「流星の日々」

やり終えたばかりで、記憶にも生々しい(?)ノベルスです。
編集さんとか読者の方とか全部離れたところで、作品と一対一で向き合う長い日が続きました。
こんなにも作品そのものにのめり込んだことはなかった。
執筆期間の2ヶ月強は間違いなく私の物書きとしての短い人生で、
もっとも濃い、あらゆる実感や経験が凝縮された時間でした。
今冷静に振り返ってみると、ちょっとヤバイ人みたいでイケてなかったなあ(笑)
考えるに、私、小説というものは読み手の人生に寄り添うものでなくてはイカンと。
どんな種類の小説でも、悲劇でもコメディでも恋愛も何もかも、です。
だから、書いている間は書き手の強いこころざしというか、
その人の自己が確立していないと小説にならないように思うんですね。
(私はいつも失敗して、何かスノッブなものしか書けずに落ち込むんだけど。
まあ、それが次への糧にもなるのかな。)
この話、最後の20ページの文書をワープロで消してしまって、担当さんに電話して大泣きもした!
30にもなろうって女が、何やってんでしょうねえ(笑)