WONDERWORLD観光案内

 僕が書いているお話のほとんどはカナス大陸という架空の大陸を舞台にしています。カナス大陸のある世界は僕らが住んでいる現実世界とは全く別のもうひとつの世界で、それがWONDERWORLDである訳です。
 カナス大陸は、だいたい次の6つの地域に分かれます。

アースラダード

 カナス大陸の西側に位置する、大陸でもっとも強大な国。北方の騎馬民族ダートルが南下しつつ領土を広げて築いた。南の大国ライアスを併合し、史上最大の領土を有するようになる。その後は拡大政策を撤回し、周囲の国家との友好関係構築に努め、交易や留学生受け入れを盛んに行っている。
 首都はセレーン。国の中心よりやや南に位置する。古くからの首都ではなく、都市として整備された後に遷都された。故に景観の面でも都市機能の面でもすぐれており、治安もよい。魔術師の一族ディラースの本拠が置かれていることでも有名である。
 旧首都ノルドガルトは学術の都市として名をはせている。
 観光地ではシレーヌ湖がおすすめ。風光明媚な上、高地で避暑にも適している。

ウラニア

 西のアースラダードに対する東の大国。周囲の小国を次々と侵略し、領土を広げてきた。その横暴に抵抗する動きも生まれており、独立を求めて立ち上がった旧イサテイア国の解放運動が盛り上がりをみせている。
 また、ウラニアの政治には呪術が深くかかわっており、国王の側近に必ず呪術師が含まれているということも有名である。
 入国審査が厳しく観光には不向きであるが、南部沿岸に位置する竜の島は是非訪れてみたい地である。

草原

 カナス大陸の中央には何れの国家にも属さない広大な草原地帯が広がっている。草原ではいくつもの部族が独自の慣習を守って共存しており、それを神殿が緩くまとめている。神殿の巫女姫を出すトゥス族が草原全体を支配した時期もあったが、トゥス族は族長継承をめぐる争いで力を失っている。
 ウラニアが次なる侵略の対象として草原をねらっていることから、その危機に対して協力してあたろうとする動きが起こっている。
 巨大な自然石を土台に造られた神殿は、一見の価値がある建造物である。

沿岸諸国

 カナス大陸南部の小国群はゆるい同盟を結び、沿岸諸国連合を形成している。盟主国は最西に位置するセイルーシア。その首都ニメアには、海によって国境を越える犯罪に対処するためにつくられた特別連合海軍傭兵部隊の本拠も置かれている。
 海運を中心とした経済は共通しているが、国家制度や文化においては各国様々である。どの国も入国自由であるが、治安はあまり保証できないので要注意。

北方諸国

 北方の小国群は政治的つながりはないが、伝統と慣習を重んじる点に置いては共通している。旧跡、宗教的建造物の類が多く、各地の伝承も豊富に残っている。特に聖地カナートゥスはおすすめ。しかし、交通手段の不便さは否めない。豪雪にも注意。

西域

 魔物の生息する未知の領域。たいへん危険なので観光には不向き。サヴァイバル好きな人にはいいかもしれないが、その場合も必ず案内人と同行すること!
 西域と境を接しているアースラダードは、ヴェス砦を中心に長大な城壁を築き、それによって魔物の侵入を防いでいる。

 

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