン」と、今度は阿部が答える。桜雲の人にも、「捕手が答えるのね」って思われちゃってるよ! でも、意外にそういうことってあるかもね。バッテリーで、主導権を握ってるのが投手か捕手かどっちかって、それぞれ違うかも。なら、捕手が答えちゃうバッテリーは捕手主導権のバッテリーなんだなって思われるだけかも。
代わりにバッティングを測定してもらうことになり、泉パイセンが挑戦。2回スイングスピードを測ってもらい、続いて玉井さんのバッティング分析。2回素振りを見ただけで、狙い球はわかっちゃうし、欠点まで見抜かれちゃうんですね。
阿部は、「他はどこを見たのか教えて下さい」と食いつきます。すると、試合中に変えられるものと、そう簡単に変われないものがあるという話しになり、投手は牽制を投げるまでの長さはその場で変えられるけど、球速や持ち球の種類は変えられないということで、打者にも同じようにすぐには変えられないものがあると説明されます。それが骨盤の傾斜角度!? そんなことまで考える野球漫画がかつてあっただろうか…… 前傾がきつくなる打者は逆方向へも強い打球を飛ばせるそうです。それから、手首はガッチリ固めていると、タイミングを崩されると対応しずらいということが指摘されます。でも、一番見たいのはアゴで、アゴが動かないのは目のいい打者なんだそうです。
そこまで聞いて、「ひょ……っ 表がありますよね!? 解説してもらうのは可能ですか!?」と、ますます食いつく阿部。「いいけど 活用すんのは並大抵じゃないよ?」と言われちゃいますが、阿部は野球オタクだからやれると思いますね。データ大好きですもんね。
でも、「特に欲しいのは投手のデータ」という言葉にうなずく阿部さんですが、「神奈川を投手力で勝ち抜くのはムリだからな 打ち勝つために投手のデータはいくらでもほしい」と言われてしまい、投手力で勝とうと思っている阿部はちょっと不満そうですね。
でも、「投手を育てるのは難しいけど 打者はある程度までは筋力で行ける!」というのは朗報なのではないでしょうか。桜雲がほしがっているとびっきりの投手は入ってきてれている訳ですから、阿部的には。

そして、今度は玉井さんの案内でソフトボール部の練習場へ。3分の1が元野球部員で、故障などで野球ができなくなった選手を受け入れてくれて、大活躍している選手もいるのだそう。
監督は、「オレはあいつら見ると元気出るから つい立ち寄っちゃう」とのことです。阿部は勝ちにはこだわらないと言う監督に対し、「みんな 勝ちたいから野球すんじゃないんスか?」と噛みつきます。でも、監督が言うには「ウチに来るヤツラは勝負ってのは負けるもんだと思ってる」とのことですが……
泉くんは、「部員の方々自分達を落ちこぼれと言うけど コトバとカオが一致してないかんじでした」と指摘。「辛いのが楽しそう… あー充実してるってカオしていました」と評すると、監督は噴き出し、「なら良かった」と。
「できっこない」という思い込みをほぐしてやると、あとはかってにうまくなるというのが監督の育成術。”放牧系”と言われているのですね。
それでチームも強くなり、甲子園に出ちゃいそうなところまで来てしまったので、監督は「ガチガチの中学生が行くとこなくなるから出なくていいんだけどねェ」とクールですが、玉井さんは「いや出ます出ます! あと数年で出ちゃいます!」と力説。彼は監督に「お前はほぐれすぎたなァ」と言われちゃいますが、10年前の卒業生なんですね。とすると28歳か。やっぱり中学でちょっとつまずいた選手だったんですかね。
三橋はきょどりつつも、「ほ ほぐす のは ど ど でき できない…… んです オレも どうしたら……」と監督に問いかけ、10キロ泳げるか、ピアノは弾けるかとか聞かれ、タジタジになったところ、泉くんが「毎年そういうできっこない……課題?を用意するんですか?」と翻訳。
出来っこなさそうなことでも、毎日コツコツ練習すればできるかもしれないという課題を設け、それが出来たときには「ほぐれている」ことですかね?
監督に「危ないことはダメよ 人に迷惑かけるのもダメ 親が心配すンのもダメだ」と条件を出され、「はい!!」と元気よく答える阿部たち。三橋のメンタル強化のヒントをつかんだ感じですかね?
というところで、以下次号です。

しかし、横浜で遊ぶついでの見学だったはずなのに、横浜なんて1コマで済まされそうな感じだよなぁ……





2021年3月号


今月のひと言。神奈川県強豪校見学の第4回です。

久良高校を見学中の田島と西広くん。強豪校のピッチャーの投球をバッターボックスで体感! めちゃくちゃうれしげに「たんのうしました〜」という田島。
そこへ、久良のコーチの作田さんが登場。有名な方なんですね。監督の稲垣さんと”稲作コンビ”と呼ばれていると……確かに、有名な監督はいるけど、有名なコーチというのは稀有かもしれない。
田島、作田コーチに「荒川シーブリームスにいた田島だよな?」と気付かれている……
そして、データ活用法について「おー! そんなんオレが教えてやるよ!」と言う作田コーチ。部員たちの「え?」という反応が気になる。しかも、食事まで食べて行くように誘ってくれる……田島効果か?
次はグラウンドへ行き、稲垣監督と会うことに。その途中、稲垣監督と作田コーチの役割分担の話になり、「作田さんは一度 久良を辞められてますよね」と話しを振る西広くん。10年以上前の話で、西広くんは本で読んだそうですが……西広くん、実は相当な高校野球オタクだったのか? 野球マンガ読んでるだけじゃなかったのか。
稲垣監督は、グラウンドが見える室内にいましたが、ユニフォーム姿でした。作田コーチが太目のおじさんなのに対して、稲垣監督はシュッとしたおじさまという感じ。
春2回夏2回の全国優勝、甲子園通算52勝の高校野球界の生きるレジェンドだそうで、田島も西広くんもその後光にやられてしまってますね!(前述のデータをモノローグしているのは西広くん。やっぱり高校野球オタク……)
憧れの目を稲垣監督に向ける田島と西広くんですが、すぐに口ゲンカを始める稲垣監督と作田コーチ。これはあれだ……仲良しだからこそ口ゲンカしちゃうおじさんムーブだ……
作田コーチが練習の指導に戻った後、作田コーチが辞めた頃のことをガンガン聞く田島。その頃、稲垣監督は体調を崩したそうです。
当時も久良高校は強豪ですが、監督からしては毎年勝っていかなければならないというのは並大抵のことではなかったということのようですね。強いチームをつくったものの、暴力、喫煙、飲酒と不祥事が起こり、高野連には厳重注意で済んだのに、マスコミが日本中に大宣伝して当時の部員が住所も顔写真もネットに流されるという惨事が起こったそうで。それでも選手のためにチームを立て直しても、その選手たちに反発されたり、学校からも寄付金集めを嫌がられたりし、あげくに作田コーチが辞めてしまい、自分も辞めようと前監督にあいさつに行ったら「やめんな」と言われてしまったそうです……
気持ちはわかりますが、見学に来た高校1年生に愚痴る内容ではないわな。
そんな辛い話を聴いた後で、「モチベーションはどうやって保っているんですか?」と訊ける西広先生も強いな。
稲垣監督は「あいつらのためにがんばんのなんかやーめたっつって オレは自分のためにがんばることにしたんだ」と答えます。そうしたら、「やっていることは同じなんい楽ンなった」とのこと。
気持ちが変わると、周りに何を言われても気にならなくなり、選手との関係もスムーズになったそうです。
そこへ作田コーチが戻って来て、今度は田島が「作田さんはどうして一度やめた久良に戻ることを決めたんですか?」とずばっと訊きます。
作田コーチの返事は、「オレが戻った1番の理由は甲子園の魔力だよ」というものでした。
甲子園は常に「物語」を求めており、そのチームの持つ「物語」が甲子園の求めるものとバチッとはまると魔法がかかり、スタンドが一つの生きものみたいに応援してくれ、自分でもわけわかんないくらい力がみなぎる……それが甲子園の魔力。でも、強豪になってしまうとその魔法はなかなかかからないので、「物語」を凌駕する圧倒的な強さをつけるために鍛え、強さで魔法をかけることを目指す、ということなのですね。
これは象徴的。西浦は「物語」があって、県ベスト16までは行けたけど、そこまでの軽い物語でしかなかった訳ですよね。その先に行くためには、もっと強い「物語」を持つか、鍛えて強くなるしかないということかな?
西浦は鍛える方を選んで、これからがんばっていくことになるんですかね。

というところで、以下次号です。横浜で遊ぶターンはさらっと流れるんですかねぇ。



2021年2月号


今月のひと言。神奈川県強豪校見学の第3回です。

ノックを見学させてもらった花井、巣山、沖組。監督さんへ質問タイムです。
技術的なことはよくわからないので置いておくとして、個人的に花井が褒められてうれしい。考えたことを言語化することは超大事。「しゃべれる子は伸びるよ」は至言。花井の成長に期待!
彼らが見学している松ヶ丘は県立高校なんですね。監督は条件がそろっている私学で勝ちを追求するよりも、県立高で限られた条件の中で強いチームをつくっていき、神奈川県全体の野球のレベルを底上げしたいという大望を持っている方でした。熱いですね!

逗子の萬翠高等学校も県立。ここに見学に来たのは、栄口、水谷、篠原組。……それにしても、水谷、健気だな。必ず千代ちゃんのそばにいるもんな……
萬翠の監督さんは、選手と一緒にウォーミングアップ中。ロードにも併走するそうですが、今日はさぼって西浦っこたちに時間を割いてくれました。いい人だ〜
監督さんは社会人野球の経験があるそうで、その時に自分が野球をするにはいろいろな人が関わっているということに気付いたそうです。そして、寮の食堂で食べ残さずに食器を重ねて返すようになったことから始まり、倉庫の掃除、グラウンドの掃除、グラウンドの周りの掃除、会社の周りの掃除と視野が広がっていったそうです。そして、チームメイトみんなで朝の掃除をするようになり、その際に近所の人にあいさつをするので練習を見に来てくれる人も増え、野球の成績も上がっていったそうです。
監督によると、「上へ行く人とそうでない人の違いは何かに気付けるかどうか」なのだそうです。これも至言だ〜
そんな監督さんが指導している萬翠の野球部は、8年間部員が一人もやめていないそうです。いい監督なんですね。
案内してくれたのは顧問の先生でしょうか? その人に見学に来ることにした経過を話すと、「西浦高校 今後に注目してるよ 君たちが埼玉の高校野球を変えるかもしれないよ」とまで言っていただきました!
やはり、何ごとも自主性、主体性って大切なんですね。

というところで、以下次号。横浜での息抜きが描かれるでしょうかね。

ちなみに、最新34巻のカバーの細いところにあったイラストは、LINEのプロフィール画像ですかね? 阿部、そっけなさすぎ! 花井は双子ちゃんたちにやられたかな? 三橋は……これから頑張ろうね!

 

2021年1月号


今月のひと言。 え……8ページ? 

強豪校見学の続きです。
夏まで捕手で、今はマネージャーをしているという部員に、さらっと「どうして今はマネージャーに?」と聞く田島。それが田島。
で、「イップスで捕手できないんです」という返事。イップスって何だっけ……ググってみたら、精神的な原因などでスポーツの動作が思うようにできなくなる運動障害、ということでした。
「原因とか聞いてもいいですか?」と、ぐいぐいいく田島。さすがに先輩に「悠 そんくらいにしとけ」とたしなめられました。
でも親切に話してくれて、先輩投手と組んだプレッシャーが原因だろうということでした。
さらに、リハビリメニューまで教えてほしいという田島。「もらえるものは全部もらって行きたいので!」と、貪欲ですな〜
それはあとでということで、ブルペンで打席に立ってみることに。
準備を待つ間に指導者がどういう人かという話に。かなり厳しいそうで、それがイップスの一因でもあるかも、という話に。
話している間に準備ができて、強豪校のエースの投球を体感するぞ!ということで以下次号。

うーん、8ページはやっぱり短いわ……
でも、12月23日に単行本が出るそうなので、そのおまけページに期待しましょう!



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