戦略海洋諜報部隊
機体構造解説
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水陸両用MSは陸戦用機などと比べ、汎用機と構造が大きく異なっている。
機体の形状は突起物が少なく、全体的に流線形になっている。
これは水の抵抗を少なくするためだ。
MSM−03ゴックは水中航行時には腕部と脚部を格納し、
さらに抵抗軽減をはかっている。腕部のマニピユレータは、
伸縮式のフレキシブルアームで、多重関節栴造だ。
核融合炉は汎用機に比べ大型で出力も高い。
これは冷却が機外の水を冷却水として吸入する水冷ラジエータを採用しているためだ。
ただし、陸戦時には機内のバラストタンクに取り込んだ水を使っているため、
1〜2時間しか活動できない。だが、
その代わり核融合炉の大出力によってメガ粒子砲を稼動することができる。
MSM−03は腹部にメガ粒子砲を2門搭載している。
エネルギーCAP技術を応用せずにMSにビーム兵器を搭載した初めての機体だった。
維進システムは、熱核水流ジェットである。
航続距離は極めて長く、作戦行動半径は水中行動が可能ならば
陸戦用機とは比べものにならないほど広かった。
また、化学燃料ロケットを陸戦時のジャンプ用に装備するが、
陸上での運動性は陸戦用機に劣っていた。
だが、フレキシブルアームを使った動物的動作にまどわされた連邦軍兵士も多い。
構造材は耐圧を考え太く強靭である。
装甲も他の機種と比べてはるかに暑く、60ミリ程度の機銃弾ではびくともしなかった。
深度限界はMSM−03で200メートル前後で、
水陸両用MSとしては充分な性能といえる。
武装は前出の通りメガ粒子砲が主砲となっているが、
機種によって性能にバラつきがあった。
MSM−03は偏向メガ粒子砲で稼動に要する出力は高かったが、
MS用バズーカ弾程度の威力しかなかった。
MSM−07ズゴツクは、高出力メガ粒子砲を両腕に装備しており、
ビーム集束度も高く、低空で飛ぶ航空機を海上から撃墜した例も多く見られる。
しかし、最も特異な機体は、MSM−10ゾックである。
頭項部に大型フォノンメーザー砲、
両肩前後に計8門の偏向メガ粒子砲を搭載するという砲撃戦主体の超重MSだった。
(水陸両用MSには、MSM−04アッガイもあったが、
MS−06ザクUの低出力核融合炉を流用しているため、
メガ粒子砲を稼動させる出力はなく、主砲はロケット弾ランチャーであった)
また、水陸両用MSの共通の武装はアイアンネイルと呼ばれる格闘戦用の爪である。
アクチュエータのパワーが高く超硬合金穀の爪は、
厚い空母の艦底をも容易に裂いたといわれる。
その他、古典的な魚雷なども搭載されている。
探知システムは、やはりモノアイだが、頭部の回転機構を省略した機種が多く、
また、あっても回転範囲が狭いため、
大半の機種はカメラのターレットの可動範囲は広く設計されている。
EB1「一年戦争編」参照
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