2020年 アフタヌーン感想 
 


 

2020年11月号


今月のひと言。泉パイセンは阿部と三橋のお目付け役なのか……

アオリには「横浜へ遊びに行くついでに」とありますが、どう考えても強豪校見学の方が本命ですよね。編集部の方が間違ってる!
訪問先の4つの高校の、何処に誰が行くかの話し合い。拘りがあるかと思われた阿部は、「俺は人少ないとこ入る」と意外に謙虚……いや、全部自分が選んだところだからどこでもいいってことか?
真っ先に決めたのは田島で、ボーイズチームにいたときの先輩がいる久良高等学校へ。そこへ、有名校を見てみたいという西広くんが合流。珍しい組み合わせですね。
花井キャプは県立松が丘高等学校、栄口くんは県立逗子萬翠高等学校へ。栄口くんに、水谷と千代ちゃんが合流。沖くんと巣山くんは、花井キャプに同行。
誰も選択していなかった桜雲高等学校に阿部と三橋が一緒に行くことになりますが……「…ん?」となる西浦っ子たち。
栄口くん「他には?」、花井キャプ「2人のみ?」、千代ちゃん「他校でどなりちらしたり」、水谷くん「ウメボシしたりしない?」と、みんな心配しまくり。
ここで、泉くんが「…オレやっぱ桜雲行こうかな」と英断!(花井のメモに名前が入ってないけど、この発言ということは久良に行くつもりだったのかな?)
花井キャプ、心配のあまり「一人でダイジョブか」と言ってしまい、泉くんに「イヤ 3人だし」と冷静に突っ込まれています。

そして、期末テストが終わり、高校見学へ。
まずは、田島と西広くんが久良高等学校へ。ここは中高一貫校なのですね。私立なのかな? 寮もあって、ベンチ入り候補と県外組の希望者が入寮できるということです。
グラウンドでは紅白戦中。実戦形式の練習が多いそうです。夏の優勝が最終目標だときっぱり言う、強豪校らしいですね。有名な選手もいっぱいいるみたいですね。
一方、花井キャプたちが向かった松が丘高等学校は県立。花井は見学に来た理由を説明し、しっかりしているとほめられました。
逗子萬翠高等学校も県立。ここでは女子マネさんが案内してくれます。何と、練習はグラウンドの石拾いから。7時半には完全下校の決まりで、実質練習時間は2時間半しかないので、石拾いで気持ちを整え、がっと集中して練習に臨むそうです。そして、基礎練を重視し、ウエイトはやらない方針だそうです。
阿部たちが行った桜雲高等学校は、私立のようですね。野球部員だけのクラスをつくって、たっぷり練習の時間に当てているようです。メニューは、5〜6限の授業時間中にサーキットとキャッチボールとトスバッティングをやり、おやつを食べて、部活時間にロングティーとノックをやり、あとは自主練だそうです。監督には「ウチなんか見なくていいよ」とか、「選手も落ちこぼればっかだよ」と言われてしまいますが、案内してくれる選手の人は意欲的です。春休みは関西遠征で甲子園で優勝したことがある学校ばかりと練習試合をし、年間で150試合もこなすそうです。監督のことも「尊敬してますね」と言い、なぜかと言うと、「オレらってはじめから不利なんです ピカピカのスター集団に立ち向かうには でも野球をやりたい」、「監督はオレらを取りこぼさない だからオレらもついていくんです」とのこと。
それぞれの高校が個性があり、おもしろいですね。

場面は久良高等学校に戻り、田島たちはブルペン見学。
田島の先輩は捕手なんですね。先輩にかわいがられている田島。遠慮なく、「なんか秘密ないスか?」とか聞いちゃいます。
「ひみつ? ひみつー なんかあっかな」と言われると、「じゃあ久良のデータ活用法教えて下さい」と切り込みます。さすが田島。度胸ある〜
そして、久良の方々も懐深く、「活用法なら問題ないよな? 去年のデータで説明してやれば」、「お前の練習後じゃ夜中になっちゃうからオレ教えようか?」と寛容です。
教えてくれちゃうのか〜 阿部がここに来てたら大喜びだったろうな〜
というところで、以下次号です。

と思ったら、次号はお休みなんですね。単行本作業にしては早いような……いや、そろそろかな?
とりあえず、この続きは1月号。阿部垂涎の、強豪校のデータ活用術です。



2020年10月号


今月のひと言。巣山くんは西浦一いい男だよ!

最初、田島の「ってーのが3件きたんだ!!」というのが何のことかわからなかったんですが、三橋がバレンタインのチョコを3回もらったってことだったのかと、読み進めてわかった。
こういう話に一番食いつくのが、実は栄口くん。コイバナとかも好きなんだよね。チョコが食べたいのかと思ったら、写メを見るだけでもいいのか。
とか思っていたら、巣山くんがおもむろに、「これみんなに」と出してきたのが、何と手作りマカロン! そう言えば、既に「ショージ」と名前呼びが定着しているのね、巣山くんは。
水谷くん、「あのさ これバレンタインデーなの?」ときいて、「そだよ オレでごめんよ」と言われ、「ごめんなんて言うなァッ」と巣山君に抱きつくというグッドジョブを……巣水のみなさんは今頃喜んでおられるわね。
色違いで全部味が違うというハイクオリティ。出てきているのは、イチゴ、オレンジ、レモン、バニラ、紅茶、チョコ、コーヒー、ビスタチオ……少なくとも8種類! すごいよ、巣山くん! 料理が趣味という情報は出ていたけど、お菓子作りまでこんなにすごいとは……
千代ちゃん、「血迷って手作りとかしないでホントーーによかったあぁ」と思いながら、一緒においしく食べたようです。かわいい。
しかも、同じように箱詰めのマカロンを2箱用意しており、ダンス部とブラバンに持って行きたいけど、「夏のお礼っつってもやりすぎかなァ」と悩む巣山くん。すごい……何時間かけたんだ!?
悩むものの、水谷の「そうかなァ スゲーおいしいしあげたらみんな喜ぶと思うけどなァ」という素直な言葉と、「”お返しは夏の応援でお願いします”っていうのは?」という西広せんせーの素晴らしい提案に背中を押され、巣山くんと花井キャプがマカロンを渡しに行くことに。
その間に、三橋は阿部と体重の話。順調に増えているようです。そして、寝ている時に足がビクッとなるのは身長が伸びているサインで、心配したような故障の予兆などではないようです。よ、よかった……
そして、身長を測りに行く阿部、三橋、田島。

巣山くんと花井キャプは、体育館の舞台で集まっているダンス部のもとへ。最初、「……し 失礼しまーす」と言っても、友チョコ交換会で盛り上がっているダンス部の子たちに気付いてもらえず、「友井さん スンマセン!」と声を張り上げる花井。……クラスメイトなんだよね?
巣山くん、「…夏はっ応援ありがとうございましたっ そのお礼で 買ったもんじゃなくて悪いんスけど みなさんで食べて下さい!」とマカロンを差し出し……いや、買ったもんじゃなくて、手作りだからこそすごいんだって!
そして、「お礼なんでっ お返しとかもいらないしっ」と巣山くん。で、花井キャプが「えーと お礼は な な な」と言いあぐね、巣山くんが「なつのー…」と詰まっていたところ、チアの2人が「あ 夏の応援で?」とわかってくれて、上首尾に終わりました。
「失礼します!」と頭を下げて帰って行く時、「どはーっ キンチョーした!」となる巣山くん。「がんばって! スゲーよ巣山!」とほめる花井キャプ。二人とも、女の子と話すのに慣れてないんだねぇ。
さらに、さらっと書かれていますが、はまちゃんと応援団の2人の分もあるという……すごいぞ、巣山くん
ここで、夏にちょっと出て来て以来、久しぶりの再登場の越智先輩。巣山に矢印立つか!?という感じですが……恋愛禁止にしちゃったからねぇ。恋愛的に発展しないまでも、チアに参加してくれるようになるのかな?

身長を測りに来た3人は、三橋が7月後半に168cmだったのが、169.5cmに。もうすぐ170ですね! 阿部は172cmから174.8cmへ。田島は4月に164cmだったのが167cmに。
「寝よ! いっぱい食べよ!」「おお! 目指せ170!」と盛り上がる三橋と田島に、「骨を伸ばすにはカルシウムよかタンパク質だぞ」と、ドヤ顔でアドバイスする阿部。田島は「朝晩納豆と卵プラスだな! 睡眠はバッチリだ!」と完璧な受け答え。
その後、阿部に「あ お前チョコちゃんと断ったか?」と聞かれ、「もっ もらっちゃ… た たべ…」と青ざめる三橋。チョコを食べちゃダメだったのかと思った様子。そうじゃなくて、恋愛禁止だから、告白のチョコなら断らなきゃってことなんですが、三橋はわかっていない様子。そもそも、バレンタインデーにチョコをもらう理由がわかってなかったみたいですね。これまでは家族の範囲からしかもらってなかったみたいだし、中学では友達がいなかった訳だから……うっ、悲しい話に……
阿部も田島もバレンタインのチョコはもらえなかったそうで。「なんだかんだ言っても 野球は投手だ」と言う阿部に、びくっとなる三橋。自分ばかりが目立ったら、阿部くんに悪いとか思ってるのかしら……阿部は全然そんなことに興味ないみだいですけどね。田島にも、「お前ら こーゆー話はホンット打っても響かねーなー」と言われてますし。田島はそれなりにコイバナ好きなのよね。

さて、練習のターンです。今回は守備強化。
「守備の目的は 捕ることでも投げることでもなく ランナーをアウトにすること!」とモモカン。
実戦では、「きちんと」よりも「速く」が重要。打者が打ってから1塁に達するまでが4秒なので、その秒数以内に1塁へ送球することを目指す練習を行ないます。4秒以内を10回できたら1セットとして3セット!
これ、かなりきつそうですね〜 しかも、待ち時間にはうつぶせから立ち上がって投げるとか、様々な投げ方でのキャッチボール。常に体を動かしている感じですね。
最後に西広くんがクリアした時には、もうすっかり暗くなっている時間のようです。
練習終了後、花井キャプがモモカンに受験休み中の過ごし方を相談しに行きますが、モモカンは耳を塞いで「ブーッ」とやって、「報告はいらないよ」と言って、花井をドキドキさせました。罪作りだなぁ。
「大人の助けが必要?」とは聞かれますが、相手校の監督には了解をもらっているということで、「いえ 大丈夫です」と答える花井。
そして、受験休みの間のスケジュールについてみんなで確認。ローテーションを組んで田島の家で練習するのと、他校の練習見学を行なうということで、学校の説明は阿部から。
モデル校がどこかは全然わかりませんが、神奈川の学校なんですよね。4校を見学するということなので、手分けして行くのかな? 阿部は全部自分で見たがりそうですけどね。
そんなところで次号です!

アオリで、「ここで巣山に流れが来るとは予想外でした」とありますが、西浦っこたちの中で一番モテ要素を持ってるのは巣山くんでしょうよ! 次点は西広くんかな。
次号は「横浜周遊回!」だそうですが、阿部がいる限り「キャッキャウフフ」にはならないですよね……


2020年9月号


今月のひと言。え、好きになったのは入学後だったのか……

引き続き、千代ちゃん回。
進路指導で勧められている「一浦女子」は、県下一番の女子校のことだと思われ。埼玉県って保守的で、県立の上位高は男子校、女子校なのよね。
西浦に野球部があるか問題で、担任の先生が言っていた「阿部さん」は阿部母、「栄口」は栄口くん本人のことですね。
そして、千代ちゃんが中学時代の阿部に「西浦高校って野球部あるかどうか知ってる?」と尋ねるのですが、「西浦? ないんじゃね?(ないからあの人作ってんだよな)」というのが阿部の答え。()内はモノローグです。
こらっ、阿部! そのカッコの中まで言わんと駄目でしょうが!
今度は栄口くんに聞きますが、栄口くんの答えは「西浦高校の野球部? 今作ってるみたいだよ!」プラス笑顔。これだよ、これ。まあ、阿部にできるとは思えないけどさ〜
「オレらの代が一期生ってことになんじゃないかな」「それはなんか楽しそうだねェ」「そう思うでしょ!? オレもそう思ってんだよねー!」 いいね、いいね。青春だね!
千代ちゃんはグラウンドを見に行って、ソフトボール部の先生が野球部は来年できるはずだと教えてくれ、千代ちゃんは西浦を受験し、合格。
野球部に入部して千代ちゃんですが、防具の手入れをしている阿部に「阿部君 私やろうか?」と話しかけ、「は? なんで?」と言われて後ずさり…… 阿部よ、お前は圧倒的に言葉が足りないんじゃ!
しかし、はじめは阿部を怖いと思っていた千代ちゃんですが、投手を大事にしていることがわかってきて、「阿部君の中は野球でいっぱいで そういうところが すごく かっこいい」になっていったと……
いやあ、意外だなぁ。中学時代に好きになって、同じ高校選んでマネジになったのかと思ってたからなぁ。ずいぶん後になってからだったんだなぁ。
そして、超優秀マネジに成長した千代ちゃんは、阿部から他県の高校の見学申し込みの連絡を任されるまでに。
恋愛面では、初恋もまだだという阿部には「気付かれることはおそらく100%ない うん ない」と割り切り、でも、告白したとしても10日後には告白されたことを忘れちゃうんじゃないかと思われる阿部のことが、「そういうとこが いい」と境地に。「野球のことだけ考えてる阿部君がかっこいいんだなー」は、わかる気がするが……本当にそのままでいいのか!? 阿部はもっと情緒的に成長すべきでは!? 
まあ、だからと言って、恋愛に積極的な阿部なんて想像つかんのですが……

一転して、今度は三橋のターン。就寝中、ミシッという音で目が覚めるものの、また眠ってしまう三橋。
うう? これは何? 成長痛? それとも……(何か不吉……)

2月11日、審判講習の日がやってきました。講師は田島の上のお兄ちゃんですね。
ウォーミングアップをしてから、実際にきわどいプレーをやってみてアウト、セーフの判定。
大地くんといっちゃん先輩の判定が違っちゃったところで、田島兄が「はい 自信持って〜」と指導し、「見てる位置なんかで 実際のプレーとは違うジャッジしちゃうことも ある」と解説。
今のどっち!?と思った時は、「そーいう時こそ自信マンマンの顔してもんくあっか!?と言わんばかりに ヒズアウッ つったらもープイッと後ろ向いて定位置に行っちゃう」だそうな。まあ、審判も人間だもんね。全部を全部正確な判断はできないよね。それでもどちらに決めなきゃいけないから、迷っても言いきっちゃうのが審判の役割なんだろうな。
バックホームの場面では、走塁妨害を取られないキャッチャーの位置を解説。
そして、質問コーナー。真っ先に手を上げる栄口くん。えらい。
この説明は、正直に言うとわかるようなわからないような……一応、塁の占有権は理解したけど……インフィールドフライの意味も一応覚えたけど……実際やってないと、どうもイメージがわかないね。
最後に、「ちなみに審判やってみたい人っている?」と聞かれ、「…はい!」と手を上げる崎玉の新キャプテン沢村くん。
田島兄は、「今はみんな選手をやることが”野球”だろうけど 将来的な野球へのかかわり方として審判はありだと思う ぜひ一緒にやりましょう!」とほがらか。あ、ここは田島の血縁者っぽい。

そして、また寝てる間にビクンッとなる三橋。……何なんだ、これは? ちょっと心配だぞ!?

休み明け。登校した三橋は、他クラスらしき女子2人に待ち伏せされ、「あのねー これあげる」「夏感動したから お礼ー」「あ チョコだよ」「また がんばってねー」……バレンタインデーですね。
しかし、無言で固まる三橋。戸惑う女子たち。
そこへ泉パイセンが登場し、「もらっとけー お礼も言いなさいー」と指導。「こーゆー人なんだ?」「そすね スンマセン」と、女子たちにも対応。さすが泉パイセン!
「ホレ チョコレートだぞ」と泉くんに促され、やっと「あ…あざっす!」と受け取る三橋。まあ、これじゃ恋には発展しないよね。
というところで、以下次号です。

ところで、33巻で花井キャプの出身中学と、泉くん&ハマちゃんの出身中学が明らかにされましたね!
中学校が実在するかどうかは調べていないけど、地名は実在します。そして、以前やっていた西浦っこたちに住所考察、泉くん&ハマちゃんについては割といいセン行ってたことが確認できました。ジャストの地名ではなかったけど、近かったよ! 花井キャプは予想よりもだいぶ西に住んでるみたいだけど。
他の子たちの住所地も徐々に明らかにされていくかな〜?




2020年8月号


今月のひと言。今回は千代ちゃん回!

さて、審判の資格があるという田島のお兄さんの講習会。お兄さんはひと月半育休をお取りになるので、その間ならいつでも対応してくれるとのこと! おお、しっかりした会社だね!
男性の育休はどんどん取るべきだよ〜 子育ては参加できる人が多いほどいいもんね!
千代ちゃんはちゃんと「育休中いいの?」と聞くところがいいね。育休中は育児と家事優先だもんね。数時間ならいいと、ちゃんとお義姉さんの意向を確認している田島もいい。
そんで、講習会の日程はテストや模試(崎玉さんの2年生が受ける)、センター試験と入試は除いて、建国記念日かその次の土日のどっちかというピンポイント。リアルだ〜
しかし、ここでいきなり「シノーカってなんでマネージャーんなったの?」と言い出す田島。……この思考回路は相変わらず読めん。入試からの連想かな?
そして、千代ちゃんは最初から高校では野球部のマネージャーになると決めていて、中学でソフトボール部に入ったのは野球のルールがわかるようになるためだったと判明! 何と、野球のためのソフト部だったとは!
大元の、野球部のマネージャーをやりたいと思ったのは、お母さんが高校時代に野球部のマネージャーをしていたからだそうで……へー。姉とかの影響ならよくある話だけど、お母さんの影響か〜
しかし、栄口くんに「じゃー今 想像通りでたのしい?」と聞かれ、笑顔のまま「…………」と無言になる千代ちゃん。みんなも冷や汗かきつつ無言。そりゃあ、散々苦労をかけている自覚はあるよね! 千代ちゃんが有能過ぎるから任せちゃうけど!
千代ちゃんは「あっ間が開いちゃった! 楽しいよ! すっごく楽しい!」と言ってくれますが、そりゃあ楽しいばかりじゃないでしょう……でも、「すっごく楽しい!」てのも本当なんだろうなぁ。
そして、千代ちゃんのお母さんやお父さんを想像した後、「ナムアミダブツ ナムアミダブツ ナムアミダブツ!」と唱える水谷。恋愛禁止だから、こらえようとしているのかな?


郵便局のアルバイトが終了し、バイト代はモモカンへ。これでライトを買うことになるのでしょう。
そして3学期。高校1年生も怒りわずかですね。登校途中にチアガールをやってくれている友達と会い、チョコレートをもらう千代ちゃん。その場ですぐ食べるところが高校生っぽい。
年が明けるともうバレンタイン商戦が始まるということですね。しかし、千代ちゃんは野球部のみんなには配らないとのこと。
「えーなんでー 期待されているでしょー」と友達に言われますが、「ん〜〜 してないと思うよ」と返す千代ちゃん。恋愛禁止だから? 全員に配れば問題ないと思うが……
そこへ、水谷が乱入。「だからもうくれないことで決めて」と言いますが、彼の言い分によりますと、「バレンタインデーは男にとってこそ辛い日なんだっ」そうです。
「もうオレたちは傷付きたくないんだ だから 女の人は男にチョコ配っちゃダメ ご協力おねがいします」って……水谷……何をそんなにこじらせた?
千代ちゃんがさらっと「うちの部こないだ恋愛禁止にしたんだけど そのせいじゃないよねェ」と言い、友達に「えっ 禁止なの!?」とびっくりされます。
「それってつまり」「誰も千代に手を出すなっつーおふれだよね」と友達には言われますが、「いやあむしろ私が誰にも手を出してはいけないってことかなーと」と千代ちゃん。うーん……両方かな?
千代ちゃんは「出したい人いんだっけ?」と聞かれ(なんと直接的な!)、「おれて多くて みんなあまりにも一生懸命でね」と答えますが……それだけではなく、「それにねェ あんまり近すぎるとねー 意外と…いうか なんというかなー 中学生かーっていうかねー 小学生かーっていうかねー」と言ってますが……阿部も?
しかし、重要なのはそこではなく。「部員もだけど 私 マネージャーがほしい! せめてあと1人! 勧誘するっ」と、千代ちゃんの魂の叫び。
そうだよね、大変だよね…… たのしい?と聞かれて、つい無言になっちゃうよね……
オオフリに出てくる子たちはみんないい子たちばかりなので、新キャラ女子が入ってもきっとおかしなことにはならないはず! 千代ちゃんに相棒ができることを期待します!


来月には33巻が出るんですね。しかし、33巻まで来たのにまだ1年が終わらないのか〜



2020年6月号


今月のひと言。野球部始動……はやっ!

1月2日から野球部は始動だそうです。全員そろったところで初詣です。
西浦のすぐ近くにお寺があるなんて、埼玉県民の私も知らなかったです。裏手の方みたいなので、幹線道路からは見えないのかな?
お寺なので、神社と違って柏手はしないのですね。ちゃんと作法に従ってお参りする西浦っこたちがかわいいです。
花井は「ナムアミダブツでいっぱいで邪念の入る隙がなかった!」と言い、巣山くんも「個人的な願いごとできないな」と言っていると、水谷が「願いごとって何?」と尋ね、巣山くんが「へ? そりゃみんな同じだろ?」と答え、水谷が「え だって巣山はレ……」と言いかけるんですが……そうか、レギュラー固定と全国制ハをお願いしたか! 西広くんにレギュラー取られるんじゃないかとずっと気にしてたもんね〜
そして初円陣! 花井も声出しに慣れたようで、「全部勝つぞ!! やるぜ 全国制覇」と初声出し! 気合入ってますね!

三橋はピッチング練習。モモカン父の指導を受けながら、フォームの矯正中です。
今度は膝を地面についた市政で投げ、上半身の使い方を身につける練習をするようです。……よくわかりませんが。
モモカン父、次はバッティング練習をしている田島のところへ。ティーバッティングをしていましたが、トスバッティングをやってみるように言い、内角高目、外角低目、外角高目、内角低目と投げる位置と変えながらトスし、田島は全部いいスイングで当てられたようです。次は「来た球を打つ」をやってみるように言ってランダムにトスをしますが、田島はまた全部当てました。それで、モモカン父に「できんじゃん」と言われますが、「イヤだって トスなら打てますよ」と言い返すですが、「でも どこ来ても打てるようにするならそういうバッティングもありだろ? 無理だと思わないで頭のスミに置いとけよ」と言われ、田島はちょっと心を動かされた様子でした。
(この後ろで、花井が田島を見てるコマが2コマあるんですよね〜 ぜひ闘志を燃やしてほしい!)

初練習が終了し、モモカンからのお言葉が。
「お正月をまたぐと気持ちが引きしまるね 年が替わって 残り時間が刻々と減っていくのも感じるし このチームが今年どこまで通用するのか早くためしたくてワクワクするね!」
こういうことを言えるのがモモカンの指導力ですよね!
ところで、高校入試の期間は約1週間学校に入れないそうですが……そんなに長かったっけ? ほんの2、3日だった気がするんだけど……ともかく、その間の過ごし方は各自自由ということなりました。
これは、チームが勝つために自分が何をするべきか自分で考えるという訓練だとのことでした。
そう言われた後、花井は郵便局のバイトで崎玉の新キャプテンに会ったので、その間にどう過ごしているか聞きました。崎玉は自主練をしていますが、1日はみんなで遊びに行く日をつくるそうです。場所は”浦安のアソコ”だそうで……次のコマ、花井の頭に例の耳が! かわいいっての!
花井は、「楽しそうだけど ウチは 全員…は行かねェだろうな〜」と考えていますが、その時頭を過ったのは誰ですかね? ……阿部さんかな。

その翌日の昼食。巣山がおせちにつくった煮物をみんなに振る舞います。きれいに切ってあるうえに、具材を1種類ずつ煮るという凝りぶり! いい男過ぎるぞ巣山! きっと君は将来モテるね!
花井は崎玉は1日浦安の夢の国に遊びに行くという話をみんなにしますが、西広くんが冷静に、「楽しいだろうけど 仕分けのバイト代が全部飛ぶね」と指摘し、行かないという流れに。田島までが、「金つかうときのイシキかわるよな」なんて言ってますよ! 三橋は行きたかったのか、すごくしゅんとしてしまいました。
その時、空気を読まない男、阿部が、「あ 手伝ってほしいことあんだ」と言い出します。入試は県によって日程が違うから、自分たちが休みの時に神奈川県の練習を見に行きたい学校があるので、手分けて回れないかということです。
花井は、「おまっ なんて建設的なっ」と、すごく関心した様子。
さらに、泉くんが「横浜に遊園地あるよな」と言い出します。シーパラダイスかコスモワールドかで、どっちも入園料がないそうです。帰りにそこに寄って、観覧車に乗るくらいなら気がとがめないということになり、休み中は1日神奈川方面に行くということになりました。
阿部が言うには、「神奈川って強い私学がひしめいてんのに けっこう公立もがんばってんだよ」だそうです。公立と私学、両方を見に行くことになりそうです。
次に、阿部は千代ちゃんに話し掛けます。スマホアプリで、スコア、球種とコース、打球の方向とかを細かく入力でき、集計もしてくれるものを見つけたということで、千代ちゃんは「ええっ 何それ! うわっ スゴ!! 桐青戦入ってる!?」と大興奮! 阿部は「入れてみた」とドヤ顔。
アカウントを共有してみんなで見られるようにするため、パスワードとサイトのURLをみんなに送る阿部。ヒュポッと音がしているのはメールの着信音ですね。こういうことが出来るようになっているのは、時代の変化だな〜(連載開始時は、きっとスマホはまだないぞ)
そして、阿部に「1人で集計大変だったもんな」と言われ、真っ赤になる千代ちゃん……「ナムアミダブツ」と唱えて気持ちを落ち着けます。それを見ていた水谷は、「気のせい気のせい 恋愛禁止!」と自分に言い聞かせつつも、ダメージを受けた様子……これは、恋愛禁止したばっかりだけど、青春が始まっちゃうのか!?
……まあ、阿部が朴念仁なので、全然進展しないとは思いますが。


次回は単行本準備のために休載のようです。続きは8月号ですね!


2020年5月号


今月のひと言。阿部家のお正月が超らしい。

さて、今月はお正月回です(ストーリー漫画の長期連載の宿命。季節感のずれ)。
表紙はマンションや団地が立ち並ぶ風景だったので、花井家が来るのかな?と思ったら田島家でした。
赤ちゃん生まれたんですね〜 これだけでは男の子か女の子かわからないけど、女の子かな? 田島がデレデレです。
次は阿部家。いつも”どおっ”という効果音を背負っている阿部父が「あけましておめでとう! 今年もよろしく!」。そして、子どもたちにも「おきよめ」と言ってお屠蘇飲ませちゃってますね。タカヤもしゅんちゃんもおいしくないようですが。お年玉をもらい、「タカはあと2回でおしまいだなー」と言われていますが、高校卒業したらなしということですね。進学して学生でもくれないのか〜
そして、しゅんちゃんとの話で、「そういやなんで西浦にしたの?」という話題に。「学力的にはもっと上でも行けたんでしょ?」とのことですが……私が高校生の時は、埼玉県の県立高校の中で西浦のモデル校は2位だったのになー。時代は変わったのね。しゅんちゃんは「少しがんばって春日部市立とか?」と言っていますが、私が春日部市立のモデル校だと思っていた高校は、そんなに進学校としてレベルが高いというイメージではなかったのですが……まあ、何でもかんでもリアル埼玉と同じではないですよね。
阿部母は春日部市立の方を推したいようです。阿部父は、兄弟が対戦する可能性とか、お母さんが2チームを応援するのは大変だろうとかで西浦を推したいようですが……ここで、阿部母が気になる発言。「お父さんが母校に愛着あるのはわかるけどね」ってことは、阿部父は西浦出身なのかしら? それに、春日部市立は男子校だそうなので、もしかしてあの高校がモデルなのか……でも、あそこは野球強くないし……今は違うのか……など、アサッテのことで妄想が広がりました。
そして、阿部としゅんくんはキャッチボールのために河原へ。ここは荒川かな?
また進学先の話になり、しゅんちゃんはストレートに「兄ちゃん 俺に来てほしい?」と聞きますが、阿部は「1人でも多く欲しいのは欲しいけど 正直2年先のことはわかんねェな」とクールです。どうゆうことかというと、「今のうちの状況ってちょっとした奇跡だと思ってんだよ」との回答。「形はあるから2年後なくなるってことはないだろうけど カントクだってケッコンすっかもしんねェし」と続け、しゅんちゃんが「ケッコン!?」とびっくりすると、「部に一生をささげるつーのもあの人ならアリかもしんねーけど」と阿部。うーん、つくづく阿部とモモカンって同じ人種ね! 「病気とか事故とか とにかく監督いなくなったらウチはどーなっちゃうかわかんねーよ」と、冷静な分析。やっぱり今の西浦にとってモモカンの存在は大きいってことなんですね。大黒柱って感じ?
「でも西浦入ったこと後悔してないだろ?」というしゅんちゃんの問いには、「全然」と気持ちいい即答でした。阿部は「オレは大吉引いたけど お前も引けるかわわかんねーってこと」って……ずいぶん西浦への評価高いね! 
そして、阿部が西浦に決めたきっかけはやっぱりモモカンで、中学三年生の時にグラウンドを見に行ったらモモカンが除草をしていて、気になって何度か見に行って、最終的にマウンドをつくるのを手伝って、それで西浦にしたそうです。「つーか 監督の得体のしれない妖気にあてられた」と表してはいますが……
しゅんちゃんが「監督さんが女の人ってのは引っかかんなかった」と聞くと、「女? −ああ 気付いてなかったな」と、まさしく阿部クオリティ! まあ、言葉の選び方の問題なんだとは思うけど…… 「お前も話してみりゃわかるよ なんかチョーエツしてっから」と言いつつ、阿部はモノローグで「でも 女の人なんだよな 男が監督やるよか きっとずっと大変だ」と考え、田島から花井が監督を勝たせたいと言っていたと聞いたことを思い出し、「ああ! 監督を 勝たしてやりてえよな!」と気合を入れます。
そっかあ……花井の気持ちも、恋愛的なものが含まれているにしても、まずは監督に報いたいって気持ちなのかもね。

次は三橋のお正月。群馬の本家ですね。
三橋が出掛けようとすると、呼び止めた着物の女の子が……ルリちゃんですね! 髪伸びたかな?
かわいい笑顔で「行ってらっしゃい」と見送られ、出掛けようと玄関の扉を開けたら、そこには既に叶くんが。驚く三橋とルリちゃん。
叶くんはルリちゃんに「スゲーカッコしてんな」とか言っちゃいますが、こんなにかわいい子が晴れ着を着ているのに、誉め言葉の一つも出て来ないんですね、高一男子が!
そして、三橋と叶くんもキャッチボール。お互い球速が速くなったようです。叶くんは寮生活で、先輩の生活を参考にしたそうです。その人は夜9時に寝て朝4時に起きてランニングしているそうですが、三橋が「…あ オレも夏は朝は4時」と言うと、叶くんは「えっ」と驚いていました。「グラウンド照明 ないから 朝早く」って……三橋、叶くんが相手だと結構話すよね。やっぱり切れ切れな感じだけど。
叶くんはお母さんの負担を軽くするためという建前で、本音は「ホンキのやつらとホンキになってみたかったんだ」ということで寮生活を選んだそうです。三橋も三星に行くなら寮に入る予定だったそうですが、それはルリちゃんとずっと一緒に住むのはよくないということだったそうですが……叶くんは二人の間に恋愛的なことがないのかと気にしていますが、三橋はあっさり「ないよ そんなの」と答えています。叶くん、ちょっとはルリちゃんのことを意識してんのかな? 学校ではどうかと聞かれ、「ない」ときっぱり答え、叶くんは「はーそーかー まーオレもないけど 三星男子校だしな」と言い、「彼女できたら教えろよなっ」と、青春だなーって感じのことを言い出しますが、三橋は「あ 恋愛禁止だ 決めたんだ」と答え、叶くんと驚愕させ、「なんだそりゃっ 共学だろ!?」とガックリさせてしまいます。
三橋がなぜか「ご ごめんね」とあやまると、叶くんは「いやいやあやまることじゃねーし オレが共学に夢見過ぎてるってわかってきたし…」と返します。夢見てたんだ、叶くん…… かわいいとこもあるね。
「でも好きになっちゃうことってない?」と聞かれて、「! コイはおちるもの か!」と三橋が返し、「それそれ!」と叶くんが復活しますが、三橋は「落ちてもオレだけなら なんもない 同じ」とのってきません。
「そんなんわかんないじゃーんっ」「わかる よ そんなの」「…わかんないだろ」「わかる」「……」と、このやり取りを見ますと、叶くんはやっぱり三橋のことを認めていて、三橋に自信を持ってほしいんですね。
でも、すぐに切りかえて、フォークとナックルカーブの見せ合いになるところが男の子ですねぇ。

そして、埼玉に帰る車の中で、三橋の携帯に野球部のみんなからのラインが。(あー、この連載が始まった頃はラインなんてなかったけどね〜)
最初の「あけおめー 明日ははつもうで行こ」の最初の書き込みが誰かわからないんだけど、順番を見ると水谷くん、西広くん、花井キャプ、栄口くん、阿部、泉ん、巣山くんは除外されるから、沖くんかな?
それぞれのお正月の過ごし方がらしいですね。西広くんと花井キャプは妹と遊び、巣山くんはおせちを詰め、沖くんは習字! 三橋は最後に「了解です」で返し、次号はみんなで初詣です!

ここで、ラインのやり取りをしているのが千代ちゃんもいれて10人で、誰か足りないな……と思ってポジション順に確認してみたら、田島の名前がありませんでした!
ということは言い出しっぺが田島なのかな? 確かに「はつもうで」がひらがななのは田島っぽいかも。



2020年4月号


今月のひと言。さすがリアル高校野球漫画。


球技大会(西浦のモデル高校の球技大会はとても気合が入っているらしいです)を終え、成績表をもらって、終業式が済んだら冬休み!
冬は野球はオフシーズンなので、午前中に練習をして、お弁当を食べてから郵便局のバイトです。さいたま新都心郵便局、すごく大きいんですよね。年賀状郵便物元旦配達物数日本一とは知らなかった! バイトも6〜700人とはすごい。それぞれ班に振り分けられるそうで、おしゃべり防止のために同じ学校の生徒はバラバラに配置になるそうです。三橋、一人で大丈夫かと思っていましたら、千代ちゃんが声を掛けてくれて元気が出たようです。ホントにいい子でかわいいよね、千代ちゃん。周りの少年たちも気にしているようです。
ハガキは機械で郵便番号別に分けられ、バイトはそれをさらに住民リストの順番に合わせて並べていくのが役割。作者さんが実際に取材されたそうで、この辺の作業風景はとてもリアルです。結構重労働のようで、休憩中はみんなぐったり。三橋は自分の膝に突っ伏しちゃってます。でも、この地道な作業はなかなか三橋に合っていたようで、結構順調に並べている様子。ベテランっぽいおばさんに「お兄さんだいぶなれてきたねェ」と褒められました!
バイトが終わった後、崎玉の子たちと遭遇。自然にARCの投手の攻略法を話し合い始める田島と石浪君。専門的な話になってしまうともうわかりませんが、要は継投をしてくるチームと対戦する時は、一番いいピッチャーを早目に引っ張りだすべきで、相手を焦らせて交代させるには長打が必要、ということのようです。そして、長打を打つにはやはり体重が必要で、田島は全然必要体重に届いていないようです。でも石浪君が、チーム全体でフライを打つように意識したらスタメン全員がホームランを打てて、その中に165cm60kgの選手もいたという記事を示し、感動した田島に抱きつかれていました。そういや、前も「抱きついていい?」って言ってたもんね。

帰宅して、夕食をがっつく三橋。お母さんとの話によると、バイトは31日の2時までで、その後さらに練習して終わりだそうです。さすが野球部……
それから三橋家は群馬の本家に集まるようですね。三橋は元旦に練習ができるか気にして、お父さんとキャッチボールしたらと言われて「え〜〜 危ないからなァ」とか答えちゃってます。自分のボールに自信が出て来たか!? それならシュウちゃん、叶君と練習すればと言われ、散々メールの文面に悩んだ末にうたた寝しちゃって、寝る寸前に何とか送信する三橋……(てっきり返事を待ってるのかと思ったよ)
そして、翌朝目が覚めると、「こっち来んの? 練習しような」との返事が来て大喜び! かわいいなぁ。
順調にバイトと練習をこなし、いよいよ大晦日。モモカンの「来年はもっと勝とう!」と言葉で締めくくり、練習は終了となりました。
それぞれ帰路につく西浦っ子たち。急いで帰って行く巣山君は、何と正月料理の仕上げをするそうです。さすが、料理が趣味の巣山君!
田島に「レン明日こっちいる?」と問われ、「あ しゅ じいちゃんち」と答える三橋。これで「叶と会うんだ」とわかっちゃう田島クオリティ。
それから、花井のことで、「あれからちょっと見てたんだけど オレのカンチガイだと思う」と言い出す田島。……うーん。その判断は早計だと思うが、まあ、刺激しない方がいいよね。なるべく花井が傷つかないように……
そして、阿部さんはやっぱりわかっていなかったようで、カントクに告白禁止が「花井もダメな?」と言った後、「………は?」となってました。
田島は「なんか意識してんのかなーってかんじがしたんだよ まー主将と監督は2人で話すことも多いし 監督の願いをかなえたいって言ったんだけど 監督が女じゃなければこんなん考えないから… 監督にも失礼だったよなって反省してんだ」と言っていますが…… 田島の感覚は正しいと思う。しかし、タジハナ好きの人たちは、この展開は萌えだろうな〜
阿部さんは冷静に「でも恋愛禁止だろ?」と言い、田島が「そうなったけど 禁止しなくてもそういうんじゃなかったと思う」と答えます。そこで、ため息をついた阿部さん。そこから妙に考えが先走ってしまったのか、「あべ君 モモカンがスキなのか!」と言い出す三橋。泉君が止めようとするにも関わらず。そして、「はあ!?」と動揺する田島。
阿部さんはやっぱり情緒なく、「どーもなんねーよ そんなヒマねーし」とばっさり。田島は「それでこそタカヤだああ」と拝んでました。
しかし、泉センパイが「恋は 落ちるもの どっかに穴があいてて イキナリストンッと落っこちんだよ そして落ちたら自力じゃ抜け出せない!」と言い出し、青ざめる阿部、田島、三橋。おいおい、いきなり「恋」がブラックなイメージになってるぞ?
いつも冷静な阿部さんまで、「インフルエンザと同じか! 気をつけててももらい事故みてーなのはよけらんねー!」と言い出し、「予防だ!!」、「手洗いっ」、「人ゴミに出かけない!」、「ちゃんと抜く!」、「よし!! 気をつけよう!!」と、変なところで気合を入れてると、田島母に「入ってもらったら? 寒いでしょ?」と言われてしまいました。これを聞かれたのはかなり恥ずかしい……
そして、田島母にお礼の品らしい手土産を渡し、今日のところは解散です。
三橋と阿部は途中まで一緒に自転車を走らせ、分かれ道のところで「じゃーな よいお年を」、「うんっ またあさって」と、かわいいやり取り。三橋、ちょっと阿部相手でも普通にしゃべれるようになってきたのかな?
そして、「また来年 と さ来年も よろしくおねがいします」と言う三橋に、「−おお! 来年とさ来年 がんばろうな!」と、笑顔で返す阿部。……ちょ……深読みすると、ちょっと泣けそう…… 二人とも、いい表情なんだけどね。
しかし、しんみりするのもつかの間、「予防な! 人ゴミ行くなよ!」、「てー洗う ように!」(←これは三橋)、「車は後部座席でシートベルトつけろ! あと群馬さみーからしもやけつくんなよ! やけども気を付けろ!」と、安定の口うるささを発揮する阿部さんなのでした。
そして、「じゃー あさってな!」「あさって の 来年!」と言い合って分かれていく二人。そんな年の暮れでした。以下次号!


ここで、二人の分かれ道を見ると、何の変哲もない住宅街なんですよね。たぶん、自転車だから裏道を駆使して近道してるんだろうなぁ。
何となく彼らがどの辺に住んでいるか想像ができて楽しいです。


2020年3月号


今月のひと言。安定のアベタカヤ。


モヤモヤした状態で試験を終えた田島。早速泉くんに相談! 「レンは?」と聞かれ、「一緒でいーか 2回話すのめんどいし」と、三橋にも声掛け。
そして、学校の昇降口で話す3人。田島が「部内恋愛について って 決めてないよな?」と切り出し、泉くんは水谷くん(コメって……まだそのあだ名が残ってるのか!)のことかと思い、「あいつバレバレだからいつかこんな日が来るとは思ってたが」とか思ってますが、大丈夫! まだ気づいてるのは君だけだ!
田島が「花井」と言うので、「えっ」と驚く3人……あ、いつの間にかハマちゃんが増えてる! てか、三橋は花井が恋してるということに驚いたんじゃなくて、ハマちゃんの急な登場に驚いたのね。
泉くんは「え でもそうかあ? なんで? 聞いたん?」と確認し、田島は「怖くて聴けなかった」と……え? 田島が? 怖い? それってどういう感情?
で、泉くんは当然花井と千代ちゃんのことだと思って話を進めますが、田島が「だって壁があんじゃん 立場もだし 年の差だって壁の1つだろ そんな対象として見ていいのかって思うと思うよ」と言うので、しばらく考えてモモカンのことだと気づいたらしい泉くん。たぶん、ハマちゃんも同じタイミングで気付いた。全くわかってない三橋。田島が「オレ1人じゃ抱えきれなくてさ〜」と言いますが、「何か持ってたのか?」とか思ってますし。
さらに、「オレ昨日からスゲエザワザワしちゃって そういうのってダメって言われるとよけー燃えンだろし そもそもダメって言っていーの? とか でもなら 応援はできんの? って も〜〜グルグル」と、もだえる田島。
泉くんは、「試験前なのになァ」と同情。いいヤツだ。三橋は、やっぱりわかってないけど田島を気遣ってる感じ。
そこでハマちゃんが、「田島がザワザワすんのわかるし 花井も…確かめなきゃわかんねーけどホントにそうだとしても だいじょぶだと思うよ」、「モモエさんのが …う〜ん なんてーの? レンアイって… 相手あってのものだろ?」と、オトナな発言。
田島は「モモカンが 花井相手にはレンアイしないってこと?」と聞いて、ハマちゃんは「―そう」と答え、泉くんも「そうだな」と納得。田島は「盲点だった オレとしたことがっ」、「なんかさっぱりしたっ 浜田ありがとう!」と……そりゃそうなんだけど、みんな、花井に対して失礼だぞ!
でも、「なんか引っかかる」と言い出す泉くん。「お前のその答えはどっから来たんだ ケーケンホーフみてーなカオして お前が23歳ならわかるけど17だろー なんでモモカン側の気持ちがわかんだよ」と突っ込みます。ハマちゃんはドラマで見たと誤魔化しますが、泉くんは鋭い目でハマちゃんをにらみつつ、「お前が 留年すンほど学校休んだ訳を いつかは話せよ?」とすごみます。そこにつながるのか!
ハマちゃんがなんでと言いかけると、「なんで!? 知りてエからだよ! 気になんだろ ふつー!」と激昂する泉くん。……今はすっかりタメ口だし、態度もぞんざいだけど、やっぱりハマちゃんのこと大事なのね。
泉くんのあまりの剣幕に、三橋は白目になって青ざめ、田島は「オレに言いにくければ帰るよ? オレはコースケほど浜田の留年気にしてないし」と言います。でも、ハマちゃんは「え いてほしい」と、泉くんを指さして言い、「けど… 言ってもキラわない?」と言い出します。
泉くんは、「内容によっては嫌いますけど!」と、怖い。田島は冷静に、「そらそーだ」。三橋は訳がわからなそうなままですが、「オレはっ キラわないっ ハマちゃんキラわないよっ」と、かわいい。
ハマちゃんが「ミハシにだけ話すよ〜」と言うので、泉くんがすごい顔になってます。
しばらく無言の後、「あと1年待って下さい…」と言うので、「いったん腹決めたんあらもったいつけんな!!」と再び怒鳴る泉くん。
「よーするにレンアイがらみなんだろ!? 言いやすいように予想してやんよ! 年上の女の人とレンアイして別れて ガックリきてたんだろ!?」と、びしばし行きます。
「ふられたからってキラわねェかんな じゃあなんだったハナシになんだろ!? したらだいたい二股とかじゃねェの!?」と切り込まれ、「ちょうのうりょくしゃ〜」とひるむハマちゃん。
少し静かな口調になって、「お前がされてたんならキラわねェじゃん でもキラわれんのかって聞くのはさァ お前が してたんなら」と泉くんが言ったところで、ハマちゃんはがっくりと頭を下げ、「―されてました」と白状しました。「よし!」と言う泉くん、かっこいい。
泉くんは、「まだ聞き足りねェけど」と言いつつ、「こっちが話すネタなんもねェからな お返しになんか話せるくらいのケイケンつんでから また聞かせてもらう」と、男前!
それに対するハマちゃんの返しが、「はあ 当分先だな」。
この二人の関係ってホントいいね! 泉くんがあまりにもかっこいいからハマちゃんが一方的にやりこめられてる感じに見えるけど、やっぱりハマちゃんには年上の余裕がある。中学時代がどんな感じだったか気になる!!

さて、ひとまず落ち着いて。
ハマちゃんは、「でも 普通は”部内恋愛”つって一番に出てくんのは篠岡さんだろ? かわいーっしょ あの子 そっちはないの?」と聞きますが、田島は「かわいーと思う…うん」で、泉くんは「まーそーだよな」と軽い返し。
「ミハシは?」と聞かれても、三橋は話しは終わったと思っていたからか、手の筋トレをやっていて聞いてませんでした。「篠岡さんいーなーとかないわけ?」と聞かれた三橋の返しは、「シノーカさん オニギリ…」です。うーん……好意は伝わって来る。ハマちゃんはわかってなさげ。
「篠岡さんはスキな人いないんかね モモカンとは立場が違うし例えば」とハマちゃんが続けようとすると、「それ以上言うな 考えるな」と泉様に絞められました。
泉くんが「部内恋愛禁止にしとくか?」と言うと、「シノーカ心当たりあんの?」と田島が訊くので、泉くんは「ないけど」と言いつつ(水谷が千代ちゃんのことを好きなのは知ってるけど、千代ちゃんが阿部のことを好きなのは知らないもんね)、「例えばシノーカがオレを好きだとすんじゃん」と、至極冷静に仮定。こういう仮定をあっさり語れる泉さんはやっぱり男前。「でも空気読んで告白はしないでいる けどオレが 別の子に告られてつき合ったりしたらいくらシノーカでもおとなしく見てるかな 私の方が先にスキだったのにっとか言って オレに突っ込んでくっかもしんないだろ?」と語ると、にやにやする田島とハマちゃん。でも、泉くんは真剣で、「問題はこっからだ シノーカがオレに告ったら ちょっと待ったオレもシノーカ好きだけどってやつが出てこねーとは限らねーだろ?」と指摘。でも、ポカーンとする田島と三橋。
泉くんは水谷のことを気付かせないようにするためか、「オレらの代にはいなくても下の代にはいるかもだろ? そんなポカンとすること言ってっかな」と言い、恋愛トラブルのケーケンホーフらしいハマちゃんは、「んと だから 現実考えてみると火種になるのは篠岡さんだけってことね?」とフォローしますが、やっぱり実感がないらしい三橋と田島。ハマちゃんは、「今はピンと来ないかもだけどね たしかに来年再来年は確率上がるんじゃない? 年上ってだけで2割増しくらいに見えんだから」と余計なことを言ってしまい、泉くんから「へ〜え そうなんだあ」とジト目で見られてしまいました。
さらに下で女子マネが入ってきたらどうするかという話も出て来て、泉くんが「あーもーめんどくせェ 恋愛は禁止だ禁止!」とキレてしまいました。
その後はちょっと横道にそれた話をしていたところで、三橋のスマホに阿部から着信。未だに電話は怖いのか、ギャーっとなってしまう三橋。田島が「応答」と操作して三橋の耳にスマホを当てますが、電話なのにうなずくだけで何も言わない三橋に、阿部が周囲の3人にも聞こえる声で「あ!? なんだって!?」と怒鳴るので、三橋と田島は田島の家へ走って行きました。試験中でも投球練習は休めないからだそうです。
そして、泉くんは西広くんと沖くんの勉強会へ。ハマちゃんもついて行ったようです。

阿部は田島の家の前に自転車を停めて待っていました。
田島が「ごめんっ コースケに話あって」と謝り、三橋も「オレも は はなしてた ごめん」と謝りますが、「何のハナシ?」と聞かれ、「…なんだろ?」となってしまう三橋。シノオカさんのハナシで、あとハマちゃんと花井君と、さらに「コースケ君がハマちゃんとおこって」と言われ、田島には唐突に「部活やってる間は恋愛禁止でいーよな?」と言われ、「は? カンケーあるハナシしてる!?」と混乱する阿部。理詰めの阿部にこの超展開は辛かろう。
田島がまとめて、「よーするにシノーカを恋愛対象として見てっかどうかってことなんだ」と言うと、阿部は「シノオカを? 誰が?」ときょとんとした顔。三橋が「シノーカさん かわいいって」と言うと、「ああ!? お前!?」と驚く阿部。おいおい。田島が「違うって 混乱すっから」と口を挟み、「シノーカって普通にかーいんだよ お前は知らないと思うけど」と言うと、「は? なんで?」と返す阿部。「え 知ってた?」と言われ、無言の阿部。……どっちなんだ!?
でも、田島が「そーゆーことでゴタゴタしたくないから 下に入ってくるかもしんないマネ含めて恋愛禁止にしたらいんじゃねってハナシした」と説明すると、「ふうん」と薄い反応。「いーだろ禁止で」「いんじゃね?」と、あっさり。
やっぱり阿部は阿部でした。情緒のない男だぜ。
結論が出たところで、田島の家でみんなでご飯。田島の義理のお姉さんのユズさんが用意をしてくれたようです。お義姉さんは臨月。予定日を1週間過ぎているということです。初産なんですよね。
田島は、目をキラキラさせて、「恋愛の先に赤ちゃんがいた ユズサンはキラキラだ」とうれしそうですが、「兄ちゃんとユズサンのこと考えてもザワザワしない …でも花井は… 部活引退してからなら…? ダメだァ なんでか親のソレ想像してるような気分だァ」と悩みつつ、大盛りのごはんをかっこむのでした。……それは、どう解釈すればいいのか…… 花井が、というより、相手がモモカンだからなのかねぇ。親のようって……

ともかく、試験後の部活前に恋愛禁止の提案をすると、栄口くんを除いてみんな賛成のようです。栄口くんって意外に恋愛話好きだよね。
絶賛恋愛中の水谷は、「規則化してしまうなら焦ることもないし」と、引退まで秘めるつもりのようです。
花井が「それってつまり篠岡禁止ってことだろ?」と確認すると、阿部が「あとカントクだろ?」と指摘し、みんなに「え!?」と驚かれ、「え? …カントクって男?じゃねェよな?」と、ずれた反応をする阿部。
田島は「まー一応? てのもアレか カントクももちろんバツ」と言い、花井に向かってちょっと不安げに「……な?」と確認。
花井は「ないだろそれは… と思うけど 当然バツだ」と答えます。……おい。あれだけモモカンで妄想しておいて、よくあっさり言えるな、花井。
そして、花井は「でもカントクには確認しなくていいよな? いや した方がいいってやつがいるならたのむ」と言い、みんなでモモカンには確認しなくていいという方向に。
田島は「普通だ オレの思いすごしか」とほっとした顔をしていますが…… いや、花井は自覚してないだけだから。引き続き注意していた方がいいぞ、田島!
その日のミーティングで、恋愛禁止と新しいエナメルバッグの購入が話し合われ、どちらも可決されたということで、以下次号です。
  

あー、今月号はツッコミどころがたくさんあって、長くなってしまいましたね。
いろいろありましたが、タジハナ的にもハマイズ(イズハマ?)的にも、妄想の余地を残したところに着地してよかったと思います……




2020年2月号


今月のひと言。 まったりかと思いきや……萌えの洪水です!


野球はオフシーズンとなる冬。今回は、中学生へのスカウティングです。
まずは泉くんの母校へ。何と、ハマちゃんも同行! そういや同じ中学なんですもんね。
泉くんは「…でも監督 確認しますけど この 浜田さんは連れてきてよかったんスかね?」と、相変わらず容赦なくツンです。でもそこがよい!
モモカンは、「浜田君 うまく話すんだよね?」と余裕の対応。ハマちゃんは冷や汗をかきつつも、「はい! 井桁監督にはお世話になったんであいさつしたいですし 2コしたのやつらもオレの存在は知ってますから ムシロ顔見せた方が不安はなくなると思います」と頑張っています。
そして、西浦を受ける予定だという後輩2人と、そのお母さんたちと対面。むしろお母さんたちの方が、「テレ玉見てました! 泉君がレギュラーで出るっていうんで……感動でした!」と積極的です。お母さんに「私が返事してどうすんのっ」と促されて話す息子。まあ、中学生だもんね。こんなもんだよね。もう一人のコも、お母さんに傘で背中をつつかれてあいさつ。かわいいなぁ。二人とも、「中学ン時の泉くらいの実力はありますよ」と井桁監督のお墨付きです。
しかも、試合と練習の時のビデオを用意しているお母さん。すごい! 西浦は公立なので、受験して合格なければならないのですが、成績は一人が少し成績が足りず、もう一人の子はギリギリという状況だそうです。……でも、三橋や田島も入れただもん。何とかなるって!
練習について質問され、泉くんが「中学と比べたらかなり厳しい でも楽しく……って言うと違うけど いい練習していると思う」と答えます。そこへ、「部員じゃないけどオレも手伝ってんだ」と口を挟むハマちゃん。無言の後輩たちに対して、「あのさ オレ留年したことは知ってっと思うけど 今は野球部の応援団作ったり練習参加したり 毎日マジメにやってっからね」と必死の説明。それに反応したのはお母さんたちの方で、「それ聞いて安心したよ みんな心配してたんだよ」、「そうよ 頼れるキャプテンだったのに 高校行ってどうしちゃったんだろって」と言われ、赤面するハマちゃん。そうかー、頼れるキャプテンだったのかー…… 今やすっかりタメでぞんざいな泉くんも、中学生の時はハマちゃんを「先輩」とか「キャプテン」とか呼んでいたのかと思うと萌えるよね……
ハマちゃんの留年の真の理由が明かされるのかとも思ったのですが、それはなかったですね。
お母さんたちに「よろしくお願いします!」と頭を下げられ、モモカンは「西浦に入るには通常の受験をして合格するしかありませんが 受かって野球部に入ってくれたら後悔はさせません 今年の戦績見てもらってもおわかりですよね 私達は本気です」と、めっちゃかっこいい! これはつかむわ〜

その後、巣山くんの母校の中学や、栄口くんや阿部のシニアのチームや、田島がいたリトルのチームを回り、最終日が花井キャプテンの母校です!
ここでもやっぱり、お母さんたちの方が積極的。やっぱりテレビ見たよという話題になりますが、「お母さんちょっと映ったよね!」、「熱さかわってなくてなつかしかったあ」という反応になるのがさすが花井家
なぜ最後に花井を持って来るのかなぁと思ったら、ちょっと生意気そうな後輩がいて、「またキャプテンなんスよね」、「でも4番じゃなかったスね」と突っ込んできました。花井は、「イヤ 今… 4番だよ 公式戦でホームランも打ったしな」と、ちょっと成長した切り替えしを見せました。「えっ どことやった時スか?」と聞かれ、「知ってっかな 武蔵野第一の榛名さんて」と答えると、「知ってるー!」と、やはりお母さんたちの方がアツイ反応。「県下No.1左腕の榛名君でしょ?」、「ええ!? 144キロをホームランしたの!?」と湧きたっちゃいます。そして、「やばいねっ」、「なにそれもー 連絡網回しちゃうっ」と、花井母に近いものを感じる〜
生意気な後輩くんの方は、「どんなトレーニングしたんスか?」と食いつきます。「振り方とか心構えとか筋トレとか メンタルも食トレも」と、ざっくり答える花井。「西浦行ったらオレもホームラン打てますかね?」と聞かれ、「練習方法は教える あとはお前しだいだ」と花井が答えると、「うわオレ マジ西浦行きたい も帰って勉強します さいならっ」と、ちょっとかわいい反応になりました。
(次のページで、花井の中学が前川中学校と判明。するってーと、花井はK市民で確定だな! S市もあるかと思ってたけど。西浦っこたちの自宅所在地、再考が必要ですな)
駐車場に向かいながら、モモカンに「ホームランはインパクトあるねェ」と言われ、「そうスね 打っててよかったです」と答える花井がすごくうれしそう…… バッティングの話をする中で、「花井君 あなたはホームランを狙う! ね!」とモモカンに言われ、別れた後にガッツポーズをしている花井がかわいい……
スカウティングの結果、西浦を第1志望だと言ってくれた子が14人いたそうです。これは思ったよりも多い! でも、西浦は公立ですから、受験して受からなければならないという壁があるんですよね。半分来てくれればいい方かな? 西浦も、昔ほど難しくはないんですけどね。
シガポは、「来年は学校説明会に合わせて見学やってみようよ」と言ってくれますが、「オレもいつか異動になるわけだし それまでに野球部としての形をしっかりさせていこう」とも。これも公立のままならないところで、先生は異動があるんですよね。西浦は県立なので、県内どこでも異動があり得るという……なるべく先だといいのですが。

西浦っこたちは筋トレ。その中での雑談で、エナメルバッグが中学の時のままなのはなぜかと後輩に聞かれたという話になり、水谷くんがチームロゴを入れてくれるお店があって、まとめ買いすると安くなると提案。新入生がたくさん入って、20個くらいまとめ買いできるといいねぇ。花井は冷静に、「買ってもらうことになっから まずは親に聞いてこよう」と提案。
そして、筋トレの時間が終了し、今後はテスト期間に入るようです。筋トレルームも使えないので、各自でメニューをこなすように指示。
筋トレ後、田島の家に場所を移して、三橋と阿部は投球練習。田島と花井はバッティングフォームの研究のようです。
田島は速い球用と遅い球用のスイングを持っておくことを提案し、そのためにはスタンドを使ってボールを固定するティーバッティングで、ストレイクゾーンの全部の高さで打てるようにするといいんじゃないかと話します。
そこで、花井が何か深刻な顔をしているかと思ったら、「田島の勝ちてェ気持ちはどっから来んの?」と言い出します。(関係ないけど、ここの花井さんの横顔、すごくきれい! さすが作者に一番整っていると言われるだけのことはある!)
田島は「?? どーした??」と、びっくりした顔をしていますが、花井が「イヤ うん オレも勝ちたいんだよ だけど カントクを勝たせたい ってのは 変かな」と言うと、「変じゃねーけど?」と即答。
「−−−そうか 変じゃないか」と、ちょっとほっとした顔の花井さんですが、「うん でも 変つーか」と言った後、珍しく言葉に迷う田島。
「え 花井って モモカン」と、言いかけて、口をつぐむ田島。「は?」と、わかっていない顔の花井。
ここ! 今月号で最大の問題シーン!
次のページで、田島のモノローグをよくよく読むと、そうではないような気がするんですが、最初は”花井→モモカン←田島”の三角関係になるのかと思いましたよ! ……ていうか、”モモカン←花井←田島”もワンチャンあるかと思った! いや、ないけど!
田島は、阿部と三橋の方を見て、「あいつらに聞いても オレがなんでザワザワしてんのかきっとわかんない −−−保留! 明日コースケに聞いてみよ!」となっていました。
……うん、阿部と三橋は田島より恋心わかんないね。やっぱり泉くんが一番頼りになりそうだよね、こういうことは。
というところで、以下次号!

次号では、どれだけ花井の恋心が掘り下げられるかが気になりますね。
まあ、実らないものだとはわかっているので、なるべく花井が傷つかない方向で決着をつけてほしいものです。




2020年1月号


今月のひと言。 技術回ですね!

一足先に2020年です。
さて、冬は試合がない野球部。技術向上を目指すシーズンです。
三橋と阿部は、モモカン父から投球指導を受けます。
正直、理論はよくわからないのですが……まずは、三橋は手の力だけで投げる投球になってしまっているので、体全体の力を使って投げるように変えていくことで、球速アップをしていこうということのようです。
これまで、三橋は投球の踏み込む足幅を6足半に矯正することがうまくいかず、コントロールが乱れてしまっていた訳ですが、今回はさらに足幅を5足半にしていくそうです。メジャー投手に多い投球方法なんだそうです。
短い足幅で、前の足をグッと突っ張って投げるという投げ方を指導され、何度かやってみたところで、すごく球速が増した一投が! 三橋はつんのめってコケちゃってますが。
ここで三橋が、「オレ はじめ カントクに オモリで 左手に持って そいでっ あ あ 足が浮いたんです 同じですっ」と言って、モモカン父に「あいつ何をやらせたんだ?」と困惑させてしまっていますが……これ、1巻のエピソードですよね。懐かしい!(作中ではほんの半年前くらいですが) あの時、モモカンも三橋の球速を上げようという話をしてたんだよね。阿部はコントロール重視で嫌がってたけど。
今では阿部も一緒に三橋の球速を上げることに協力している訳ですが、「問題はコントロールですね」と、安定の阿部さんです。
コントロールをつけるためには指の力と手の甲と手首の力もつけなければならないそうで、三橋はモモカン父に鉄アレイを渡されます。それを片手で持って、ぱっと離して反対の手で受けるというのを繰り返すそうです。それと、ゴムを指にかけて引っ張ってもいいそうです。

そして、次はバッティング指導。
バッティングの力はヒネリの力、つまり回転が重要だそうです。回転の力をどれだけボールに伝えられるかがバッティングの技術なのだそうです。
この辺の細かい理論は、実地でやっていないとよくわからないので飛ばしますが……説明を聴きながら、「おおお」、「イメージわくな」、「もうふりたい〜」となっている西浦っこたちがかわいいです。田島は目をギラギラさせてますしね。
そして、理論で教えられるのは一定のところまでで、あとは自分で自分の形を見つけなければならないそうです。基本的な振り方だけで打てるのは真ん中のストライクだけで、様々な球種に対応していくために自分で考えてオリジナルのフォームとつくっていかなければならないそうで、基本のスイングを1人3つは持っておけという指示。ううーん、バッティングも奥が深いですね。

その日の練習の後、帰りの車の中でモモカン父が、モモカンに苦言。
「普通はな 監督が選手と一緒に学校回ったりしないんだよ」とのことですが、「監督と選手の距離の話」だそうです。「あんまり近すぎると指導が効かなくなる」ということですが……
つまり、監督と選手が一緒に行動するのがダメってことなのかな?
西浦のみんなはモモカンをしっかり尊敬しているから、「指導が効かなくなる」というのはない気がしますが……
しかしこの場合、モモカンが一人でスカウトに行くのが正解なの? それとも、選手だけで行けと? どっちも今の西浦ではうまくいかない気がしますがね……

来月はスカウト回かな? 後輩が入って来てくれることに期待ですね。




04_txtico01.gif