2017年12月号
今月のひと言。4番と5番の呪いが……
3対1で、崎玉リードの4回表。
「さ さ さ」と青ざめる三橋に、「3点目? カクゴしていた点だ 気にすんな!」と言う阿部。三橋語がわかってきたか?
「石浪を帰さなきゃこの回はオッケーだ いいな!」と言う阿部が男前ですな。
次のバッターは送りバントの構え。……でしたが、石浪君の足が遅いので、2塁でアウトになって、1死1塁。いわゆるフォースアウトってやつですね。
続き7番は送りバントで2死2塁、8番はセカンドフライでスリーアウト。チェンジです。
4回裏の西浦の攻撃は、2番の沖君から。「うしろのクリンナップに仕事してもらうためにはオレが出なきゃ!」と気合を入れる沖君。しかし、崎玉バッテリーには”安パイ”扱い…… おうおう、エラクなったじゃねーかよ、大地君よぉ。ちょっと前までは安倍に「お前がそこに座ってる意味半分もねーぞ」的なことを思われていたのによぉ。……それだけ努力してきたってことですかねぇ。
沖君は1球目のストライクを見送ってしまいますが、そこで花井キャプが、「沖! 次の球のこと考えろ! プラス!!」と声をかけます。きゃー、かっこいいわ、花井キャプ! それに続いてベンチからも励ましの声が飛びます。
沖君も気を取り直し、「ストレートのあとだ ゆるい球くるかも」と予想して、次のカーブにタイミングを合わせ、見事にヒット! ここで1塁コーチャーボックスにいた泉君が「沖! もり上げてこーぜ!」と声をかけ、「ナイバッチ!」とハイタッチ! いやー、泉センパイも男前だわー!
次は3番の巣山君。確実に送りバントして、1死2塁に。
西浦追い上げムードになってきますが、ここで崎玉が驚きの采配。何と、キャッチャーの大地君がプロテクターを外し、ピッチャーマウンドへ。キャッチャーは石浪君。
「とにかくがんばれ!」と不安げに声をかけるイッチャンセンパイに、「うっす!」と笑顔で応える大地君が対照的。この子、とことん前向きだわ〜
そして、大地君の投球練習を見て、「けっこう速いな」と、顔面崩壊してる花井…… さっきまでの男前ぶりはどうした! 田島は「あのくらいのスピードならすぐ慣れる」と冷静です。今回はこの二人が4番と5番なんだよな……
阿部は大地君の投球を見て、「佐倉は中学で野球やってないっつってたよな 小学生でやってたとしても変化球はねーし マウンドさばきが身についてるとは思えねぇ ヘタしたら1年の中で一番球が速いってだけで投げってかも」と考えてますが……投手に関しては点が辛くなりがちな阿部の悪い癖が出なきゃいいですけどねぇ。大地君はけっこうやりそうよ?
さて、西浦のバッターは4番の花井キャプです。1球目はストレート。花井は「普通にストレートだ」と確認し、「細かいストレートがあるとも思えない 打つぞ!」と気合を入れますが……何もなかったら、ここでピッチャー交代するわきゃないと思うんですよ。何かあるよね?
そんなところで、以下次号です。
また西浦の4番と5番の呪い(4番と5番の連打がない)にハマるのではないかと不安です…… 花井びいきの私としては花井に打ってほしいところだけど、また田島にいいところを持って行かれそうで辛い……
2017年11月号
今月のひと言。「サードランナー!」で笑った人って初めてじゃない?
2対1で崎玉リード、4回の崎玉の攻撃が先頭バッターの大地君がツーベースヒットを打ってノーアウト二塁になったとことからです。
次のバッターは、5番の石浪君。前の試合では出ていなかった、未知数の選手です。
バントの構えを取ったので、「ノーアウトでランナーが出れば次はバントは定石ではある」と思いつつも、バッターが5番だからか「イヤイヤないだろ」と思い直し、カーブのサインを出す阿部。
カーブでいいのかな?と心配そうな三橋ですが、「バントされたならされたでいいんだ」と構えを崩さない阿部。
しかし、1球目は打ち上げてファール。次はストライクからボールになるシュートで、石浪君がバットを引いたところでボールがこぼれたのか、二塁の大地君が走って三塁への盗塁を決めます。
ここで阿部がタイムを取り、マウンドに集まる内野陣。伝令に走る西広君。
モモカンの読みは、スクイズの可能性は低い。次へつなげるために打ってくるだろうとの予想で、阿部も同じ考え。「ツーベース打ってるヤツにスクイズはさせねェだろう」と。
後半に備えて相手の手の内を見ておきたいということで、敬遠はなし。1点覚悟で勝負するとして、最後に「よし サードランナー!」と栄口君が声をかけ、みんなで三塁の方を見るのですが……
大地君は、「もう1点もらうっすよ!」とにっこり…… 「サードランナー!」でじーっと見られて、にっこり笑った子なんて初めてだわ。大物だわね、佐倉大地!
3球目は内角高目のスライダーで打たせて取ろうとしますが、石浪君がバットを引いて再びボールとなり、飛び出していた大地君は慌ててサードに戻ってセーフ。
阿部、残念ながら肩は普通なんだよね……
次は速いまっすぐでボールになってしまい、カウントはスリーボールワンストライクに。
阿部は、「あからさまに苦いカオすんな!」と強いボールを返します。
ここで、石浪君は立ち位置をホームベース寄りに変えます。阿部は「外でも届きますよって言いたいわけね」と、今度は内角を支持。
これはカーブ? ナックルカーブかな?
阿部は「よし! 前に立ってちゃさばけねェコースだ」と自信ありげですが、石浪君は思いっ切り腕と畳んでタイミングをためにため、「今!」というところで速いスイングでボールに合わせ、内野を越すヒットに。
大地君がホームに帰って3点目。
どうやら、石浪君は阿部の予想をはるかに上回る能力を持つバッターのようです。
というところで、以下次号! 1回分丸々1打席でしたね。
28巻は、花井の名前問題が出て来ましたねー。あのエピソード、超かわいいです。
そして、花井父は電車好きであることも確実に。それに気付く西広せんせーもきっと鉄……
2017年10月号
今月のひと言。28巻楽しみ!(今回はさすがに1ヶ月休みはない……よね?)
さて、田島を3塁において、6番栄口君の打席です。
バント職人栄口君はバントの構え。スクイズを警戒し、1球外す崎玉バッテリーですが、ここでは栄口君はバットを引いてボール1つ。次も外して2ボールになり、その次はストライクでカウントは2−2に。
キャッチャーの大地君はここで高目ストレートで勝負しようとしますが、ピッチャーの市原君は「ノーバンでとんのはムリだろ」と首振り。”ウエスト”というのはどういう球かわからないんですが、それにも首を振って、当てるのが難しいスクリューに。
でも、投球モーションに入ったところで田島がダッシュ! ここでスクイズです。
スクリューでしたが栄口君がうまく当てて、田島がホームイン! ボールはファーストに送られ、打者はアウト。スクイズ成功です。これで2−1ですね。
大地君はタイムをとり、市原君に謝りに行きますが、「こういう点の取られ方ならいんだよ」と寛大。「オレはオレのいい球投げてそれを当たられたんだからさ」ということです。本心としては、「1死三塁て時点である程度詰んでんだよ そこ行く前になんとかなしなきゃダメなんだ」ということのようです。
底知れない感じの石浪君は、「ここで1点取る確率が高いのがスクイズなら 西浦は1死のうちの勝負する必要があったけど うちは必ずしも6番と勝負しなくてもよかった」と分析。そして、「オレだったら」と考えていますが……こういうふうに考えるのはキャッチャーっぽいけど、外野なんですよね〜。
7番の水谷君は三振で、これでスリーアウト、チェンジです。
3回の崎玉の攻撃は、三者凡退でチェンジ。でも、西浦も下位打線で、阿部がレフトフライ、三橋がサードゴロで、1番の泉君に回りますが、泉君もライトフライでチェンジです。
4回の崎玉の攻撃は、4番の大地君から! 前の打席で”まっすぐ”待ちだったので、阿部は1球目から”まっすぐ”を要求。三橋はちょっと不安そうですが、これは見せ球だと理解して”まっすぐ”を投げ、1球目はファウルに。次は”まっすぐ”を内低めに入れて、審判がスイングを取ってストライクの判定。
これで追い込みますが、3球目の前に石浪君が「ストレートはもう打っただろ!!」と声をかけたのをきっかけに、はっとした大地君は次のカーブをジャストミート! どうやら2塁打になったようです。
というところで、以下次号です。
そう言えば、オオフリが舞台になるとの告知がありましたが……絶対イメージ通りにならないと思うんで、あんまり見たくないなぁ。
アニメの声優さんがそのまま役をやるとかじゃない限り、観に行かないと思います。
2017年9月号
今月のひと言。ものすごくサラッと再開したぞ!
約1年間の休載を経て、連載が再開されたおおふり……
ものすごくサラッと、先月まで普通に連載していたかのように、普通に休載前の続きから始まりました。
今大会では4番を務めている花井キャプの打順から始まります。「監督の期待に応えてぇ」と意気込む花井。
ですが、前の試合で2打点をあげている花井は崎玉バッテリーの警戒対象。読みを外され、2球でツーストライクに追い込まれしまいます。
ここで回想。花井を4番として育てようとしているモモカンから、2ストライクまでは毎打席ホームランを狙い、2ストライク以降はヒットを増やすバッティングをするように指導されます。
モモカンの教えに従って粘る花井ですが、5球目がゴロになってしまって1アウトです。
そして……今大会の5番は田島! 前回の崎玉戦では怪我で打てなかった田島ですが、今回は絶好調。1球目のスクリューを打って2塁打とします。
花井は複雑そう。でも、「まだ1打席だ 次は打つ!」って思ってましたから、ライバル心は続いているのかな?
6番は、バント職人栄口くん。いつもは2番ですが、今回は裏の2番としてこの位置です。
ここで田島が盗塁で3塁へ! けん制大好きの大地くんのはずですが、今回はリードで手一杯のようですね。
さて、足の速い田島が3塁にいて、バッターがバントのうまい栄口くんとなると……これはやはりスクイズのチャンスですよね。
相手もそれは読んでいて、前進守備を敷きます。
でもサインの変更はなし、ということは……次回、栄口くん活躍の予感ですね!
今月はここまでです。何か短い気がする……久しぶりだからそう感じるのか、本当に短いのか……
とりあえず、単行本28巻が来月発売みたいですよ。