LAND BATTLE TYPE MOBILE SUIT-07 TYPE SERIES 'GOUF'
PRINCIPALITY OF ZEON MASS PRODUCTIVE
UNIVARSAL CENTURY 0079
〔 地上戦闘 〕

 ■ 戦闘
 宇宙に比べ、地上での戦闘は様々な地形条件に影響を受ける。 樹木や丘陵地帯などの遮蔽物が多く、重力により銃器の射程も短くなる。 このため地上戦闘は、大抵の場合1000メートル以下の距離で行われる。 まず、射程の長い大口径火器による長距離射撃が行われ(この攻撃はあまり効果がない)、 この後各機が距離を詰めマシンガン、ライフルなどでの銃器戦を行う。  ジャングルなどでの戦闘は、木々に隠れるためモビルスーツの発見がしづらく、 結果として接近戦での遭遇戦が多くなる。 こういった場合、格闘戦の機会も増え、格闘戦兵器が重要視されるのである。

 ■ 索敵
 ミノフスキー粒子が散布されている戦闘地域では、 支援車両の聴音器による探知が行われる。 聴音器とは、音により遠距離の敵機を探知、判別する装置で、 レーダーの仕様ができない状況下では有効な索敵手段となる。

 ■ モビルスーツ
 大型スラスターなど、宇宙での使用を前提にした推進用バーニアは、 地上ではデッドウェイトとなる。 地上で必要なのはジャンプ用のバーニア程度で、宇宙用の推進器などは取り外される。 関節などの可動部も重力下で使用される場合は、宇宙と違った処理が施される。 特に脚部など、宇宙ではAMBACに用いられる程度だが、 地上ではモビルスーツの巨大な機体を支える必要があり、高い郷土が求められる。 機体の冷却も、地上では空冷式となり、 エアインテークやジョイント部などには防塵処理が施される。

 ■ 小隊編成
 通常、モビルスーツは、3機でひとつの小隊を編成する。 これは宇宙で、ムサイ級巡洋艦に積めるザクが3機であったという事から来る 伝統的な編成であったし、実際の戦いでは様々な戦術を試したうえでの結論であった。 小隊長1機に、部下2機という編成で、通常の場合、1人が前方を警戒を、 残り2人が左右を担当するわけである。 そして3個小隊で1個中隊(9機)、4個中隊で1個大隊(約50機)という、 非常にわかりやすい編成をしていた。 そして、4つの小隊が集まり、1個中隊となる。これ以上の単位も存在するが、 現実的には、中隊レベルまでがモビルスーツ運用の基本であり、 3機からなる1個小隊が最も多く運用される形状である。 これはジオン、連邦も同様である(正確には連邦が真似たのだが)。 なぜなら、モビルスーツは、本来機動兵器であり、 集団戦を前提とした存在ではないからである。 なお、連邦のモビルスーツ運用においては、1個小隊の中に、 GMキャノンのような中距離支援用モビルスーツを組み入れることが通例とされている。

 ■ 弾幕
 一定の空間に迎撃ミサイルや機銃を発射し続ける事で、バリアと同様の効果を得る事。 これで侵入してくる敵ミサイルやMSを撃退する。 ミノフスキー粒子影響下ではミサイルの無線誘導ができないため、 このような戦法を採るしかないのだ。

 ■ 戦闘配置
・第一戦闘配置
最も緊急な戦闘状態における命令。 出動可能な艦載機(MSも含む)のパイロット及び各砲撃手は 所定の位置で待機しなくてはならない。
・第二戦闘配置
第一よりもやや軽度であるが、非戦闘員も行動が制限される。
・第三戦闘配置
戦闘が起こりうるかもしれない状態での配備。 非戦闘員は自由に行動できるが、戦闘時には迅速に対応するために警戒態勢を取らなければならない。

「08小隊戦記」参照