■SPEC 形式番号:RB−79 全高:12.8m 重量:17.2t ジェネレーター方式:燃料電池 ジェネレーター出力:400kw 武装:180ミリ低反動砲(弾数21発) 180度姿勢変換:2.2秒 |
解説 連邦軍の主力であるRGM-79ジムは教育型コンピューター、熱核反応炉、ビームライフル等の高価なシステムを使用するため、生産力の高い連邦軍といえども保有できる数には限りがあった。そこでハイ・ローミックス思想の下、ジムの支援用に開発されたのがこのRB-79/ボールである。ボールの基本設計には宇宙作業用ワンマンポッドがベースとされた。上部回転タレットには低反動180ミリ砲(二列式弾倉に3発の砲弾を収納)一門を有し、背中のメインロケットや装甲版が強化された。 ボールのマジックハンド(マニュピレーター)は出力540馬力の燃料電池で駆動されたが、この程度ではAMBACシステムによる姿勢制御は不可能であった。そこで連邦軍としては初めて高機動バーニア・システムが採用された。これは一種の指向性爆薬に近い個体燃料ペレットを爆発的に燃焼させる事により、瞬間的に大推力を発生するシステムである。このシステムには燃料消費率が極めて高いという欠点がある替わりに、メインエンジンを噴射させることなく機体を自由に移動させることができるという利点があった。 また、熱核反応炉を持たないボールは発生出力が低かったため、深刻な冷却問題に悩まされることがなかった。帰還後のボディーの冷却を必要としないボールは、モビルスーツ用の冷却システムを持たない軽武装艦にさえ搭載することが可能であった。 TVカメラや遠距離探知・航法システムを簡略化し、ジムとの協同作戦を前提としたRB-79ボールの製造コストは、ジムの4分の1以下に抑えられた。 79年6月にはプロトタイプが完成し、テストに並行して量産が行われ、ソロモン及びア・バオア・クー攻略戦では1200機以上が参戦し、ほぼ期待通りの戦果をあげた。 |