「鎌倉恋愛物語」

先日、友人にこんなことを言われました。
『ユキナの書く攻めっていうと、どうしても真っ先に思い浮かぶのが
ナルミリクロウなんだよね』
すごい。これは本当に正しいと思ったよ、私。
私にとっても、陸っていうのは一番イヤなタイプです。
うっとうしくて、でもどうしようもなく気になっちゃう、そんな存在なんです。
生身のレンアイに懸命で、あがいてて、苦悩して。汚いことも平気で言えるし
やっちゃえるけど、相手への愛情にだけはウソはない。そんな不器用な男。
でもって、陸は一番私に近い人間のように思う。(いや、イヤな部分がね。笑)
いくつも小説を書いてきて、現在進行形でそれは続いているんですが
この「鎌倉〜」が、自分の中で特別な位置を占めているのは今も変わりありません。
自分の話はどれも不出来ながらいとおしいと思っていますが、「鎌倉〜」の特別な
感覚は、生涯自分の胸のいっとう大切な場所に眠っているような気がします。
しかし、プロット提出時はラブコメの予定だったなんて・・・。そんなこと、
とても言えない。