「今度うちに遊びに来い。きりたんぽでも食おう」
この、本放送最終回の室井さんのセリフを聞いて、きりたんぽを食べたくならなかった「踊る」ファンはいないでしょう。
僕らも前々からきりたんぽを食べに行こうと言ってたんですが、2月20日、とうとう決行いたしました。
仕事が忙しくて武道館のコンサートに行けなかった僕は、このきりたんぽオフだけを励みに、せっせと残業しておりましたことですよ。当日も4時までお昼抜きで残業して、今更何か食べても仕様がないと思い、チョコレートを2、3かけ食べて会社を出ました。
乗り換えが順調にいって、5時半に秋葉原に着いてしまう。待ち合わせは6時50分に東銀座の歌舞伎座前。時間つぶしに本屋に入り、仕事関係の本と好きな作家さんの新刊を購入。早く読みたいので地下鉄に乗ってしまい、時間になるまでホームのベンチで読んでました。(もちろん新刊の方ですよー)
だいたいジャストの時間に歌舞伎座前に行くと、主催者の黒猫さん、踊る関東のにゃんまげさん、まれれんさんが既にいらっしゃってました。(今日は黒猫さんのホームページ、黒猫邸のオフ会なのだ) 残念ながらMIKIさんは風邪でおみえになれないとのこと。初めてお会いできるの楽しみにしてたのに。次回は是非ご一緒したいです。
後は踊る四国のす〜ちゃんさんと姉上のらりこさんがいらっしゃると全員集合なんですが、お二人は遅れると連絡があったので、先にお店に行くことに。歌舞伎座の正面から見て右側の道を入っていくとすぐの、秋田藩というお店。席は2階のお座敷でした。さすがに秋田らしく、部屋の奥になまはげの衣装が飾ってありました。
とりあえず荷物をおいて座ると、当然のごとく始まる物々交換(?)。ビデオとかCDとか本とか。それから、黒猫さんからみんなにチョコレートが贈られました。僕がもらったのはリスの形のチョコ。ありがとぉ、黒猫さん!
そうこうしているうちに、す〜ちゃんさんとらりこさんがご到着。ビールで乾杯し、いよいよお楽しみのお料理が! まずはビールのおつまみにと、小さなさといものようなものが出されました。「きぬかつぎ」とかお店の方が言っていたよーな。皮つきで、指で押すとすぅっと中身だけが出てきます。まるでライチのように美しい白。ちょっとお塩がきいてて美味でしたー。それからお刺身がでて(あまえびがこれまた美味)、次に初体験の「とんぶり」。畑のキャビアと呼ばれているそうですが、庶民の僕はキャビアなんて食べたことありませーん。でもおいしかったです。小さな粒状のとんぶりの中に卵とやまいもの千切りと海苔が入ってて、かきまぜて食べるのです。味付けはおしょうゆ。すいすい食べちゃいました。そして、たくあんの燻製。これはどっかで食べたことあった気がする。やっぱり北国のイメージですね。囲炉裏の上に大根をつるしておくと自然と燻製になるので、それをたくあんにしたということだそうです。
お店の方はとっても親切で、お酒をあんまり飲めない僕らのために、日本酒をグラス一杯だけもってきてもらうなどというわがまままできいてくださいました。この日本酒もめちゃくちゃおいしいんですよー! 日本酒は全然だめな僕でもいけました。でもやっぱりツヨイですね。おちょこ一杯で顔が熱くなってきました。
お酒が入っていい気分になってきた頃、メインのきりたんぽ鍋が火にかけられ、材料が運ばれてきました。地鶏、千切りごぼう、せり(根まで食べられます)、まいたけ、しらたき、そしてきりたんぽ! 想像してたよりずっと大きくて太い。野菜もたっぷりだし。にゃー、おいしそう! わくわく。
きりたんぽができる前に、焼き魚が出されました。魚はハタハタ。これも初めて。レモンをかけ、大根おろしと一緒にいただきます。すっごくおいしくしたししゃもというイメージでしょうか。北海道産のめちゃおいしいししゃもの臭みを完全に取り去り、やわらかさをプラスし、味を上品にしたものを想像してください。美味です。頭からしっぽまで全部食べられます。
さて、いよいよきりたんぽ! 実は僕はこれも初めてだったんですよ。
自分達で鍋をつつくのではなく、お店の方が煮込むところから盛りつけまですべてやってくださいました。やっぱりおいしく食べるための順序とかあるんですよね。まず、地鶏投入。次にごぼうをたぁっぷりと。しらたきもこの辺だったかな。次がまいたけ。そして、とうとうきりたんぽ様投入。みーんなお鍋に注目。最後がせりで、まず根つきのところを先に入れて、次に葉の部分をさっと煮ます。この時、お店の方が「せりはクレソンと同じ科なんですよ」と言ってせりの葉の部分を渡してくれたので、みんなで食べてみる。確かに、かすかな後味が似ているかも。でも、せりの方が断然おいしいですって!
一人分づつよそってもらい、いよいよ憧れのきりたんぽを食す。(よそい方、置く向きもちゃんと決まってるんですよ。詳しくは実際に体験してみてくださいませ) しょうゆベースのさっぱり味で、とってもおいしかったです。はー、しみじみしあわせ。お昼を抜いた甲斐があったわ。
きりたんぽ鍋は2回に分けていただきました。お店の方が2回めをつくってくださっていた時、黒猫さん「インターネットの集まりなんですよ」とふともらしたところ、「ああ、あの踊る……捜査網とかいう?」(うちの母と同じ間違いだわ) おお、お店の方もご存じ! なんと、このお店には踊るのスタッフの方々もお見えになったことがあるとか。いいお店ですからねー。味も接客も。
2回めのきりたんぽが行き渡った後、いなにわうどんなるものを勧められる。これも秋田名物でうまいらしい。とりあえず、きりたんぽを食べ終えてから決めることに。(隣の、ビジネスマン系の方々らしき一団がいなにわうどんで盛り上がっているのが聞こえてきて、この時既にかなり食べてみる方に傾いておりました)
しばらく「踊る」談義で盛り上がる。メンバーは室井さんファン含有率100%。当然話題の中心は室井さん。やっぱりあの方はかわいい。室井さんは単体だとかっこいいのに、青島くんと二人だとかわいい。逆に、青島くんは単体だとかわいいけど、室井さんと一緒だとかっこよくなる。それがみんなで至った結論ですかね。波風立ててくれる役の新城さんも不可欠ですよね。
さて。結局いなにわうどんを食べてみることに。またまたわがままきいていただいて、うどんは3人分くらいでつゆは人数分持ってきていただきました。頼んで正解。コシが強くて食べ応えがあって、とってもおいしかったです。おなかきつくなってきてたけど、ツルツル食べちゃいました。
最後にデザート。紫いものアイスでした。これも美味で大満足。お茶もいただいて、しばしゆったり。
お開きは9時半頃。なんだかあっという間だった気がするけど、かなり内容は濃い2時間半でした。(食べ物のことばっかり書いちまいましたが、いろいろお話しもしたんですよー) 領収書の名前は「黒猫様」。(「クロネコヤマトですか?」ときかれてしまいました) 次回は絶対「室井様」で書いてもらいましょうね!
お店の方に、「今度は風邪の方が治ったら来てくださいね」と言われました。もちろんです、また来ますよ。黒猫さん、次回の計画練ってるみたいだし。
きりたんぽ鍋を食べたくなったあなた、お店はぜったい、東銀座の秋田藩ですよ!