2011年5月号
今月のひと言。ヤバ、短編の設定が……
第3回は栄口くんでした。私の設定大外れ。
「母に見せられない野球はおどろくほど味気なく」というのが泣かせますね。
そして、モモカンと出会って再び野球へ…… 栄口くん、年上の女性に弱いの?
しかし、私が初めて書いたおおふり短編では、栄口くんと阿部が二人でグラウンドを見に行ったことになってるんですよね。しかも受験の後。
完全パラレル設定になってしまった……
まあ、二次創作ではよく起こることですよね?
16巻も読みました。
カバーがまた通常モードに戻りましたね。榛名がくるかと思ったら、春日部の双子でした。双子でバッテリーっていうのもいいですよね。
カバー裏は三橋家設定。やっぱり間取り、きましたね! 相変わらずひぐち先生の設定細かい!
今回も、中身結構描き直しがありましたね。セリフは変わってないと思いますけど。朝食作りのところとか。
おまけのプロテインの話は難しいのさておくとして、妄想ネタは声優の皆さんの高校時代のネタだったとはっ!(じゃあ、肌がきれいなのがいいというのも中○さんの!?)
うーん、でもやっぱり西浦がメインでない巻は寂しいですね。せめて早く準決勝に行ってほしいですよ。
2011年4月号
今月のひと言。まさかの漫画好き!?
「ちいさく振りかぶって」の第2回は西広先生!
いやあ、西広先生が漫画好きから野球好きになったとは意外でした。そして、ご両親の蔵書の保管の仕方が気合入ってる! 押入れびっしりですね!
しかし、中三の頃は野球漫画を片っぱしから読んでって……西広せんせー、受験勉強は? 試験前に慌てて勉強しないお方は、受験に際しても自然体だったのかしら?
沖くんと気が合ったのがきっかけというのがいいですね。この二人の会話はほんわかする感じで好きです。(しかし、「運命の瞬間」というのは……うーん)
コスプレみたいな感覚だった西広くんも、今ではすっかり選手としての自覚が出てきた訳ですが。
「初打点!!」と言っているのは水谷くんかしら? 表情がちょっと複雑そう…… この二人のポジション争いがどうなるのかも気になるところです。
さて、第3回は誰でしょう? この流れだと沖くんかな?
2011年3月号
今月のひと言。「ちいさく振りかぶって」最高!
日記でも書きましたが、おおふり休載中は不定期で西浦ナインの細々とした設定を紹介する「ちいさく振りかぶって」が不定期連載されるそうで……素晴らしい!
私も詳細設定大好きオタクですので、こういう連載はすごくうれしいです。単行本の裏のおまけ漫画も、そういう細かい設定が出てくるので好きなんですよね〜
記念すべき第1回目は巣山! ン10万円のイタリアメーカーの自転車に乗るおしゃれさんって……しかも、趣味は料理! どんだけモテ設定を持たされてるんですか、あなたは!
しかも、野球では職人肌のショートでしょ? 玄人受けするキャラだわ……
そんなモテ男巣山さんは最近は和食に凝っているそうで、今日のメニューはつくね。アマカラで激ウマのようで、西浦ナインみんなして食いついています。しかもひじき入りでヘルシーです。
このコマ、花井だけ顔が出ていないのがちょっと残念ですが……
そして、おおふりの16巻が3月下旬発売だそうで! 既に雑誌で全部読んでいる訳ですが、改めて読むのが楽しみです。
2011年2月号
今月のひと言。そんな殺生な!!
感想が遅くなったのはショックが大き過ぎたせいではありません。単に忙しかったからです。そりゃあショックですけど……
気を取り直して、今月の感想を。桃李高校との練習試合、投手交代後は1ページですか。花井ピッチャーで田島キャッチャーのバッテリーがどんななのか見たかったのに〜
しかし、勝てるかと思ったら8−8の引き分けだったんですね。残念。
第2試合は三橋ピッチャーで花井キャッチャーのバッテリー。守備もいろいろいつもと違いますね。田島がセンター! 巣山がライト! サード泉はかっこよかろうなぁ。ショート栄口くんも何か萌える。てか、打順、巣山が4番だよ! この試合ももうちょっと見たかったな。
花井の配球もすべて阿部が記録。いろいろうるさく言われそー。阿部の近くをうろうろしていた三橋、前号のラストで思ったことを阿部に話したかったのでしょうか。でも、気が付いたのは花井の方で、「ブルペン行くか?」にうなずく三橋。で、阿部は「オレも行こ」って……ブルペンでまで監視するのか!?
ブルペンに行くと、波里のピッチャーのユーゴくんが投球練習をしていました。この子は陽性な雰囲気のあるいい子ですね。笑い方がストレート。ユーゴくんに「ええ勝負」と言われて喜ぶ三橋ですが、実際の試合展開は波里に押されてしまいます。3回までで4点を取られていますね。4点目のとき、ホームタッチアウトはならなかったものの、すぐにサードに送球してアウトを取った花井は「おし!」とガッツポーズしますが、波里ベンチからの「オッケー オッケー!!」の声に圧倒されちゃってます。ベンチで試合を盛り上げることも野球のうちなんでしょうね。
チェンジになって、モモカンから配球への意見を求められた阿部。いくつかのやり取りの後、「組み立てに幅がねーなァ」と一刀両断。モモカンにも、「キャッチャーだけの話じゃなくて 花井君はもうちょっとズルさが欲しいなァ」と思われちゃってます。しかし、キャッチャーとしては究極のズルさを持つ阿部には、どう頑張っても純粋な花井キャプでは適わないですよね。
ここで三橋ががんばって、「じゃ あ あの オレも オレも オレも 協力 協力」と言い出しますが、まだ花井が全球種を試せていなかったので却下となってしまいました。でも、阿部もちょっと変化を見せます。三橋にスコアを見せて、どう攻めるかを聞きます。三橋がおずおずと話し出すと、「そいで?」と先を促す阿部。成長したね! 三橋もうれしそう。しかし、そこは三橋なので、「あ でも 花井君のリードでも」と遠慮する。しかし、阿部がすかさず「それはいーから!」……この辺は変わってないですね。
配球のことまではよくわかりませんが、三橋の考えは阿部にとっても納得いくものだったらしく、「おっ前 考えるよーになったな!」と阿部。三橋はうれしそうですけど、事情を知らない花井はポカンとしています。その後、阿部がコーチャーに行ってしまった後、花井が「……そら考えてるよなァ」と言ったのに、三橋が「……今まで 考えてなかった よ」と答えますが、花井は「そなの?」のみ。この子、結構鈍感だし、あんまり人のことを深く聞くタイプじゃないみたいですね。”首振り禁止”のことが西浦内で明らかにされることは今後もないんですかねぇ。(しかし、このコマの花井は美人さんだわ)
波里との試合は、5対13で西浦敗北。やっぱり強豪校なんですね、波里は。
昼食はポジションごとの班で一緒に。三橋と祥真くんが、二人そろってすごい勢いで食べているのがかわいいですね。
第3試合は桃李対波里で、その間に西浦は筋トレの講習会。そして全試合が終わってダウンをし、片付け作業をしているときに先輩たちが戻ってきます。
ここでウワサの岩先輩が登場! 祥真くんの怪我のことをそっと報告する1年生キャッチャー成津くん。全治3週間のようですね。岩先輩は成津くんに、「この時期の3週間なら ボールに触れんでも そう大きなロスやない あんまり気ィおとすな!」と励まします。
近くで聞いていた阿部、「自分が受けてる時 投手故障させたら そらショックか」と述懐。そして、「岩先輩 いい人だな」と成津くんに声をかけたことをきっかけに、二人で投手に関する悩み談義。成津くんの「ピッチャーって変わりモンが多いと思わへん?」という問いかけに、「思う」と即答する阿部に受けました。祥真くんと三橋ではタイプは全然違うけど、対応が難しい相手という意味では悩みは共通なんですね。そして、その悩みを全く感じていないような捕手が身近にいるということも共通。「…捕手の能力て そういうのコミなんかな」とつぶやく成津くんに、何か感じるものがあったような阿部。でも、阿部の場合は三橋はキャッチャーは阿部がいいと思っている訳ですから、成津くんよりも恵まれた立場にあると言えるかもしれませんね。本人気付いてないけど。
一方、モモカンは他校の監督さんたちと交流。愛媛が野球熱が熱いところだというのは初めて知りました、「坊ちゃんスタジアム」というのがあるというのは聞いたことありましたけど。波里は進学校だということが、野球やりながら平日は11時まで塾というのはすごいですね。西浦も一応進学校のはずですが、勉強に興味がないメンバーが若干名……
そうこうしているうちに夕食の肉が届きまして、シガポの講座を受けた選手たちが「うまそう!」と連呼しながら肉を運ぶさまがおもしろかったです。
そして、先生が訓示のようなものを言っている間にも肉が焼けていき、待ちきれずに話に集中できない選手たち。監督さん、途中であきらめて訓示中断。みんなで「うまそう!! いただきます!!!」と言って食事開始。このコマ、すごくぎっしり人がいるので誰が誰やらわかりません。花井、泉、田島、水谷、沖は見つけられたけど。後、真ん中あたりに三橋が埋もれています。端っこの方に千代ちゃんがいて、周囲の子たちが意識している感じなのがかわいいですね。そして千代ちゃんはこの争奪戦の中で、しっかり桃李の子たちからのみつぎ肉をたっぷりもらっていました。水谷、ちょっとしか取れなかったけど千代ちゃんに持ってきてあげるのがえらいな。頑張れ! 私は阿部よりも君の方が彼氏としてはいいと思うぞ。
食事が終わって、他校の主将さんたちにあいさつする花井。「学年上がるほど大変になるさかい せーぜーへこたれんように」「おどしてどうすんじゃ」「せやかて3年はキツイやろ ホンマ ハゲるで」と、脅されているという遊ばれているというか……
他でもポジションごとにそれぞれ先輩からのアドバイスが。三橋も先輩たちから冬の間にしっかり体をつくればスピードはつくとアドバイスされてうれしそう。そしてユーゴくんは「レン! 楽しかったの! レンのこと忘れんわ! また会おや レン!」と、「レン」を連発。先輩たちに”ヘン”で覚えられてしまうのを阻止しようという配慮でしょうか?
祥真くんは怪我のことを岩先輩に怒られたと三橋に打ち明けます。そして、「ケガしたらあかん 焦ったら負けや」と。三橋は、「勝って 埼玉で1番になるから 甲子園で会おう」! 三橋、よく言った! 先輩たちからは大ブーイングでしたけど。(でも、ここではちゃんと”レン”と呼ばれてますね)
そして、桃李高校のバスで、姫路駅へ向かっている車中でしょうか。
みんな爆睡してますが、三橋はふと目が覚めて、阿部に忘れないうちに言おうと声をかけます。でも阿部が起きないので、プリントをまるめて阿部の耳元に持って行って「アベ君」と! 何か、すごく三橋が阿部に対して遠慮がなくなってる!
それで、三橋が何を言いたかったのかというと。「あのね みんなが やりたいこと やれるのが 一番効率がいい」「オレは投げたい 田島くんと花井君は 打ちたいんだ」「欠けたら その分誰かが やりたいこと やれなくて 弱くなる」「阿部君 もう ケガしたらダメだ」
……こんなに三橋がしっかりと、筋道を立てて、しかも前向きなことを言える日がくるなんて! 感無量ですね。
阿部も「わかってる!」「今度のは お前を安心させるために言ってんじゃねェからな」と答えます。そう、阿部は受けたい。キャッチャーをやりたいんですよね。阿部にとってもチームにとっても、阿部がキャッチャーをできるのが一番いい。もちろんどうにも出来ない事態はあるでしょうから、複数のポジションをできるようにしておくことは必要だろうけど、勝ちたい試合にはベストのポジションで臨めるに越したことはないってことですよね。
ここで、花井が突然前の座席から、「三橋それみんなに言ってやれ」と割り込み。三橋はもちろん、阿部も小さくビクっとしてる! そして、阿部が「別にいーけど 立ち聞きされたみてーな気分だな」とモノローグしてるのがかわいいですね。阿部としちゃあ、さっきのは三橋に対してだから言った言葉でしょうからね。みんなに聞かれたんじゃ照れくさいんでしょうね。
三橋が「は は 花井君 が 言…」と言いかけたら、阿部と花井が「オメーが言え!」とユニゾン。こういうところは気が合うみたい。
阿部にはあんなにはっきり自分の考えを言えるようになったのに、みんなに言おうとするとまたどもってしまう三橋。やっと言えたのが、「みんな ケガ しないでっ やろう!」。
そこで花井キャプが補足。「自分のやりたいポジションのが 練習気合入るし チーム力も上がるだろ!」「打順だって点取ることだけ考えて組めんのが一番いいんだ!」(ここで、田島が「そーだぞ そー!」 今月はこのセリフが唯一?)「だから! 全員ケガ禁止!」「って 三橋が言ってた!」
ここで花井に腕をがしっとつかまれ、また「うひっ」となる三橋。みんなが納得してくれたところでやっと開放され、ズルルと座り込む三橋……顔が歪んだムーミンみたいになっちゃってますよー。
しかし、ここで一転してシリアス。阿部が「あと 2年しかねェ ――って 考えたことあっか?」と問い、三橋は「ある」と答えます。
「高校野球も このチームも永遠には続かない あたりまえのことが わかった」…… これは、三橋と阿部、両方の心情でしょうか。
これが高校野球の切なさであり、キラキラしている理由の一つかもしれませんね。……やっぱり、アニメ1期のOPの『ドラマチック』は、そんな高校野球にぴったりの曲ですよね。
と、ここで何となく一区切りついたのかなぁという印象ですが……休載のお知らせがあるということで最後のページをめくってみましたら、2012年1月号までの休載って、そんな長過ぎる!
単行本は出るということなので、全くの日照り状態ということにはならないでしょうが、ショックなことには変わりないですね。それでも、ひぐち先生が素晴らしい作品を描き続けるためにはお休みも必要でしょうから仕方がないですけど。
再開の日を心待ちにしております!
2011年1月号
今月のひと言。あの言葉は生きていた!!
さて、桃李高校との練習試合、5回裏の続きです。
8番バッターに対し、あんま積極的なタイプじゃないと予想し、1球目からストライクを入れたら思いっきり打たれてしまい、1死2塁とされてしまいました。田島、「三橋の球は安易にストライク取りにいっちゃダメだ」と反省。
9番は、交替したピッチャーの田口くん。送りバントで切れるかと思って沖くんが捕球を躊躇したところ、ライン際でぴたっと止まってしまってバッターも生き、1死1、3塁に。西浦ピンチです!
田島と三橋はマウンドで相談。ここで、三橋が珍しく饒舌に。「もう”まっすぐ”あんまり投げちゃいけない とか 変化球は打たれたりとか 終盤みたい と思う」と。田島も、「試合終盤のシミュレーションとしたらいいピンチかも」。「田島君本気のリード」「おう! 脳ミソ使うよ!」「おお!」
な、何か、阿部がキャッチャーのときよりもバッテリーとしてはいい感じ…… まあ、最近は阿部に対しても三橋は自分の意見をちゃんと言えるようになってきてるから、阿部が戻って来ても同じように相談できるのようになってるのかもしれないけど……
田島も「捕手側でリード考えんのは ぜってーバッティングにいかせる!」思っているので、先月号で捕手に”開眼”したとは言え、ずっと捕手でやってきたいと思ってる訳ではないのでしょうけどね。
打順は1番に戻って、これで3順目かな? ガンガン”まっすぐ”勝負をしてしまっているので、”まっすぐ”はもうあんまり使えません。4点差で1死1、3塁なので、1点ずつ返そうとしてスクイズもあるし、打てるバッターならヒッティングもありという場面でしょうか。田島はどちらの場合も考えて、速い”まっすぐ”を要求。
桃李の取った作戦はスクイズで、理想どおり打ち上げさせてピッチャーフライでツーアウトになりました。(ここ、さり気に背景に阿部が!)
次の2番に対してはボールから入りますが、変化球を狙っていたバッターに初球打ちされてしまって3点目が入ってしまいました。
でも、三橋は「オ オレも 練習試合でわかってよかった ボール球も 安全じゃない」と前向きです。
田島は、「打者のタイプ・調子・狙い読んで その裏をかいた配球しないとボール球でも打たれる もっと もっと頭使わなきゃか」と反省。モモカンに言われたことを思い出して、「”三橋の球がどれだけ通用するか試せ”ってのは ”オレのリードがどんだけ甘いかわかれ”ってことなんじゃねーの?」と思い返しています。でも、専門の捕手じゃないんだから、そこまでを求められるのはいくら田島でも…… まあ、今の西浦の体制では、そんな甘いこと言っていられないでしょうけどね。(しかし花井、この前は自分が捕手やればみたいなこと言ってたけど、これだけ捕手が頭使うポジションだってことわかって言ってたのかな?)
3番はキャッチャーの石田くん。田島、早速彼の構えからじっくり見て、特徴を見極めようとしています。1球目は高目のシュートで打ち上げを誘いますが、これは見送ってボール。次はスライダーで、まっすぐ狙いだった石田くんは空振り。三橋もまっすぐ狙いに気がつきますが、田島はもう1球様子を見ようとカーブを要求。これは見送ってボールで、カウント1−2。俗に言うバッティングカウントってやつですね? まっすぐ狙いがポーズではなかったことが確かめられたので、田島はまっすぐで空振りかフライを取ろうと速いまっすぐを要求。
ここで三橋が迷います。もし見送られてボールになったら、まっすぐを2球続けることはまずい。なら、その後はどうすればいいのか…… 固まってしまって、うなずきも首振りもしない三橋。
でも、田島の対応がかっこよかった! ミットをパンッ鳴らして、「来い!」と構え直します。(ここでも阿部が背景にいるのに注目!)
それで三橋もうなずいて、「自信あるリード なんだ オレも 自信 持たなきゃ!」と、思い切ってまっすぐを投げます。結果はファーストフライでスリーアウト!
「ナイピー!」「ナ ナイスリードー!」と、全開の笑顔の田島・三橋バッテリー。モモカンも「バッテリーは良し!」お墨付き。やばいぞ、阿部!(と、この時は思いました)
5回を投げて三橋は交代で、沖君がリリーフ。もう三橋は、1試合投げきれないことに抵抗は全くないみたいですね。まあ、練習試合だけど。
三橋はグラウンド整備の間に肩を冷やしに行って、先に交替していた祥真くんと遭遇。彼は肩を固定して冷やしています。三橋用にも氷を出してくれますが、氷を割ろうとすると肩に痛みが走ってしまいます。本格的に故障やっちゃったみたいですね……ものすごい落ち込み方が切ない。
そして、彼の「投げられんかったら なんの役にも立たん」という言葉に、トラウマが刺激されたっぽい三橋。
「オレ 投げられなかったら みんな オレと」……と思いかけたところに、甦る阿部の言葉。
投手としてじゃなくても オレはお前がスキだよ!
あの阿部の言葉は、三橋の中で生きていた!
いやー、ここは素直に感動しました。三橋の阿部に対する信頼って、ただ”勝たせてくれるすごいキャッチャー”ってだけでなく、大元はあの言葉に支えられていたんですね。
それで後ろ向きな方に向かいかけた気持ちを立て直した三橋は、「なおる よ! 治せば投げられるよ!」と祥真くんを励まします。
祥真くんはまだちょっと複雑そうな表情。でも、少し打ち解けた気持ちになったのか、自分の悩みを話します。バッテリーを組みたい先輩がいるのに、怪我をしてしまったからしばらく試合で投げることもできないし、練習でも組めない。あと1年しかないのに。
ここで、三橋も残りの時間のことを強烈に意識します。高校生活は短い。部活も3年の夏まで。三橋と阿部のバッテリーに残された時間は2年しかありません。大学は「一緒のとこ 行けない……」と今から思っちゃってますし。(いや、野球推薦があるじゃん!と、前に自分が書いたものを思い出して思いましたが)
三橋はグラウンドに走って戻りながら、「田島くんじゃ ダメだ 阿部君に投げなきゃ…!」と……
うーん。阿部好きとしてはうれしいですが、今のいい感じの田島とのバッテリーと、田島の捕手としての頑張りを見ていると少々複雑。
今の阿部が公式戦でキャッチャーをやることは物理的に不可能なのですから、これがきっかけで田島とのバッテリーがぎくしゃくするとまずいと思うんですが……
阿部が変に無理して怪我が悪化してもまずいし……
まあ、そこまで切迫したことにはならないと思いますが。むしろ、彼らが”必死さ”を得るためのよいきっかけになればいいですよね。
それはさておき、高校野球の魅力ってのは、やはりその”短さ”にあるような気がします。負ければそこで終わりってこともありますが、時間が限られているってことも。
短いからこそ輝かしいものとして記憶に残る”あの夏”なんですよね……
アニメ一期のオープニング曲、『ドラマチック』の歌詞にはその辺の切なさがよく出てて好きです。