2007年12月号
今月も、まずは一言。ごめん、阿部。ちゃんと反省してたんだね。
では、最初から感想いきます。
今回で連載50回だったのですね。めでたい! そして、9巻は12月21日発売ですか。待ち遠しいな〜(この巻でやっと空白部分が埋まるのですよ。おまけページも楽しみ!)
本編は、まずは和さんから。点差は3点ですよね……それはおいといて。倉田が観客席の方を見なくなったことを不審に思う和さん。戻ってきた呂佳さんに軽くカマかけ?
7回の西浦高校の攻撃は、1番泉くんからの好打順。しかし、速球にタイミングが合わずに苦戦してしまいます。それを見ながら作戦を練るネクストの栄口くん。
一方、ベンチでは阿部が急造バッテリーに配球講義中。負傷した足を高くしておかなければならないのでこの姿勢のようですが、やっぱりとてもえらそう。必死にデータを覚えようとしている田島様と、既に飽和状態っぽい三橋。阿部はスラスラと倉田くんの打席について語ってます。さすが捕手だなぁ。野球脳では天才は田島様も、一気にこんな細かいことを覚えるのは無理そう。6番からの復習を頼みます。三橋も頑張って覚えようとしてますが……後々役に立てる時がくるのかしら?
そうこうしている間に泉くんは三振。二番バッター栄口くんの打席です。二つボールが続いたところで相手投手に心理戦を仕掛けます。ストライクを取りにきた球をフルスイングし、空振ってしまいますが相手に強い視線を向けて挑発。投手が力んでまたボールに。そこで「せーのおっ」でにやあっと、すごいムカツク笑顔です、栄口くん! そして、かっとなった鹿島くんはまたボールを出してしまってフォアボール。栄口はにーという笑顔のまま出塁です。役者だな〜 栄口くんはすごくいい子ですけど、単純ないい子ではないんですよね。ちゃんとやるべきとこではやってくれる子なんですよ!
次は三番巣山くんなので、四番の田島くんは阿部の講義の途中でネクストに行かなくてはなりません。さすがの田島様もいっぱいいっぱいのようですね。
巣山くんにはバントの指示が出て、二死二塁で田島に回そうとしますが、鹿島くんのフォアボールを挽回しようと気合を入れた速球とにらみに負けて打ち上げてしまい、ランナー一塁のままツーアウトになってしまいます。
田島くんはネクストバッターズサークルでも配球の復習をし続け、審判に呼ばれるまで打順にも気付かない状態。確かに人の考えた配球を覚えるのはキツイですよね。しかも、いつものバッターとしての視点ではなく、捕手としての視点で、打つことではなく打たれないことを考えなければならない訳ですし…… あの田島様が、バッターボックスに立っても集中できないという異常事態! 三振したらすぐ守備だとか、塁に出たら覚えたこと忘れそうとかまで思ってしまいます。気合の掛け声も焦ってると投手に見抜かれてしまいますし……最後は力勝負の速球に合わせることができずにあえなく三振。田島様でも点が取れないなんて……先行きがすごく不安です。
チェンジになって、花井キャプが「こっからだぞ!」と声掛け。応えるみんなも気合入ってます。特に沖くん。阿部の怪我への責任を感じてか、今までにない強い表情ですね。
そんな緊張感漂う中、一服の清涼剤。「米のグローブってコレだっけ?」って泉様! 今月、フミキは一コマも出てきてないのに一気に和んだ! すげえぞ、フミキ。もう彼は米確定なんですね。(一コマも出てきてないと思ってましたが、もしかしてボール回しをしているときに三橋からの球を受けてるのがフミキかしら? 今内野なんですもんね。サードにいるんですもんね。サードに打球が行かないといいね、フミキ!)
そして、次が今月号の最もポイントとなるシーンですよ!
8回のマウンドに向かう三橋に、「この回も田島信じて投げればいいからな!」と声を掛ける阿部。微妙な表情ながら「うん!」と答える三橋。その二人の真情は……
阿部は、ずっと先延ばしにしていた、三橋との関係の歪みを認めましたよ! 自分の言いなりになるようにしむけたこと、三橋の盲信が心地よかったこと、そのために、三橋が自分で考える機会を全部つぶしてきってしまったこと。その原因が、榛名との関係で傷ついた自分の心の歪みだとまでは認めていないのかもしれませんが、自分が三橋の成長を妨げてきたことを認めて、それを変えようと思い始めています。「試合が終わったらイロイロあやまっから がんばってくれ!」にその気持ちが現れてますよね。実際にうまく三橋に言葉で伝えれるかどうかはわかりませんが、阿部が一歩踏み出そうとしていることは感じられました。
そして三橋は、阿部に頼りきっていた自分を反省してます。自分はダメピーだからとか言い訳しないで、阿部にムリな約束をさせたことを悔やみ、阿部を絶対的な存在のように考えて寄りかかりきっていたことを悔やんでいます。「オレは 阿部君 を なんだと 思ってたんだ」と、この言葉はすごく重い! 阿部が三橋にとって絶対的なキャッチャーから、阿部隆也という一人の人間になった瞬間だと思えたのですが、どうでしょう?(そして、他所のサイトの感想を読んで慌てて確かめましたが、三橋の腕には阿部が握り締めた痕が!) そして、三橋の決意。「もう 気に しないで って 勝って 言うぞ!」 ただ約束を守れなかったことを気にしないでって言うだけじゃなくて、「勝って」言うんだと決意した三橋はすごくかっこいいですね! その気持ち、きちんと阿部に伝えてほしいですね。(阿部、また感激して泣いちゃうかもよ?)
8回の美丞の攻撃は、まず先頭の鹿島くんはライトフライでアウト。その間、美丞の選手達はモモカンのサインを解読しようと知恵を寄せ合っています。まず、元捕手の宮田くんがベンチからでは球の高低しかわからないから球種までは指示しないのではないかと指摘。鋭い矢野くんが球種は捕手にまかせるだろうと言い、キャプテンの和田くんがボールカウントの組み立てではないかと思いつきます。矢野くんは三橋の表情からストライクにするつもりが外れた球があることを見抜き(ていうかそれを覚えてるのもすごい!)、その分を除外した残りから判断して、胸の後に口を触るのがストライクのサインだということがバレてしまいます。西浦危うし!(でもすごいな、美丞の子達。自主的にここまでやるんだ〜)
二番手の竹之内くんはレフトフライ。西広くん公式戦初キャッチ! そしえ、次のバッターは倉田くん。ここからはサインが全て読まれてしまい、最初はボールということを見抜かれ、きわどいところを狙ったカーブを待たれてボール1つ。次はストライクで、まだヒットしていないシュートがくると読まれてしまい、倉田くんにしっかり捕らえれてしまいます。ショート巣山くんが取りますが、アウトにするには間に合わないタイミング……と思ったら、何か異変があったのか倉田くんの走塁が遅れ、ファーストに送ってアウトが取れてしまいます。これでスリーアウトチェンジ。
激怒する呂佳さんに、和さんが倉田くんが相手チームのランナーに怪我をさせたクロスプレーについて利央からメールで質問されたことを引き合いに出して詳しく聞きだそうとしますが、呂佳さんに「うるっせえよ!」と怒鳴られてしまって全く聞き出せません。そして、「これはなんかある」と核心する和さん。それは今後の展開のお楽しみなんですが……その前段の、利央からのメールについて突っ込まずにはいられないでしょう。「準さんがさぼっていてみんなおこっています。和さんからも注意してもらえませんか?」って! 準さん、和さんが引退しちゃったのがそんなに寂しいのかしら? まあ、初戦に敗れてしまったショックや後悔のためでもあるんでしょうけど…… 是非和さんにはきっちり準さんをしかってほしいものですね。準さんもこの試合を観に来てたりしないかしら? 試合後の誰もいなくなったスタンドで和さんと準さんが語らうシーンとかあったら最高なんだけどな。
美丞ベンチでは、倉田くんが走塁のことで滝井監督からお叱りを受けています。滝井監督のしかり方って、若さというか嫌味な感じがあってあんまり好きじゃないな…… まあ、しかられて当然の経緯ではありますが。倉田くんは「かけぬければいいのかすべり込めばいいのかわからなくなった」と回想していますが……やっぱり、阿部に怪我をさせてしまったことが自分で思っている以上に精神的に堪えてしまっているんでしょうね。これまでのことを考えると自分の責任だと言えなくもないですが、呂佳さんの黒い思惑の犠牲になったとも言えるのでかわいそうでもあるな。
一方西浦ベンチでは急造バッテリーがネクストバッターの花井にそろってプレッシャーをかけております。でも、この二人にこんな真剣な顔で打てと言われちゃったら打つしかないですよね。花井キャプ! まあ、言うだけ言ったらさっさと配球のおさらいに行っちゃってる二人ですが。「おねがいしやーっす!」と言われて「おし!」と答える阿部はやっぱりえらそうだ。
沖くんも、今までにない気合の入った表情で、花井に「オレ続くから打ってくれよ!」と声を掛けます。そして、沖くんは7番バッターの西広くんにも声掛けてます。そういえばこの二人は同じクラスなんですよね。仲良しで励ましあってたりしたらほのぼのしてよいなぁ。
そこまで言われて、花井もさすがに表情を引き締めます。あと2回で4点取らないと勝てないという厳しい状況。しかも、四番田島は捕手の重圧で本来の力が出せない状態。ここは5番の花井キャプに頑張ってもらわないと!
というところで、以下次号です。
試合としては動きが少ない回でしたが、阿部と三橋の成長という点では重要な回でしたね。
2007年11月号
まずは一言。阿部。先月私が流した涙を返せ。
では、最初から感想いきます!
防具をつけつつ、配球の確認をする捕手田島。ちゃんと打者のデータは頭に入れてるんだ! すごいぞ、控え捕手! 野球に関してはホント天才ですよね、田島様は。
審判に急かされ、グラウンドに出て行こうとした田島の頭に、モモカンの手がガッと。この二人のコミュニケーションって常にこの状態なのかしら…… モモカンはストライク・ボールの指示を出し、後の細かいリードは田島に任せるとのこと。モモカンへの返事は勇ましいですが、駆けていく時の表情は珍しくいっぱいいっぱいな感じです。さすがの田島様もいきなり捕手をやるのは大変みたい……
応援団のみんなもお母様方も心配そうな表情。そして、ボール回しをしながらみんなを心配させまいと一生懸命な三橋。栄口くんもフォローしようとしてますが、やっぱりいつもよりちょっと余裕がない感じ。そこへ、大きく息を吸い込んだ田島様の「ボールバックー!」の声が。センターの泉くんまでびくっとする大声で! みんなに注目される中、田島様は三橋に駆け寄って行ってラリアートをかまします。田島様らしい気合の入れ方ですね。
そして、三橋とサインの確認をした後、「三橋 手ェ貸して」ときましたよ! お手だ! 「オレのがビビってっか」ということは、田島様の手の方が冷たかったのでしょうか? 「阿部みたいにはいかねーけど がんばっからよろしくな!」と言った田島に対し、三橋が、三橋が……「たっ 田島君は オレを 頼ってくれ!」と! うわーっ、三橋、成長してる! 田島もちょっと感動したか?
三橋に元気づけられら田島様、みんなにも気合の入った声掛けをします。特に、サード水谷君、レフト西広君にはしっかりと。今、一番読者が不安なのは、キャッチャー田島でもピッチャー三橋でもレフト西広でもなく、サード水谷でしょうね……
田島でも不安になっていることを知り、「オレだけ 不安なんじゃ ない」「阿部君 いない分 は みんなで がんばるんだ…!」と腹決める三橋。自力で立とうとする三橋を見るのはうれしいんですが……あんまり簡単にひとり立ちされてしまうと、阿部がかわいそうな気もするなぁ。
さて、田島三橋バッテリーの1球め。モモカンのサインはボールで、田島はまっすぐの外低目を指示。田島様、ちゃんとバッター矢野君の前の打席のことを覚えてます! すごいなぁ。そのことも考慮して、配球を考えてますよ! 結果、ファーストランナーの哲郎さんに走られてしまいますが、田島様が地肩の強さを見せ付けます。セカンド栄口君がベースを離れていたのでアウトにはできませんでしたが、タイミング的にはアウトになってもおかしくなかった好送球。美丞の滝井監督も「うちに来てくれりゃあ」と残念そう。2球めもボールで、3球めでストライクのサインが出ます。田島は内に入れて打者の動きを見ようとします。打者に動きはありませんでしたが、田島様は三橋のコントロールに目をキラキラさせてます! そして、「こりゃあ配球おたくの阿部がこだわんのもわかるや」ときましたよ! 阿部〜、「配球おたく」って言われてるよ〜
次のモモカンからの指示もストライク。田島様は自分が打者なら次のストライクは打つと読み、まっすぐの速い球低目を要求。でも、全力投球のコントロールはまだ正確ではない三橋、この球はボールにしてしまいます。カウント1−3で、ここは必ずストライクを入れなければならないところですが、田島はまた全力投球で低目を要求し、ボールになってしまってフォアボール。満塁で4番和田君に打順が回ってしまいます!
そんな大ピンチの場面で、ようやっと今号初めての阿部登場。「四球 だ とお〜〜!?」と、頭に血をのぼらせております。何だ、元気じゃねーか! 先月号で散々われわれを泣かせておきながら! あの殊勝な態度はどこにいってしまったんだよ、おい!
3年間の誓いを回想しつつ、約束を守れなかった自分のふがいなさに歯軋りする阿部ですが……反省するとことが違うから! 「2週間で治す!!」と燃えていますが、その前に、三橋を自分に頼りきりにさせたことが間違いだったと反省しようよ! 三橋が何とか投げ続けてるから、阿部がこのことを反省する機会はまた先延ばしになっちゃうんですかねぇ。阿部にはもっとガツンと反省させなきゃダメだと思うな〜
バッターは4番で、必死におちつけと自分に言い聞かせる三橋。今のキャッチャーは田島なのだから、阿部のように全力投球が外れる分をカバーするようなリードは望めない。「田島君が 全力っていったら 全力の球で ストライク入れろ!」と自分に喝を入れます。田島のサインはやっぱり速い球。今度はストライクに入れますが、三橋、かなり息が上がっちゃってます。でも、次は普通のまっすぐでタイミングを崩させ、2−0で追い込みます。ここの「よし 2−0!」 の三橋、かっこいい!
3球めはもう1球全力投球を入れますがカットされてしまいます。次は変化球(カーブかな? 解説ないとわかんねー)で釣ろうとしますが、これは見送られてボール。次も見せ球でボールですが、ハマちゃんは「手元がくるってんのか?」と心配そう。この2球は狙ったボールですが、その前に全力投球が続けて外れてしまってますからね。ハマちゃんの心配もあながち的外れではないのかも……
これで決めたかった5球めは、全力投球が外れてボールになってしまいます。これでカウント2−3。田島は「いい球だったぞ!」と声を掛けて三橋にボールを返します。三橋は「マウンドにいれば みんなに声かけてもらえる これが”野球(ふつう)”なんだ っていう なら オレも 普通に 役に立つ 1番(エース) に ならなくちゃ 阿部君が いなくても!」と雄雄しいです。やっぱりまだちょっとわかってないんじゃないかなーという雰囲気がありますが、三橋は確実にエースとして頼もしくなっていってますね。この様子を見てると、むしろ阿部の怪我は三橋にとっていいことだったんじゃないかなぁと思ってしまいますね。阿部にはかわいそうですが。後は、みんなが三橋に声を掛けるのは「役に立つ」かどうかの問題じゃないってことを理解してほしいなぁ。みんなが三橋の頑張りを見てるし、三橋を信頼してるんだよ!ってことをね。
6球めはシュートで、まっすぐを予想していた和田君は少し体勢を崩しつつも勢いよく打ち返します。その球をセカンド栄口君が体を張って止めますが、すぐに補球できずに三塁ランナーがホームに帰って7点目。栄口君はボールをファーストに投げ、これで打った和田君はアウトです。
追加点は入れられてしまいましたが、4番を打ち取れたんだから上出来だと分析する田島。その田島が声掛けをする前に、三橋が「ナイスセカン! ナイスファーストー!!」と! ああ、ほんとにもう頼もしくなって…… 阿部、この三橋の姿を見て自分の傲慢さを恥じなさい。まあ、自分でもわかってるんだろうけどさ。
そんな三橋に早速頼る田島様。三橋、ちゃんと5番への配球を覚えてますよ。偉い! 全部が何を打たれたかという記憶なのが三橋独特ですね。そして、それぞれどう打たれたかを覚えている田島様もすごい。最初の方では捕手やるかもしれないなんて予想してなかったはずなのにね。ホントに野球の申し子なんだなぁ。
しかし、美丞もモモカンがサインを出していることに気付きます。ボールかストライクかの指示だけとはまだ見抜いていないようですけどね。パターンをつかまれていない田島がキャッチャーになることで西浦が有利になると期待してましたが、これはなかなかそう簡単にはいかせてもらえないようですね。
5番宮田君は、田島様がその素晴らしい野球センスで彼が高低で打つ球を選んでいると見抜き、スライダーでファーストゴロを打たせ、スリーアウト。これで、長かった7回表がやっと終了です。
チェンジでベンチに戻ってきて「頭がつかれたっすー」などと言う田島に対し、モモカン軽く頭を握って「どれだけ疲れようがあと2回 脳ミソぎゅぎゅうに使ってちょうだいねっ」とのたまい、田島を怯えさせてます。あの田島様もモモカンには頭が上がらないんだなぁ。
一方、他のメンバーは怪我した阿部の周りに集まってきます。RICEを「米だろ?」という水谷。あんたはもう、何てお約束な和ませキャラ……(まあ私も知りませんでしたが、スポーツ経験皆無ですからねぇ。野球やってる水谷なら知っててもおかしくないんじゃないの!?) 阿部、みんなの自分の怪我に対する心配を吹き飛ばそうと、捨て身の発言をかまします。「お前ら 打てよ! オレのために!」 結果、みんな大笑い。沖君を除いて。阿部は、まだ責任を感じちゃってる沖君には、「お前のせーじゃねーけど 気にしてんなら打てよ!」と声を掛けます。「がんばるよ!」と返す沖君。これは沖君活躍の予感!?
それから配球を覚えようとして青くなってる田島に、「記録丸暗記しても使えねーだろ 流れ説明すンよ!」と。 正座して「おねがいしまーす!」の田島と三橋がかわいいなぁ。相変わらず阿部はえらそうだ……
阿部は元気だし、ベンチも明るいムード。まだがんばれる!と思う三橋。みんなたくましいですね。阿部にがっつり反省させるという機会は先送りのようですが、三橋の投手としての成長は、この試合で確実に成果がありそうな気がします。
後は、3点差をひっくり返せるかどうか。7回裏の攻撃は、この試合でかなり気合の入っている1番泉君からです。期待できそうですね!
2007年10月号
今回はネタバレ日記を経由しない即書きです。実は昨日、先にネタバレサイトで今月号の感想を読んじゃって……本編読む前に泣きました。その後、実際読んでもう大変!
運良く今日(8月25日)は仕事休みなんで、がっちり感想書いていきますよ!
冒頭、ネクストに出ようとする水谷くんに泉くんが「みーずたに! アレ イーのか」と声を掛け、田島様と二人がかりでおっしゃ!とくすぐりにかかるシーンはすごくかわいくて和んだんですけどねぇ。
6回の先頭打者は阿部。「正直当たっても出てェぞ」と思う阿部が不吉すぎ。でも、相手の荒れ球のおかげで四球で出塁。ここの美丞の投手鹿島くんと捕手倉田くんの会話がいい感じだっただけに、後の切なさが倍増……相変わらず何気ないところですげえな、ひぐち先生!
水谷くんは緊張しすぎでくすぐったさがよみがえらず、あえなく三振。でも、次の三橋にちゃんと声を掛けます。やさしい子だよ、フミキは。(しかし、くずし顔がすごくて最近三橋と見分けがつきにくくなってるな、フミキ……) お礼を言われて不思議そうですが、三橋はまだ「フツーのこと」を特別なことだと思っちゃってるんですね。野球は一人でやるんじゃないってことはやっと実感できたみたいなのに、まだ「仲間」ってものがわかってないんだな。心配するのが「役に立ってるから」だと三橋が思ってると知ったらきっとフミキは傷つくと思うぞ。阿部も泣くぞ。どうやったらわかってくれるんでしょうね、三橋は。この試合で何かきっかけがつかめるといいんですが。
その三橋はバント失敗でダブルプレイになりスリーアウト。コーチャーに入ってた沖くんが「ドンマイ!」と声を掛けてくれますが、やっぱり「投げてアウト取れるから」と思ってるし……しかも「みんな 阿部君のおかげだ!」だし……あわわわ……もう赤信号が出まくりですよ。あ、阿部〜
美丞側のベンチは和やかな雰囲気。辛口矢野くんが鹿島くんにもきついこと言ってますが、和気あいあいとしてて楽しそうです。そんな中、自分が怪我をさせてしまった選手達のことに思いを馳せる倉田くんが切ないです! どうせレギュラーを外されるならもうラフプレイはしないと決め、高校で野球を辞める覚悟までしてしまう倉田くんの視線の先には応援するご両親が……うわー、この子も嫌えない! 呂佳さんっ、あんたはなんつー非道いことを! 何とか倉田くんも野球を辞めないでくれないものかと思いますが、そうそう自分を許す気にはなれないだろうしな……
7回表の美丞の攻撃は倉田くんから。1球めはカーブがボールに。「スイング!」と主張する阿部の必死さが、今にして思うとイタイです。2球めは外に外れるスライダーだと読んだ倉田くんがツーベースヒット! 9番竹之内くん(ここ、「ピッチャー」になってますが、交替して外野に入ってるはずだよね? ミス?)はバント失敗の後、空振りで三振。でも、その次が当たっている1番の川島くん! 三橋の「まっすぐ」を2球めでセーフティバント成功させてしまいます! 1死1、3塁のピンチ! ここで、ネクストバッターズボックスから矢野くんが、倉田くんに「しっかりな!!」と声を掛けます。ここで、真剣な顔で拳を固めてみせる倉田くん。ここで彼は、もうラフプレイはしないと胸に誓っていたんでしょうに……
西浦バッテリーは、阿部が三橋の胸ぐらをつかんで「またバックホーム躊躇したら ブッ殺すかんな!」ですよ…… あーもー、こいつは全く…… 相変わらずがさつな男だよな、阿部は。捕手が投手を怯えさせてどーすんの! しかし、ここで「阿部君は ケガしない!」とミハが自分に言い聞かせてるのが、後になって読み返すとまた……
ネクストバッターは、バントのうまい2番の哲郎さん。1球めは外し、2球めは「まっすぐ」をストライクに入れたところで川島くんが盗塁して2塁へ。これで1死2、3塁となって、バント失敗でのゲッツーがなくなったので次でスクイズを仕掛けてくると読み、モモカンは外す指示。(ここでスクイズだとサードランナーがホームに突っ込んでくるので、バッターが当てなければ完璧にホームでサードランナーアウトにできるのですな) ですが、桐青戦での栄口くんさながらに、哲郎さんがボールをバットに当て、打球は1塁方向へ。ファースト沖くんが取ってバックホームしますが、グラブから直接放ったボールがそれ、ボールを取ろうとした阿部と、ホームに突っ込んできた倉田くんが接触! 倉田くんの腕を踏みそうになり、避けようとした阿部が……阿部が……
倉田くんはセーフで、6点め。こぼれたボールを取ったのは三橋。サード、ファーストともにランナーはもうベースについていてオールセーフ。そして、ホームベースの方を振り返ると、倒れている阿部が……
必死に立とうとするも、自力では立てない阿部。謝る沖くんに「平気だっつってんだろ!!」と怒鳴る姿も痛々しい。ここでフォローする田島様が男前ですね。やはり経験値の高さなのでしょうか? 素速く審判に治療時間を頼み、三橋を呼んで二人で阿部を支えてベンチへ。頼もしいです、田島様!
阿部の怪我に呆然とする倉田くんに、声を掛けたのが矢野くんだったというのがうれしいですね。わざとじゃないのもちゃんとわかってくれてるし。怪我の心配もしてくれるし。でも、倉田くんにはショックでかいですよね。阿部が怪我することはあるだろうと思っていましたが、まさかこんな形になるとは!!
ずっと存在が忘れられていたテレビ放映ゲストの教頭先生達が、怪我のシーンのリプレイで登場。心配そうに見守ってます。一方観客席では、携帯のテレビを見ながら青ざめている阿部母。心配する三橋父に、大丈夫ですよと強がる阿部父。(ここ、二人の父が並んでるのが密かにうれしかった! こんな大変な時ではありますが……)
ベンチでは阿部の治療中。痛くないと言い張る阿部ですが、モモカンの目は誤魔化せません。無理して立ち上がってみせる阿部に「やれないよ」と言い切り、田島に防具を着けるように指示。西広くんにはレフト(初公式戦だ!)、水谷くんにサード(だ、大丈夫かぁ?)に入るように指示します。
モモカンが三橋にも早くグラウンドに戻るように言いますが……ここで、阿部がガッと三橋の腕をつかむんですな! 俯いて、何も言えない阿部。きっと頭の中ではいろんな思いが渦巻いているんでしょうが……(三年間の約束のことか、前半での大量失点の悔いとか、こんな状況で三橋の球を受けてやれない自分のふがいなさへの怒りとか)でも、言えないよなぁ、何も! 三橋に座ってと言われてようやく座る阿部ですが、まだ三橋の腕は放しません。
三橋。この阿部の姿を見て、少しはわかってくれたかな? 君が阿部を必要としてるだけじゃなくて、阿部も君が必要なんだよ。ただ勝ちたいだけじゃなく、君と一緒に勝ちたいんだよ。だから今こんなに辛そうなんだよ。わかってあげてくれよ!
三橋に「アウト あと2つ 取って くる よ」と言われ、ようやく阿部は三橋の腕を放します。ここの三橋の顔、結構強い表情だったので、やってくれるんじゃないかという気がしますが…… 阿部がいなくても、阿部のために勝ちたいと思った気持ちは三橋を支えてくれるはずだと私は信じますよ! がんばれ、三橋!
しかし、この状態でまた後1ヶ月待てと? 辛い、辛すぎるよ、ひぐち先生……
2007年9月号
冒頭は呂佳さんの回想。桐青中学からの持ち上がりは、呂佳さん達の代では呂佳さんと滝井さんの二人だけだったんですね。滝井さんが肩をこわした原因には呂佳さんも関わっているのでしょうか? これからおいおい、滝井さんと呂佳さんの過去も明かされてきそうですね!
試合は美丞の4番、和田君の打席から。とうとう阿部が「首を振る」サインを出し、惑わされた和田君は三球三振!(三橋の首振り、ちゃんと自然にやってますよ! 完璧ですよ!) チェンジになってモモカンに報告する阿部に、「怖がらないでそばに行ってみよう 阿部君のハナシは聞いとかなきゃだ!」と、健気な三橋。ですが、モモカンに首を振らせるサインがあることがバレ、全部配球を阿部に任せている三橋にメラっと怒気をみなぎらせるモモカン。コワイです。(そろってこわがっている二人が激かわいいですね) しかし、これは三橋がかわいそうですよね。三橋が首を振らないのは阿部に嫌われたくないからで、任せて楽をしようとしてる訳じゃないんだからさ。まあ、投手としての意見を言うことの重要さを理解していないという問題はありますが。
阿部は出会いのときの自分の言葉を後悔し始めているようですが、三橋に不満がないことを言い訳にその歪みを正そうとはしないんですよね。でも、それじゃダメなんだとそろそろ気付いてほしいところですよね。この子はどうも困難なことを先送りしてしまいがちな気がするのですが、それは全部三橋との関係のことなんですよね。間違ってるのはわかってるのに、今勝てるならそれでいいとしてしまう。それだけ榛名との関係で受けた傷が大きかったということなんでしょうが、そこを乗り越えないと「ホントのバッテリー」にはなれないんじゃないかと思うんですよね。この歪みの原因は三橋の傷ではないので、三橋にはそういう問題意識はないんですよね。だから、歪みを正そうと思うなら阿部が動かなきゃならないんですよ。手遅れになる前に何とかしてほしいものです。
美丞は6回から投手交代。ですが、先発の竹之内君はレフトに入って残りました。これはたぶん、後の二人の投手で押さえ切れなかった場合に再びピッチャーに戻すためでしょうね。前の回に代打が出なかったし、田島が彼の球種を全部見たという伏線があったので、たぶんそうくると思ってました。
二番手の鹿島君は速球派だけど安定感がなく、立ち上がりがよくないタイプのようです。(私この子、打ち合わせの時に老け顔なんで先生かと思ってたよ〜 二番手投手だったのね) 捕手との意思の疎通もあんまりとれてないみたい。捕手倉田君はスライダーで力を抜かせようとしますが、投手鹿島君はストレートで肩をあっためたいと思っている。そういうところは、前の捕手の宮田君だとわかってもらえたことだったんですね。やっぱり、捕手としての能力は宮田君の方が上なのでしょうか?
泉君はいい球を見逃さすにヒット! 先頭打者出塁です。緊張するのは一打席目だけなんですね。ますます男前だなぁ、泉君! フミキはくすぐり返しができなくて残念そうですが。この一連の会話がものすごくカワイイです。2番栄口君は確実に送りバントを決め、3番巣山君はレフト前ヒットで、1死1、3塁で4番田島様に回ります! 田島は甘い球を見逃さずにヒット。泉君が帰って3点目が入ります。
ここで倉田君が「みんなが入れさせたくないのは4点目」「3点目を防ぐために前進守備は引けないよ」と考えてますが、前進守備を引くと長打が出て一気に2点入る恐れがあるから、内野ゴロなんかで1点やってもいいから長打は出さないような守備体制をとるってことですよね。でも、倉田君は点差が縮まると呂佳さんから「黒い指示」が出てしまうから、できれば1点も入れられたくない……でも、それは誰にも言えないことなんですね。辛いところです。必要に迫られたらやる覚悟はあるけど、やっぱり倉田君も正々堂々勝ちたいんだろうなぁ。
5番花井キャプは(三橋の純粋な言葉からの)プレッシャーに堪えて初球を打ち、犠牲フライで4点目。とうとう1点差です。ここで花井君、まだハイタッチになじめない三橋に思いっきりばっしん!といってくれました。本人恥ずかしそうですが、三橋は喜んでるし、栄口君と泉君もうれしそうに見守ってますよ!
1点差になって、愕然とする倉田君が痛々しいですね。それでも投手へはちゃんと声をかけ、ようやく波に乗った鹿島君は次の6番沖君を三振で押さえてチェンジとなりました。
ここで、自分ならどう投手に声をかけるかと想像し、辛くなってしまった和さんが切ないですね。和さんの夏はもう終わっちゃったんだもんな……(でも、真っ先に出てくるのが準さんの名前じゃないのは不満だぞ。峰ちゃんって誰!?)
6回の美丞の攻撃は、先頭の宮田君がヒットで出塁するも、続く鹿島君は三振し、次の松下君はダブルプレーになってスリーアウト。(ここ、よく聞く「4・6・3のダブルプレー」というやつですが、まずはセカンドが取って、セカンドのベースカバーに入ったショートに投げてランナーがアウト。そして、ショートがファーストに送って打者がアウトということなんですね。ポジションを番号で言われるとよく混乱しちゃうんですが、4がセカンド、6がショート、3がファーストなんですね。10人だけの西浦は背番号とポジションが合ってるからわかりやすいな)
このチェンジの時、呂佳さんは「便所」と言って立ち上がるのですが……それを見て呆然とする倉田捕手。これは、例の「黒い指示」が出されてしまったと見て間違いないですよね!? 阿部が危ないです!(和さんが残ってくれたのがせめてもの救いですが、立っただけで即指令発動なのだとしたらもう手遅れ!? うわ〜っ、大変だ!)
しかも、次のバッターは阿部なんですよ。阿部、えらそうに三橋に「当たったらマジやべーかんな」とか言ってる場合じゃないですよ! あんたが当てられるよ! たぶん。絶対。(こんな怖い状況じゃなきゃ、すごくかわいくていいシーンなんですけどね。ここ、西広君すら手伝いに来てないよ。完全に二人の世界だよ〜って)
ラストのコマ、打席に向かう阿部を見やる倉田君の覚悟を決めたような表情が怖すぎ。こんな気になるところで以下次号ですよ。また1ヶ月が待ち遠しくて大変ですね。
2007年8月号
今月は表紙がおお振り!(ひぐち先生、講談社漫画賞受賞おめでとうございます! )
みんなすごくかわいいな〜 これはセルフタイマーで写真を撮ろうとしている図なのでしょうか? 阿部と泉くんは端っこにいようとするみはを真ん中に来させようとしてて、花井キャプと泉くんはじっとしていない田島を押さえようとしているのだろーか? 泉くん、男前だな。アイちゃんとたわむれる田島様が愛らしいですなぁ。その隣が花井キャプなのがまたうれしい。全開な笑顔の巣山と水谷はセットでかわいいな! オッキーが怯えている風なのは、やはり阿部の声がでかいからでしょーか? 千代ちゃんを気遣うのは西広くんと栄口くん。この二人はやっぱ西浦の紳士の双璧だな。うーん、素晴らしい表紙だ。
さて。本編では田島様のアドバイスで花井キャプが見事ツーベースヒット!(なので三塁コーチャーの西広くんが手袋を受け取りに来てるんだな。田島様じゃなくてちょっと残念。また花井をほめる田島様が見たかったよ!) 沖くんはバントで、一死三塁。チャンスで打順が回って来るかもと思った水谷、自ら泉に「例のヤツ頼む!」 ばっと腕を上げちゃってますよ、フミキ。そこでひるまずに即「オッケイッ」の泉くんはほんとーに男前だな。脇をつかむのに全然ためらいがないですよ。
7番阿部は読みを外されてあえなく三振。この試合、守りで消耗しているためか、阿部は打席でも思うように活躍できてませんね。さて、二死三塁で水谷に回ってきます。(「うっふひ」って……すげえ顔だな、フミキ) 前の打席で自信をつけたらしい彼ですが、選球眼はまだまだらしい……モモカンに怖い顔でにらまれてますよ! でも、またくすぐったさがよみがえって無心で打った球がヒットになり、花井キャプが還って2点目! ハイテンションでネクストの三橋に駆け寄り、ハイタッチしようとするがびくついちゃう三橋にひっこみつかずのキャプが不憫だけどかわいいなぁ。ぺんっていうハイタッチがまたかわいい。キャプは大変な顔になっちゃってますが、三橋はうれしそうですね。中学時代はハイタッチなんてできなかったんだろうなぁ。恥ずかしいのくらい我慢してやれよ、キャプ。
その次のページは脇が平気な阿部に大ウケでした。(巣山もか!) てか、阿部の脇をくすぐるような猛者が過去にいたのか!? 榛名さんか!? (オッキーと栄口くんは脇弱そうですよね。キャプも弱そうだな。田島様は案外平気なんじゃないかな。西広先生は普通かな? 泉くんはリラックス手段にするくらいだからそれなりに弱いのだろーか。たぶん一番弱いのは三橋でしょう!)
三橋が三振してスリーアウトチェンジ。倉田くんがまた呂佳さんを見ますが特に動きがないのにほっとする和さんですが……いや、でも、今後の展開次第ではわかりませんから。お願いだから和さんまだそこにいてね!(それにしてもこの二人が並んでいるコマはマッチョ感がありますなぁ。他が細いキャラが多いですしね)
美丞の攻撃に移り、9番竹之内くんと1番川島くんが二連打。この川島くんが阿部のリードを読みきっているところがすごく怖い! 「お前の頭ン中は丸見えだぜ」って、顔に似合わずきっついなぁ。ここでみはがまた「阿部君のゆーとうりに投げることダケだ!」って思っちゃってるのも怖いんですよね。みはが気付いたことが阿部のリードに活かされて前の回ではうまく押さえられたのに、まだみはは自分が役に立てることにわかってないんだな。そこが変わらないとこの試合には勝てないよ!
続く2番石川くん(バントのうまい哲郎さんだ)はピッチャーゴロでアウトにするも、一死2、3塁のピンチに。続く3番矢野くんにまっすぐを外野フライにされ、それが犠牲フライになって5点目を入れられてしまいます。
ここで、阿部の「お前まだオレのリード信じて投げられるか?」に即「投げられる!!」と答えるみはに、最初は「おおっ、アベミハ!」とうれしくなったんですが……でも、勝つためにはこのままじゃダメですよね。みはも盲目的に信じるだけじゃなく、阿部を助けて支えられる投手になってくれないと。阿部が「オレはもっとこいつを生かしてやれるはずだ!」って思ったのはいいと思うんですよ。彼が弱気になったら西浦は立ち行かなくなっちゃいますもんね。このチーム、守りの面で試合をつくってるのは間違いなく阿部ですから。でも、阿部の力だけでは限界がある。そんな時に助けられるのは投手だけなんですから、この試合でみはにはそれをわかってほしいなぁと思います。(阿部とちゃんとバッテリーになるぞと心に決めたことを思い出してさ。今の頼りきり状態ではちゃんとしたバッテリーとは言えないぞ)次は4番! まさにバッテリーの正念場だ。こんな怖いとこで以下次号だなんて殺生な〜
2007年7月号
まずは水谷の打席から。泉くんのアドバイスで脇をしめたら「うひゃっ」ってアンタ…… 期待を裏切らないなぁ、フミキ。絶対すんなりかっこよくは打たないと思ってたよ。三橋はバント。阿部が「ゆび気をつけろ」と口パクで注意するも、「ムリだ(バントが)」と解釈してしまう三橋。相変わらず言葉の通じないバッテリーですねぇ、もう。でも、フィルダースチョイスでノーアウト1、2塁で、続く泉くんもバント。美丞になめられたと悔しがっていた泉くんですが、ここは冷静に判断して確実に決めましたね。次の打席ではヒットを打てる場面になるといいな。そして、次の栄口くんがヒットを打って1点目! ここは西広先生の名コーチャーぶりが光りました。「水谷ゴー!!」ってかっこいいなぁ! 喜ぶ栄口姉弟はかわいかったですね。次の巣山くんもバントを決めますが、4番田島様はスライダーを厳しいところに入れられて三振。でも、これで全部の球種を見たということは、次の打席から打ちまくりですよね、田島様!(でも美丞は継投なんだよな……)
次の美丞の攻撃は三者凡退。ここで、和さんが倉田捕手の態度から呂佳さんに疑惑を持ち始めた感じ!? それでも「サイン」は出るのか、阿部が狙われてしまうのか、気になるところです。
バッテリーの会話では、また微妙に通じ合ってませんが……三橋が勝ちたいのは阿部のためなんですよね。で、阿部も三橋のことが大事だからいろいろ口うるさいんだよ。その辺をもうちょっと分かり合えないものか……
まだ点を取れなかったことを引きずってる花井くんはかわいいですねぇ。三橋にプレッシャー追い打ちかけられたところで、田島様がアドバイスを! 「お前 シフト抜く力あるよ!」って! おっとこまえーっ! がんばれよ、花井!
そんな感じで以下次号です。ああ待ち遠しい!
2007年6月号
2回の裏、西浦の攻撃は5番花井から。三橋のため、チームのムードを変えるため、打っていこうと気合を入れるキャプ。
一方バッテリーとモモカンは美丞の攻撃の分析。力ずく(?)で三橋をしゃべらせるモモカン。好きなコースを振らないのはボールだからではないかとの三橋の考えを引き出します。モモカンに「クセ」と言われて動揺する阿部がちょっとかわいそう……
モモカンは打者も研究されている可能性に思い至り、花井の打席に注意を向けますが、既に気付いてきた田島様のアドバイスも届かず、花井キャプはいい当たりをするもシフトにつかまってあえなくアウト。
モモカンはみんなにシフトの穴を狙えとアドバイス。泉くんはそれで田島がシフトを見抜いたバッティングをしていたことに気付きます。この辺から泉くんの表情に注目!
試合の方は、6番沖くんが三振に倒れた後、7番阿部の打席。シフトから配球を読もうとする阿部ですが、読みが外れて三振。母上からは「ボール球2つも振って!」と言われてしまいます。阿部母、相当野球通ですねー。
三回表の守備につく際、花井キャプと泉くんは美丞のシフトについて話しますが、「打たされた」ことを悔しく思っている泉くんは、それでも打った田島と自分の差を思い知らされ、「偶然かなー」とか言ってる花井に軽くキレております。結構きつい性格してますよね、泉くんは。そこがまたいいんですが。花井キャプは最初の印象と比べると随分かわいい性格ですね。三橋に点取ると大見得切ったことを思い出して赤くなってるところとか。
一方、三橋に防具をつける手伝いをさせて話す時間を稼いだ阿部は、衝撃の「首振れ」発言を! 以前、この試合で三橋が阿部のサインに首を振れるかどうかがポイントだと書いたと思うんですが、今回の「首振れ」は相手の読みを外すためのダミーとして、でした。ホントに首振るところまではいかないんですね……
さて、三橋に首を振らせることにした阿部ですが、三橋から謎の質問をされます。「…こ (フルっと首を振る) の くらい でいい……」 ?を飛ばす阿部さん。しばらく考えてから、首の振り方を聞いているのだと気付きます。確かに普通は聞かないようなことだけど……相手は三橋だからね。もっと早くわかってやれよ、阿部さん。でも、中学の時はサインすら出してもらえなかったことを思い出し、「さっきので大丈夫だよ」と言ってあげる阿部さんはやさしいなぁ。最近アニメ阿部が思いの他やさしい印象で差を感じてしまってましたが、原作阿部も充分性根はやさしい子ですよね。「今は……オレだしな」がちょっと、いや、かなり痛かったですが……三橋ももうちょっと阿部に怯えずに接してあげてほしいなぁ。
三回の美丞の攻撃に対しては、ストライクを先行させ、狙い球の読みを外させる方式に切り替えた阿部。先頭打者は三球三振、続く4番和田くんもファールフライに打ち取り、5番もセカンドゴロでアウト。法則がわかった途端にどんどんアウトを取っていくとはさすが阿部ですね。しかも、相手の作戦に気付いたことを悟らせない工夫まで考えているあたり、やっぱりスゴイ捕手だよなーって感じです。
しかし、滝井監督はまだ確信を持っていないものの、観客席にいる呂佳さんはしっかりそれを見抜いてました。と言う事は、次回とうとうサインが出てしまうのでしょうか? それとも、和さんが呂佳さんに声をかけたことによって、別の展開があるでしょうか? 和さんの前では汚いことできない、って甘さは呂佳さんにはないかな……
ベンチに戻ってきたと時に「ナイピッチ」と声をかける阿部がかわいいな。首を振りたかったと尋ねてリードどおりがいいんだと言われて複雑そうな顔もかわいい……って、そうじゃなくて! やっぱりここでバッテリーのすれ違いがあらわになってしまっていますよね。阿部はこのままじゃダメだと思っているのに、三橋の阿部に対する盲信がまた強化されてしまったようなのが気になります。この試合で、二人の依存関係が崩れて、もう少し対等な関係に進展してくれるといいなと思っているんですが。そのためにはもう一波乱必要でしょうか。
三回裏の攻撃は8番水谷から。田島に瞬間リラックス法をやってと頼もうとして、後ろから忍び寄ってきた泉くんに脇をむぎゅってされちゃってます。かわいいなぁ、フミキ! 「下位だって打っていーんだからな! つーか ぜってー出ろ!!」とおっしゃる泉様がとっても男前です。最近彼も「様」付けしたくなっちゃいますね。田島「様」は、野球やってる時の彼にはついつい付けたくなってしまいます。
単純なフミキは泉くんの励ましに奮起しておりますが、この気合が吉と出るか凶と出るか…… フミキはやれば出来る子ですよね!
泉くんは美丞に打たされたのが相当悔しいようで、絶対自分が1点目を入れてやると燃えております。結構負けん気強いですよね、泉くんは。実は西浦で一番男らしいのが彼かもしれません。フミキが出塁して、9番三橋がバントを決められたら、1番泉くんで点を取れる可能性はありますよね。ぜひ得点して男前っぷりを見せてほしいものです!
来月号も楽しみ!!
2007年5月号
最初は観客席のお母様方。携帯テレビに映る泉くんの勇姿に盛り上がります。家ではどんななのかも是非知りたいですねぇ。花井母は泉くんも「コースケ」呼びですよ。三橋のことはきっと「レンレン」と呼んでいるに違いない。(そういや花井母、髪型がいつもと違うしサンバイザーつけてるし。テレビのためにめかしこみですか?) 三橋母と阿部母が何だか仲良しさんな感じなのもうれしいですね。阿部母の隣に栄口くんのお姉さんがいるのもうれしいな!
そして応援団。一生懸命盛り上げてる浜ちゃんがかわいいです。
浜ちゃん達の応援を背に受け、打席に立つのはオレらの1番、泉くん! 今日も男前です。が、初球を振り切った打球は惜しくもセンター正面でワンナウト。ですが、悔しそうにしつつも冷静に自分を分析する泉くんはやっぱり男前ですな。続く2番の栄口くんは、今回はランナーがいないので久しぶりに好きに打たせてもらえます。(泉くんが出塁率いいからな〜) 2球目を見事ヒット! 3番巣山くんが手堅くバントを決め、我らが4番、田島くんの登場です! ここの真剣な顔がものすごいかっこいい! 相手の守備シフトから配球を読み、高めの球を飛ばさずに前に打ち返してヒットにしてしまいます。まさに天才田島! が、元捕手のライト宮田の好返球でランナー栄口くんはホームでアウト。西浦0点のままチェンジになってしまいます。
守備に向かおうとする阿部に、モモカンが言った一言が重かったですね〜 これは阿部一人に重圧を背負わせまいとする意味もあったんだろうけど、阿部としてはショックだったことでしょう。でも、あえて自分で立て直そうとする阿部。やっぱり自分がここまでとは思いたくないし、諦めたくないのでしょうね。三橋を自分が勝たせるって胸に誓ってるんだもんな!
さて、阿部のいつもと違う様子に不安を感じる三橋を引き上げたのは、田島くんでも栄口くんでも泉くんでもなく、何と我らが花井キャプでした! 崎玉戦以降、花井キャプと三橋の距離が縮まったような感じですね。ちょっと前まで阿部と同じくらいの対三橋スキルだったのに、すごい進歩! しかし、何か文句言いたげなお顔をなさっている田島様が気になります……
2回の表は、先頭の7番をカーブで打ち取るも、8番倉田にはカーブをヒットされ、盗塁までされてしまいます。落ち込む阿部が痛々しい…… 9番竹之内はスリーバント失敗でアウトになりますが、その分「まっすぐ」をじっくり見られてしまいます。続く1番川島にはカーブを打たれて4点目。2番には立て続けに「まっすぐ」を投げてスリーアウトとしますが、ここの阿部さんの心情を思うと辛いところですね……
ですが、その直後に今回最大の山場が! この試合の命運を分けるかもしれない出来事が! 三橋が、相手打者が全員「得意なはずのコース」の逆を打っていることに気がつくんですよ! データが役に立たないならリード通りに投げられることがとりえの自分は下ろされてしまうかもしれないとためらいながらも、このままじゃずっと打たれ続けちゃうかもしれないと、覚悟を決めてモモカンと阿部に「コースが違う」と伝えようとする三橋。成長したね、三橋! でも、泣きながら言ったんで阿部にうぜえと怒鳴られちゃうけど。(ひどいヤツだよ、阿部は……青ざめてる栄口くんが気の毒) そこで田島様が絶妙の通訳。打者の打ったコースを全て覚えている阿部とモモカンは、すぐに三橋の指摘が正しいことに気付きます。そして、阿部が言いましたよ、「おめーのおかげで」って! こんな言葉をこんなに早く聴ける時が来るとは思わなかった! 感無量です! この試合はやっぱり西浦バッテリーが変わるきっかけになりそうですね。がんばれ、阿部!三橋!(それにしても、最後のコマの泣いてる三橋がめんこいなぁ……す、すいませんっ、いいシーンだったのにこんなヨコシマな見方をっ!)
2回裏、西浦の攻撃は花井キャプから。崎玉戦一回り成長したキャプがきっといい働きをしてくれることでしょう! うわ〜っ、来月も楽しみ!
2007年4月号
今回は冒頭からアベミハ! 先月の不幸を補うかのように幸せをかみ締めている阿部がいますよ! でも、やっぱり微妙にずれていると思うのは私だけでしょうか…… 三橋はまだ「怖い」を乗り越えられていないと思うし、阿部がどうして三橋に尽くしてるかを本当に理解してはいないと思うんですよね。そして阿部よ。三橋に体育会系の愛情表現は通じないよ……
和さんは切ないですね。この試合で何か心境の変化が得られるといいんですが。(あ、「嵐山」のルビは「あらしやま」じゃなくて「らんざん」が正しいと思います。埼玉県民としては)
いよいよ試合開始。最初から阿部のリードの癖が読まれていて大ピンチ! いや〜っ、怖いよぅ! リアルだなーと思ったのは、阿部が打たれるのは自分か三橋の癖を見つけられたからかもしれないと考え、自分のリードが読まれているとは考えないことですね。実際はそう簡単に真の原因がわかる訳ないですもんね。それがいつわかるかが勝負の分かれ目でしょうか?
田島様は相変わらずすごいです! 他の選手の守備にも指示出すし、投手へのフォローもバッチリだし。そして、ベンチから声かけする西広先生もステキです。もう初心者とはとても思えないですね。
でも、初回からホームランも含めて3点先取されてしまいます。ここで恒例のお手が。阿部の手が冷たいなんて初めてですよね? うわ〜、やっぱりこの試合は阿部に試練が!
モモカンと阿部が配球について真剣に話し合う横で、またみょーなことをやっている9組トリオ。独自の瞬間リラックス法とのことですが、滅茶苦茶かわいいですね! これで一気に読み手も和んだよ。まねしてみるのが花井キャプだということが意外ですね。これで頼りになる1番がやってくれそうだという期待が持てました!(てか、泉くんが1番打者で緊張してるなんて思わなかったよ。いっつもバンバン打ってたからな)
そんなところで以下次号。早く1ヶ月経ってくれ!
2007年3月号
すぐに美丞戦が始まるのかと思いきや、港南戦の直後からでしたね。相変わらずイマイチ気持ちが通じてないバッテリーな阿部と三橋。やっぱり阿部の話し方がまずいんだよ……しかし、アタリがソフトな阿部なんてもはや阿部じゃないからなぁ……(「オレが持ってやろ」という巣山くんが男前だ!)阿部父とミハちゃんが遭遇するという同人屋にとってはかなりおいしいシーンもありましたが、すぐに父にバッテリーの問題点を見抜かれてますね。と言うか、バッテリー云々以前の問題なのか……未だに阿部は怖がられてるんだもんなぁ。あんなに頑張ってるのに。不憫でならないよ、阿部……
美丞の捕手にはやはり何かありそうな前振りがあった後、場面は三橋家へ。本編にも三橋父が登場だ! 三橋父はちょっと気弱で繊細そうですよね。ミハちゃんのビビリは父似? それにしても、みんな顔違うのによく似て見える親子ですよねー、三橋家は。みんなかわいい…… 一方阿部家。ご飯を食べながら試合のビデオを見て、全く母の話を聞かない阿部がらし過ぎ。それにしても、阿部父はすげえな。リトルリーグの監督くらいやってそうな貫禄だわ。父の前ではさすがの阿部も子供ですね。しかし、阿部……またしても不憫過ぎる……あんたの努力はよくわかってるけど、全然ミハちゃんには通じてないよ! このバッテリーが本当に分かり合えるのって、下手すりゃ3年掛かるような気がするよ……
美丞戦の前に、選手の家族の皆さんが交流。花井キャプの二人の妹、めちゃくちゃかわいいっスね! 栄口姉弟も登場! 息子達は交流なかったのに、他の家族は仲良しというのも不思議な状況ですね。やっぱり阿部が……(自主規制) 試合開始は来月号から。もう今からドキドキですね! 何が起こるか怖いよ〜
2007年2月号
今回は美丞大狭山戦への不安を滅茶苦茶煽ってくれる展開でしたね。
呂佳さんと岳史くんのアヤシゲなやり取りも気になるし、阿部つぶしを狙ってくることは前々から予告されてるしな〜
そんな中で、三橋ちゃんと花井くんの会話のシーンは和みますね。三橋ちゃんってば結構はないくんのこと好きなのね〜 見守る泉くんと栄口くんもいいなぁ。大事にされてるね、三橋。(私、埼玉県民なのに、県予選の試合をテレビ放映するの知らなかったよ……)
んで、今回はとうとうモモカンの年齢が明らかに! 天然田島様がやってくれました! 23歳か〜 その若さで高校生集団を率いてるのも立派ですよ! 「ビミョーか!?」って思ってる花井くんがかわいいなぁ。将来的にはOKだと思うぞ! がんばれ、花井!
「キャッチャーやめる?」がプチトラウマな阿部もかわいいなぁ。あんたの世界はホントに三橋中心に回ってるのね。そして、結構この子って繊細だよね。
教頭先生もいい味出してた! ハマちゃんとのやり取りにじわっときちゃうのがね〜 こういう先生って好きだな〜 ハマちゃんもいい子だ。留年の理由もきっとおバカだけどやむにやまれぬ理由だったに違いないよ……
それにしても、西浦対港南の試合を見ている美丞の監督と呂佳さんの会話が怖いよ〜 来月、阿部はいったいどんな目に合わされるんだ〜
ラストの一緒に柔軟やってる阿部と三橋ちゃんは、もう既にいちゃいちゃしているようにしか見えないね! 徹底的にマイナス志向な三橋ちゃんにいつも振り回されている阿部ですが、一つ一つ乗り越えていくのもうれしいに違いないよ。三橋ちゃんのすごく元気な「うん!!」が聞けるもんね。
7巻は1月23日ですか! で、まだ桐青戦終わらないの? 待ちきれないよーっ!